柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

専門学校では「おばあちゃん先生」です

2017年12月26日 | 葬儀専門学校
専門学校の授業風景です。

今年は11人の生徒で平均年齢21歳

全員がすでに就職が決まりました。

入学して8か月

個性がはっきり見えてきて

入学時とはだいぶ印象が変わっています。

私がケガをしたせいで

授業が延期となり

久しぶりに会った生徒から「危ない‼危ない‼」と

大事に労わられています

そりゃ、そうですね。

彼らから見たら

私はおばあちゃんのようなものなんです。

みんな頑張っています。


ホスピタリティを考える

2017年05月19日 | 葬儀専門学校
今年も葬儀専門学校の授業が始まりました。
私は前期にホスピタリティを教えます。

去年までは葬儀式の中で活かせるホスピタリティを教えていましたが
今年はホスピタリティをもっと具体的に感じてもらいたいと思い
少し内容を変えてみました。

私自身も教えるに当たり
知識を深めるために勉強していますが
ホスピタリティとはお客様対応に限らず
自分の目の前にいる人に愛情をもった接し方をすることなのです

その気持ちが一番の基礎にあり
そのうえでその人に今より良い状況にしてあげたいと思うことなんです

でも自分が無理をした結果、その人に何かをしてあげるのではないのです。
自分自身が「してあげたい喜び」を感じていないと
ただの義務になってしまいます。

実際に日常生活の中でホスピタリティを具体的に教えることって
結構難しい、と実感しました。


以前勤めていた葬儀社で
スタッフ全員に求めていたのは、まさしくホスピタリティだったと気が付きました。
究極のサービスをする心構えでいましたし
それをする喜びがありました。
その結果をお客様が喜んでくださり
それをお聞き出たとき、スタッフは嬉しく、誇らしげでした・・・・



ご遺族だけでなく、お寺様にも、会葬者の方にも、お手伝いいただく方にも
葬儀の関連業者さんにも
そして同僚にも
感謝と挨拶、そして気遣いの気持ちがあったと思います。


もちろん、まだまだ未熟ではありましたが
その気持ちは十分にありました。

その時のような教えをしたいと思うのですが
これがなかなか難しい


でも回を重ねるごとに
少しは伝わったかな?と・・・


後2回の授業がありますので、もうひと頑張りしなくては。


葬儀専門学校の卒業式

2017年04月05日 | 葬儀専門学校
すでに1か月前ですが

今年も葬儀業界に新人がを送り出しました。

皆さんおめでとうございます。

今年は就職の内定が早く

全員が新しい門出を迎えました。

18歳で入学した生徒が多い中

50歳を過ぎて入学した女性がいました。

教職者をやめ、家族を九州に残し

1人で1年間、頑張り続け

無事、自宅近くの葬儀社へ就職されました。

教師を途中で辞めてまで?と思いましたが

以前から気になっていた職業で

親の死をきっかけに、決心がついたと話してくれました。

若い人たちに囲まれて

しっかりと皆の要になり卒業されました。

彼女を含め、全員の今後が楽しみです。










葬儀専門学校での卒研です

2017年02月15日 | 葬儀専門学校
今年も運台トラベル&ほてる専門学校 葬祭マネージメント学科の生徒が卒業研修発表会をしました。


「駿台発 葬祭業界の行方」として3グループでの発表です。

①「新しい視点の4営業~葬儀単価の下落にストップ~」
  ここではあたしい視点の営業方法が必要と捉えて
  各自が葬儀社へ事前相談に出向き葬儀社の提案しているものから
  今の葬儀業界を見つめていました。

②「無縁供養野提案~新しい無縁の捉え方~」
  無縁の人達の葬儀をシェアして無縁者同士で葬儀を行う
  お墓もシェア墓地を企業が支援できないか、という提案です

③「GAP~業界のあるべき姿をピックアップ~」
  葬儀社、宗教者からアンケートを取りそれぞれの立場からの言い分を
  模擬葬儀社、模擬宗教者、駿台学生間でディスカッション形式で表しました。

それぞれに考えられた内容でなかなか面白かったです。
この学校の良さは、生徒の年齢層がバラバラなところです。
授業以外での学びがあります。
今年は50代の女性がいい意味でのキーパーソンでした。

