TA‐F555ESXⅡの各部の電圧を測っている。
おかしいのは2SC945のベース電圧。ここは7.4Vのはずだが1.8V程でハンチングしている。
もう一つ、2SK246ののドレイン電圧が4.6Vのところー7V程でハンチングしている。
トランジスタ、ダイオードは、ベース・ゲート電圧をツェナーで固定するらしいので、このツェナーがおかしいのかと思う。
あとは中点や元電圧(±58V近辺)、各部品の電圧を測ろうとするとリレーが切れる。
ネットで「オフセット電圧」について色々見たが、異状な時はA‐Class段基板のヒューズ抵抗、これが定番で、ダイオードについての記述は見当たらなかった。
そういやダイオードの劣化って聞いたことないもんな。
マウザーエレクトリクスに注文してた部品が来た。
予定は明日だったが一日早く着いた。
国内と同じく輸送状況も分かって親切だ。
私は留守だったが、家にはヤマト運輸が来たとのこと。
到着した品物も間違いなさそう。
本体には7とV5Bと有る。メーカーが分かればこれで規格が分かる。
メーカーが分かればだが。
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早速取り付けた。
まずはツェナーのNZX7V5B Vz=7.4V。
上の画像はRchだが、Lchのツェナーダイオード(黄色い矢印)。
元の部品を外して基板拭いて取り付けるだけ。すぐに終わったので早速電圧を掛けてみた。
Lchのオフセット、バイアス及び電源整流後にテスターをセット。
今まではスライダックで早めに60V程に上げないとオフセット電圧が電源電圧で出ててリレーが切れない。
スライダックで60V = 整流後40V 位まではオフセット電圧は40Vほど出てて、それからスライダックを上げるほどにオフセット電圧が下がる。調子悪いと下がってこない。そうするとリレーが入らない。
大丈夫だと思うのだがツェナーを取り扱ったのは今回が二回目。
上手く行くかは分からない。
よってスライダックをゆっくり上げていった。
そうすると、低電圧(スライダックで20V程)でオフセットが出なくなり、バイアスも少し(3mV程)出てきた。
これはやったかも。
もうスライダック50V行かないうちにリレーが入った。
来た来た。
スライダックで92Vのとき、電源電圧57.4V(ビビりなので58Vには上げれない)。
2SC245のベース電圧は7.7Vとなった。少し高いな。
オフセットは42mV±0.3mVほどの揺れしかない。ハンチングというほど早くなく、ゆっくりだ。
やった。いやいや、待て待て。
時間が経っても安定してるかだ。
電圧測定しながら音楽を掛ける。
一息ついたらオフセットを0.0mV、バイアスを14.1mVに合わせた。
ヒートシンクも触れるほどで熱くならない。
ついに来たかも。
もう二カ月くらい掛かったな。
何回諦めようと思ったことか。
回路図が無かったらとても私には無理だった。
ただもう一個残っているテスト。
今まではスライダックでゆっくり電源を上げたが、直で電源スイッチを入れても大丈夫か。
一回スライダックで電源を合わせておいてアンプ本体の電源を入れたら5A振り切ったんだよな。
そして電源電圧が何ボルトになるか。
60V超えるんじゃないかと思ってる。
それらをやってまた壊したら遣る瀬無いので今のうちに色々音楽を掛けている。
なぜかアンプの発売時期に近い音楽ばかり聴いている。
アンプは今のところ順調だ。
20201018