浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

猿ハシゴ、蟹バケツ

2012-12-07 18:36:18 | 日記
猿ハシゴの話。

閉ざされた部屋の真ん中にハシゴがおいてあり、そのハシゴに登ると届くところにバナナが置いてある。部屋には数頭の猿(仮にA猿群)が放たれている。猿がハシゴに登ると自動的に床にいる猿に向けて冷や水がぶっかけられるようになっている。

そうするとどうなるか。何度かそれが繰り返されると冷や水をかけられた猿たちはたまらないので、ハシゴに登ろうとする猿を寄ってたかって袋だたきにする。登る、攻撃される、を繰り返すとどの猿もハシゴに登らなくなる。そこに何も知らない猿(仮にB猿)を入れる。とうぜんB猿はバナナめがけてハシゴを登る。すると他の猿が袋叩きにする。B猿はよく分からないけど「ハシゴに登ると袋叩きにされる」ということを覚えハシゴに登らなくなる。

ここで特筆すべきは「B猿は一度も冷や水をぶっかけられたことが無い」ということ。そこにまた新しい猿(仮にC猿)を入れる。C猿はハシゴに登る。すると他の猿、つまりA猿群はもちろん攻撃するし、B猿も自分がやられたことだからC猿を袋叩きにする。するとC猿もハシゴに登らなくなる。ここでA猿群をすべて部屋から出し、加えて冷や水装置のスイッチも切る。そこに新しい猿(仮にD猿)を入れる。

この時点で部屋の状況は以下の通り。

・猿は3頭(B、C、D)
・どの猿も冷や水をかけられた経験はない。
・すでにハシゴに登っても冷や水はかけられない。

さてどうなるか。

とうぜん何も知らないD猿はハシゴに登ろうとする。それをB猿、C猿は寄ってたかって袋叩きにする。前からそうだったから。


もう一つ、蟹バケツの話。

蟹を何十匹かバケツに入れる。すると蓋をしていなくても逃げないらしい。蟹たちは寄ってたかって登ろうとする。他の蟹を踏んづけて。でもちょっとでも登った蟹は他の蟹に引きずり降ろされる。引きずり降ろした蟹を踏んづけ更に登った蟹はまた引きずり降ろされる。バケツの中で延々とこれが繰り返される。もしかして、数匹が「俺たちを踏んでお前らは逃げろ」と犠牲になれば多くは逃げ切れるかも知れない。まぁ蟹にはそんな知恵はないだろう。

何の話をしているのかって?

単なる例え話ですよー。

総選挙? いやいやまったく関係ないですよー。
コメント
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