詳しくは、フューネラルビジネスが取材に来ていたので記事をお読みいただければと思いました。


毎年講師として生徒を教えていますが、
私は一主婦からいきなり葬儀社の責任者になったので
比較的自由に消費者側から見たときの葬儀価値を作ってきました。
(私が退いた後は、また違った葬儀観になっています)

異業種の葬儀社立ち上げで誰も反対する人がいなかったので
独自のサービスを立ち上げることができました。
結果的にはお客様に喜んでいただけ成果を出せたので今この仕事をしていますが・・・


ただ私流を教えても、生徒たちが業界に出てからそのギャップに困惑しないか?
正直心配でもあります。

駿台では多くの講師が教えてくださるので、多分葬儀観もいろいろです。
私はほんの一部であると思っています。


私は駿台での生徒との関りが好きです。
今年もみんないい生徒でした。






教え子とBBQ

2016年07月18日 | 葬儀専門学校
先日、数年前に卒業した葬儀専門学校の生徒が数人集まり
庭でBBQをしました。



卒業後に会うことは珍しいのですが、私の娘もここの卒業生で
その仲間は、時々飲み会をしています。
もちろん、私は抜きでです。

卒業後の進路は様々で葬儀業界以外で働いている人もいます。

最近の生徒は平均年齢22歳位と若返りましたが
ここに集まっている生徒の時は30~40歳の人が多い時でした。

久しぶりの再会で、みんなの近況が聞けて楽しい時間をいただきました。

葬儀業界を目指す人々

2016年04月22日 | 葬儀専門学校
今年も葬儀専門学校の授業が始まりました。

東京の巣鴨駅近くに「駿台ホテル&トラベル専門学校」があります。

その中に「葬祭マネージメント学科」があり、そこの講師をしています。

1年間の夜間学校です。

昼間はアルバイトや学校に行きながら、夕方から学んでいます。


専門学校としては1年間は短いのですが

現場主義の葬祭業には向いているような気がします。


今年は高卒の生徒が多く入学しています。

一度就職した人たちも数名いるのが、この学校の良いところです。

社会の風を体験した人達と同じ教室で学ぶ事は貴重な体験です。

一番の年長者は50歳代の素晴らしいキャリアを持つ女性です。


若い人たちの入学動悸は、近親者の死と映画のおくりびとです。

1年後には、葬儀業界へ進んでいく後姿を見送ります。



今日は昨年の卒業生2名が

ユニフォーム姿て学校訪問に来ていましたが、とても大人びて見えました。


葬儀専門学校の新入生は23名

2015年04月16日 | 葬儀専門学校
今年も巣鴨にある葬儀の専門学校の講師をしています。

こちらの専門学校は1年間の夜間学校なので
年齢層が高い生徒が多いのが特徴です。

以前は転職や第2の人生を考えた人が多くいました。

しかし最近では、年々平均年齢が低下して
今年は21.5歳です。

どんな生徒たちかな?と
新学期の授業は私も楽しみです。

毎年「どうしてここへ入学したの?」と聞くことにしています。

この若い生徒の約半数が、家族の死を体験し
その時の葬儀社の人の姿に感動しているのです。

「かっこよかった」
「優しかった」
「こんな仕事があったんだ」
などの言葉があちらこちらから聞こえてきます。

なるほど、このような声が上がるのは
葬儀社の質があがっている証拠だ!
と嬉しくなります。

人は時間とともに想いが変るのも毎年みる光景ですが
せっかく、入学と言う機会を得たのだから
この一年間は、良い、悪い、合う、合わないと
早急な結論を出さずに頑張って欲しいものです。

将来、違う道に進んだとしても
学んだことは無駄にはならないですから。

教え子の成長が嬉しくて・・・

2014年03月21日 | 葬儀専門学校
葬儀の専門学校では、葬儀現場におけるホスピタリティーと
通夜、告別式での葬祭スタッフの動き、気付きを教えています。

先日、卒業した生徒とセミナーで再開しました。

学校当時は、仕事をしながら夜間の授業に出ていました。
やる気がみなぎる生徒です。

卒業後に長年努めていた会社を退社し葬儀社に入社。
先日「事前相談セミナー」に参加してくれました。

この「事前相談」の勉強会はなんと8回目となりました。

昨年の暮れに開催して以来、半年ぶりの勉強会です。

その間に私自身も多くの体験を得ましたし
他のセミナーを催す中で、知らぬ間により多くのスキルが増えました。

教える為にも自分のスキルアップは重要ですね。

また、主催担当者の意見もあり
セミナー内容を少し変えてみました。

ロールプレイもより具体的な方法を用いたのですが
受講者にはえらく好評で、笑いながら楽しんで頂けた様です。

再開した卒業生は、まだ葬儀スタッフとしては浅い経験しかありませんが
以前から持っていた会話の技術は巧みで、どの場面も上手にこなしていました。

これなら安心!!!

