柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

葬儀費用の問題

2011年01月28日 | sibatanoriko?
新聞記事に
葬儀費用は全国平均で112万
自分の葬儀費用は15万以内が34.1%
と、載っていました。

115万円は(お布施や寺院費用は除く)とあります。
その内訳は
葬儀関連費用が72万円
料理・飲食代が16万円
返礼品が23万円

いつも思う事ですが
本当に費用をかけたくないのであれば
料理や返礼品を省いたら、どうでしょう。

宗教儀式は無くせないにしても
最低限必要な物だけ揃えれば葬儀は出来ます。
それだけでも72万円が50万円以内には収まります。

でも皆さんは料理や返礼品や祭壇が無い葬儀をする自信がありますか。
いざとなったら、難しい決断かも知れませんね。
出来ない事ではないですよ。
皆さんが希望すれば出来るんです
でも、あれもつけて、これも無いと、では安くはできません。
私は日本の葬儀が高いのは料理と返礼品と祭壇があるからだと思っています。
もちろん、寺院費用も高額だと思いますが
ここでは葬儀費用をまず語ります。

結婚式も費用は決して安くないけれど
葬儀ほど批判は受けません。
結婚式の請求書もビックリするような価格です
飾られている卓上花、いくらだと思います?
写真の値段、知ってます?
安い金額ではないはずです。

人生で結婚は新たな節目ですが(でも、すぐに解消したり何回もしますよね)
人が死ぬことは、もっと大きな出来ごとじゃないでしょうか?
あなたの隣で一緒に生活していた人が死んでしまうのですから・・・

お嫁さんはドレスでなくてはいけない、とは決まっていませんが
やはり、結婚式だからこそ着たい、と思うでしょう。
少しくらい高いブーケであっても、持たせたいと思うでしょう。
同じように、長い事一緒に暮らした人なら死んだときに
こうしてあげたい、という気持ちになります。
それが祭壇だったり、花だったり、返礼品だったり、料理だったり・・

そんな気持ちを助けるように不祝儀の習慣が出来ているのじゃないでしょうか?

シンプル、安さを望むなら全て不要な物は捨てて
不祝儀も辞退してみたらどうでしょう。
今はそれが出来うる社会でもありますよ。

葬儀や結婚式だけの話ではないけど
簡素な物も豪華な物も、選択できないとおかしいです。

そんな葬式やってくれるところは無い!、って思いますか?
いろんな葬儀社を調べないで、答えを出す人が多いようです。
今はそれに応える葬儀社はいくらも有ります。
そのためにも機会があったら、事前に聞いて回る努力も必要です。

葬儀価格を決めるのは、あなた自身ですから。




やすらぎセレモニーの発売

2011年01月27日 | 葬儀の世界
自分流の「総括 お葬式」を考える為の情報誌
「やすらぎセレモニー」が27日に発売されます。
季刊誌だそうです。
昨年末に寄稿を頼まれました。

エンディングコンサルタントのアドバイス
「家族葬と一般葬の見極め」
と、言う題で巻頭特集の中に掲載されています。

最近の書店には葬儀特集コーナーがあります。
葬儀の本は売れ筋なのでしょうか?

葬儀に関心があるのか?
自分の生き方に関心があるのか?

どちらにしても、知識を得ていただくことは大切な事です。
でも、あおり立てられ、踊らされては困ります。

一つの意見が出てきたら、他の考えは?と探ってみてほしい、です

自分が遺族となって葬儀をして
人の別れはそんなに単純じゃない・・・
その中に喜怒哀楽が全てある・・・

別れを簡単にしたい=安くしたい、と心得てしまったら悲しい。
安くは出来ても、簡単じゃない。

それを伝えてくれる情報誌が欲しい、とつくづく思います。


父の死後、初めて泣けました

2011年01月24日 | sibatanoriko?
昨日、父の49日法要をしました。
納骨は百ヶ日にするため、今回は家族だけの法要です。
お寺の本堂でお経を聞きながら、私は初めて涙を流しました。
12月11日に亡くなって昨日まで、泣けなかった・・・
自分でもどうして悲しみが込み上げてこないのか?
解りませんでした。

昨日は法要の間、静かに目を閉じていただけなのに
涙があふれてきて、思いがけない事です。
声を出す事もなく、ただただ涙が出て。
今までこんなに静かに、表情も変わらずに泣いたことは有りません。

どうしてだか、父が死んだ実感がわかなかった自分がいます。
こんなにも冷静でいる自分が不思議でした。

やるべき事が、目の前に立ちはだかっていたのでしょうか?
自分ではそんな気負いはなかった、と思っていましたが・・・

でも、これでやっと遺族になれた気がしています。



















死の知らせは迷惑ですか?

