analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

TA‐F555ESXⅡ修理に挑戦39 トランジスタ交換 残念

2020-10-18 00:02:55 | TA‐F555ESXⅡ

※表題の39はナンバリングが間違っていたのでここで修正

 

オフセットが時間とともに段々ズレていく。

これってトランジスタが温まっていくことに関係する?

 

出力段の前に温度補償回路がある。

2SD809は最初の頃にLchは新品に交換し、外したものをRchに取り付けた。相変わらずRchは安定してるが、Lchはは不安定だ。

今回このD809の相方の2SB731を交換した。

下画像一番左が今回外したもの。

下画像の位置の物。

実は型番を確認するのにカメラで拡大してみたがくっきり見えた。画像にしたら全く分からない。2.4Mピクセルだがカメラの限界を感じた。

この石はもう売ってるところは無く、ヤフオクでやっと探した。(もう一社くらい有ったかもしれない)

今回これを入れ替えた。

最初、電圧のハンチングの範囲が5mV程で落ち着いてたが、10分ほどで0.2mV程のふらつきに収まった。

直ったか?と思ってスピーカーに繋ぎながらオフセットを測ったが、前と変わらなかった。

 

先日交換したマイカコンの代わりのフィルムコンが有ったので、これも念のため交換してみた。上の回路図の一番左の物。

これは全く効果が無かった。

 

・ ・

・ ・ ・

今回も、前回の抵抗交換も最初は「おっ」っと思うほどオフセットが落ち着いたが、じきに悪くなる。

何でだろう。

部品交換でどこかの原因に影響:触ったりしたか?

でもその場所が分からない。

でも段々核心に近づいてる気がする。

 

注文したダイオードを待ちながらその原因を考えよう。

 

今回見合わせたダイオード、日本インターの10E8Cの仕様も少しずつ見えてきた。

こいつの左右交換も考えよう。

 

20201015

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TA‐F555ESXⅡ、鳴らしてみる。

2020-10-17 00:03:17 | TA‐F555ESXⅡ

オフセットのハンチングが5mV以内と割と落ち着いた感じに思えたので、また鳴らしてみた。

最初はヤマハのNS‐10MMを使う。

線が細いが、かっちりした感じに鳴る。

しっとりとか、うるおいは無い。

思ったのだが、ソニーの機器は、「測定器」だ。フロントデザインもそっけない。

 

オフセットが変わらないので、いよいよメインのDS‐3000を鳴らす。

果たしてどうか。

FA7ESと比べると、こちらは実が詰まっている。

あちらは音が透けて、後ろが見える感じだ。

此方は少し奥まって鳴っている。私の好きな鳴り方だ。

透明感とか、響きが広がるとかは無いので好きな部類には無いのだが、自分が手を入れた思い入れが有るのと、この鳴り方は今まで使ったプリメインアンプとは対極と思う。

AU‐α907i

E305

TA‐FA7ES

TA‐F555ESXⅡ

これはイメージだが、上から透明な音から段々濃いめの音になる。

ソースはトーレンスにSYNERGYを繋いでTA‐F555ESXⅡのフォノ(MC3Ω)へ繋いだ。

以前はもう少し肉付きの良い、肌触りがビロードのような感じの記憶が有るが、記憶を美化しすぎだったのかも。

それでも手元に置きたい機種になった。

私の中ではこのクラスの名器。

LP一枚ほど鳴らしたが、またオフセットがハンチングしてきてノイズが出てきたのでやめにした。

 

20201014

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TA‐F555ESXⅡ修理に挑戦37 抵抗変えてみた。

2020-10-16 00:05:01 | TA‐F555ESXⅡ

メインボリュームから繋がる、A‐Class段基板の2SK389の各電圧を測定すると、で電源からダイオードとコンデンサーに入るところの電圧が低い。

ここはダイオードとコンデンサーを注文してるので、交換する予定なのだが、念のため、というか、時間が有るのでダイオードとコンデンサーの手前にある1MΩの抵抗を換えてみる。

 

この抵抗は前に外して抵抗値を測定してみたのだが問題なかったとこだ。でもリード線の腐食対策はしてなかったので、抵抗自体を交換してみることにした。

https://blog.goo.ne.jp/soruboseinn/e/cdb7fc9eb2ab0e0890bcfae79a9f3a9e

幸い1MΩの抵抗は沢山ある。

手持ちの抵抗はDALEの金皮だが、1/4だと思ったら1/2だった。まあいい。

電圧を測ったら、ハンチングは5mV以内と少し良くなった。

オフセットは10mV以内らしいので、(悪徳)業者ならこれで良し、としちゃうんだろうなー、なんて考えた。

 

