柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

叔母の葬儀は遠い介護先なのですが・・・

2011年09月30日 | お葬式
25日に亡くなった叔母の通夜が今日、栃木県であります

叔母は東京の近郊に住んでいましたが
叔父を亡くした後、しばらく一人住まいをし
持病と軽い痴呆が出たため、栃木県に住む次女夫婦と同居を始めました
その後、老人施設にお世話になり
肺炎をこじらせて82歳で亡くなりました

家族は2人の娘家族だけです

数年前に叔父を亡くした時
何もわからずに病院紹介の葬儀社で
不満だらけの葬儀をしたそうです

今度は慎重にことを運びます
日程もあせらず、5日後にしました

長女の夫が海外勤務で帰国する必要がありました
また叔母の友人は東京に多くおり
親戚も東京と千葉にいます

親しい人たちと一緒に母親を送りたい

一緒に暮らしていた次女は
4年の間に、サポートしてくれたご近所と職場の仲間に
お礼を込めた別れを支度したいと考えていました

早めのお知らせと
心配りした訃報と
手作りの案内状で
お声をかけたほとんどの方が参列して下さるそうです

叔母の友人も親戚も80歳近い人ばかりです
遠方での葬儀なので
人が集まらなくて淋しい葬儀になるのでは?と
心配していましたが
おかげで、叔母も喜んでくれそうです

打合せから私も同席しました
初めは二人とも
親戚も友人も来るのは無理だろうと覚悟していたようです

でも心を込めれば気持ちは通じるはず

来なくてもいいわ、と
決めつけていたら、きっと数人の会葬だったかもしれません

皆さんが遠くまで叔母のために足を運んでくださるのですから
葬儀に来てよかったと思ってい頂くよう
私も陰ながら、応援しようと思います



死んだらおしまい、ではなかった

2011年09月28日 | 生前
毎週、生協の宅配を利用しています
生活の常備品が、家に届くので
とても助かっています

買物のカタログの中で、ふっと目が留まった処がありました
本の紹介のページですが
「死んだらおしまい、ではなかった」
という題に、興味津々

早速、購入しました

浄土宗のご住職が
ご遺族から「成仏するんでしょうか?」と質問されたのがきっかけで
「何とか故人の心や気持ちを汲み取りたい」と
必死で心を研ぎ澄まして葬儀の読経をあげたら
少しずつ「なにか」を感じ取れるようになり
葬送した人2416人の故人データーを整理して
葬儀の時の故人の状況や言い分をまとめた本でした

人は死んだことを気が付かない人が多い
自分の葬儀を見てだんだん死んだこと受け入れていく
死は体と心が別れること
体はなくなるが、心はずっとある

死んだばかりの人は生きていた時の個性がそのまま残っている
優し人は優しく、我儘な人は我儘に
そして未練がましい人はなかなか成仏できない
この世の未練が無くなったった時、成仏をしていく

だから、生きているときの生き方が死んだ時にも大きく影響する
と書いてあります

また葬儀や法事が何のためにあり、どうすべきかがまとめてあります

お通夜、お葬式、年忌法要等の儀式は
本人にあなたは亡くなった、と繰り返し繰り返し教える為にある

故人を想い偲ぶことが大切な供養になる
こうしてあげれば故人が喜ぶのではないか、ということを実行することが供養になる
等々

大きめの字で、とても解り易く書かれています
ページも少ないので
あっという間に読み終え、あっけない気もしましたが
読み返してみると
簡単な言葉でとても明瞭に、大切な生き方が故人と遺族との両面で
書かれています

興味があれば読んでみてください




死んだらおしまい、ではなかった
大念寺住職 大島祥明著
PHP研究所出版
1000円




人の死は不思議

2011年09月25日 | 不思議
今朝方、叔母が亡くなりました
昨年末に逝った父の妹です

父の兄弟は
3年前に長男が亡くなり
2年前に次男が亡くなり
昨年は三男の父が亡くなり
今日は四番目の叔母が亡くなりました

みんな歳が近いせいもあり
高齢になっていますから
順序良く並んでしまっていますが
こういう事って、他でもよく耳にしますね

たとえば
墓碑を見ると
同じ月や、同じ日にちに亡くなっている人が多いのも
良くあることです

不思議ですね

その他にも不思議なことがあります

私の父は、亡くなる3か月前に、1年前に死んだ次男が病室に来た、と言っていました
私の叔母は亡くなる2年位前から
死んだ両親や兄が叔母の部屋に来て
朝までとっても楽しく談笑した事が何度かあったと言っていました