2011年01月19日 | 世の中
年賀状を頂いたままになっています。
父の死が目前に控えていた年末でしたので
私からは年賀状を出していません。

すると、数人お方から電話が入りました。
「あのー、お変わりありませんか?」
「年賀状が来ないけど、何かありましたか?」

この年になると、毎年来る年賀状が来ないと
不幸があったのでは?と懸念するのですね。

1年に数回しか合わなかったり
数年あっていない人なのに、気にかけてくれて
電話の後に、温かい気持ちになりました。

しばらく合わないから連絡はもういいかな?と思いががちですが
そうでもないんですね。

同じような思いを父の葬儀の時に感じました。

母は耳が遠いので、知り合いの方に父の訃報を伝えるとき
電話をスピーカーにして話しました。
受話器からの音声よりよく聞こえるのです。
相手の声はそばにいる私にも聞こえます

中には十数年あっていない方もいます。
母も知らせるべきか、どうか?と迷いながらの電話です。

母が普通に挨拶した時は、相手の方は年数がたっているほど
少し困惑した様子がします。
それを聞いていると「やっぱり、今更、ご迷惑なのかな」と私も感じました。
しかし父が亡くなった事を伝えた時の反応は、挨拶の時と明らかに違います。

「えっ!」と驚かれ、すぐに声の質が変わります。
そして相手の方から、葬儀の日程と場所を聞いてこられます。
そんなやり取りが何人もの人とありました。

「ああそうですか」で終わった人がいない訳ではないけれど
その割合は極わずかでした。

式場に来られた時には母と手を取り合って話をされています。

この方たちが今後、頻繁に行き来があるとは思いません。
たぶん又、何年も疎遠になるでしょう。

でもこの光景を見て、気が付きました。

人は以前に世話になったり、心を通わせた人の死の知らせを
迷惑だとは思っていないのです。
もしかしたら、こちらが勝手に迷惑だろうと思い込んでいるのではないでしょうか。

今、葬式を知らせることはかえって迷惑になる
と、とても多くの人々が考えています。

人との付き合いを希薄にしているのは、
こうした思い過ごしなのかもしれません。

この話をある方にしたら
「もし私が以前親しかった人が死んだことを伝えて貰えなかったら
なんだか、切り捨てられた気がする」と言っていました。

私も同じ気持ちです。

化け文字

2011年01月14日 | sibatanoriko?
昨年の暮れにホームページから問い合わせが入りました。
ほとんどのお問い合わせにはお返事をしておりますが
時々、意味不明な表示が有ります。
パソコンは不思議箱だと思っている私には
何が何だか解りませんが
変な物は、開けてはいけない!
と、と強くいわれてますので、そっとしてあります。

先日娘に聞いたら、たぶん化け文字でしょう、と言われました。

もしかしたら、必要に迫った方から問い合わせだったかも?と
気になります。

そういう事もあるのですね
ブログのコメントやメッセージに入れていただいても
お返事はまめにしていますので
私で役に立つのであれば、質問してください。




仕事はじめ

2011年01月14日 | お仕事
大阪で仕事です。
久しぶりに仕事を始めます。
SHABOWフェアがありました。
アスコテクニカ、という遺影写真を扱う会社が
自社の製品を展示するだけでなく
葬儀社向けに色々な提案をしようと昨年の秋から
名古屋、東京、そして大阪と3か所で展示とセミナーを開きました

私も生前契約とアフターサポートの展示をさせていただき
生前契約の必要性もセミナーの講師として提案しました。

まだ知名度は低いフェアですが
葬儀社に新しい情報を提供し、葬儀社の意識改革をする大切な企画だと思います。

意識改革?

商品は紹介できても意識改革は展示できない!