あとは、コンデンサーとダイオードを待つのだが、オフセットは電源のレギュレーターが関係するのだとすると、ここの2SK389は増幅に関する部分で、オフセットには関係しないような気がしてきた。

 

しかし

時間が経つと振れ幅が大きくなっていく。

まだ駄目だ。

 

20201014

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TA‐F555ESXⅡ修理に挑戦36 ダイオード、など。

2020-10-15 00:03:29 | TA‐F555ESXⅡ

ダイオード探している。

国内のショップはぴったし、というものが無い。利益が上がらないものはすぐに在庫を失くしてしまう日本の習慣は困ったものだ。

注文したのはマウザーエレクトロニクスというところだ。

https://www.mouser.jp/

ここは海外製品を扱っているが、日本語で手続きができる。

単価は安いが特急便で2,000jpy掛かる。最短4日ほどで来るらしい。

最初なので良く分からないので少数の注文としたがそこそこ行ってしまった。が、失敗してもいいか、という金額だ。

振込先が注文決定後というので心配だったが日本の銀行が利用できたので問題ない。

面倒だったのが注文書が添付ファイルで来たことだが、セキュリティの為なら仕方ない。

これでどのくらいで到着するかだ。

 

ツェナー

HZ7C1Lは公称7.4Vなので nexperia NZX7V5B、

HZ6C3Lは若松通商でも買えるが、一緒に注文した。nexperia NZX6V2D、

 

 

一般の物

US1060MはONsemiconductor/Fairchild FDH400とした。

 

比較表。不安もあるが、やってみて判断し、ダメなら戻すか変更だな。

 

このd417はHZ7C1Lなのだが、Lchはこの電圧がおかしい。

本来7.4V有るはずだが、1.867V近辺でふらつく。

ま、あとは部品待ちだな。

 

20201014

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TA‐F555ESXⅡ修理に挑戦35 ダイオードについて

2020-10-14 01:36:35 | TA‐F555ESXⅡ

このアンプにはダイオードが沢山使われてる。A‐Class段基板の物を幾つかLchとRchで入替えてみたが、特に変わった様子はない。

多分大丈夫なのだと思う。

今まではダイオードなんて整流ぐらいにしか使ってなかった。が、最近増えた。

真空管の時は耐圧と電流、そして逆起電圧を注意すればいいくらい。

しかも最近は整流管なんて使うもんだから、買う事もなくなった。

そんな訳で、どれを使えばいいか分からない。

 

 

トランジスタアンプを開いて見て、こんなに使っているんだと思った。

直列に並べて、何してんだろう?安全のために複数?でも一個でも切れたら終わりなんだけどな。

もしかしたら複数個で電圧決めてんのかな?

この程度の認識だ。

 

 

A‐Class段基板のダイオードは多分大丈夫だ。

B‐Class段基板の入り口に TEMP COMP と有り、トランジスタが二個ある。

TEMP COMPENSATION = 温度補償

熱暴走させないような回路なのかな?

そういえばオフセットはだんだん大きくなっていく。アンプが温まっていくにつれて、という感じ。

え、暴走まで行かなくても、不安定なのかな。

っと、トランジスタ類も結構見てきたが左右入替えても特に問題無さそうだった。

抵抗は全数は見てないが、抵抗値測ってみてもダメなものは無かった。電圧も問題無さそう。

っとしたらあとはダイオードだ。

大丈夫と思っても、可能性は潰していかないと分からない。

トランジスタのベース―エミッタ間の電圧を安定させるため、ここにダイオードを入れるらしい。

555ESXⅡにもいくつか付いている。

特に温度補償回路のとこにはいっぱい付いている。

この辺を換えてみたい。できればトランジスタも。

 

なのだが、もうこれらのダイオードはとっくに生産終了してる。

 

