柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

訪問看護ステーションで「延命措置」のセミナー

2019年10月31日 | 終活セミナー
訪問看護ステーションで終活セミナーをすることになりました。

地域の人々にいろんな情報を提供したい、という依頼ですが

そもそも、訪問介護(自宅にヘルパさん等を派遣します)はかなり知られてきていますが

訪問看護(自宅に医師の指示により看護師さんを派遣します)はまだまだ知られていません。

訪問看護を少しずつご理解していただく為にも

地域の方々が、気軽に集まる場所を作りたい!

在宅での治療を行っている人がとても多いことを、この機会に私も知りました。



そんな場所でのセミナーです。



病人の看護が目的なのに、死を感じさせるセミナーでは・・・

そう感じる方もいますが、

実は高齢になればなるほど、死は興味あるテーマなのですよ!


延命ってどういう事?

どんなことが延命なの?

自分が延命をするとどこがどうなるの?

死ぬときはどうなるの?

延命を決めても守られるの?

そんな話をしてきましたが

「こう言う話って今まで聞けなかったのよ」

「考えないといけないね」など

とても有意義な時間を過ごして頂きました。



私も高齢の域に入り今年から働き方を変えていますが

こういう場所で

高齢者向けの情報をひろめることを進めていきたいと思っています。



帰り道、ハロウィンのイベントに寄り道です


「幸せな終い方を求めて 」この本お薦めします

2019年10月22日 | 
「三鷹 自分の死を考える集い」の主宰者 醤野良子さんが本を出されました。

「幸せな終い方を求めて」

看護師として、ケアマネージャーとして高齢者の死に携わった醤野さんは

閉じようとしている命を無理に引き延ばそうとしている医療や介護に疑問を投げかけています。

また、死を受け入れず少しでも長く生きて欲しい家族や世間にも懸念を感じています。

京都で「自分の死を考える集い」を始めた中村仁一医師の「幸せなご臨終」という本に納得をし

自ら三鷹でもこの会を立ち上げた方です。

「三鷹 自分の死を考える集い」10年のまとめを本にされました。


私は葬儀の現場で多くの死を見送ってきました。

その後のご遺族とも接点を持ち続けています。

その中でも、看取り方や送り方は遺族の立ち直りに大きな意味を持ちます。

自然な死は人として当たり前のこと

私も醤野さんのお考えに賛同しています。

私には、終活セミナーで一般の方に人生の後半に関わる話をする機会があります。

そこで延命措置や看取りの話を積極的に話そうと努めています。

その上でもこの本はとてもいい勉強になりました。


幸せな終い方を求めて
文芸社
1200円