柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

家族にお礼を伝えた友人

2021年10月30日 | 私の半径100メートル
友人のご主人は介護施設にいます。
今までは面会も15分ほどのリモートでした。
面会するごとにご主人の元気がない様子が気になる、と心配していました。
ずっと下を向いていて。言葉も少なくなってきている。
認知症が進んでしまったのかしら、と悩んでいました。

先日からやっと面会が許され、逢いに行ってとも安心したそうです。
直接逢って手を触りながら話すと、きちんと受け答えをしてくれたそうです。
友人は、「あなたのお陰で私は幸せだったわよ。これもあなたが頑張って働いてくれたからね。有難う」
と伝えたそうです。
同行した娘さんから「お母さんそんなこと言って、まるで先がないみたいじゃない」と注意されたそうですが
いつ何時、どうなるかわからない時代
もし認知症が進んでしまったら、もう理解してもらえないかもしれない
だから今のうちに言っておきたかった、そう思った上の行動だったそうです。

それだけでなく
友人は子供達にも
普段はなかなか言えない感謝の言葉を伝えたそうです。

ご主人も子供達も照れながらも嬉しそうだった、と私に教えてくれました。

いいことに気が付いた友人を素晴らしいと思いました。
そして
私は亡くなった両親にお礼を言っていない事に気が付きました。

30代が、終活に感心が高い

2021年10月21日 | 終活セミナー
20代~60代の1000人に「終活に関する調査をした」楽天インサイトによると
「終活の意向がある」と答えたのは
30代・・・46%
60代・・・43.2%
20代、40代、50代は30%後半でほぼ変わりがない結果でした。

その理由は?
周りに迷惑をかけたくない
病気や怪我、介護で寝たきりになった場合に供える
自分の人生の終わりは自分で決めたい

終活を始めたい年齢は?60代

何をしておきたい?
財産整理
荷物の整理
殆どがシニア世代と同じ理由ですね。

「ひとりでしにたい」という漫画まであるそうです。
35歳の独身女性が伯母の孤独死を機に終活を考えるストリーで
昨年度の文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞に選ばれたそうですよ。

「結婚しない若者や結婚していても子供がいない夫婦が将来に不安があり
最期は一人、孤独死もある。早いうちに考えないとまずいと感じているのでは」と
作者カレー沢薫さんの弁。

実際にエンディングノートを書いている24歳の女性は
SNS間の友達関係も意外と薄く
実は住所も電話番号も知らない事に気づいたり
TwitterやSNS やパスワードを書き込み
死後にはアカウントを削除してもらう「デジタル終活」も考えていると言います。

困ることと言えば
何から手を付けていいかわからない
相談できる相手がいない
など、これもシニア世代と同じ悩みですね。

終活を学び資格を取っている人は年々増えているのに
この力がまるで生かされていないのが現状なんですね。

いま求めている人がいる、教えてあげたら求めたいと思う人もいる。
どのように広めていくか、ですね。



臓器提供をどう思いますか?

2021年10月13日 | 
アクティブノート(エンディングノート)の改訂版を作成中ですが
まだ、校正中で出来上がるまでにはもう少し時間がかかりそうです。
すでに新しいアクティブノートのご注文を下った方にはお待たせしてしまい申しわけありません。

ガイドブックを作る上で、以前より幅広く詳しくするためにいろいろな調べ物をしました。
その中で臓器提供が特に心に残りました。

臓器提供は
病気や事故で臓器の機能が低下し移植でしか治らない人に第三者が健康な臓器を提供し健康を回復させるためです。

自分の死後に臓器を提供する意思表示項目がアクティブノートにはあります。
健康保険証、運転免許証、マイナンバーカードにも臓器提供の意思表示がありますよね。

死っていつ訪れるかわかりません。
もし、私が重篤な病気になり、これ以上治療しても回復が望めず、死が間近に迫っている場合
私は延命措置を拒否するつもりです。
そして臓器提供を希望しているので前もって私や家族から主治医に伝えておきます。
死の兆候が見えたときに主治医から家族に死亡後に臓器提供の機会があるという選択肢提示がある場合もあります。
実際には、臓器移植コーディネーターから臓器提供に関しての詳細な説明がされ臓器提供が決定します。
臓器提供には家族の同意が必要なので、元気な時から家族ともよく話し合いをして承諾を得ておきましょう。