ユニゾン US1060M 中国傘下になったようで、HPが意味不明

幸いデータシートが見つかった。

★VRRM 繰り返しピーク逆電圧 50V

 逆方向電圧 50V

FM 尖頭順方向電流(ピーク電流)、Io 平均整流電流 450μA

★IFSM せん頭サージ電流 0.7A

max 最大順方向電圧 1.1V

測定条件V 逆方向電圧 50V

Ct max 最大端子間容量 3μF

Trr typ 一般逆回復時間 1.5μs

Trr max 最大逆回復時間 3μs

★印は絶対超えてはいけない。

最大順方向電圧が低く気になるが、これは電圧降下だという。

これで選定してみよう。

 

 

 

サンケン 10E2N (HPのリストに出てこないものは他社のを使ってくださいとのこと)

これについては実物は10E8Cなど、型式が違う。

シリコンダイオードの様で、これは大丈夫なのかな?と思っている。

と言いながらA‐Class段基板の整流ダイオード 30DF2 は交換しようかと考えている。黄色丸の方。

Lchのプラス電圧の発生が遅いように思うからだが、Rchは大丈夫だから大丈夫なのか。そうすると他の場所か?

 

 

ルネサス? HZC1L 情報なし。

これは誤記らしく、実物に 7 C1 と有り、HZC1らしい。

またこれがどこにも無さそうだ。

Vzmax7.6V、Vzmin7.4なので、公称7.4Vになると思う。(Vzminは7.2の間違いです20201019)

代替を探してるのだが、今はほぼ7.5Vしかなく、見つからなければこれにしようと思う。

ただ、設計電圧は7.4Vだが、実際測定してみると7.9V掛かってるようなので、7.3Vとかに下げてみようと思う。

そういえばアノード側に0.4V程出てるので、これが無ければ7.4Vに近づく。この0.4Vが余計なんだ。

 

 

この三種が分からなかったが、知恵袋に投稿してみたら見えてきたのだ。

何とか行けそうなとこまで来た。

 

しかしダイオードだけでこんなにめんどくさい。

けど、だいぶ見えてきた。

 

02021013

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TA‐F555ESXⅡ修理に挑戦35 ハンダやり直し

2020-10-13 00:05:20 | TA‐F555ESXⅡ

何とか先が見えてきたようなので、あとはゆっくり進めていく。

 

まずはA‐Class段基板のハンダ付けやり直し。一度やったのだがそれがかえってダメだったような気がする。コンデンサー、トランジスタなど交換したものはそのままで、主にジャンパー線、抵抗、ダイオードのハンダ付けをやり直した。

 

外した部品は足を少し削って拭き、基板のパターンは残ったハンダを吸い取って綿棒でヤニを拭き、再度取り付け直した。その後は冷めないうちにヤニを綿棒で拭き取った。

 

一か所抵抗の足を折ってしまった。交換しようと思ったが4.7MΩなんて物は手持ちにない。ハンダで繋ぎ直した。

その際2SC945の手持ちが有ったので4個交換した。

ダイオードの部分のパターンが剥がれてしまった。足同士をハンダでつなげてごまかした。

 

電源トランスを外して塗装してみた。

塗装前

ここでトラブル一つ。

スライダックで電源を上げていくと、30V程で4A程に上がった。

 

まただ。

 

電源基板を見たら、マイナス側がハンダ不良だった。

 

合わせて先日やり直したEQ回路の電源の抵抗を再度やり直した。

ジブラルタルシャーシに落ちてたかと思ったが、絶縁体だよな?

 

スライダックを上げたら今度は大丈夫だ。

 

オフセットを見てみたら、30mV程のハンチングがある。

これってもしかしてEQの電源の抵抗が発熱して近くのトランジスタに影響与えてないかと思い、基板を外してみたが、あまり変わらないようだった。

 

いま、30分ほど電源を入れている。

Lchのオフセットは30mV程のハンチングだったが、たまに100mV程に振れる。

バイアスは今は13mV程で見ている。

ヒートシンクの温度はRchが27.5℃程、Lchが32.5℃程だ。

友人はかなり熱くなったと言ってたが、バイアスがおかしかったのだと思う。

電源電圧は95V程で整流回路出口で58Vだ。(赤いテスター・画像は少し高め?)

