柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

三鷹で、とってもいい体験が出来ましたよ

2015年08月25日 | 私の半径100メートル
先日、三鷹で行われている『自分の死を考える集い』に言ってきました。

68歳の奥様を看取ったご主人の話を聞かせて頂きました。
がん宣告から1年半。

既にステージ4で治療しても余命は半年といわれ
一切の治療を断って、
時間のある限り、ライフワークの活動を続け
あらゆる生活のけじめをつけ
そして最後は家で死にたい、と願い
自分の人生を自分で閉じていった妻に
ずっと向き合った方の体験談です。

妻の決断に必死になって寄り添い
一緒に過ごした時間は宝石のようだった。
と言われました。

見事な逝きかたに感動して
惚れ直した、とも・・・

会場内に、なんともいえないあたたかい空気が
あふれていたような感じでした。

その帰りに三鷹の「阿波踊り」に遭遇。



丁度、連がスタンバイしており
まもなくパレード開始のときでした。

いい話と
ワクワクするお祭りと
両方体験して、いい日でした!



葬儀の基本的接遇とは

2015年08月20日 | 葬祭スタッフ
葬儀社から依頼を受けるのが多くなったのが
「葬儀の接遇」についてです。

葬儀社が研修をし始めた頃
始めに社員に受けさせたのが「接遇」でした。

もう既に行き渡った知識と思っていましたが。

今、求められているのは
マナーと言うよりは
お客様との会話や案内の中で
どの位、お客様が喜んで頂ける事が出来るのか?
という接遇です。

本来、葬儀社に来られるお客様は
特別なものを求めている人はいません。
慣れない葬儀の中で
無事に故人を送り出す事を求めている方が多いのです。

しかし、葬儀を終えてみたら
とてもよい葬儀だった、と周囲の人々から褒められた。
家族や親族も、いい葬儀ができて
きっと故人も喜んでいるはずだ!
と実感した。としたら
遺族は、葬儀前に想像していた以上の
葬儀への満足が生まれるはずです。

それは、担当者一人の力ではなく
担当者と一緒になって、お客様に接したスタッフの力です。

それこそ、いい接遇から生まれてくるのではないでしょうか。

素敵な挨拶が出来
程よい会話があり
不足ない説明が出来
困らないような提案があり
知らないことへの情報提供が出来る

そんな接遇が大事なのではないでしょうか?

今日も
「自分自身を見つめなおす初歩の接遇」という講演をしてきました。

毎年送る供養のお花

2015年08月11日 | 
毎年1月と8月に供養のお花を送っています。
1月は友人の娘に。

留学先での交通事故死でした。
20歳の夢多き女性でしたが
帰国を目の前にした死です、
彼女の母親と大親友だったので
その悲しみは、痛いほどわかり
私に遺族ケアを考えさせてくれました。

8月には
やはり友人の息子が山の事故で亡くなりました。
彼の死は、年末の喪中葉書で知り
鳥肌が立ったのを覚えています・

喪中葉書ではことの詳細がわからず
「どうして?」の繰り返しばかりでした。

その後、御嶽山での滑落事故と知りました。
彼は息子と同じ年でした。


私には彼らが不幸な死をとげた、とは思えません。
生まれる必然があり、生を終えた意味があったのでは・・・と思っています。
この世の姿はなくなっても、彼らの魂というか根源というか
そういう本来の物は存在している、と思っています。


本来の魂は人より、より神に近いらしいです。
そちらの世界では死は、次へのつながりらしいのですが

そうは言っても
親にしてみれば、目の前にいる子供を亡くすのですから
簡単に割り切れるはずもなく
悲しくて苦しいばかりです。

生は永遠と考える私でも
自分の身に起きれば、気が狂いそうになるでしょう。

親友たちを納得させられる言葉も持ち合わせない私が出来る事は
「忘れていないよ!」と伝える事だけです。

その為に毎年お花を送っています。
また、それぞれの一年が始まります。

高齢者産業を垣間見て 続き

2015年08月05日 | 世の中
高齢者住宅フェアに出向いた理由はもうひとつあります。

一人住まいの高齢者の見守りです。

当社作成のアクティブノート(エンディングノート)には
体調が急変したときに駆けつけてくれた救急隊や身近な人に
知らせるべきノートは別冊で作ってあります。

だから安心という訳にはいきません。
高齢者の急変を
見つけてもらえなかった場合も考えられるからです。

この場合はどうしたらいいのか?
それを知りたくて、このフェアにいきました。


終活問題を扱うようになると、高齢者の急変対処が気になりました。
多分、後見人にとっても気になりますよね

数ヶ月前にはお隣のマンションでお年寄りが急に亡くなり
3日後に発見された事があります。

何かが起きた事をどう察知すべきか?

昔からあるポットの使用や
電機やガスの使用料の変化や
行政などでも行っている電話やペンダントの緊急ボタン
警備会社のセンサーなど

色々あることはあるのですが
なんかしっくりこなくって・・・・

この問題って
実は葬儀社にも深い関わりがあるのですよ!


配偶者を亡くした後、
一人で住んでいる人たちは沢山います。

親の意志で一人暮らしを選んでいる方が多くいるのです。

まだ元気なので、子供も納得して帰っていくのですが
気になることは、
「もし、何かで急変して誰も気がつかなかったら????」
と言う想いが必ずあるはずです。

私も父親を亡くした後に母の一人住まいが気になりました。


費用が高額でない
ランニングコストも低い
扱いが簡単
見張られている気がしない

そんな見守りは無いものかと?

よく「人は誰でも死ぬのだから、孤独死したっていいんだ」
と割り切った考えの方もいますが

部屋を貸している人にとっては・・・
介護を請け負っていた人には・・・
やはり、気になるところです。

また突然に亡くなる場合だけでなく
倒れて苦しんでいたら??と考えると
やはり心が痛みます。

葬儀社からお1人になられる遺族向けに
見守りをお薦めできるといいのでは、
別居している子供にとっても安心なはず。


今年中にいいものを見つけようと、頑張っています。