スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

手術&前提の根拠

2006-07-07 21:41:04 | NOAH
 NOAHの発表によると,昨日6日に,小橋建太選手の手術が行われたようです。5時間半にも及ぶ,体腔鏡という器具を使っての腎臓摘出の手術であったということで,やはり悪性腫瘍(ガン)に侵されていたようです。ただし,幸いにもほかの部位への転移は見られなかったということですし,また,この記事を読む限りでは,手術自体は成功裡に終了したものと考えていいようです。病気が病気ですから,体力の回復には時間が掛かるものと思われ,またふたつあるとはいえ,ひとつの腎臓を(全摘したようです)摘出したわけで,簡単にリングに戻ってくることは難しそうですが,これ以上の問題が発見されなければ,必ずや復帰するものと思います(騎手では片方のの腎臓を全摘して,なお活躍している人が何人かいます)。また,これとは関係ありませんし,小橋選手はこういう事情ですから仕方ありませんが,NOAHはさらに伊藤選手もケガで欠場となっています。

 すべてのものは思惟の様態として実在し,すべてのものが精神を有している。公理五でスピノザがすべてのものが認識という行為自体はなし得ると言明しているとき,その根拠をエチカの中から見出すなら,僕はこの部分だと思いますし,また,現在の僕の力ではこの部分以外に見つけることができません。もちろん,すべてのものが精神を有しているからといって,それはその精神を構成する観念の対象の中に起こることに依存するので,すべてのものが現実的に認識をなし得るということにはならないというのは,前回のテーマで説明した通りではあります。それでも,スピノザがこれをこの前提の根拠にしても,そんなに間違ってはいないようにも思うのです。
コメント
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