 

これで音出しできなくもないが、このバイアスの振れをなんとかしたいな。

また段々オフセットのずれが大きくなってきた。一時間くらい経ったか。

 

あとはダイオードを換えてみたい。

A‐Class段基板の物は左右入替えたが変わらなかった。

B‐Class段基板のも合わせて

交換しようと思う。

ただ、現物が見当たらない。互換品も無い。

気長に探そう。

 

20201011

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TA‐F555ESXⅡ修理に挑戦34 まとめ

2020-10-12 00:01:23 | TA‐F555ESXⅡ

回の修理箇所を纏めてみた。

(多分大丈夫だとは思いますが、ミス等あるかもしれませんのでご確認ください)

 

★修理に効果が無かったと思われる個所

 

●SP端子基板

スピーカーリレー新品交換

 

 

●入力端子基板

入力セレクター分解掃除

 

 

●SP-SW基板パーツ新品交換

トランジスタ 2SA733(Q602)、2SC945(Q604)、2SC774(Q603)。

コンデンサー63V47μF(C605)、50V4.7μF(C608)、63V1μF(C610)、50V1μF×2(C612、C613)。

酸金抵抗2W560Ω(R621~R628)と1kΩR629~R632)。

スピーカーセレクター分解清掃。

 

 

●B‐Class段基板

ブロックコンデンサー18,000μF、10,000μF 取外し点検

 NEC 2SA1008(Q415、Q465。2SA985の代替)

NEC 2SC2331(Q414、Q464。2SC2275の代替)

サンケン 2SC3856(Q416,Q417、Q466、Q467)

サンケン 2SA1492(Q418、Q419、Q468、Q469)

 

 

●A‐Class段基板 ハンダ全箇所やり直し

 

 

 

●A‐Class段基板 2SK389(Q401、Q451)ツインFET バイアスチェック及び左右入換

 

 

●メインボリューム点検。

 

 

 

 

 

★今回、修理に効果が有ったと思われる個所

 

A-Class段・B‐Class段基板 オフセット用(100Ω)・BIAS用(50Ω) 半固定抵抗交換

A-Class段・B‐Class段基板 ヒューズ抵抗交換(全数チェック)

33Ω R412

100Ω R422

100Ω R444

100Ω R445

33Ω R462

100Ω R472

100Ω R494

100Ω R495

120Ω R701

120Ω R751

 

470Ω R426

100Ω R429

470Ω R476

100Ω R479

 

22000Ω R617(酸金使用)

4.7Ω R653

 

 

 

 

A-Class段基板 Q459(2SC3514)ハンダし直し

B‐Class段、中点(アース)の集中してるところ。アースパターン修正(私が破損させた)。

B‐Class段基板 2SD905左右入換(Q401,Q411)

2SC3514(Q409、Q459)左右入換、パターン修正(E-C間短絡?)

A-Class段 フィルムコンデンサー全数左右入換

A-Class段 電解コンデンサー63V1000μF(C418、C419、C468、C469) 左右入換。

1MΩ R410

D417ツェナーダイオード

100V1μF C403

2.7kΩ R413

これ等をハンダ付けやり直し。

 

 

 

 

 

 

 

 

このアンプは程度が良かった。トランジスタ類は交換しなくても大丈夫だった気がする。

パワートランジスタに関しては新品が気持ちよいが。

基板の部品番号は、Lchの番号に50足したものがRchとなっているようである。

 

A-Class段基板のEQ行き200Ωヒューズ抵抗を交換したい。何か代替えを考えよう。

 

今回作業を行うたびに画像を撮っていた。特に各基板の裏表。後での確認に役に立った。

B‐Class段基板のブロックコンデンサーの小さい連結基板を外した。中点(アース)とジャンパー線の様子が分かった。

 

20201002

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TA‐F555ESXⅡその後

2020-10-11 12:33:32 | TA‐F555ESXⅡ

今回トランジスタアンプを修理して、だいぶ見えてきた。

まず、修理に当たっては「部品」の状態を確認すること。石を買ってから他の部品がダメでそれが特注品、または製造中止の代替え無し、なんてのは、今の私にはとても厳しい。

最悪、中古をもう一台買うことになる。それでも部品が撮れる保証はない。

デュアルトランジスタがダメな場合、大変なことになる。

それからIC類。ほとんど代替えが利かないようなことを耳にする。

それからボリューム。メインボリュームが特注で、NORMALとDIRECTで別の抵抗を使うのだが、それらが一体式になっている。今回のタマは状態がすこぶる良かったが、メインボリュームがダメだったと考えるとぞっとする。

 

安易に手を出さないことだ。

 

それでも今回結構な数の石を集めた。失敗やこの先の在庫無しも考えられたので、余分に買っておいた。

ま、も一回ぐらい直せるかな。

 

今思えば、一番はヒューズ抵抗。これの劣化はかなりある。

それからハンダ付け。この不良もある。

 

 

何とか音も聴けたことだし、錆び・汚れなどを落として出来るだけ綺麗にしたいと思ってる。

この先修理は熟考の上、やることにしよう。

TA‐F555ESXⅡについては、機会が有ればやろうとは思ってた。

気が済んだ。

あとは何かやりたい機種は有るかな?

