英雄たちの選択「闘う“復興請負人” 二宮金次郎」、昨日途中から見ました。面白かったですが、NHKらしく、またコメンテーターに高橋源一郎やらが出て、二宮尊徳が“革命家”だったとか、言うてましたね。
偉人の言ったことに、勝手に自分のスタンスをマウントしてくるのは、サヨクの常套手段ですが、それにしても復興請負人に革命家とは、何を言うてるか意味がわかりません。
まあ、そんなことはこの人の平常運転なので良いのですが、やはり今に重なるのが、“役人の抵抗”でしょうか。
農民出身の金次郎に、当時の武士が立ちはだかったのは想像にかたくありませんが、天保の大飢饉の時に、役人が米を出そうとしなかったのは、今の非常事態宣言に重なるものがありました。
民百姓、国民より自分たちのメンツや過去の事例にとらわれるのは、人間社会の常なのでありましょうか。
磯田道史先生は、それを戦国から桃山にかけての武士が、江戸後期の武士になって劣化したと言ってましたが、まさにこれは今に通じる話です。
結局、強引に米を分け与えるなどして、当時の小田原が一名の餓死者も出さなかったのは有名な話ですね。
小田原藩から冷遇されていた金次郎ですが、そのことから幕臣に召し抱えられるわけですが、結局、どの政策も不採用にされてしまったとか。
どれも不採用にするなら、最初から幕臣にしない方が良いだろうに、なぜ幕府は金次郎を召し抱えたのか。
磯田さんは、それを「やってる感」という言葉で断罪していましたが、これまた今に通ず。二宮尊徳を召しかかえることで、幕府はやってる感を出そうとしたということでしょうか。これまた今に通じます。
昔は小学校など、どこでもあった薪を背負って本を読む二宮金次郎の銅像。
ここのところ、見なくなったなと思っていたのですが、 最近またこの人を見直す動きが出てきたようです。
それにしても、コロナワクチンの接種を歯科医にさせようとしたら、医師会の抵抗があったやらという話。金次郎の抵抗に通じますね。
歯科医のように小さな部位を扱う専門職は、注射にしても、その辺の内科医よりはるかにうまいのではと思いますが、どの時代も人の世というのは変わらぬようです。
しかしながら、現代でも志のある者もいないわけでなし。
そんなことを思いながら番組を見てました。
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