先日読んだ「下流志向」つながりで著者の内田樹という人のブログ読んでたら「そうそう、そうなんだよ~」とニヤニヤしてしまう話を見かけた。
内田樹が池谷祐二という脳学者の実験結果を紹介している文。
ちなみに池谷祐二という学者もめちゃくちゃおもしろいんですよ。ほぼ日で結構対談しているんでぜひぜひ。→「脳の気持ちになって考えてみてください」
で、内田樹のブログから簡単に引用。
(内田樹の研究室:「池谷祐二さんの講演を聴く」より)
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スワヒリ語の単語40個を覚えてそのテスト結果を調べるという実験。勉強方法とテスト方法の組み合わせで4つのグループに分けた。
1つ目のグループ。テストをして40個のうちひとつでも間違いがあれば「40個全部を勉強し直し」。「更に40個のテストを受け直し」。
言うなれば一番「まじめ」なグループ。
2つ目。テストをして間違った単語があったらその「間違った単語だけを勉強しなおし」。テストは「40個全部のテストを受け直し」。
3つ目。間違ったら「40個全部を全部勉強しなおし」、テストは「間違った単語だけをテスト」。
4つ目。間違ったら「間違った単語だけ勉強し直し」、テストは「間違った単語だけをテスト」。これが一番「手抜き」。
さて、まず、この実験スタートして、全員がテストで全問正解をするまでの時間に大きな差は無かった。
はっきり言ってしまうと「まじめにやろうと手抜きをしようと結果はそれなりに一緒」ということ。
でも、時間が経つにつれて変化が出る。この実験が終わって数週間後、改めて同じテストをしてみる。
すると、1つ目の「まじめ」グループの成果率は81%、「手抜き」グループ36%。
やっぱりまじめにやってると報われるし手抜きをするとそれは結果に出る。
さて、おもしろいのはここから。
2つ目グループ(間違ったとこだけ勉強×全部テスト)と3つ目グループ(全部勉強×間違ったところだけテスト)では数週間後の結果はどうだったか?
答え:2つ目=81%(まじめグループと一緒)、3つ目=36%(手抜きグループと一緒)
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これ読んで僕は飛び上がるくらいうれしかったね。
何故かと言うと僕が高校生の頃の英語の勉強の仕方がまさに2つ目グループと一緒だったから。
何度か書いているけど勉強の基本は「アウトプットを前提とする」ことだと僕は思うんですよ。
いくら本を読んでもその先にアウトプットが無ければその知識は生きない。少ない時間でもアウトプット、ここで使うんだ、ということを意識して勉強すればそれは脳に残るし使える知識になる。
上記の2つ目グループは「インプット量は多くないけどアウトプット量が多かった」んだよね。
僕が高校生の頃、英単語の覚え方がまさにこれだった。
元来面倒くさがりだったので、「受験には3000単語くらいは覚えてないとダメだ」なんて話を一切信じなかった(というより、信じたくなかったというのが正しいか)。そこで「最低これだけ受験必須英単語1,300」とかいう単語集を買ってきた。なにより3,000が1,300なら半分以下だからね、ありがたい。
それで頭っからその英単語を覚えていく。毎日、自分で1ページ分それをテストする。
そして間違えたものがあったら何回か書いて練習する。
その次の日はまたおなじくテストをするんだけど、次は昨日の1ページ+今日の2ページ目、という具合に頭っからテストする。
はっきり言って受験間際にはその1,300個頭から空で言えるくらい覚えたけどね。
単語をこれでやって少し経って模試なんかでもいい点数取れるようになったんで「うん、この方法間違ってないな」と思ったから文法もこの方式で行くことにした。
「速戦ゼミ」という問題集(学校で勧められた)を1ページ目から自分でテストしていく。間違えたものは何回か書いて練習。次の日は1ページ目と2ページ目をテスト…、っていう風にね。
だからその単語集にしても問題集にしてもいまだになんとなくほんとうっすらとだけど覚えている。問題集のほうは1問目は「いちど何々したら」って問題で答えは「once」、2問目は「これを試着してもいいですか?」で「May I try it on.」
こういう勉強の仕方を自分なりにやったので、上のスワヒリ語の実験を観て2つ目のグループが成果が高くてすごくうれしかった。「やっぱりな~俺のやり方間違ってなかったじゃん」ってね。
つまり「勉強」ってインプットは「テスト」というアウトプットに向かってないと効率的じゃないのよ。
そしてね、もう一つ話を進めると、これこそ勉強の価値なんですよ。
はっきり言ってこういう勉強の仕方で僕が勉強した内容(たとえばMay I try it on?という構文とか)なんてはっきり言って今日の僕に役立ってるか、と言われると役立ってない。つーか今までの人生で店に入って「試着していいですか?」なんて英語で言った覚えすらない。
あんなに一生懸命覚えた英単語だって、たとえばあの単語帳の2ページ目の最後に書いてあった「atmosphere」なんて今までの人生でこんな単語使ったこともたぶんないよ。一生懸命覚えたんだけどね。
でもね、それより大事なことを僕は学んでるんです。
つまり、「なんかを必死に覚えようと思ったら『まずテストして間違えたところだけ練習してそのあと全部テストし直す』というやり方が一番いいな」ということ。
これだけでもね、大学卒業してから生きていくのにすごく役だった。
