柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

身内のおひとり様が気になるけど、自分からは言い出せない・・・

2023年07月31日 | 終活セミナー

身内に家族がいないおひとり様がいると、この方の将来を心配する人が一人や二人はいるものです。

日頃から行き来をし困っていると手助けを気軽にしていても、おひとり様が高齢になってくると今までと違った関係になることがあります。

おひとり様にも相続関係は存在します。その方たちから「財産狙い」をしているように誤解されるのではないか、という声を聞きます。

そうなると気になりながらも少し距離を置いてしまったり、老化が進むおひとり様にこちらから「今後の対応を決めないと」とも言い辛く、あっという間に数年が経ってしまったと言う事を見聞きします。

「自分に家族がなく、誰かに頼らないと困る」とおひとり様は自覚しています。「託せる人はこの人」と、心の中では決めているはずです。

ただ、相手が頼られることを負担に想い拒否されるのでは、という懸念もあるはずです。

ここは、お一人様から思い切って「私の今後をお願いできないか」と切り出すしかありませんね。

おひとり様ご本人の意志だとわかれば、周囲も納得しやすいでしょう。

ご自分がこの立場の方は、将来を託す人を人を決めてその方から了承を得ておきましょう。

そして託された方が困らないように、法的に手続きをすすめてください。

きっと大きな安心が得られますよ。

 

 

 

 

 

 

 


この猛暑で愛犬の抜け毛が大変

2023年07月28日 | 終活セミナー
今年は愛犬の抜け毛がやたら目立ちます。
暑さのせいでしょうか。
毎回、クリーナーのゴミが一杯になり、そのほとんどが犬の毛です。
モワモワの冬毛からパリパリの夏毛に急いで模様替えしたのでしょうね。愛犬は黒いので陽に当たると背中が熱くなり燃えそうです。年寄飼い主の隣で大人しく寝て居る毎日です。

独居高齢者の様子は、遠くの親戚より近くの他人に

2023年07月28日 | 終活セミナー

友人の家のご近所に高齢の女性がお一人住まいをしています。

最近、家の様子を伺っているような人たちを見かけるようになったと心配をしていました。

そこにお住いの高齢女性は生活に支障はない程度の物忘れがあるようですが話に異変は感じません。

ご親戚が遠方らしく、めったに訪問はなくご近所が気にしている状況だそうです。

電話で安否を尋ねても、認知症や体の衰えまでは感じ取れませんね。

最近の物騒な強盗事件を聞くたびに、毎日顔を合わす友人は心配をしています。

お一人住まいの高齢者を抱えているご家族やご親戚の方は、ご近所の方にも様子を伺う気遣いが必要です。

遠くの親戚より近くの他人とはよく言ったものです。


終活に必要な相談先とは

2023年07月26日 | 終活セミナー

終活を行う際に、自分で決めかねることが結構あります。

専門家に相談してみたい事は何か?が知りたくて調べ始めています。

一番気になるのに、どう対処していいのか困るのが「認知症対策」のようです。

自分自身の将来を誰に託すのか。お金の管理をどうすればいいのか。

人によって事情は様々なので、簡単に後見制度を説明しても他人事のように聞こえるのでしょうね。

「老後資金が足りるのか」も高齢者にとっては大きな問題に挙がってます。「相続問題」も同様です。

なるほどね!と私も納得できます。

でもそれぞれの専門家に相談するって、実は凄くハードルが高いんですよね。

そこを何とかしないとね。

 

 

 


「自分らしい終末期」参加者多数でした!

2023年07月23日 | 終活セミナー

昨日の多摩センターで開催した終活塾は「自分らしい終末期」でした。

最後は自宅で迎えたいという希望が多いのにも関わらず、現実では病院で亡くなる割合が高いです。

終末期とは、「病気が回復する見込みはない」「老衰で余命がわずか」といった状態をいいます。

人が命を閉じることはごく自然の成り行きですが、その過程を知らないと「苦しそうだから救急車を」と思ってしまうのでしょうね。

ご本人が苦しいと訴えているのではなく、周りにいる人が「苦しむのを見たくない」と言いう思いが先走っているのだと感じます。

私の母も長い事眠り続けていましたが、病院から連絡が来たのは「下顎呼吸」になったときでした。これは数時間で亡くなるときに見られる兆候で胸が動くより下の顎が動く呼吸で息が荒くなったように見えます。

この時こそ、そばにいて手を握ったり、話しかけたり、最期の触れ合いの時間なのです。自然に「もうすぐ逝くよ」と教えてくれているのです。

 

最期の最期まで病院で治す治療を望む人

自然に枯れるように逝きたい人

それぞれの考えがあるはずです。

 