私は短期間しかしえていませんが
関わった生徒が無事に成長している様子を見れて嬉しい限りです。


セミナー終了後に
セミナーの主催担当者も「内容が充実しましたよ」と
お褒めの言葉をいただけました。

いくつになっても褒められるのは
嬉しいですし、疲れが取れますね。


葬儀の専門学校でテレビ撮影

2013年12月07日 | 葬儀専門学校
巣鴨にある駿台トラベル&ホテル専門学校の葬祭マネージメント学科で
非常勤の講師をしています。

私は通夜と葬儀告別式での葬祭スタッフの動きを8講座で教えています。
その試験を昨日行いました。

そのテスト冒頭にテレビ東京の「WBSニュース」が取材が入りました。
テストは生徒が指定されたシーンを葬祭スタッフになりきって演じます。

本来の題名は「冠婚葬祭の新習慣に商機 年末に線香が売れるワケ」というもので
最近では喪中ハガキで知り合いの死を知り、お悔やみに線香を贈る人が急増している
というものです。
また、ウェディングでは子供連れ結婚式が多くなり
親子で着られるウェディングドレスを紹介してました。

本来は線香入りの弔電の取材だったらしいのですが
若い学生が増えていると知り
急遽、授業風景を撮り、生徒にインタビューがされるようになったとか

いつ放送?と聞いたら
昨日の夜11時の放送でした
慌てて帰宅して、何とか間に合いましたが
テレビに映った生徒の動きはなんとかそれらしく見えてホッとしました。

来週の火曜日10日のBS-TBSの番組も生徒の授業風景が紹介されます

「関口宏の風に吹かれて」という番組で「時代に合わせた人材育成 専門学校の風」という題です
これは他の講師の授業でしたが
関口宏が納棺体験をしたそうです

30人近い生徒は私の過去の講師体験でも初めての大人数です

しかも18歳~30歳までの生徒の様子は今までとはまるで違っていました。
前期に5講座後期に10講座を持ちましたが
最後になってやっと生徒と気持ちが通ったような気がします。

生徒の平均年齢が高いほど真剣みを感じ、すぐに打ち解けたのですが・・・

しかし、授業を終わった感想としては
良い資質を持った生徒が沢山いたことです

来年はどうなることでしょう!

BS-TBS見てください

素敵な先輩に逢えてよかったね

2013年07月22日 | 葬儀専門学校
2か月前のことですが、葬儀の専門学校で試験をしました
その時に、答案用紙の最後に「将来はどんな仕事につきたいのですか?」と
質問を付け足しました

30名の生徒の約半数近くが、「霊園管理や墓石販売」と書かれていました

専門学校に通ってまだ2か月なのに、どうして?

葬祭ディレクターとか、司会とか、アシスタント等の答えを想像していたので
驚きました

しかし、その理由が何となく解りました

実は、施設見学を体験しているのですが、その中に霊園がありました

そこには数年前に専門学校を卒業した生徒が勤めています

彼女は以前に海外旅行のフリーの添乗員をしていました

企画力も説明力もあり、専門学校を卒業してから霊園に勤め
そこで会報誌やお客様向けのイベントなどを企画し
経営者から大きな信頼を受けました
今やその霊園から墓石販売の別会社を任されています