そして今日亡くなった叔母も
私の父や死んだ夫が逢いに来たと言いていたそうです

朦朧としているときに見た夢かもしれませんが
あちらに逝った人がお迎えに来るのであれば
知らない世界でも一人じゃない、と
思えて旅立つ不安が少し和らぐのかも知れません

そう考えると
たとえ妄想であっても、必ず訪れる死の
準備に必要なんだと
私なりに納得できるんです

ホテルの部屋で音がする~

2011年09月21日 | 不思議
仕事先でホテルに泊まります
一人旅にはすっかり慣れました
ホテルの一人部屋も快適です

部屋に入った途端、この部屋なんか変?と
感じたこともありません

ところが、連泊予定のホテルで初めて部屋を変えてもらいました

もう何度も利用しているホテルです
室外機やモーターの音だけなら気にならないのですが
部屋のあちらこちらでいろんな音が聞こえます

気のせいかもしれませんが
あれ、何か金属っぽいもの落としたかな?と思ったのが始まりです
でも床はカーペットだし何も落としていない
明らかに部屋の中でどんどん、と聞こえたり
チンチンとも聞こえました
寝ようと思っても落ち着かない
怖い!というのとはちょっと違いますね

霊感とは思っていませんが
何もないところで不自然な音を聞くことはよくあります
それもゾーという感じはないのですが
「今のは何?」とびっくりします
ただそれだけです
気のせいと言われれば、そう?と思うくらい

その時は、結局2時間くらいウトウトしただけでした
申し訳ないけど、部屋を変えていただくお願いをして
お迎えの車に乗り込みました

車中で最初に聞いたのが
「昨夜、仕事が入りまして」

あらー、そうだったのか

なんでも故人に結びつけるのは安易ですが
葬儀中になんだか理解できないことが起きたときは
「あの方が御挨拶に来た」と受け止めるようにしています
「頼って頂けてるのだから私にできる限りのお送りをしよう」と
自分自信に言い聞かせます

人は死んでも無にはならない
その方の心や意識(その人の本質みたいなもの)はあると
私は考えています

部屋を変えていただき(フロアーは違いますが同じ向きの部屋)
その日はゆっくり休みました

そんな経験ないですか?

プレイバックシアターに参加してきました

2011年09月21日 | 私の半径100メートル
ある日、些細なことで夫と妻は喧嘩をしました
妻はどうしても、夫の言い分や行動が許せません
怒りを知人に話します

こんな場面があったとします

するとその話を聞いた人たちが
その時の状況を、即行劇で演じます

その劇を見て、妻は自分の考えや行動
夫のその時の気持ちなどを感じて
喧嘩した時とは違った感情を持ちます

またそれを観客として見ている人たちも
おなじ感情を共感したり、別の発見をすることができます


プレイバックシアターって
こんな感じです
私は初めて参加して、受け止めたことなので
正しく表現されているか?はわかりませんが


ある方のお誘いでプレイバックのワークショップに行ってみました

10代から80代まで
職業もいろいろ
30人の男女が参加されました

初めての方も多くいたので
最初は見知らぬ人との交流を兼ねて
自己紹介、今の心と体のバランス表現をしたり
自分の転機は何歳?それはどんな事?と
3名グループで話し合ったり

一人の人が今食べたいものを想い、みんなが質問してそれを当てたり
その食べたいものを数人が体で表現し、それを見て当てたり

と色々な手法で心と体を解きほぐして
プレイバックシアターに挑戦しました

人前で話す、それを演じる(参加者も)
おまけに即興でBGMも入れる

5時間の長丁場でしたが
あっという間に時間が過ぎました

正直、面白かったです

実は悲しい、辛い体験をした方なのに
とても明るく優しく、そして強い人がいます
その方は、このプレイバックシアターに出合い
変わられた、と聞きました

それが何なのか?
とても興味がありました


講師はプレイバックシアターの第一人者 羽地朝和さん
羽地さんはNPOプレイバックシアターらしんばん、をたちあげ
日本中で海外で活動しています
興味がある方はどうぞ!