マンラツのPM‐94Ltdなんて入手出来たらやっても良いかと思う。

 

 

実は今回のTA‐F555ESXⅡはまだLchのオフセットが安定しない。

A‐Class段基板を再度剥がし、部品を一個ずつ外し、部品の足を磨き、基板のパターンをきれいにしてから再度取付、を行っている。時間が有るので出来るだけはやっておきたい。

 

 

それから今回、電源電圧を見ながらスライダックでAC100Vを上げていった。100Vに行かないうちに整流回路出口で60Vを超えた。設計値は58Vらしい。コンデンサーの耐圧が63Vなのでギリかと思ったが、もしかしたら二本直列で耐圧126Vにしてるのかな?なんて思った。

後日違うテスターで測ったら、全然違う値を表示した。今まで使ってたテスターは電池がもうなくてダメだったようだ。今は新品の電池を使っていていい値を指している。

 

 

それからRchはオフセットが、電源の低電圧からビシッと合っている。Lchは途中まで電源電圧で、スライダックが50V超えたころから下がってくる。

どこがおかしいのかと不思議だったが、プラス電源とマイナス電源の、定格まで上がるカーブの違いと思う。

オフセット電圧は最初マイナス電圧で出てて、そのあと上がっていくので、プラス電源の出力に遅れが出てるのではないか?整流ダイオート゛の感度が鈍いのかななんて思う。

 

まあ、真空管で考えて作業すると全く理解不能なトランジスタアンプだが、結構シンプルな回路に出来るので追い込んだら面白いのかな?なんて今は思う。

 

トランジスタアンプは真空管アンプに劣る、なんて思ってたが、それなりの良さはあるようだ。

今はそんな気分。

 

20201010

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TA‐F555ESXⅡ修理に挑戦33。コンデンサー。あれ、もしかして。

2020-10-10 00:03:26 | TA‐F555ESXⅡ

せっかくなので、内部パーツを交換しておこうと思う。

と言ってもコンデンサーだけだが

A‐Class段基板の茶色い電解コンデンサー63V1000μF。これを新品に換えたい。

ここは電源のコイルの後で、結構タフな場所だと思う。金黒色の奴。

 

そして茶色のコンデンサー。

これが不明だった。双信電機に問い合わせたら、丁寧に教えてくれた。

オーディオ用で、誘電体とマイカとのこと。2005年に生産中止で代替品無し。

ま、フィルムのコンデンサーに代替えかな。

 

困ったのは、EQ入り口の200Ω抵抗。多分2W。

この大きさのヒューズ抵抗が見当たらない。

酸金抵抗で・・・?それは危険だ。

デールの巻き線抵抗120Ωに直列に、0.5W470μFと同100Ωのパラを接続、これで202.5Ωになるはず。

パラの部分は1Wだが、ほぼ100Ω(半分)とすればいいところのかな?なんて、良く分からんけど。

良いところに行った。

外したものは、前回より抵抗値が上がってる。

これでB‐Class段基板の電源電圧、下がるかな?

交換後の音にワクワクする。

 

 

この後各電圧を測ったが、また元に戻ってしまっている。

あ~あがっかり。

 

もうリレーも入らなくなってしまった。

回路図を起こしてるのだが、流れが分からない。よってどこが悪いかもわからない。

 

諦めるか。

結構お金掛けちゃったな。

ネットをつらつら見てたら、キセキが起きた。

サービスマニュアルが見つかった。

回路図に電圧が出てる。これは有難い。

 

最初はR410だ。電圧が立ってない。1MΩなので厳しいのか?っと思ったが,外して抵抗値を測定したが問題ない。

戻してみたが、リレーが入るようになった!

次にチェックすると、D417ダイオードとC403コンデンサーが怪しい。

外して測定したが問題無さそう。なんで?これじゃないの?