その彼女が、生徒の見学の案内をしたのに違いない!と思ったからです

彼女なら、きっと魅力的に仕事の説明をしたはずです

さらっと見学させただけでなく、趣向を凝らして案内したはずです

初めて学校の外へ出た生徒には、先輩がキラキラ輝いて見えたのです

「自分もこんな風に輝きたい!」と感じた結果だったと思います


彼女の仕事への姿勢もさることながら
ひとへ与える影響力もさらにパワーアップしたのだと
嬉しくなりました

葬儀のサービスホスピタリティー

2013年04月23日 | 葬儀専門学校
巣鴨の駿台トラベル&ホテル専門学校で
今年も新入生の授業が始まりました

私は今、葬儀のサービスホスピタリティーを教えています

今年は生徒の年齢が若く、30歳以下の生徒ばかりが30人です

葬儀社におけるホスピタリティーをどう理解させようか?と
考えて、より現場に近い方法で教えようと思いました



『葬儀に来られたご親族の方が、風邪気味のようです
葬儀社のスタッフにできることは?』

A社
控室に寝具がありますので、どうぞご自由にお使いください

B社
控室で横になられたらいかがでしょうか?
お薬が必要でしたらおっしゃってください
時々、様子を見に参ります

C社
控室の寝具の用意があり、いつでもお使いになれます
一応、お薬、体温計、アイスノンをお持ちしておきます
念のため、近所のお医者様のご案内をメモしておきますが
私共に声をかけて頂いたら、付き添いをいたします
また様子を見に来ますのでご無理をされませんように



さて3社の対応の違いで
具合の悪い方、ご親族の方々
ご親族にお声をかけたご遺族の方々が、感じる印象はどうでしょうか?


こんな風に教えてみることにしました
サービスホスピタリティーは7回の授業を行います
今夜は通夜の中に見られるサービスホスピタリティーを学んでもらいました

残り4回でどこまで体感できるでしょうか?
若い学生の感性が楽しみです


葬儀専門学校の試験をしました

2012年07月30日 | 葬儀専門学校
葬儀の専門学校で非常勤講師をしています

今年から「サービスホスピタリティー論」も受け持ちました

1年間で教える授業は多岐に渡りますが
卒業するころに、葬儀の実態を把握しきれない生徒必ずいます

せめて葬儀の基本内容は身に付けてほしいと思い
「サービスホスピタリティー論」も理論の講義より
実際の通夜、告別式で葬儀社スタッフとして
必要なサービスホスピタリティーを学んでもらおうと、考えました

要は、葬儀にいらした方々へどんな心使いをするのか?を
教えることにしました

今年の生徒は20代が多く、例年になく平均年齢が若いです
葬儀の実態が解らない、と思っていたのですが
実際は、感性のいい生徒が沢山いて
驚いています

どうやら、気づきと年齢は比例しないようです

もちろんまだ、頼りない生徒が多い中
「よく、ここまで気が付いた」と感心することもあり・・・
楽しみなクラスです


簡単な試験をしました


通夜が6時から始まります
喪主は4時ごろ式場に到着予定です
ところが、遠方からご親戚の方が、2時ころに式場に見えました
さて、葬儀社社員のあなたは、どんな対応をしますか?

こんな問題をいくつか出しました

ごく普通の対応を答えた生徒もいますが
大変にきめ細かい対応を書いた生徒が数名おり
現役社員にも劣らない「気づきと心使い」の解答をくれました

後期にも通夜と葬儀告告別式の実務を教えますが
どう育ってくれるでしょうか?

なんだか、わが子のようで楽しみです!



葬儀専門学校の卒業式

2012年03月17日 | 葬儀専門学校
3月14日に葬儀の専門学校の卒業式がホテルオークラでありました
トラベル学科、ホテル学科、エアライン学科、ブライダル学科
そして葬祭マネージメント学科とあるのですが
葬祭マネージメント学科は10名という少人数の学科です