私の身体の衰えは進み、脳の全ての働きが停止した状態が「脳死」です。
もし、脳内の脳幹という部位の機能が残り、回復する可能性があるのが植物状態だそうです。
脳死になるとどんな治療をしても助かることはなく、時間をおいて心臓が止まります。
私が主治医から脳死の判定を受け6時間後に更に同じ状況を確認すると「脳死」が決定します。


脳死状態で取り出せる臓器は心臓(50歳)、肺(70才)、肝臓(制限なし)、すい臓(60才)、小腸(60才)、眼球(制限なし)、腎臓(70才)です。()内の年齢は提供の目安ですが、意思表示は年齢に関係なくして欲しいそうです。
その時に専門医が調べて提供を受けるかどうかを決めるからだそうです。

心臓が停止した後で摘出できる臓器は、腎臓、膵臓、眼球となります。

家族が死亡した私とお別れをした後に臓器の摘出手術が3~5時間で行われ、私の臓器は必要とされる人の元に運ばれ移植されます。
きれいに修復された私は家族と一緒に自宅に帰ります。

もし私が意思表示をしていなかった場合、家族が承諾すれば臓器提供は成立します。
もし私が「臓器提供をしません」の意思表示をJOT(公益社団法人日本臓器移植ネットワーク)へ登録、又は意思表示のカードにしておけば、家族が承諾したとしても私の意志が優先され臓器提供はできません。

15歳未満の子供の場合は親の承諾があれば臓器提供ができます。

今回、私が臓器提供に心が動いたのも、幼いわが子が心臓の移植を待ちながら、間に合わずに亡くなった我が子の臓器提供をご両親が決断した記事を読んだからです。
この親子の話は数年前にTY番組で紹介されています。
この話は、私は終活セミナーで臓器提供の話をするときに必ず皆さんに聞いていただいてました。
セミナー時に質問すると臓器提供をしたい人はまだ多くはありません。
もしかしたら、臓器提供の正しい、詳しい情報が一般の方に届いていないからかもしれません。
身体から臓器を摘出するイメージだけが強いのかもしれません。

実例の紹介は臓器提供の意義や周囲の人々の気持ちや考えが垣間見えます。
そのせいか、セミナー後には考えが少し変わったと言ってくださいます。
一人でも多くの方に臓器提供の事を知っていただくのが大事と思っています。

例え死後のことであっても臓器提供は嫌というお考えも当然あります。
どんな考え方もその方の大切な意思です
その意思もきちんと家族に伝えることが大事ですね。

伯母が88歳で亡くなり数年たってから
失明している母は「姉さんが死んだ時は思いつかなかったけど、あの時目をもらって移植しておけばよかった」とつぶやきました。
この時は母80才になっています。
高齢でも「目が見えれば」「姉さんと一緒になれる」という思いがあったのだと気づかされました。











おひとり様の先々は

2021年10月07日 | 老後
「今は元気だが、この先の生活を思うと心配」
配偶者を亡くし、お子様がいない女性の方からこんな声をよくききます。

終活セミナーにいらっしゃる方は、元気な方です。病を抱えていても出かけることもでき、判断力もあります。

しかし、今の生活がずっと維持できない事を皆さんは承知していて
「先々は施設に入いるつもり」とほとんどの方が口にされますが
具体的に考えている方は稀です。

先ず、誰に自分の今後の世話を頼むのか?
甥や姪という答えをよく聞きますが
あくまでも希望で相手にそのことを打診して、承諾を受けている人は少ないです。
「昔その話をしたら承知してくれた」というのも
時間の経過は人の環境も気持ちも変えてしまうので
再確認をしないと安心はできません。

重篤な病気にならずとも
認知症の気配が見えたり、身体が衰弱してきたら
お金を出し入れすることもできなくなります。
介護の手続きや病気の治療の判断も難しくなりますね。
子供がいるなら、多少の問題はありますが何とかなります。

でも子供がいないとそう簡単にはいきません。
何の手立てもしなければ親切な甥や姪でも役立つことは困難でしょう。
もし甥や姪が複数いるなら、
なるべく早めに託せる人を決め、承諾も得ておく必要があります。
そのうえで後見人などの法的な契約もした方がいいですね。

介護施設に入るとしても今の住まいの近くを考えているのか
世話をしてくれる人の近くにするのか、も悩ましいことですね。
場所によって費用も違います。
また介護施設は待遇の差が明らかなので
数カ所の下見をきちんとしないと後悔が生まれます。

もし自宅を所有しているなら
その家をどうするかも決めておきたいところです。
施設に入れば家は空き家になります。
処分するにしても高齢になるほど自分の力では無理になります。

