振り返ってみるとあまり「シリーズ物」の映画って見てきていない。
スターウォーズだって大学に入って「そう言えばちゃんと見たことないな」と思って見直したし、寅さんだってちゃんと見たのはここ数年。ロッキーも1と3は観たかなぁという感じ。インディジョーンズはいまだに見ていない。
ああいうのはなんとなくリアルタイムで乗っかってないと見返すのはめんどうなものだから。
たぶん乗っかってしまうと連ドラみたいなものでそれはそれで楽しいんだろう。
それはこないだの「ダークナイト・ライジング」で実感したなぁ。「あの続きはどうなるんだろう?誰が出るんだろう?」とかぼんやり考えて待っている時間というのもその映画を楽しんでいる時間だと思う。だとするならばシリーズ物の映画というのは楽しむ時間の長い映画なんだと思う。
ということで最近はシリーズものはやっぱりリアルタイムで楽しむべきだな、と思っています。
シリーズ物の映画として有名な映画のひとつが007シリーズ。50年続いていて最新作で23作目。
僕はこれもちゃんと見たことがなかった。
でもいま公開されている最新作「スカイフォール」がずいぶん好評のようなので、それを楽しむために最近ちょこちょこと007シリーズを見てみた。
あのね、こないだドッピオさんと話したけど007ものはタイトルがかっこよくていいね。
ダイ・アナザー・デイ
トゥモロー・ネバー・ダイ
ゴールドフィンガー
なんか声に出して言いたくなる。
80年代以前は邦題を付けることが普通だったから日本語題なんだけどこれもこれでかっこいい。
007は二度死ぬ
ロシアより愛をこめて
007死ぬのは奴らだ
ということで見てしまえばお約束の繰り返しで楽しいことは楽しい。ドリフとかサザエさんみたいなものです。
「ああ、ここであいつ来るんだろうなぁ」と思っているとときっちり来る、「来るんだろうなぁ」と思っていると来なくて「あれ?」と思っていると後でやっぱりきっちり来る。
なんだか変な話だけど、腕のいいマッサージ屋さんみたいなものです。「そう、そこそこ」って感じでね。
007もののお約束はこんな感じなものがある。
■メインの登場人物はジェームス・ボンド(英国諜報機関MI6所属のスパイ。コードネーム:007)、M(ボンドの上司)、Q(武器調達係、毎回いろいろな武器をボンドに提供する)、ボンドガール(映画のヒロイン。毎回、その時代のセクシー女優が演じる)
■ボンドの自己紹介は「Bond, James Bond」。この台詞はほぼ毎回出てくる。
■ボンドの好きなお酒は「ウォッカ・マティーニ」、しかも「ステアでなく、よくシェイクしたもの」。これも毎回出てくる。
50年も続いているのでボンドを演じる俳優も変わっている。
まぁ全部は説明しないけど順番に言うと、ショーン・コネリー、ジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーア、ティモシー・ダルトン、ピアーズ・プロスナン、そして今のダニエル・クレイグ。
どれもそれなりの良さがあっていい。
今のダニエル・クレイグになった時に「ぜんぜんボンドっぽくないよ!」という声があったみたいだけど僕は悪くないと思う。確かにその前のピアース・プロスナンが甘いマスクの感じだったからギャップは大きいけど。ダニエル・クレイグのマッチョな、ジョークも口にしなそうな感じはこれはこれでいいと思う。
ということで今作「スカイフォール」、見てきました。
あのね、面白かったです。最高傑作とまでは言わないけど映画チケット代くらいは十分に楽しめる。なんたって悪役が狂気的でいい。
そもそもこの人は顔の造りがおかしんだよな(ほめてます)。「ノーカントリー」でも悪役やってて完全におかしかったし。
最近、僕が何を見たくて映画を見ているかというと、ひとつには「頭のおかしな人」を見たくて見ているんだなぁと思う。
