analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

TA‐F555ESXⅡレコードを鳴らす。MM

2020-10-24 00:02:31 | TA‐F555ESXⅡ

前回SYNERGYで鳴らしたレコードが結構良く鳴ってた。

若いころにこのアンプで聴いたアナログの音はもっとブリブリしてたような記憶がある。

あの時はMMカートリッジだったハズなので、今手元にあるデンオンのDL‐8に交換してみた。

悪くは無いのだが、おもちゃみたいな音。

DL‐8のおもちゃみたいな音をF555ESXⅡで目一杯引き出してる、そんな感じ。サブだから、と割り切ってなら聴ける。

メインではちと・・・。

 

 

でも真空管で鳴らした時ほどは乾いてない。

金属的な音で生き生きしてる。

だから聴いてられる。

切れもあり中低音:チェロの辺りが解像良く聴こえる。

SYNERGY程横に行かないが、少し中央に寄って鳴っている。

 

あーこれも良いじゃん。

声の周りにラッパを低い音で鳴らしたような効果音が聴こえる。

今まで聴こえなかった音。

よくよく聴くと中音:声の周りの解像度が高い。

 

 

もう一つ聴いておこう。

シュアのⅤxMR。

きつい音を出すかと思いきや、うわっ、っと余裕綽々で出てきた。

もはやこのカートリッジというかスタイラスのきついというイメージは無いな。

フラットでワイド。

詰まらない?

うーん、個性が欲しいかも?

贅沢だ。

ならザイカのA‐81を噛ましてみるか。

最初は詰まんない音、と思ったが、音量上げたら化けた。

音像は痩せたが、その分響きが出てきた。大層心地よい。

このトランスは本来増幅で使うらしいが、それこそつまらない感じになる。

そこで逆に減衰で繋いでみるとワイドレンジになる。

出力×周波数がこのトランスのエネルギー(不変)なのではないかと思う。

 

 

以下は妄想。

この86年ごろまでは、オーディオをまじめに作ってたが、メーカーは行き詰ってしまったのではないか。

こんな良いものを作ってしまったら次どうする?

音(デバイス)を変えるか。

これがオーディオ衰退につながった?

コスト度外視で作ってたが、利益を出せと言われるようになった?

良いものを安く作ろうとしたが、受け入れられなかったのではないか。

売れたものはやはり良い。

「好みの問題だ」と一風変わったものを求めてきたが、本筋を聴いてしまうとやはり良いものは良い。

 

「売れるものは利益が上がらない 安価に作れたものは売れない」

製造販売のジレンマ?

まだ日本は利益度外視の商品が魅力的のようである。

 

20201020

コメント