戻して電圧測定したら、オフセットの電圧が下がったようだ。

もしかしたら、コンデンサーの足が基板を貫通してハンダから出てなくて、ハンダ付け不良だったかな?

もう一個、Q407FETのドレン側電圧が立ってないので近くの抵抗R413の27kΩも外してみたがこいつも問題ない。部品を戻すときパターンを掃除してるのだが、ここはパターンの右下部分が剥がれていた。

これでオフセットを測ったら数十ミリボルトまで下がった。少しハンチングしてるが、前よりはずっと良い。

弱冠差はあるが、これで元の電圧との乖離は無い。B‐Class段基板との接続部も、前は電源電圧だったが2V以下になった。これだよ、気持ちいい。

 

これで音出ししてみた。

時々ブッ、ブッ、とRchから音がするが、音が出た。

この瞬間が報われる。諦めないで良かった。

思えば皆ハンダ付け不良じゃんか。

 

音は先日の評価と変わらない。少し純度が上がった気もする。

FA7ESと比べると、あちらは薄い。こちらは濃い。

思うにシリーズ最高の音ではないか。

リファインして純度をもう少し上げ、空気感を出したい。

しかし手を入れる場所が無い。接続コードをコネクターではなく直結にするか?

ジャンパー線がどうしようもない。

限度がある。

パワー段のトランジスタも新品だし、これで聴くことにしよう。

そうだ、もう一度基板を外し、パーツを外して足を磨き、取り付け直そう。足の表面がが多分腐食してるんだ。

ケースの錆びも落として塗装し直そうか。

電源トランスも外して塗装し直したいな。

このクラスのアンプは4台も有るのに、これにこんなに力入れてどうすんだ?

いや、これ名器だろ、価値はあると思う。

 

20201009

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TA‐F555ESXⅡ修理に挑戦32 色々やってみた。残念

2020-10-09 00:05:41 | TA‐F555ESXⅡ

色々確認したが、分からない。一個一個潰していくか。

 

 

 

●A‐Class段基板に入ってくるメインボリュームのLchとRchを入替えたが変わらない。

一本外したが元の状態

入替えた状態

 

 

●二個並んでるQ402・Q403(2SC945)も左右入替えたが変わらない。

・・・やってることがなんか無駄っぽい。

 

 

回路を見てみた。333ESRだが、ネットで拾った回路図から自分で追った回路をすこしづつ仕上げてみた。

リレーが切れてしまうので、少しの時間でLchの各電圧を測った。

明らかにおかしいのはLchのQ408(2SC3514)のベース電圧。なんか、短絡してるみたい。

下の太い線はー58Vくらい掛かる。

赤字が設計値。

というわけで B-E に繋がってるダイオート゛とエミッタにつながってる抵抗をチェックしてみたが問題無さそう。

 

 

●ならばこのQ408(2SC3514)をLchとrchで入替えた。

電源電圧を上げていったが、リレーが切れない。

バイアスが安定しない。

やば、2SC3524とEQ基板の抵抗が触っていた。

何という事をしてしまったのか。

C3514をLchとRchでいれかえてみたが、Rchでもオフセット・バイアス電圧は大丈夫そうだったので、ひとまず安心。

しかしLchはオフセットが全く下がらなくなってしまった。

オフセットの可変抵抗器も効かなくなってしまった。

 

 

 

 

そろそろテンションが下がってきた。

少し頭を冷やそう。

 

20201008

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TA‐F555ESXⅡ修理に挑戦31 分割してみる~残念

2020-10-08 12:08:47 | TA‐F555ESXⅡ

各段を分割してオフセットを測ってみようと思い、まず実験的に壊れても大丈夫なようにEQ基板の電圧入口のヒューズ抵抗を外してみたが、オフセットのふらつきは変わらない。

次に本命のA‐Class段基板をB‐Class段基板と分離してみた。

オフセットは落ち着いている。バイアスは出ない。

念のためRchも測ってみたが、こちらも落ち着いている。

これよりA‐Class段基板のLchが原因と考えた。

B‐Class段基板に問題無くてほっとしている。

ただ、A‐Class段基板との分離で電圧掛けたことが良かったのかどうか、少し自信が無い。それにB‐Class段基板のコンデンサーには電荷が残ってしまい、放電しなくてはならなくなった。ちと怪しい。

