浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

25周年

2012-12-21 19:51:38 | 
僕の行っていた小学校の目の前に文房具屋と言うか駄菓子屋というかとにかく商店があった。文房具も売っていたしお菓子も売っていたしゲームも
おいてあったし、漫画雑誌もおいてあった。

僕が小学校6年の時にそこで目にしたジャンプの表紙がこれだった。

「ああ、ビーティーとかバオーの人が新連載するんだー」と思った記憶がある。しっかしバオーは面白かったよな。単行本、大学の部室に置いたままなんだよなー。もう一回買おうかな。あの頃、似たような印象で「メタルK」というのがやっててどっちも面白かった記憶があったんだけど、「メタルK」を最近読み返したら主人公の姿がちゃっちくてびっくりした。対してバオーは劣化していないというのがやっぱりすごいよなー。ビーティーだっていまだに面白いもの。そばかすの少年が家を乗っ取りかける話がコワく出来てていいと思う。

話戻しますね。

小学校6年の時に表紙を観てからなんと25年。「ジョジョの奇妙な冒険」はいまだに続いている。なんとまぁすごいことだ。

今年は連載25周年ということでジョジョ関連がいろいろ話題になっていた。

ジョジョ展もあったし(行けなかったんだよなー、悔しい。気づいたらチケットがソールドアウト)、「ジョジョメノン」というムックも出た。

ジョジョメノンは読みごたえがあったよー。なんたって巻頭の、荒木飛呂彦とクリント・イーストウッドの対談。言われてみればイーストウッドのたたずまいというのは承太郎に似ている。

「岸辺露伴、グッチに行く」が読めるだけでも買う価値は確実にあるよね。


荒木飛呂彦は今年、なんと石川さゆりのCDのジャケットまで書いた。


これね。明らかに荒木飛呂彦のタッチでありながらまさしく石川さゆりというのもすごいことだと思う。荒木飛呂彦の「東北復興平泉宣言」のイラスト観ても思うんだけど、やっぱりこの人の人物描画のポイントは腰、というか「骨盤」なんだよね。骨盤がグギッと入っているところからパワーを感じる。

ちなみに、石川さゆりのコメントで「荒木先生は着物を描くのは初めてだと言っていました」なんてのがあったけど、「岸辺露伴、ルーブルに行く」でも書いてたし、「伊豆の踊子」の文庫本カバーでも着物を描いてます。完全に自分の描いたこと忘れる、というのが荒木飛呂彦。

そういえばさー、インタビューとかで「承太郎の帽子はトレードマークだからどんなことがあっても帽子を脱がない、と決めたんです」と言ってるくせに第三部の2話目でさっそく帽子脱いでるのよ(牢屋の中で自分に向けて発砲するシーン) ほんとすごいよね、この人(笑)

あとね、ジョジョ展の記者会見でのコメントもすごかった。

このジョジョ展東京のポスターの説明で「日本と言えば富士山だろうと。富士山に承太郎にイギー、そしてその前にタンポポということで『最強』という意味です」って言ってたんだけど。いやいや意味分からないっす。


この漫画があることで僕の人生が変わったとまでは言わないけど、確実に彩が豊かなものにはなっていると思う。これからも連載続く限り、いつまでも読み続けると思うよ。