最期はいつ来るかわかりません。家族にも医療や介護の方達にもご本人の希望を共有してもらうことが一番です。

その情報共有の話し合いを「アドバンス・ケア・プラン二ング(人生会議)」と言います。

 

厚生労働省の「人生の最終段階におけ医療に関する意識調査」では、「あなたが病気で治る見込みがなく、1年以内に徐々にあるいは急に死に至ると考えた時」という前提でいくつかの質問をしていますが、どんな方法であれ、栄養を与えることは一般国民も医師、看護婦、介護従事者も「望まない」が最多回答です。また「末期がん」「重い心臓病」で呼吸が苦しくなったら最後はどこで?の問いに一般国民は「病院」、医師は「自宅」が最多の回答でした。この違いは死を理解しているかの違いですね。

こんな内容でセミナーをしましたが、馴染みのないテーマにもかかわらず、過去最高の参加者30名がお見えになりました。

この終活塾は年間のプログラムを組み毎回違うテーマで終活セミナーを行っています。

多摩センターでは約7~9割の方が継続で参加され、しっかり終活の情報を学んでいただけています。

約半年でこの成果が得られたことに少し驚いています。

 

来月は「誰もが体験する看取り」ですが、他では聞くことができない話なのでお近くの方は是非お越しください!


わが家の訪問客は、ついでの終活相談

2023年07月20日 | 終活セミナー

銀行の地域担当の方はお母様が突然の病気になり、ひょんなことから介護の相談に乗るようになりました。

自然と訪問時間は長くなりますが、働きながら情報を得ることができないのでホッとして帰られます。

職場の上司を亡くし1年たった営業マンは、コロナ禍で葬儀も家族だけでしたため、周囲の人が心に空虚感が漂い悲嘆からなかなか逃れられないでいる、という話をしていきました。友人知人だけでお別れ会をしたいが方法もわからないし…とのことだったのでサポートをすると伝えたら、泣きながら帰っていきました。それだけいい上司だったのでしょうね。

保険の更新に来た担当者に「保険は、今の高齢者には使い道次第で有効活用できるよね」と話したら「どうしてですか?」と聞かれ、そこから保険談義になって2時間滞在してました。

士業の方に「セミナーを開いても仕組みを専門的に説明はするが、実際の利用にはつなげられない」と嘆かれ、高齢者が自分の身に置き換えられる具体的な話が必要と答えたら、長々と深い話になってしまいました。

こういう話は信頼感を生むので、当然営業さんの対応もよくなり親切この上なく、私も色々とお世話になるつもりができます。

どの方たちも、自分の営業トークだけではここまでの流れにはならなかったはず。

こちらの聞く体制もあるけど、本筋とはちょっと外れた話も時には必要ですよね。

ご参考までに。

 

 

 


やっと会えたね、5年ぶり

2023年07月20日 | 終活セミナー

中学に入学した時のクラスメート3人と長い付き合いが続いています。

このご時世で5年ぶりの再会です。

今回は私の外出に制限があるため、訪ねてきてくれました。

話し出すと60年前に戻るけど、顔も体形も年を隠せません。

話題は、親を見送り相続争いが少なからず有った苦労話と

自分たちも体調が思わしくないのに、それ以上に連れ合いの具合が悪いこと。

この話題なら指南役は私です。少しは役に立てました。

食事の後は、八景シーパラの水族館へ移動

イルカのトンネルを2度も往復し海風を堪能して帰っていきました。

「歩けるうちに」「見えるうちに」「死なないうちに」また会おうね!

時はアッ言う間に過ぎ去ります。

心して会う時間を作ります。

 

 

 


自分らしい終末期

2023年07月17日 | 終活セミナー

7月22日、13:30~15:00

多摩センター愛宕コミュニティセンター「かえで館」で

終活セミナー「自分らしい終末期」を開催します。

もう回復の見込みがない、余命がわずか、とわかったとき

医師は自宅療養を進める場合が多くなりました。

患者本人も自宅で最期を迎えたい人が多くいます。

しかし、現実に亡くなる場所は病院の方が多いのです。

これはご本人の意志とは違う結果ですね。

今回のセミナーではこのお話をしていくつもりです。

最近、聞くことが出てきた「アドバンス・ケア・プランニング」のこともお話します。

お近くの方はどうぞお起こしください。

 

お申込みはこちらです

①お電話で 080-7608-9684 
②FAX で 042-319-6567

 

 