ダークナイトのジョーカーしかり、グッドフェローズのジョー・ペシしかり、十三人の刺客のごろちゃんしかり。現実にいたら大層困っちゃうけど、映画で見られると嬉しくなる。
あとQが最高。Qと言うのはMI6の武器調達課の人で毎回ボンドにいろいろな武器を提供する。ボタン一つで透明になる車とか袖口に仕込める武器とか。このやり取りが毎回面白いんだよ。「ゴールデンアイ」(だったと思う)の「それは私のランチだ」は最高でした。
今のダニエル・クレイグ版(「カジノロワイヤル」、「慰めの報酬」)になってQが出てこなかったのがさびしかったんだけど今回は出てきました。
しかも今までの初老の男性から一気に変わってちょっとオタクっぽい若者。これはこれでいいねー。
(今までのQ。左の人)
(新しいQ。左)
それから、シークレット的に新しいキャラクターが出てきます。今までのシリーズでもセミレギュラー的に出ていたキャラクターなんだけどダニエル・クレイグ版になって出てなくてさびしかった。個人的にはこの人とQが出てきただけでワーイ。
メインのボンドも僕は好きです。なんたってスタイルがいい。あまり上背は無いんだけど鍛えられた身体で男としてはあこがれる。やっぱさー、ほとんど常にスーツ姿なのがいいんだよね。スーツで土埃まみれで格闘したりするし。前のボンド、ピアース・プロスナンの時にはすこしルーズなシルエットのスーツ姿が多かった(時代もあると思う)んだけど、ダニエル・クレイグはタイトなシルエットでかっこいいですよ。
今作の良さの一つである主題歌と共にその姿を楽しめる動画を最後に貼っておきますが、ぜひ「電車に飛び込んできてシャツの袖口を整えるシーン」をご堪能ください。もう、粋だね!
つーことで、楽しいよ、007。
「今まで007見たこと無い」という人でも楽しめると思うけど、もし時間があるなら「ゴールドフィンガー」「ゴールデンアイ」「カジノロワイヤル」(2006年版)見とくと更に「ニヤリ」とできます。時間無いなら「ゴールデンアイ」だけでも。
あ、主題歌もいいです。この動画にはスカイフォールの名シーンもあるのでぜひ。
スターウォーズだって大学に入って「そう言えばちゃんと見たことないな」と思って見直したし、寅さんだってちゃんと見たのはここ数年。ロッキーも1と3は観たかなぁという感じ。インディジョーンズはいまだに見ていない。
ああいうのはなんとなくリアルタイムで乗っかってないと見返すのはめんどうなものだから。
たぶん乗っかってしまうと連ドラみたいなものでそれはそれで楽しいんだろう。
それはこないだの「ダークナイト・ライジング」で実感したなぁ。「あの続きはどうなるんだろう?誰が出るんだろう?」とかぼんやり考えて待っている時間というのもその映画を楽しんでいる時間だと思う。だとするならばシリーズ物の映画というのは楽しむ時間の長い映画なんだと思う。
ということで最近はシリーズものはやっぱりリアルタイムで楽しむべきだな、と思っています。
シリーズ物の映画として有名な映画のひとつが007シリーズ。50年続いていて最新作で23作目。
僕はこれもちゃんと見たことがなかった。
でもいま公開されている最新作「スカイフォール」がずいぶん好評のようなので、それを楽しむために最近ちょこちょこと007シリーズを見てみた。
あのね、こないだドッピオさんと話したけど007ものはタイトルがかっこよくていいね。
ダイ・アナザー・デイ
トゥモロー・ネバー・ダイ
ゴールドフィンガー
なんか声に出して言いたくなる。
80年代以前は邦題を付けることが普通だったから日本語題なんだけどこれもこれでかっこいい。
007は二度死ぬ
ロシアより愛をこめて
007死ぬのは奴らだ
ということで見てしまえばお約束の繰り返しで楽しいことは楽しい。ドリフとかサザエさんみたいなものです。
「ああ、ここであいつ来るんだろうなぁ」と思っているとときっちり来る、「来るんだろうなぁ」と思っていると来なくて「あれ?」と思っていると後でやっぱりきっちり来る。
なんだか変な話だけど、腕のいいマッサージ屋さんみたいなものです。「そう、そこそこ」って感じでね。
