柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

葬儀社の為のフェア、と皆さんの為のフェアがないと、ね

2012年08月29日 | お葬式
6月末にパシフィコ横浜でおこなわれたフューネラルビジネスフェアは
10,374人の来場者があり、いよいよ1万人を超えました

葬儀関係者向けの業界展示や講演会なので
葬儀関係者の来場がほとんどですが
年を追うごとに、保険、司法書士、行政書士、弁護士
また、コンサルタント、人材育成の関係者も多くなっています

葬儀業界への情報提供は、このフェアが一番規模が大きく
同じような主旨のフェアが、中々根付きません

他の地方でも、展示会や講演会を小規模に行いますが
集客は困難です

まだ、葬儀への学びが必要と感じない葬儀社が多い、という事なのでしょうね
自分の大事な仕事なのにねー


一般の方々向けへの葬儀フェアも
同じくらいの規模であってもいいような気がしますが・・・・
まだ早いのでしょうか?

最近では終活フェアが、開かれ始め
そこそこ、人気を呼んでいるようですが・・・

一般の方向けなら、是非
葬儀の意味、とか
家族を亡くす現状とかも、広めてもらいたいものです

最近の葬儀社案内を見ると
家族葬と一日葬と直葬のメニューしかない葬儀社が多くなりました


「いらない」「いらない」「必要ない」の大流行です

長いこと年も生きてきて、家族しか別れる人がいない、なんて
「高齢になると、周りが皆、いなくなるから」とか
「今後お付合いしないから、知らせたら迷惑だ」とか

遺族の推測だけで、葬儀が決められています
それを先導するマスコミ
それを後押しする葬儀社、ばかりで・・・・


先日、突然亡くなったご主人の葬儀の相談を受けました
まだ60代の方です
「家族葬でしたいのです」

あー、またか

「一つだけアドバイスさせて」と
普通に知らせる事をおすすめしました
「ご主人が、ともに楽しい、辛い時間を過ごした人たちにも知らせてあげて」

結局、普通にお知らせして
150人位の方がお別れに見えたとか
現役でも、義理での会葬は少なくなりました
でも、来たい人が来てくれればいいんですよ!

「普通にやってよかった。大学時代の友達も来てくれました」
「みんなが、別れを惜しんでくれました」
「いいことを言ってくれました」と
感謝されました


就活セミナーでは、お客様が喜ぶからと言って
「こんなに安くできますよ」だけでは
あまりにお粗末です

もっと人の死について、語る場になってほしいです

葬儀スタッフの学びの時間が欲しい~

2012年08月26日 | 葬祭スタッフ
葬儀の事前相談は
葬儀の知識があれば良い、では役目にはならない
相談者の質問は、知っておきたいことの中の、ごく一部です

『話をしているうちに、なんだか色んなことが聞けちゃった!
とっても安心しちゃった!
また、困ったらここに聞いてみよう!』

こんな相談が出来ないと、安心して選んでもらえない

葬儀のときに対応する葬儀スタッフも
手順通りに、案内が出来た・・・
身奇麗な征服や髪型で勢ぞろいできる・・・
きちんとした言葉が使える・・・
整然と行動できる・・・

お客様から
「良くしていただいて、ありがとう!」といわれる

これって、どこでも頑張ってやっていることですが
これが、いいスタッフというなら
他社より、確実に葬儀依頼は増えているはず、です


葬儀を依頼するお客様は、高齢者
いろいろな体験をしています
会葬者だって同じです

世間を良く知る人たちが
『アー、いい人たちに葬儀をしてもらった』
と思うには、人として大人の対応が出来ないと・・・

口から出る言葉が『一通り』でいいはずが無い
お客様は、少なくとも数十人はいらっしゃる
多ければ、数百人になる

人は
見た目の印象
話す言葉
体全体からかもし出す雰囲気
から、
自分は何者だ!と訴えています

相手によって、判断を変える機転が
人らしい、行動です


最近の葬儀社研修は
このことを、学びたいと望まれることが多くなりました

ただ、一度では
学べるものではないので、時間をかけて頂きたい

時間は大きな成果を生みます
4月から時々講師をしている葬儀専門学校の生徒は
まだ、葬儀現場に出ていませんが
何回も繰り返して教えるうちに
葬儀者の社員よりも
ある意味、気付きが多くなっているのです
平均年齢20代半ばの生徒にも
感性は磨けば生まれます