でも、何かを探って行動しないと、考えも出てこない
そのためにも色々な場所に行ってほしいのです。

でも一番大事なのは人材育成ですよ
各種のサービスはその人たちがするのです。
その人が葬儀ってどうして必要なのかな?
人を亡くすってどういう事?と心から解っていないと
サービスだけそろえても、相手には何も伝わらない
その人達が、葬儀を考える基は会社がどう葬儀を考えてるかって
はっきりり理解している事なんです。

仕事はじめから
訳のわからん事を言っておりますが
昨年遺族としての葬儀を経験し
会葬者の声を沢山聞いて
ますます、葬儀への思いが強まりました。

そんなときに泊まったホテルが小さいけどデザイナーズホテルで素敵だった。
フェアの会場の近くです。
このバスルーム、洒落ているでしょう
バスタブは足を延ばしても十分な大きさです

もっと素敵だったのは宿泊プランに
マッサージ付きプランと
タイ式マッサージ付きプランが有った事

タイ式マッサージは予約済みで体験できませんっでしたが
マッサージは受けました。

心地よい仕事はじめです。


1週間のご無沙汰でした

2011年01月09日 | sibatanoriko?
一週間ぶりのブログです。
5日まで実家にいましたが、母も1人で生活するのを望んでいますので
少しづつ慣れていけばと、様子を見ています。
しばらく、娘が実家から通勤してくれるので、夜は1人にならずいます。

家に戻っていますが、やる事が山積みです。
ずいぶんとお待たせしてしまった仕事があります。
申し訳ないです。
頼まれていたのに、忘れてしまったものもあり、
慌てています。
思い出して良かった。

それに加え、法要や諸手続きもありで
追われています。

でも、いい勉強をさせてもらってます。
なかなか、他では教わりません。

明日は母や弟と墓石の相談に行きます。
あれ、もう今日でした。





葬儀の写真効果は大きいです

2011年01月02日 | sibatanoriko?


父の感謝式の式場です。

祭壇は有りません。
壁に父の写真を6枚貼りました。これが遺影写真になります。
故人の写真探しは、遺族にとって大事な作業になります。
私の所でも、実家のあちらこちらに散らばっていた写真を集め
何回も皆で写真選びをしました。
その間に出る話は、普段なら忘れている昔話ばかりです。
何度も何度も選びなおして、結局複数枚の写真を使う事にしました。
会葬者の方々に
故人が理解しやすい、と言われた理由は
きっと多くの故人写真が有った為だと思います。
写真の利用は壁面の遺影写真、メモリアルコーナーのスナップ写真
それをスライドにしたもの、です。

頂いた供花でカサブランカと胡蝶蘭を飾り付けてもらいました。
式場に入るといい香りがしておりました。
昔から香りの強い花が好きな人でした。
花の希望は母が一番こだわったところです。祭壇がなかったので
頂いた供花に少し喪主が資金を足して作ったものです。
祭壇費用よりずっと安上がりでした。

もう1枚はメモリアルコーナーです。
父へのメッセージ、写真、帽子、最後の買い物(ジャッケット)、鯛焼き、黒飴が
置かれています。
このコーナーにも多くの方が立ち寄って見ていただきました。
他人の写真やメッセージなんて・・・・そう思っている方がいらっしゃいますが
葬儀に来るは無関係の人は来ないのです。
父を知らなくても、私を知っている人は会葬に来ていただきました。
私の育った環境を興味深く見ていただけました。
写真の中には私の幼い頃からまだ若い頃、私の今の家族も映っています。
私を探しながら、父の存在も一緒に感じて頂けます。
このコーナーは親戚にも好評でした。
ただ飾っただけでなく、孫娘2人に写真や遺品の説明をさせています。
誰の娘か?、それも会葬者の方の関心があった所です。
以前に一度会った子がこんなに大きくなって・・・そんな会話も有りました。



今の人達は親しくなければ葬儀なんか出ない、とよく言われます。
関係ないからと。
本当にそうなんでしょうか?
縁を感じさせる場作りをしていないのじゃないでしょうか?
そして会葬者の方々は「いい葬式だった」
「来て良かった」と感じていただけました。
会葬者の為の葬儀でも有るのです。
メモリアルコーナーに触れてこんなに熱心に見ていただけ
それを強く感じました。