浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

とらや、の話

2006-03-22 01:57:26 | 食べ物
バーについて書いていたときに「とらや」について書きたいな、
と思ったので書きます。

札幌の繁華街と言えばなんと言ってもススキノなわけですが、
ススキノから北に駅4つか5つ、南北線という地下鉄に
乗っていくと「北のススキノ」と呼ばれる(この呼び名、僕は
一回しか聞いたことない)「北24条」という町があります。
結構ダークな町でメイン通りには「ピンサロビル」と呼ばれる
ピンサロばっかり入っているビルがあったり、
以前発砲事件があったらしい。

この町にある「北欧パン」の角を入っていくと
「北の国から」のロケで使われた看板があるビルがあります。

(コアなファンの方はわかっていただけるかも。正吉が
 お母さんに会うシーンです。お母さんはお店のオープンの
 花束から花を無断で取っている)

そこの一つ先に「とらや」という小さな店があります。
カウンターのみで12席くらいかな。
マスターはツマブキサトシに似ている。ツマブキサトシに
ヤクマルヒロシ振りかけた感じ。
(ごめんなさい、漢字がぜんぜんわからない)

このバーに足掛け5年くらい、ほぼ毎週通っていた。

雰囲気もいいし(気取らない感じ)、料理も美味しい。
バイトの子もかわいい。

オススメのメニューは、
・ドライカレー
→基本的にドライカレーは否定派ですがここのは美味しい。
 カシューナッツが入っている。
・ピザ
→チーズだけのピザかひき肉のピザが美味しい。
とか。
マスターがイタリア料理屋で修行をしていたらしく、パスタも美味しい。
でも一人で行くと「パスタとピザ」の二者択一で
結構ピザを選んでしまう。

あとは季節のオススメメニューが黒板に書いてあって、
それで一番なのは「豚バラのポトフ」ですね。
初めて行ったとき、これを食べて一気にファンになってしまった。
あと行くと良く食べていたのはチーズ盛り合わせかな。
普通のサイズだとたくさん過ぎるので「半分で」とか頼んでいた。
よくわがままを言った。
ズブロッカのトニック割をいつも違う名前で頼んだりね。
「アラスカトニック」だとか「モスクワナンバーワン」だとか。
酒を覚えた、っていう若さでもないんだけど
この店で飲んで好きになった酒は多い。
レッドアイ、グレンフィディック、ズブロッカ…

この店のいいところをいくつか挙げていくと、
まずこの店には常連しか知らない棚があります。
そこにマスターのお気に入りの漫画が入っている。
(暇なときに読んでるらしいけど)
僕はここで「がんばれ元気」を読んで一人で泣いてました。
いい漫画なんですよ、まじで。

それからなんだか色々な人間模様や事件が起こる。
一番面白かったのは(面白がっちゃいけないんだけど)
常連同士の恋愛事件。
やばすぎてあまり書けない。
それからホステスさんがお客さんと来ているというカップルが
二組来ていてどうやら同じお店の人だったらしいんだけど、
席は離れているのになんか意識をし合っているようなときがあった。
片方がお客さんと笑っていると片方が「ちっ」と舌打ちしたり。
こんな状況の中でこっちは普通に飲んでられないですよね。
まぁマスターと目を合わせて楽しんでるんだけど。
どうなるかな、と思っていたら案の定喧嘩が始まって(手は出さないけど)
「この泥棒猫!」って言ってた。
人生で初めて聞いたよ、そんな台詞。
最後はマスターが間に入って両方とも帰ったけどね。

たまに行ってマスターに「なんか変わったことあった?」と
聞くと「ああ、そういえば○○がねー」といろんな話が出てくる。

店の前で別の店を出てきたんであろう酔っ払い同士が
殴り合いの喧嘩していたりね。
本当の喧嘩だったらちょっと笑ってられないけど、
二人とも酔っ払ってて(しかも片方はダチョウ倶楽部の上島に似ていて)
力も入ってなくてまるでコントみたいだった。

あとはマスターと常連と「とらじゃん」というトランプゲームを
考え出して一晩中やってたこともある。
どんなゲームか本当に忘れちゃったんだけど面白かったんだよな。

なんと言っても楽しかったのはだらだらとマスターと
馬鹿話していたことだな。

札幌を離れて「ああ、また久しぶりに行きたいな」と思うのは
僕が一番好きなすしやとこの「とらや」。

BAR学一考

2006-03-22 01:17:37 | 食べ物
「バーで一人で飲む」という行為はかなりあこがれているし、好き。
かなり味のあるバーで誰かと(やっぱりそりゃ女性がいいけど)飲むのも
いいし、気の置けないフランクなバーでマスターとだらだら話を
しながら飲むというのもいい。

どこに出張に行ってもとりあえずホテルに帰ったら
荷物を置いて「どこかにいいバーはないかな?」と
夜の町に出かける。
入り口からちょっとのぞいて雰囲気を確かめて、
意を決して入ってみて、いいバーだったときにはやっぱりうれしい。

先日、新宿で女性と食事した後にふらりと入ってみたのは、
新宿にある「ARGYL」(アーガイル)というバー。


アーガイル、というのは「なんかイギリスの模様の名前だよなぁ」と
思っていたらイギリスの地名だそうですね。
(模様の名前、というのもはずれじゃない)
なので、うれしいことにスコッチがたくさんあった。
基本的に味音痴なので酒の違いなんて良くわからないけど、
バーで飲みたいのはスコッチ。

北海道に居たときに週1くらいで通っていた「とらや」という
バーではよくグレンフィディックを飲んでいた。
「とらや」のことについては改めてゆっくり書きたいな。
色々な逸話のあるバーなので。
ここのオススメメニューの「豚バラのポトフ」が出てくると
「ああ冬だなぁ」と思ったものだ。

ちょっと前まではバーで一人で飲んでいてもどうもフィットしてない
感じがしたけど、(でも2、3杯飲めばどうでもよくなるんだけどさ)
最近ちょっとはフィットするようになってきたかもね。

こないだ銀座のバーの話も書いたし、新宿のバーも行った。
東京暮らしと言うのはまぁそんなにつまらないものでもないかな、
と思いつつあります。

速読とかフォトリーディングとか

2006-03-22 01:03:54 | 日記
最近、よく聞きますが。
よく人から「本読むの早いですね」と言われる。
特に速読とかそういう「訓練」をした経験はなくて、
単に本を読むのが慣れているだけ。

大体、文庫本一冊だと2時間くらいかな。

正直言ってこれ以上早くならなくていいや、と思っているんだよね。
たとえば「本を読む」という行為は内容を理解する、という
ためだけではなくて、その2時間なら2時間を楽しむため
のものだと思っているので。
早けりゃいいってもんでもないよね。