analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

TA‐F555ESXⅡその後

2020-10-11 12:33:32 | TA‐F555ESXⅡ

今回トランジスタアンプを修理して、だいぶ見えてきた。

まず、修理に当たっては「部品」の状態を確認すること。石を買ってから他の部品がダメでそれが特注品、または製造中止の代替え無し、なんてのは、今の私にはとても厳しい。

最悪、中古をもう一台買うことになる。それでも部品が撮れる保証はない。

デュアルトランジスタがダメな場合、大変なことになる。

それからIC類。ほとんど代替えが利かないようなことを耳にする。

それからボリューム。メインボリュームが特注で、NORMALとDIRECTで別の抵抗を使うのだが、それらが一体式になっている。今回のタマは状態がすこぶる良かったが、メインボリュームがダメだったと考えるとぞっとする。

 

安易に手を出さないことだ。

 

それでも今回結構な数の石を集めた。失敗やこの先の在庫無しも考えられたので、余分に買っておいた。

ま、も一回ぐらい直せるかな。

 

今思えば、一番はヒューズ抵抗。これの劣化はかなりある。

それからハンダ付け。この不良もある。

 

 

何とか音も聴けたことだし、錆び・汚れなどを落として出来るだけ綺麗にしたいと思ってる。

この先修理は熟考の上、やることにしよう。

TA‐F555ESXⅡについては、機会が有ればやろうとは思ってた。

気が済んだ。

あとは何かやりたい機種は有るかな?

マンラツのPM‐94Ltdなんて入手出来たらやっても良いかと思う。

 

 

実は今回のTA‐F555ESXⅡはまだLchのオフセットが安定しない。

A‐Class段基板を再度剥がし、部品を一個ずつ外し、部品の足を磨き、基板のパターンをきれいにしてから再度取付、を行っている。時間が有るので出来るだけはやっておきたい。

 

 

それから今回、電源電圧を見ながらスライダックでAC100Vを上げていった。100Vに行かないうちに整流回路出口で60Vを超えた。設計値は58Vらしい。コンデンサーの耐圧が63Vなのでギリかと思ったが、もしかしたら二本直列で耐圧126Vにしてるのかな?なんて思った。

後日違うテスターで測ったら、全然違う値を表示した。今まで使ってたテスターは電池がもうなくてダメだったようだ。今は新品の電池を使っていていい値を指している。

 

 

それからRchはオフセットが、電源の低電圧からビシッと合っている。Lchは途中まで電源電圧で、スライダックが50V超えたころから下がってくる。

どこがおかしいのかと不思議だったが、プラス電源とマイナス電源の、定格まで上がるカーブの違いと思う。

オフセット電圧は最初マイナス電圧で出てて、そのあと上がっていくので、プラス電源の出力に遅れが出てるのではないか?整流ダイオート゛の感度が鈍いのかななんて思う。

 

まあ、真空管で考えて作業すると全く理解不能なトランジスタアンプだが、結構シンプルな回路に出来るので追い込んだら面白いのかな?なんて今は思う。

 

トランジスタアンプは真空管アンプに劣る、なんて思ってたが、それなりの良さはあるようだ。

今はそんな気分。

 

20201010


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