007もののお約束はこんな感じなものがある。
■メインの登場人物はジェームス・ボンド(英国諜報機関MI6所属のスパイ。コードネーム:007)、M(ボンドの上司)、Q(武器調達係、毎回いろいろな武器をボンドに提供する)、ボンドガール(映画のヒロイン。毎回、その時代のセクシー女優が演じる)
■ボンドの自己紹介は「Bond, James Bond」。この台詞はほぼ毎回出てくる。
■ボンドの好きなお酒は「ウォッカ・マティーニ」、しかも「ステアでなく、よくシェイクしたもの」。これも毎回出てくる。
50年も続いているのでボンドを演じる俳優も変わっている。
まぁ全部は説明しないけど順番に言うと、ショーン・コネリー、ジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーア、ティモシー・ダルトン、ピアーズ・プロスナン、そして今のダニエル・クレイグ。
どれもそれなりの良さがあっていい。
今のダニエル・クレイグになった時に「ぜんぜんボンドっぽくないよ!」という声があったみたいだけど僕は悪くないと思う。確かにその前のピアース・プロスナンが甘いマスクの感じだったからギャップは大きいけど。ダニエル・クレイグのマッチョな、ジョークも口にしなそうな感じはこれはこれでいいと思う。
ということで今作「スカイフォール」、見てきました。
あのね、面白かったです。最高傑作とまでは言わないけど映画チケット代くらいは十分に楽しめる。なんたって悪役が狂気的でいい。
そもそもこの人は顔の造りがおかしんだよな(ほめてます)。「ノーカントリー」でも悪役やってて完全におかしかったし。
最近、僕が何を見たくて映画を見ているかというと、ひとつには「頭のおかしな人」を見たくて見ているんだなぁと思う。
ダークナイトのジョーカーしかり、グッドフェローズのジョー・ペシしかり、十三人の刺客のごろちゃんしかり。現実にいたら大層困っちゃうけど、映画で見られると嬉しくなる。
あとQが最高。Qと言うのはMI6の武器調達課の人で毎回ボンドにいろいろな武器を提供する。ボタン一つで透明になる車とか袖口に仕込める武器とか。このやり取りが毎回面白いんだよ。「ゴールデンアイ」(だったと思う)の「それは私のランチだ」は最高でした。
今のダニエル・クレイグ版(「カジノロワイヤル」、「慰めの報酬」)になってQが出てこなかったのがさびしかったんだけど今回は出てきました。
しかも今までの初老の男性から一気に変わってちょっとオタクっぽい若者。これはこれでいいねー。
(今までのQ。左の人)
(新しいQ。左)
それから、シークレット的に新しいキャラクターが出てきます。今までのシリーズでもセミレギュラー的に出ていたキャラクターなんだけどダニエル・クレイグ版になって出てなくてさびしかった。個人的にはこの人とQが出てきただけでワーイ。
メインのボンドも僕は好きです。なんたってスタイルがいい。あまり上背は無いんだけど鍛えられた身体で男としてはあこがれる。やっぱさー、ほとんど常にスーツ姿なのがいいんだよね。スーツで土埃まみれで格闘したりするし。前のボンド、ピアース・プロスナンの時にはすこしルーズなシルエットのスーツ姿が多かった(時代もあると思う)んだけど、ダニエル・クレイグはタイトなシルエットでかっこいいですよ。
今作の良さの一つである主題歌と共にその姿を楽しめる動画を最後に貼っておきますが、ぜひ「電車に飛び込んできてシャツの袖口を整えるシーン」をご堪能ください。もう、粋だね!
つーことで、楽しいよ、007。
「今まで007見たこと無い」という人でも楽しめると思うけど、もし時間があるなら「ゴールドフィンガー」「ゴールデンアイ」「カジノロワイヤル」(2006年版)見とくと更に「ニヤリ」とできます。時間無いなら「ゴールデンアイ」だけでも。
あ、主題歌もいいです。この動画にはスカイフォールの名シーンもあるのでぜひ。