浅草文庫亭

"大哉心乎"
-大いなる哉、心や

逆境ナイン

2006-03-19 22:18:19 | 
大昔に好きで、去年くらいに映画にもなりましたね。
買おう買おうと思っていたんだけど、買いそびれていた。
今日古本屋に行ったら再販されたものが2~5巻まであったので、
えーいと購入。

家に帰るまで待ちきれないので隣のモスバーガーで
カツカレーバーガーを食べながら読み終えてしまった。
(余談ですがカツカレーバーガーはどうもカレー感が足りませんね…)



北海道の生んだ偉大なる漫画家、島本和彦の代表作。
まぁ野球漫画なんですが熱い熱い。
どのくらい逆境が続くかというと、
・9回裏自分たちの攻撃で相手との点差が100点。
・明日試合だと言うのに9人のチームのうち6人が出場できず。
  (しかもその理由が赤点のための補講)

作品にあふれる名言はかなりグッと来ます。

「ここに二枚の板がある!!
『すすむ』
『にげる』
どっちかを選べ!!
そして選んだほうはおれからのプレゼントとする!!
明日の試合がおわるまではもっていてもらおう
いや……
一生もっていてもいいぞ!!」
(一生逃げるのはいやだが、一生すすむのもつらい…)
「逃げるが勝ちという言葉もあるよな…な?」
「じゃあ逃げろ!」

「いやだぁ!」


「所詮男は一人!」

「たかが100点差、形の上だって勝ちます!!」

「まぐれが100回続けばもう誰もまぐれとは呼ばん!
 それは実力と呼ぶのだ!」


うーん、どうも伝わらない。。。
読んでください、ぜひ。

ちなみに僕、以前作者の島本和彦氏と会ったことあります。
握手してもらって、「突撃ウルフが好きでした!」というと、
「いやいやあれは…」とかなり照れてました。

新幹線の中で

2006-03-19 19:57:20 | 
金曜に郡山、仙台、八戸と回り、八戸に泊まる。
土曜日の午後に八戸から東京に戻ってくる。

これだけ新幹線に乗っていると何より本を読む時間がたっぷりある。

「これだけは、村上さんに言っておこう」

以前、インターネットで村上春樹がやっていたホームページの
中の質問なんかをまとめたもの。
リアルタイムでみていたし、まとめられたCD-ROM版ももっているん
だけど、まぁ出たんで買うか、という感じ購入。

コールドゲーム

先日の、「噂」に引き続き荻原浩の本。
高校生の主人公が中学時代の同級生が何者かから襲われたり、
いやがらせを受けたりすることを調査することから始まる
ミステリー(というよりホラーかな)
いじめという重い話題を扱っているけど
ストーリーや結末はある程度さわやかに収まっていて、
いやーな感じはしない。

「噂」のときもそうだったけど、小説になる中学生や高校生の
会話ってどうも「さむく」なることが多い。
でもこの人の書き方はそうならずに済んでいることが多いと思う。

ダヴィンチ・コード

2006-03-19 19:53:29 | 
最近、どこの本屋に行っても平積みになっていますね。


読もうかな、と思っていたけどどうも翻訳物のミステリは
フィットしないこと多くて二の足を踏んでいた。
文庫本になったので、「もしつまらなかったら続きを買わなければいいか」
と思って八戸から上野への新幹線の中で上巻だけ読んでみた。

これがまた…おもしろい!

上野についてすぐ中巻と下巻を買って、
一気に読み終わってしまった。

のっけから話ががんがん進んで行き、途中途中に
「え?ほんとう??」と思うような歴史の謎解きがある。
「最後の晩餐」というダヴィンチの絵に大きな謎があったり
するけど、そもそも「最後の晩餐」という絵なんてまともに
みたことなかったし。

これはすごいね。

書かれている内容が全部本当だとは思わないけど、
一つの歴史ミステリとしては白眉。

このシリーズが第二作らしくて、第一作目は
すでに出版済み、第三作目は4月に出るらしいけど、
そちらはどうなんでしょうね?

読んでみようかな。


最高のエンターテイメントの四つ星★★★★☆