久々に東京をぐるぐる回る。家から、神田、立川、福生、立川、武蔵小杉、多摩川、武蔵新田、蒲田、大森、品川、そして羽田空港から札幌へ。
羽田空港から札幌市内に出る公共交通機関は二つある。JRかバス。便利なのは遅れることのないJRだけど、今回は携帯のメールで返信しなければいけないものもあったので久々にバス。
買ったばかりの「ロング・グッドバイ」を読みながらバスに揺られる。
千歳でバスは高速道路に乗って大谷地あたりから36号線を通ってく。飽きるくらい通った道。留学から帰ってきた友達を迎えるために、実家に帰る自分を送ってもらうために。
ふっと顔を上げると月寒中央だった。大学に入るため札幌に来て初めて住んだ町。何も思うことなんてない、と思っていたけどぐらぐらと頭が揺れた。月寒中央通から入ったところのすぐに僕が住んでた部屋がある。今でもあるのか。赤信号で止まったときに道の奥のほうの暗闇に目を凝らしてみる。見えるわけがない。好きだった子が働いていたはずのビル。友達が結婚式を挙げたホテル。いるかもしれない、と暗闇に目を凝らす。いるわけがない。
測ったかのようにiPodから「With or without you」。ほんとに遠くに来てしまった。
遠いってのはときに距離のことじゃない。時間が距離の単位になることだってある。星と星の間の距離は光の速さで測るように。
羽田空港から札幌市内に出る公共交通機関は二つある。JRかバス。便利なのは遅れることのないJRだけど、今回は携帯のメールで返信しなければいけないものもあったので久々にバス。
買ったばかりの「ロング・グッドバイ」を読みながらバスに揺られる。
レイモンド・チャンドラー, 村上 春樹 / 早川書房(2007/03/08)
Amazonランキング：17位
Amazonおすすめ度：
Amazonおすすめ度：
千歳でバスは高速道路に乗って大谷地あたりから36号線を通ってく。飽きるくらい通った道。留学から帰ってきた友達を迎えるために、実家に帰る自分を送ってもらうために。
ふっと顔を上げると月寒中央だった。大学に入るため札幌に来て初めて住んだ町。何も思うことなんてない、と思っていたけどぐらぐらと頭が揺れた。月寒中央通から入ったところのすぐに僕が住んでた部屋がある。今でもあるのか。赤信号で止まったときに道の奥のほうの暗闇に目を凝らしてみる。見えるわけがない。好きだった子が働いていたはずのビル。友達が結婚式を挙げたホテル。いるかもしれない、と暗闇に目を凝らす。いるわけがない。
測ったかのようにiPodから「With or without you」。ほんとに遠くに来てしまった。
遠いってのはときに距離のことじゃない。時間が距離の単位になることだってある。星と星の間の距離は光の速さで測るように。
えー、大人になりましたよ。皆さんに大人にしていただきました。ホント。
>むめもさん
「持っていかれそうになった」ってのはいい表現ですね。なんと言うか過去とかそういう思い出に持っていかれることって結構あるんですよね。