プロの葬儀スタッフの皆さん
是非、学ぶ時間を多くとってください






自分の死を考える集い、にいきました

2012年08月24日 | 
三鷹の「自分の死を考える集い」に行ってきました
前回は「大往生したけりゃ医療とかかわるな」の著者、中村仁一氏の講演でした

今回は、主催されている醤野良子さんの講演でした
「父の死 親の住まいをかたづけて」です

親を自然のまま見送る体験を話されました
夜中に心筋梗塞で倒れたお父様は救急病院に担ぎ込まれ
ペースメーカーの手術が必要と言われたそうです
これを拒否し
また、治療的な見解から人工呼吸器をつける、と言われたのも拒否

醤野さんは看護士でケアマネージャをされています
その体験上から、
「おしっこが出なくなったら、後数時間・・」と解っていたので
その状態になった時に、お父様の点滴を外してほしい、と頼んだそうです

いよいよ、その時が来た、と思ったそうです


駆けつけた妹さんと、介護施設から連れてきたお母様と
それぞれの家族が集まる中
妹さんの「もう頑張らなくていいよ」との声掛けに
意識のないお父様の両目からすーと、涙が流れて
息を引き取ったそうです



醤野さんは、実際に介護される患者さんの身になって
介護状態の体験をしたそうです
そして、この日もその状態を再現してくれました

施設では脳梗塞などで手にマヒが残る患者さんが大勢います
紙おむつをして片手が動けない状態を作り
呑み込みの悪い患者さんが付ける鼻から栄養を直接胃に入れる
チューブを実際に鼻から挿入させます
その長さは50センチ以上です

そしてチューブを嫌がる人が多いため
利き手をベッドに縛り付けます

この状態を何時間か体験するのだそうですが
3時間くらいで音をあげたそうです

紙おむつにおしっこをすることの難しさ
出そうと思っても出ないそうです

トイレでおしっこをすることは
人間の尊厳なのですね

身動きできない辛さ
食欲があるとなかろうと
定期的に流される流動食

介護される身は、決して楽ではない
是非、家族の人達に、一度体験してほしい、と
話してくれました


どの時点で、治療(?)や介護を止めるのか・・・
難しい判断ですが
欧米の高齢者には「胃ろう」は見られない状況で
これは日本独特の治療法だそうです

また、本人が自力で食べられるように調理を工夫して出すが
本人が手を出さなければ、食事は下げてしまうのが欧米では
当たり前のようです

考えさせられますね・・・




介護に有償ボランティアの増加

2012年08月19日 | 老後
先日、新聞の記事に介護の現場で有償ボランティアが増えている
と書かれていました

介護の現場は慢性の人手不足です
岐阜県の高齢者住宅では
週に2~3回、地域の60代~70代の女性が
有償ボランティアとして掃除や洗濯、食事の盛り付け等を
手伝っているそうです

ボランティアの賃金は
一般の労働賃金より安いけど
「ここに来ると楽しい」また
「一人で働くのは不安だが、二人で一人分ならできる」と
自分の生きがいつくりにもなっているようです