卒業式の祝辞では他の学科への呼びかけはありましたが
葬祭マネージメント学科のことは何も触れられずじまいでした
毎年、そうなんですけど・・・

でも今年の来賓のご挨拶の中に
初めてこのクラスの名が含まれていました
来賓はホテルオークラの副支配人の方です

ホテルオークラでは「お別れ会」が多く行われている
これからはホテル、トラベル、エアーライン、葬祭が
しっかり関わりあっていかなくてはならない

というお話がありました

葬祭クラスの存在が認めて頂けたようで
嬉しい限りでした

葬祭という業界は、まだまだ日が当たらない身の上ですね
学校に学科がありながら、その名さえ忘れられているようです

そういえば、他の学科の講師から
「葬祭学科?そんなクラスあったの?」と言われた時は
開いた口がふさがりませんでした

でも生徒は、元気に卒業していきました

来年は15名の生徒が、葬祭マネージメント学科で
学びます






卒業研究は「終活事情~事前相談から考える最高の人生の終わり方~」

2012年02月01日 | 葬儀専門学校
駿台トラベル&ホテル専門学校 葬祭マネジメント学科
ここは、葬儀の専門学校です

ここで、私も講師をしています
1年間勉強をして、2月18日に卒業研究発表会を催します

今年のテーマは
「終活事情~事前相談から考える最高の人生の終わり方~」です

毎年、葬儀業界の方や宗教家の方等が見学に来られます

事前相談は、葬儀社にとって当たり前の業務になりました
葬儀説明をお客様からわざわざ聞きに来て下さるのですから
有難いことです

せっかくの機会を無駄にする訳にはいきませんね!
でも、葬儀社がそこまで考えて事前相談を行っているか?
疑問です

私は一般の方のセミナーでは
「事前相談のすすめ」を熱心に説いています

家族がなくなってから、初めて電話した葬儀社に
全てを任せるなんて、危険すぎますから!・・・本当に

事前相談で
先ず見積をとり、内容をチェックします
金額の問題だけじゃなくて
見積書が、素人の目にも解り易くできているか、って
すごく大事です

葬儀社のお客様目線出物を考えているかが、ここでチェックできます

また、その時の葬儀社の対応も大きなチェック項目なんですよ!
その人達が葬儀をするんですから

相談から、葬儀社の考え方が伝わらないと・・・
相談は答えだけが欲しいのではなくて
「安心」や「信頼」が一緒に得られないと
「よさそうな葬儀社♡◎」という印象は残りませんね

事前相談を受けようと思う人は
多分、複数の葬儀社を比較検討していますから



さて、専門学校の生徒たちは
「事前葬儀社」をどこまで堀下げてくるのでしょう???

生徒の教育に少しだけ携わった者として
興味があります


卒業研究は無縁死

2011年02月21日 | 葬儀専門学校
駿台トラベル&ホテル専門学校、葬祭マネージメント学科で
毎年葬儀の通夜、告別式のスタッフの動きや気付きを教えています。
入学して半年経ってこの授業をします。
まだ葬式の流れも良く解らず、何を教えても驚きの連続・・・
そんな生徒達ですが、その4ヶ月後には卒業研究を発表します。
多分、苦労して準備したのでしょうが、意外にも頼もしく見えてきます。

今回は無縁死についてのワークショップでした。
『ある無縁死の風景』としてアパートで無縁死した男性の状況を寸劇で見せてくれました

それから、参加者が小さなグループに分かれ、生徒が進行役を務めて
意見交換がありました。

私のグループは僧侶が2名、葬送のサポートをしているNPOの代表者
ピアノ奏者、卒業生で葬儀社に努めている人、そして私と生徒で7名でした。

お寺でも近年、無縁死を扱う事が多くなり
葬儀社と僧侶だけで送るそうです。
(その時に葬儀社の差を感じるそうです。儲けが無くても一所懸命に手続きなどをしてくれるところと
へー、そこまでやるんですか?とあからさまに言うところ。葬儀社でもずいぶん違いますね・・・と言ってました。)
NPOでは家族がない会員の葬儀を全て引き受けて送っています。
会で作成したエンディングノートがあるからこそ、1人で死んでも
葬儀や身の始末をしてあげられる、と言います。
そこには、自分の無縁を案じて相談に来る人が多い、と言います。

それを聞いて僧侶の方は、自分の方が力不足で何もしてあげていない、と
ため息を漏らしていました。

私も葬儀社が生前契約をもっと広めるべき、と話しましたが
葬儀社だけでなく無縁墓が増えているお寺にも生前契約は必要では無いかとも
話しています。

助けを求める人はそこで縁が出来ます、親戚がいなくても地縁ができます。
しかし、
助けて、と言えない人こそが無縁なのだ、という話も出ました。

無縁を感じている人は自分から無縁を作っている。
人に助けを求めてもいいのだと気付かない、
また人を助ける事が自分にもできるのだと気付かない

就労、子育て、介護などなど
身近に人がいても孤独を味わっている人が山ほどいるようです。
無縁死は、深い問題です。


この後、生徒は葬儀業界に巣立っていきます。
葬儀の依頼を待つだけでなく
葬儀社だからこそ、死を見据えた生き方を問いかける役目ができます。
地域の人の無縁を無くす働きかけも是非してもらいたい!と思います。