http://playbackfheatre,jp

延命処置を断ったのよ・・・

2011年09月15日 | 私の半径100メートル
「急いで連絡が欲しい」と仕事先に伝言が入りました
知り合いからです

母親が肺炎をおこし、あまりいい状態ではない
医師から胃ろうを強くすすめられた
兄弟で話し合い、拒否をしたが
医師から「どういう考えか理解できない」と言われ
医師の言葉からは「何もしなければ、すぐに死んでしまう」
そんな感じに受け取れた・・・

電話はそんな話の内容でした

最近、高齢者の延命措置を拒否する家族が増えています

昨年の暮れに父が救急救命センターに運ばれた時
私達家族も、延命処置をお断りしました
自分たちが冷血に見えるか?
少し気になったのは事実です

何日間か、父の様子を見に行くたびに
ベッドから離れたところで
医師と患者の家族が同じような話をしている場面を
見かけました
「自然に」「何もしないで」と答えている家族の言葉が
聞こえてきます

静かに自然に逝ってほしい
そう願っているのは、私達だけではないんだ
そう思いながら、耳に入る会話を聞いてました

知り合いに、その後の容態はどうか?と
気になって連絡をしました
肺炎は良くはならず
今日は気管支切開を問われたそうです
でも、それもお断りした、そうです

いよいよ葬儀の事も考えねば、と言っていました
数年前に父親を亡くし、その時に失敗した!と
今でも悔いているそうです

「お金はかけられないけど、大事に送ってあげたい
父の時は急いでしまったから、葬儀社ならどこでもいいと思った
でも今度は慎重に決める」
電話でそうも言っていました

その心があれば、きっとお母様とは良いお別れができます

まずは、お母さんの生命力を見守りましょう

優しいのって好きです

2011年09月13日 | 世の中
キャリーバッグを引きながら
ホームをキョロキョロして歩いていたら
立っていた車掌さんが
「どちらまでいかれますか?」と、声をかけてくれました

駅員さんから声をかけられたのは?
・・・・・多分、初めて

こちらから尋ねたら答えてくれた
これはよくあります

その答えが、あまり親切じゃない
これもよくあります

でも今日は、
「あの柱のあたりが乗車口ですよ」と
本当に嬉しくなるような対応をしてくれました

そういえば
先日、母と食事に入ったインドカレーのお店

ここは全員がインドの方でしたが(多分ですが)
ものすごく気配りがいい店でした

料理の説明から、皿の片づけから
おかわりの案内から
お水の入れ替えまで
とにかく、気を使ってくれるます

会計を済ませると
「また来てください」

こんなお誘い
最近の店では聞いてことがない

85歳の母もこの店がお気に入りになりました

優しさを頂くと
人は幸せになりますね!!!★☀

葬儀会館で事前相談をしてきました

2011年09月07日 | 事前相談・アフターサポート
お客様からのご依頼で、某葬儀社の事前相談に同伴してきました

入院中のご家族がいるので、今のうちに葬儀社を探しておきたい、というご希望でした

そこは葬儀が入った時だけ会館を開けるらしくそれ以外は閉めている処です

電話で見学を希望した時は、とても面倒そうに対応したようで
行く前から、少しがっかりされてました

電話対応は、すごく大事ですね
興味を持った会館なのに、行く前から失望させてしまうなんて!

当日は、責任者の方が出迎えてくれました
この方が物腰が柔らかく、とても愛想よく対応して下さったので
ご相談者はほっとしたようです

会館内は今はやりの、家族葬向きに建てられた会館で
調度も落ち着いて、遺族が各所で談話できるようになっています
女性が喜びそうな造りでした

肝心の事前相談ですが
この責任者と名乗った方は、見積内容にあまり詳しくなく
相談者が希望することにうまく答えられません



この棺を使えますか?      「はい、少しお高くなります。セットにある白木の棺の方が祭壇にあいますよ」

どのくらい高くなるの?     「・・・ちょっと電話で聞いてみます」

エンバーミングはできますか?  「できますが、必要ありません。湯かんで十分綺麗です」

湯かんはどのくらいするの?   「・・・ちょっと聞いてきます」


こんな調子で説明がされました
きっとこの葬儀社は、見積りを取る人と
葬儀を施行する人と、葬儀の接客をする人と、役割分担されているのでしょう
さて、この方はどの役割の責任者なんでしょう?