動けなくなるまではこのまま一人で暮らしたい

2023年07月13日 | 終活セミナー

「携帯電話にかけても、固定電話にかけても、母と連絡が着きにくくなって」と心配されているご家族からのお話です。

お一人住まいのお母様は80代後半で、足腰の衰えはあるもののお元気な方です。

就寝時に携帯電話を枕元に置き、目覚めた時には布団の中に放置したままにしてしまい、着信音が聞こえない日が多いとか。

外出時に持って出ても、バックの中でなる着信には気が付きません。

着信履歴も見ることはなく、お母様からの連絡はほぼ無し状態。

さすがに固定電話は聞こえるはず、と聞きだしてみると

「固定電話には出ないように」と言われたから鳴っても電話は取らないとの返事だったそうです。

「誰に言われたの」と、さらに問いただすと「どこからか分からないけど、電話がかかってきた」と答えたそうです。

確かに詐欺事件が多発し、我が家にも最寄りの警察から注意喚起の連絡がありましたので、同様の電話を受けたのかもしません。

警察なら「留守電にして相手を確認してから対応して」と伝えたのではないかと推測できます。

 

一見、前と変わらずお元気なままのお母様でも、記憶力、判断力に衰えは起きます。

また、説明力も緩慢になってきます。

昨今、気象の急激な変化や地震が頻発しています。お一人暮らしでは何もできないかもしれませんね。

お一人暮らしの方はご自身の生活能力に自信を持っています。

「動けなくなるまではこのまま一人で暮らしたい」とおっしゃるでしょう。

しかし、万が一の事を踏まえてお金の管理を含む認知症対策は考慮されたほうがいいのではないでしょうか。

認知症になれば、お母様のために預貯金や不動産が利用できなくなります。

 

先ほどの電話は警察からではなく、詐欺の偽装工作かもしれません。

 

 

 


将来を誰に面倒みてもらえるか

2023年07月10日 | 終活セミナー

高齢者のお一人住まいの人は「将来を誰に面倒みてもらえるか」何となく考えているものです。

その人が身近だからという理由だけで選んでいるなら、もう少し深く考えてみましょう。

 

 その人は週に1回以上会いに来てくれますか

 その人は信用できる人ですか

 その人にあなたの身の回りのことを託せますか

 介護の相談や申請をあなたに代わってしてもらえますか

 その人にあなたの財産を託せますか

 あなたの死後も託せますか

 その人に感謝の気持ち(遺産相続等)を遺せますか

 

もしかしたら、家族以上のことを望んでる内容かもしれませんね。

家族でない人を頼るのであれば、このくらいのハードルを上げておいて

こそから多少の差し引きの中で決めるお気持ちがあってもいいのではないでしょうか。

 

「とてもいい人だからお任せしたの」と言いながら、お金をだまし取られた人を見てきました。

そのことに気づきながら、一度頼ると関係を変えることは困難な方が多いです。

誰でも老いていけば人に頼るのは仕方のないことです。

いい方と巡り合うためには、自分がいい人になることも大事ですよ。お忘れなく!

難題ですが、自分に向けても言い聞かせてます。

 

 


一人で外出できるなんて、幸せ

2023年07月09日 | 終活セミナー

足首骨折から間もなく1年がたちます。

最近では一人外出ができるようになりました。

目的地までは車で移動ですが、その先は杖を突いて歩きます。

歩行時間が5分でも肩で息をしていたのですが、今はスーパーのカートを歩行器代わりに30分ほどの買い物ができます。

植木の水まきも日課になりました。

まだガニ股歩きで不格好ですが、人のお世話にならずに外出できる幸せを感じています。

問題は、動きすぎた翌日の痛みです。

我慢、我慢と念仏のように唱えています。

でも不思議なことに、そのあとは歩く力が増しているみたいで、これまた嬉しいのですよ。

 


かかりつけ医を探してみる

2023年07月07日 | 終活セミナー

私の診療先は大学病院が主でした。

いくつもの病を抱えているので、各科と連携がとれる安心感があります。

かかりつけ医の必要性を感じたのはコロナのワクチン接種の時でした。

今後のことを考えると歯科や、眼科、物忘れ外来など地域の医院とは縁が出てくるはずですね。

そこで、信頼できるかかりつけ医を地域で見つけておこうと思います。

かかりつけ医、とは各科ごとに決めることが可能だそうです。

以前は医院の診療内容や、医師の診療への考えなどを知ることができませんでしたが、今はネットで調べることができるようになりました。

患者の話を聞いてくれる、病気の説明をわかりやすく説明してくれる、気軽に専門病院を紹介してくれる、

できれば優しさや人間味のある先生がいいですね。

その関係性を作るには、こちらもよい患者にならいとね。

先ずは、物忘れ外来を探してみようと思います。


エンディングノートを書いたその先は?