学校で学ぶことってこういうことだと思うんだよな。
内田樹が池谷祐二という脳学者の実験結果を紹介している文。
ちなみに池谷祐二という学者もめちゃくちゃおもしろいんですよ。ほぼ日で結構対談しているんでぜひぜひ。→「脳の気持ちになって考えてみてください」
で、内田樹のブログから簡単に引用。
(内田樹の研究室:「池谷祐二さんの講演を聴く」より)
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スワヒリ語の単語40個を覚えてそのテスト結果を調べるという実験。勉強方法とテスト方法の組み合わせで4つのグループに分けた。
1つ目のグループ。テストをして40個のうちひとつでも間違いがあれば「40個全部を勉強し直し」。「更に40個のテストを受け直し」。
言うなれば一番「まじめ」なグループ。
2つ目。テストをして間違った単語があったらその「間違った単語だけを勉強しなおし」。テストは「40個全部のテストを受け直し」。
3つ目。間違ったら「40個全部を全部勉強しなおし」、テストは「間違った単語だけをテスト」。
4つ目。間違ったら「間違った単語だけ勉強し直し」、テストは「間違った単語だけをテスト」。これが一番「手抜き」。
さて、まず、この実験スタートして、全員がテストで全問正解をするまでの時間に大きな差は無かった。
はっきり言ってしまうと「まじめにやろうと手抜きをしようと結果はそれなりに一緒」ということ。
でも、時間が経つにつれて変化が出る。この実験が終わって数週間後、改めて同じテストをしてみる。
すると、1つ目の「まじめ」グループの成果率は81%、「手抜き」グループ36%。
やっぱりまじめにやってると報われるし手抜きをするとそれは結果に出る。
さて、おもしろいのはここから。
2つ目グループ(間違ったとこだけ勉強×全部テスト)と3つ目グループ(全部勉強×間違ったところだけテスト)では数週間後の結果はどうだったか?
答え:2つ目=81%(まじめグループと一緒)、3つ目=36%(手抜きグループと一緒)
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これ読んで僕は飛び上がるくらいうれしかったね。
何故かと言うと僕が高校生の頃の英語の勉強の仕方がまさに2つ目グループと一緒だったから。
何度か書いているけど勉強の基本は「アウトプットを前提とする」ことだと僕は思うんですよ。
いくら本を読んでもその先にアウトプットが無ければその知識は生きない。少ない時間でもアウトプット、ここで使うんだ、ということを意識して勉強すればそれは脳に残るし使える知識になる。
上記の2つ目グループは「インプット量は多くないけどアウトプット量が多かった」んだよね。
僕が高校生の頃、英単語の覚え方がまさにこれだった。
元来面倒くさがりだったので、「受験には3000単語くらいは覚えてないとダメだ」なんて話を一切信じなかった(というより、信じたくなかったというのが正しいか)。そこで「最低これだけ受験必須英単語1,300」とかいう単語集を買ってきた。なにより3,000が1,300なら半分以下だからね、ありがたい。
それで頭っからその英単語を覚えていく。毎日、自分で1ページ分それをテストする。
そして間違えたものがあったら何回か書いて練習する。
その次の日はまたおなじくテストをするんだけど、次は昨日の1ページ+今日の2ページ目、という具合に頭っからテストする。
はっきり言って受験間際にはその1,300個頭から空で言えるくらい覚えたけどね。
単語をこれでやって少し経って模試なんかでもいい点数取れるようになったんで「うん、この方法間違ってないな」と思ったから文法もこの方式で行くことにした。
「速戦ゼミ」という問題集(学校で勧められた)を1ページ目から自分でテストしていく。間違えたものは何回か書いて練習。次の日は1ページ目と2ページ目をテスト…、っていう風にね。
だからその単語集にしても問題集にしてもいまだになんとなくほんとうっすらとだけど覚えている。問題集のほうは1問目は「いちど何々したら」って問題で答えは「once」、2問目は「これを試着してもいいですか?」で「May I try it on.」
こういう勉強の仕方を自分なりにやったので、上のスワヒリ語の実験を観て2つ目のグループが成果が高くてすごくうれしかった。「やっぱりな~俺のやり方間違ってなかったじゃん」ってね。
つまり「勉強」ってインプットは「テスト」というアウトプットに向かってないと効率的じゃないのよ。
そしてね、もう一つ話を進めると、これこそ勉強の価値なんですよ。
はっきり言ってこういう勉強の仕方で僕が勉強した内容(たとえばMay I try it on?という構文とか)なんてはっきり言って今日の僕に役立ってるか、と言われると役立ってない。つーか今までの人生で店に入って「試着していいですか?」なんて英語で言った覚えすらない。
あんなに一生懸命覚えた英単語だって、たとえばあの単語帳の2ページ目の最後に書いてあった「atmosphere」なんて今までの人生でこんな単語使ったこともたぶんないよ。一生懸命覚えたんだけどね。
でもね、それより大事なことを僕は学んでるんです。
つまり、「なんかを必死に覚えようと思ったら『まずテストして間違えたところだけ練習してそのあと全部テストし直す』というやり方が一番いいな」ということ。
これだけでもね、大学卒業してから生きていくのにすごく役だった。
学校で学ぶことってこういうことだと思うんだよな。