 

 

 

これでA‐Class段基板をもう一度剥がし、今度は手を付けてないダイオードを外してみた。三連と二連の普通のダイオード、ツェナーダイオード二か所をRchとLchで入替えてみた。

  

  

これで解決してくれ、と思ったが、これでは無かった。むしろバイアスが不安定になってしまった。

ダイオードが一本頭が少し割れてしまったが、が大丈夫なようだ。

 

 

 

 

気を取り直して、残りの片チャン2本のダイオードを左右入替えたが、また変わらない。

このダイオード、10EN8Cだと思ってテスターでチェックしたが、抵抗値がそれぞれ二種類あった。

やべえ、と思ってみたら、10EN8Cと10EN8Bという二種類だった。

ネットで調べたがなんと出てこない。正体不明のダイオード。

画像を拡大して、トランジスタ側が”B”の方だった。

これでオフセットを見たが、これでも変わらなかった。

 

 

あとは抵抗だが、いくつか見てみたが、全く問題ない。大丈夫だと思う。

あとはメインボリュームの左右入換え、ヘッドフォン基板の修理。この辺か。

 

20201006

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TA‐F555ESXⅡ修理に挑戦30 電解コンデンサー入換え

2020-10-07 00:01:54 | TA‐F555ESXⅡ

A‐Class段基板を外して点検した。

怪しいハンダはやり直して抵抗・ダイオードのチェックをした。抵抗はすこししかみなかったが、問題ない。ダイオードは抵抗値が左右で全く違うが、これはどうしようもない。ダイオードの型番が分からないのだ。

外した配線を繋ぎ直して、テストに入る。

スライダックを少しずつ上げていくと、アンメーターが振り切っていた。

慌てて電源下げる。

配線間違えたか?

直して電源入れ直すとアンメーターはあまり上がらず元に戻ったようだ。

何したんだろう?テスターのワニ口で短絡?メインボリュームが全開だったがそれのせい?

 

 

ちょっと困った。諦めそうになる。

A‐Class段基板の交換して無いコンデンサー100V1μFと100V22μFを左右入替えてみた。

少し良くなったが、Rchと比べると全然だめだ。

電解コンデンサーの電圧を58Vまで上がるようスライダックを調整した。85Vくらい。

少しはましになった。

以前は200mVほど振れて、そのうちにリレーが切れる。

最初は10mV程のハンチングだったが、だんだん大きくなり200mV程振れるようになる。バイアスを9mVから11.9mVにふやし、電源電圧を少しあげ、コンデンサーで59.1Vにした。

 

ネットで拾ったTA-F333ESRの回路図には58Vとなっている。バイアスを増やせば電圧下がるかと思ったが、そうではないらしい。

 

そうこうしてるうち、オフセットは2Vまで触れるようになった。少し我慢したら振れが300mV程に戻った。

 

困った。

Rchは定電圧でも安定してる。A‐Class段基板は、トランジスタとコンデンサーは全部左右入替えた。

原因がどの基盤かが分からない。

 

 

 

こうなったら基板を分割して考えるか。

まずはEQ基板を分割してみるか。ヒューズ抵抗を外してみてみるか。

 

20201005

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TA‐F555ESXⅡについて。音

2020-10-06 00:03:49 | TA‐F555ESXⅡ

修理に行き詰ったので、今の聴いた感じなどを記しておく。

TA‐F555ESXⅡを鳴らす前に、TA‐FA7ESを鳴らした。

スピーカーはAR‐4Xにした。

結構濃いめと思った。

しかしF555ESXⅡを鳴らしたら評価が変わった。

555ESXⅡは一昔前の音、洗練されて無い感じか。だけど此方の方が、全然濃いめだ。

少し中音がほぐれない。

バランスは末広がり。中低域が充実している。

ヤマハのAX‐1200とも似てない。

ダメか?というとそうではない。

何か、懐かしいというか、一風変わった感じの音がする。

特に音楽が心地よいとか、綺麗になるとかいうのは無い。

FA7ESは空間感が有るが、555ESXⅡには無い。

FA7ESは真空管アンプで高級パーツを使ったときにも感じられる違いだ。

無骨に鳴る。これがソニーの音、って感じ。

技術者が音楽を聴かず、特性を良くするように、真面目に作った、そんな感じ?