2023年07月05日 | 終活セミナー

エンディングノートを書きあげたら、その先はどうしますか?

もし家族がいるなら、あなたの希望を知ったうえで介護や葬儀や死後の後始末をしてくれるでしょう。

家族がいない方は自分の意思が実現できるように次の準備を始めなくてはなりません。

死ぬまで体が動かせて頭が鮮明でいられるなら、死後の対応を誰に託すかを決めます。

葬儀や財産整理を任せる先を決めて、遺言書作成や死後事務委任などの手続きを始めないとあなたの意志は実現が困難になります。

大方の人は天涯孤独と言っても血縁はあり得ますので葬儀や、財産整理はそちらに託されるでしょう。

あなたにとってそれが不服なら健全なうちに法的な対策に取り組んでください。

 

もし、生前から体の自由が利かなくなたっり、認知症状が出てきたら後見の対応をしてくれる人を探す必要があります。

生活上の決定や、お金の管理の問題が生じます。

実は家族や親族がいてもこの対応は考えておくことが大事です。

認知症と診断されれば本人に十分な財産があっても、生活費や介護費用なども引き出せなくなります。

 

家族がいない人でも意中では「頼りたい親戚」を考えている方は多いものです。

まずはその方に相談して承諾を得ておくことが肝心ですが、エンディングノートにその旨を記載しても決定権はないので、結果的にはその他の親戚も託す対象になってしまいます。

自分の意思通りにはなりにくいし、周囲も誰がどう手を出していいか困ります。

場合よっては親族間で介護の担い手や相続問題でトラブルを招くことにもなりかねません。

 

実はエンディングノートを書きあげてもその先の行動を起こすことができない人がほとんどです。

前述しましたが家族がいないおひとり様は、ここは意を決して手続きまで進めてほしいと思います。

私の知る高齢に達したおひとり様も、手続きの決心に至るまで数年かかりましたが、いざ進めてみると大きな安心感を得ていますし、託されたご親戚の方も心配し続けたモヤモヤが解消されてホットされています。

 

エンディングノートには各項目で託す人を決め、

書き手の立場によってはその先の手続きまで考慮することも考えてみましょう。

 

 

 

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空き家対策の一助に古材を活用

2023年07月03日 | 終活セミナー

空き家問題は日本全国に及んでいます。

地方では古くてもしっかり建てられた空き家が多くあります。

人が住まない家屋は生気がなくなるのか、すさんでいくのが早い気がしますね。

屋根の一部が崩れれば、家もその中に存在する建材もすべてが朽ち果てていく運命です。

松江市のシンクタンクが古材を活用する事業に乗り出した、との記事を見つけました。

家屋そのものを再利用するのではなく、梁や柱、床板などの古材を家具や現代風の内装用建材に加工して販売をする試みだそうです。

古い家や商家などでは今では手に入らない建材が使われおり、近年の木材価格の高騰で古材が注目をされ空き家問題解決の一助になれば、と書かれていました。

 

余談になりますが、

代々、魚屋さんの商いをしていたご主人の葬儀に携わった時、店の奥で立派な看板が置かれているに気がつきました。

見るからに風格ある看板で、ご主人は店先に置かずに大切にしまっておいたのでしょう。

先代からご主人の人生を見守て来たこの看板に最期の見送りをしてもらいたく、葬儀場の寺院に運び飾った経験があります。

 

身近に使われてきた伝統の価値にも、多くの人が気が付いてくれるといいですね。


カラスは会話ができるらしい

2023年07月03日 | 終活セミナー

カラスは30種類の鳴き方で意思疎通を図っているとか。

確かに!と思える場面を何度も見ています。

ゴミの収集所で数羽のカラスが協力してカバーの網を持ち上げているし、餌があるところは教えあっているようです。

危険も察知すると、警告のような鳴き声が続くのを聞くことがあります。

圧巻だったのは、以前住んでいた家の前に留守がちの家があり、その庭に桃の実がぎっしりついて食べ頃になったときのカラスの行動です。

いやに騒がしいので窓を開けると、その家の周囲をカラスが何百羽と囲んでいます。やがて順番に桃の木に群がって身を食べて他のグループに交代し始めました。どのカラスがリーダーなのか見当もつきませんでしたが、見事に統率が取れています。

何のトラブルもなく、20分ほどで桃の実は完全に無くなりました。カラスと目が合うと怖いくらいの気迫を感じましたが、窓を細目にあけ見続けてしまいました。

あの光景は今でも忘れられません。

ご近所の奥さんは、カラスが悪戯しないように、よくカラスに話しかけています。

どうやら説得は届いているらしく困りごともないみたいです。