費用はかかりますが
誰も頼らず、法律の専門家に後を託すこともできます。
施設は選ばず、介護制度をフルに使い
自宅で最期を迎えることも十分に可能な事です。
しかしこの状態を作るにも元気なうちの準備が必要なんです。

「いずれはきちんとするが、まだ先でいい」と悠長に構えていると
すべてが手遅れになり、周囲を困らせることになります。

こんな大問題を自分で考えるのは大変な事です。
すぐに決定しなくてもいいのですから
先ず、相談をして、情報を得てみましょう。
相談先は多くあるのでネットでも探せますが
どこに行ったらいいのか迷うなら
先ずは、地域包括支援センターに行ってみましょう。
そこからがスタートです。

こんぶ湯に入ってみませんか?

2021年10月05日 | 私の半径100メートル
我家の最寄り駅は京浜急行線の「金沢文庫」です。

鎌倉時代に北条実時が作った日本最古の武家文庫が称名寺の境内にあり
そこの名前が駅名になっています。
また海が近くにあり八景島シーパラダイスが有名です。
その海で昆布が養殖されています。
もともと海苔の産地なんですよ。

昆布は2015年に種付けされましたが
昆布って温暖化の原因となっている二酸化炭素を杉の木の5倍も吸収するらしいです。
この昆布を10月10日の「銭湯に日」に県内約130件の銭湯で
「こんぶ湯」としてお披露目するそうです。

こんぶ湯はお湯にとろみが出て
粘り成分「フコダイン」にはミネラルが豊富で
保湿効果があり
皮膚の炎症を抑える働きがあるとか・・・・

すでに東京をはじめ関東、北陸で「こんぶ湯」は採用されているそうです。
利用客の声に「肌の調子がいい」というのは頷けますが
「自分がおでんの具材になったみたいで面白い」というコメントには
思わず笑いが出てしまいました。

横浜産昆布 金沢文庫前で養殖の新聞記事をみつけたので
地元愛から御紹介しました。

高圧洗浄機でレンガがきれいに

2021年10月04日 | 生活情報
前から欲しかった高圧洗浄機を購入しました。
古いレンガの汚れ落としに挑戦。


何十年物の汚れがこんなにきれいに
水圧だけでは落ちにくいので
付属のブラシを付けてこすりましたが
低い姿勢で、ゴシゴシとしたので
腕が疲れました、、、

でもこの違いを見て納得です。
玄関のたたきはもっと簡単にすみました。

レンガ掃除は
時間をかけて少しずつすることにします。

今の住まいは古い家なので
掃除する所が山ほどあり
高圧洗浄機の活躍が期待できます。

コロナ保険とは

2021年10月01日 | 終活セミナー
【第一生命、コロナ保険の販売を一時休止】
という新聞記事を見て
コロナ保険の存在を知りました。

気になって調べてみました。

第一生命のグループ子会社「第一スマート少額短期保険」が4月からインターネット限定で販売している
少額短期保険「コロナminiサポほけん」の事でした。

加入年齢は18才~69才
保険期間は3か月で
保険料は一時払い2270円で
特定感染症(新型コロナウィルスを含む)と診断されると、特定感染症一時金10万円が給付されます。
国内の感染状況に応じて保険料が変動する仕組みです。

発売以来、契約者は2万人にのぼり
感染者が想定外に増え
保険料を大幅値上げしないと維持ができないと判断して
保険料を見直し再販売する方針だそうです。


もうひとつ
太陽生命の感染症プラス入院一時金保険があります。
この保険は「スマ保険」というネット販売の医療保険に特約(500円)でつける仕組みです。
保険料は1000円台から検討できます。

新型コロナウイルス感染症を含む、所定の感染症等で入院した場合に
最高で40万円を
日帰り入院でも、宿泊及び在宅療養でも、一時金として受け取ることができる保険です

この保険も、販売件数が10万件を超えたと発表されています。
どちらのコロナ保険も相当な売れ行きですね!


では他の保険会社での扱いはどうなのでしょう。

新型コロナウィルス感染症に関する取扱いは
疾病に該当するので
入院給付金や自宅療養、施設療養も
他の病気や怪我と同様に支払い対象になるそうです。

保険会社も保険も種類が増え、選択肢も多彩になりました。
その分、それぞれの状況によって
支払う保険金や受け取る保険料を考えて
何が本当に必要な保障なのかを検討して
判断する時代になりました。