これってCDプレーヤーやカセットデッキにも通ずる気がする。

なるほど。でも嫌いではない。自分で修理したという思い入れがある。

長岡鉄っちゃんが好きなのはこういう音なのか?フルレンジにはこういうのが良くなるのかな。

そういう意味ではサンスイは一般受けするような音作り。

 

 

この機種の特色はなんといってもツイン電源トランス。

左右別かと思ったが、なんとパラ使い。

レギュレーションが良くなるはず。

電圧は同じで、電流が倍取れる。

瞬間的な電流供給に余裕がある、という事は電流・電圧の変動が無い、となるのか?

この辺の効果は分からない。

この二つのトランスの位相はズレないか?それが心配。

 

アンプというのは、電源を前段で振る、と最近考えるようになった。

何を言ってんの?増幅段で増幅するんじゃ、と思ってた。

今は、前段が、電源を出力に変形させる、そんなイメージ。

となるとアンプは電源の影響が大きい

なにおいまさら。

この分厚い音は電源トランス二個。

イメージ戦略にやられた感がある。

 

20201002

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TA‐F555ESXⅡ修理に挑戦29 また元に戻ってしまった。

2020-10-05 00:04:11 | TA‐F555ESXⅡ

音は出るのだが、Rchに比べるとLchオフセットが安定しない。Rchはビシッとしてる。

まだどこか問題が有るのかと思う。

部品が到着したので交換してみる。

A‐Class段基板の液が漏れだすマイカコンデンサーだ。

7pF4個・22pF2個はマイカコンデンサー、

180pFは銅箔フィルムコンデンサー・0.068μFは普通のフィルムコンデンサーに交換した。

赤い矢印は電解(今回未交換)の裏にある0.068μFだ。容量を確認しといた。

これで直ったろ、と期待したがダメだった。

しかもオフセットが35Vより下がらなくなった。

ショック・・・。

 

 

 

 

またA‐Class段基板を外した。怪しいハンダを盛り直した。トランジスタは外してパターンを拭いて綺麗にした。

100μF・47μFの電解コンデンサーも換えてしまった。

 

100V1μFと100V22μFは手持ちがなくそのままだ。

Lchのアースは、A‐Class段基板とB‐Class段基板で測ると数ミリボルト出る。

メインボリュームの基板からA‐Class段基板の入力までの導通も確認した。

小さいコイルの容量も測ってみた。

随分小さいモノだ。

 

抵抗の値も確認し、パターンの導通も確認した。

ハンダ付けの配線コネクタの、基板へ配線を差す部分は前回なかなか通らなく苦労したので、穴を少し広げた。

今日はこれまで。

基板の取付は後日としよう。

 

20201004

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TA‐F555ESXⅡ修理に挑戦28 電解コンデンサー極性間違い~完成?

2020-10-04 00:03:37 | TA‐F555ESXⅡ

フィルムコンらしきものを入れ替えて、少し良くなった。

あとは電解コンデンサーだ。赤いものは勿体ないので茶色の汎用品を左右入替えてみよう。

前回ハンダ付けやり直した時、容量が少し減ってた様だったので。

今回入替える前に容量を再度測定、1000μFのところ、950程だった。まあ、テスターの精度もあるので何とも言えないな。

ここで失敗、なんと、4本中二本の極性を間違えた。

電源を落としたが、電源の電圧が下がらない。やっちまったか?

50kΩの抵抗で電圧を下げた。

 

極性間違えたコンデンサーの電圧を測ったら20Vそこそこでふらふら動く。後段の抵抗を計ったら200数ミリボルト。正しい極性のコンデンサーの方は電源と同じ電圧を示す。うわっ、他にダメージ無ければいいが。

・・・そうか、後段の抵抗はヒューズ抵抗か。切れたんだ。

外して測ってみたら、O.L.と18M。これでコンデンサー守れたんか。

電解コンデンサーを修正し、ヒューズ抵抗(100Ω)を交換した。

そして電圧を上げていった。

なんと、オフセット電圧が安定した。

バイアスを12mVほどに合わせた。

電源は80Vほどだが、5分ほどで落ち着いたようだ。

これでロングランが出来れば完成か?

少しだけ100Vにしたら整流回路出口で61V程になった。ちとでかいな。

フォノイコ基板のヒューズ抵抗200Ωを正規の物にしたら、もう少し電圧下がるかな?

 

20201001

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