小暮満寿雄 Art Blog

ダジャレbotと間違われますが、本職は赤坂在住の画家です。作品の他お相撲、食やポリティカルな話も多し。右翼ではありません

聴覚障害の女子フットサル選手

2010-07-09 10:10:27 | Weblog
昨日の昼、テレビをつけながら食事をしていたところ、
聴覚障害の女子フットサル選手とコーチのコミュニケーションが放映されていました。

でも見ていて、「え?」っと思ったのですが、
手話や筆談など、聴覚障害者に対する配慮は一切していません。

メンバー全員に指導する時も、彼女を特別扱いはせず、
「意味わかってる? うーん、わかってないね。
 じゃあ、彼女に今のことを伝えといて」
と、他のメンバーに伝達をさせるのです。

まあ、これはこれでコーチングのひとつのやり方だろうけど、
元から聴力のない人に、これは不自由なんじゃないかな。
このコーチは聴覚障害者でも「特別扱いしない」
というのがポリシーなんだろうけど、
やっぱり手話や筆談が入った方が親切だと思う。

この聴覚障害の選手、身体能力も高く、
見るからに根性のありそうな顔をしてましたから、
「特別扱いをされない」方を選択できるのだと思いますが、
別の人だったら、彼女のようなわけには行かないと思いますね。

もっとも、このあたりはコーチの考え方です。
これで結果が出せれば、それはそれで良い。
でも問題だと思ったのが、
この「特別扱いをしない」ことを美談にして放映していることですね。

障害のある人が努力して、上のステージに上がることは素晴らしいことですが、
別の配慮をすれば、もっと上に上がれるはずなのに、
「特別扱いしない」「他の選手と平等に扱う」という、
お題目の方が先行するのは如何なものでしょう。

まあ、このあたりのさじ加減というのは難しいもの。
聴覚障害の選手にしても、取材されて露出するのは結構なことなんですが、
これを見て「障害者も健常者もみな平等」と、
受けられるべきサービスも受けられなくなるのなら、
それは困ったことではないかと思います。

なんか、最初にお題目ありきというのは、
やっぱり良くないんじゃないかなあ・・・。


画像は知り合いに頼まれたイラスト。
最近、こういう原チャリに乗ってかわいい名前をつける、
おだやかな暴走族が増えてるそうです。
信号で止まったら、暴走族じゃないと思いますがね~。
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2 コメント

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Unknown (zoomania)
2010-07-09 12:37:40
こんにちは~。
どうなんでしょ、そのテレビ番組は観なかったけど、周りにどう扱って欲しいか、障害者本人が決めるってのが理想的なんじゃないでしょうか。
周りに配慮してもらって始めて成り立つフットサルだとしたら、彼女はいつまでたっても「聴覚障害があるのに素晴らしい選手」。
他の選手と平等に扱われてれば、単に「素晴らしい選手」って呼んで貰えますからね。
中には、特別扱いされるのはプライドが許さないって人もいるのではないかしら?
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なるほど (マスオさん)
2010-07-09 20:05:30
zoomaniaさん、こんにちは!

いや~、確かにこのケースの場合はzoomaniaさんのおっしゃる通りですね。この選手は、配慮される方がイヤなタイプの人だと思います。

ただ問題は本文にも書いたように放映の方法ですね。
彼女の場合は、特別扱いされたくない人かもしれませんから、この場合はOKでしょうけど、そんな人ばかりでもありません(まあ、特別なケースだからテレビにも取材されたわけだしね~)。
手助けできることは、ぜったいした方が良い。まして元から耳が聞こえないことは、努力でどうにもならないことなので、あまり突放すことを取り上げるのは如何なものかと思ったわけであります。

ともかくもこういう話に正解はありません。異論反論も有難いです。
(zoomaniaさんと食べ物以外の話も面白いですね!)
またのお越しを心待ちにしております。
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