昨日からトータル10時間弱鳴らしている。
先ほどから少し輪郭が出てきた。
トランジスタが馴染んできたように思う。
最高域は伸びてる感じが薄いが、全体にかっちり、フラットなイメージ。
中域はFA7ESと比べると濃い。他のアンプより濃いかと言われるとそんなことはない。FA7ESは向こうが透けて見える感じで、セル画の様。此方は透けて見えない分抜けが悪いように聞こえるがそれもない。
極めて真面目な音。FA7ESと比べられてしまうとあちらは明るい音、こちらは根暗な音。どうしても否定的になる。
でも身の詰まった音はじっくり聞くと良さが分かるはず。
玄人好み?
内部を見てしまったせいか、もう少し抜けを良くする方法があると思う。
何度も言ってるが、ジャンパー線の使い方。セレクター等信号経路に結構使ってる。
使用部品は、電解コンは結構良いものを使っている。
フィルムコンもマイカにしている。
抵抗はカーボンだ。
しかし、大電力部に2Wセメント抵抗、A‐Class段基板などにヒューズ抵抗を使っている。
可変抵抗などはそこそこ良いものだ。
音だった。
この音は何だろう。
出力段トランジスタは2SA1492・2SC3856になる。(多分555ESXも)
これがキモか?
確かではないが、555ESR(多分555ESGも)はA1186・C2837
555ESL・555ESA・555ESJはK1529・J200(FET)
FA7ESはk1530・J201(FET)。
になる。
(私の中ではもしかしたら、FET=薄い音というイメージかもしれない。)
驚いたのが、上の価格帯のヤマハのAX‐2000。こいつはXⅡと互換のあるA1491・C3855を使っている。
ならばAX‐1200は?情報が無かった。多分出力が違うので違う石と思う。
持ってんだから、あとで見てみよう。
話がそれた。
空間感はあまり無い。広がりもそこそこ。
スピーカーより前に広がるというか、前に音が飛んでくる。
筋肉質というか、岩石的な音?かっちり。
余裕みたいなものはあまり感じない。
横の広がりは、響きが広がりを作ってるのではなく、楽器の定位が横いっぱいだ。
広がらなくって凝り固まる、って、私の嫌いな音じゃね?
自分で弄ったアンプだからひいき目に見てる。
もしかしたら真空管アンプの方向性もこちらに行くかもしれない。
そういえば、濃いめの音を目指す、なんて思ってたな。
音の構成が他のアンプと違う。
濃いめの音=充実した音。
これだ。
どちらかというと寒色系の音。ヒーンと響くが、真空管アンプの様に嫌味にならない。
うるおいとか柔らかさはあまり感じられない。この辺はトランジスタアンプの範疇を出ない。
ラックスのL570と鳴き合わせてみたい。
ってかL570聴いてみたいなぁ。
20201019