せっかくお客様が自ら葬儀社を決めたくて出向いているのに
中途半端な話しか聞けないのはのでは
素敵な会館なのに、気持ちが一歩前に進みません

会館を出てから、頂いた資料の詳細を解説し
対応の状況も私なりの判断を伝えました

後日、別の葬儀社でも事前相談を受けました
その他にも電話で見積だけを聞いた葬儀社もありました
家族葬で30人~40人位の葬儀の相談をされましたが
なんと価格は100万~180万までの開きがありました

葬儀社を見学しても、祭壇を見せられても
正直、価格の差は解りにくいと感じたようです
一番わかったには、担当者の対応だそうです
私は親戚の叔母さんに徹していましたので
ニコニコと相槌を打ってました

各社の特徴を比較表にしてお渡ししました
ダメな葬儀社はすぐ決まりましたが
これぞ!と決め手になる葬儀社はないようです

まだ、時間はありそうなので
じっくり検討した方が、いいですね

胎内記憶を覚えていますか?

2011年09月05日 | 不思議
以前のブログで「体内記憶」の話を紹介しています

赤ちゃんは天国の雲の上から、自分のママを探している
選んだママを幸せにするため、自分の使命を果たすために
この世に生まれてくる

おなかの中に入っているときも
ママの気持ちや考えがわかり
家族の声も聞こえ、おへその穴から外の世界も見ている

これはおとぎ話ではありません

生まれて6歳くらいまでの子供に
「ママのおなかの中を覚えている?」と調査をして
集めた記憶です

信じても信じなくてもいいんですが
この研究をされている
産婦人科の池川明先生の本やブログに
私は大いに影響されています

この子供たちが死んだ後の世界も話しているんです

私は誕生も死もみんな何かに導かれて起きている気がします
死んだあとの遺族の気持ちは、とても複雑で辛い事がいっぱいです
その時に、死んだ人は自分で選んだ使命を果たして
大きな偉大なる存在の元にいくと
伝える術が体内記憶から得ることができました

それを知って私自身の生き方も少し変わりました

池川先生のブログが以前とは様変わりしています
胎内記憶をもとに先生の活動は大きく広がっています
とても興味深い話がいっぱいです

ママになっている人に読んでもらいたい
ママに将来なる人にも知ってほしい
孫を迎え、やがて死を迎える方々にも感じてほしい話です

オフィス・シバタのホームページにリンクされています
池川ワールドをちょっと覗いてみませんか?

エンディングノートが流行りですね

2011年09月03日 | 生前
この仕事をしてから、いろいろな方とお目にかかります。
葬儀関係が多いのですが、この頃では他業種の方も多くなりました

葬儀業界は注目の的なんですね

どちらかというと、葬儀社より他業種の方の方に熱い想いを感じます
研究熱心ですし、斬新な視点をお持ちですね

超高齢社会になっているのですから
ターゲットはエンディングに向いてしまうのでしょうね

人生90年になって、家族が一緒に住まなくなって
自分の最後を家族ではなくて
自分で締めくくらなくてはならない時代が来たのです

そこに登場したのが「エンディングノート」です
それをかなり積極的に取り組見始めています

ある士業の団体が「エンディングノートを2000名様限定で無料進呈」
と広告したら
応募の数が20000人を軽く超えた、と聞きました!!!
なんと10倍以上です

高齢者自身が自分の終焉を設計する、心つもりが見られます
家族と話せないことを、書いておく必要に迫られているのです

それも死をまじかに感じる年齢よりも
それ以前の70代中心の年齢層です

年齢が高くなればなるほど、考える力も
行動を起こす力もなくなり、体力もなくなります
70代はちょうど死を意識する年代ですね

自分設計の手始めがエンディングノートなのでしょうね。

これからしばらくは、エンディングノートの販売も話題も花盛りですね。