若い人だけでなく、同世代ならではの気配りもあり
とても好評だちか
「高齢者も高齢者を支える」時代が来たようです

一部に自治体が導入している
「介護支援ボランティア制度」というのもあるのですね

介護事業所などで、利用者の話し相手や洗濯物の整理
シーツの交換など軽作業した高齢者に
換金可能なポイント付与する制度のようです

横浜市やさいたま市など58自治体がこの制度を取り入れているとか
対価は一時間50~100円程度らしいです

これも賃金より、生きがいや奉仕の気持ちが優先ですね

明治安田生命のOBたちが起こした
高齢者専門の人材派遣会社があるそうです
首都圏の介護施設に、元気な高齢者をスタッフとして
派遣し始めたそうです

ここでは、ボランティアと違い最低賃金以上の報酬が得られます
東京で立ち上げ、11月には名古屋
更に東海地方に拡大するらしいです


高齢者の84%は介護や支援の認定を受けていない人
人生経験を活かして、若い人の為に役立てたい
と、考える人は大勢いる

そんな記事でした

人の役に立てるという気持ちは、年齢に関係なく
持ち続けるものなんですね

高齢者の力と知恵は、是非、活用していただきたいですね


いつも賑わう、温かいお寺

2012年08月13日 | 世の中
今年もお盆のお施餓鬼に行ってきました

毎年、この賑わいに驚きます
仏教離れ?が信じられない、と思ってしまうほどです

本堂だけでなく
庭のテントにも人があふれています

こちらのお寺は、いつ伺っても
ご住職をはじめ、奥様もお手伝いをされている方も
とても、丁重なふれあいをしてくださいます

お彼岸やお盆や様々な催しの時に
心のこもったお品を頂戴します

ガーゼのタオル、
ペットボトル入れの袋
LEDライトの携帯ストラップなどなど
ちょっと便利な品物が用意されているんです
冷たいお茶やお菓子はもちろんです

それと、何より嬉しいのが、優しい会話です

お墓参りをすると、心が清々しくなますが
ご住職ご夫妻の温かい対応に
ホットする気持ちになります

お寺の在り方って、檀家にとって大きな影響があるのではいでしょうか?

散骨も多様化してます

2012年08月10日 | 葬儀の世界
散骨を調べてみました

一般的には、海への散骨がありますね
その次には、樹木葬を思い浮かべるかもしれませんが
土中に埋めるとなると、散骨といえるのかどうか?

樹木の根下に埋めて墓碑と同じような記を付けるとお墓のようですね

そこで他の方法を探してみたら、ありました

遺骨をパウダー状にして
里山に吹く風に任せて散骨する方法です

写真で見る限り、個人私有の広大な里山で
民家があような場所ではありませんでした
一般人の立ち入りは許可がいるようです

もう一つはバルーンの中にパウダー状の遺骨をいれて
成層圏まであげ、バルーンが破裂して一瞬のうちに散骨される方法です

バルーンと言いても風船のイメージではなく気象観測に用いる
かなり大きなバルーンで
地上32キロ付近で気圧がさがり破裂するデーターが取れているそうです
成層圏は100分の1気圧で、マイナス40度の世界だそうですよ


以前から宇宙葬というのがありましたが
今は実施されていない、と聞きましたが・・・
これはロケットに乗せるそうで費用も100万円以上だったと思います

風に任せる散骨は、粉骨の費用も含んで73,500円
バルーン宇宙葬は、粉骨費用も含んで200,000円でした

何とかならないの? どう思う?

2012年08月05日 | 世の中
友人のご近所になんだか目新しいお店が出来たとか・・・

自宅を改装して、軽食やお酒やお茶が楽しめるサロン風のお店だそうです
ちょっと隠れ家的な感じがして
結構人が入っているとか

また時折、ミニライブのような催しもあるそうですよ
あるときは、アフリカの太鼓がなりひびき
あるときは ソプラノの歌声が・・・

なかなか芸術的なサロンみたいですね

「楽しそうじゃない?
そのご近所の店に行ってみたの?」
と聞いたら

予想外の答えが返ってきました

そこは住宅地の真っ只中
さらに細い路地の奥にあり
火事になったら、消防自動車も入らないくらいの場所
生垣ひとつでお隣さんがあるような場所だそうです

素敵なサロンに集まった人たちは
気が置けないのか、しゃべり声も大きく
一日中、わいわいガヤガヤ

夕方になれば
トントコトントコ・・ドンドンと異様な大きさで太鼓が鳴ったり
声量豊かなソプラノがビンビンと響き

ご近所は夕飯も喉を通らなく
テレビの音すら聞こえない、状況
早めに雨戸を閉める羽目に
悔しいから、ガタピシと大きな音で閉めたら
そのお店の方から
「雨戸は静かに閉めてください」っていわれたとか!

とても、足をはこぶ気になれない、といってました


「ご近所で苦情は出ないの?」

出ても柳に風らしく・・・
みんなじっと我慢しているようで
警察も軽いご注意しか出来ないとか


ご近所付き合いも大変です、ねー
やった者勝!ってことなんでしょうか?

聞くほうは笑い話ですみますけどね・・・