柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

「何か質問ありますか?」では救えません。

2014年01月29日 | 世の中
一般向けのセミナーの演題も以前と比べると
多種多様になりました。

先日は「自分を遺す」という内容でセミナーを行いました。
よくエンディングノートに
自分の事を記すページが作られています。

自分の事をわざわざ書かなくても・・・
と考えがちですが、家族が知らない自分の人生があるはずです。

親の生きてきた過去は子供達にとっては
新鮮な出来事ばかりです。
それだけでなく、生き方、考え方は
財産と同様に子供に相続することができますね。

大変興味を持って聞いてただきましたが
セミナーの最後に質疑応答の時間を設けます。

質問が無い時の方が多いのですが
何人かの方に「今日のセミナーはいかがでしたか?」
「質問はないですか?」とマイクを向けると
殆どの方から質問が出てきます。


自分から手をあげてくる方は少なくても
セミナーに足を向けた方の心中には
「どうしたらいいかな」とか
「どこかで聞いてみたいな」という疑問があるのだと思います。

そこを探って差し上げるのも
主宰者側には必要な配慮なのですね。

私の葬儀を誰にたのむか?

2014年01月25日 | 生前


【葬祭スタッフ実務実践マニュアル集】の上下巻です。

ブルーとピンクの本に出来上がりました。
柔らかい感じで、素敵です。

この本を作成してみて改めて感じたことが一杯ありました。

私の葬祭スタッフとしての考え方や行動を書き込んだわけですが
何一つとして、難しいことはしていない事と
最初から最後まで同じ主旨の事しか書いていない事でした。

これを見た方は、「なんだこれなら、ウチでもしている」と思うかもしれないな・・・

出来ていれば、きっと施行数は上がってきますよ!
もし、上がらないのなら何かが違うのでしょう!

会館の良し悪しやシステムの完備で負けても
勝てる方法は人材ですね。
10人いる社員が、全部優秀なわけはないし、
社員をどう育てて、いい対応が出来る機会を多く持つことが大事だと
私はずーと、思ってきました。

5人の社員を採用するのに100人近い面接から決定しても
実際には思うとおりの対応はしてもらえませんね。

どう育成していくのかが違いを生むと思います。

「会葬者が来られたら、こう案内して」と教えたらそれだけを覚えます。
会葬者を案内する為の理由を考えることが大事なのでは?

いらした方の状況や都合は一つではない、
案内をするという目的の中に、どうそれを取り入れていくかが解れば
どんな対応も出来る可能性が広がるはずです。

そのヒントになるように書いたのですが
結果として同じ事の繰り返しを書いていました。


私の方法が一番な訳ではないけど
葬儀社やめて10年近くなっても「死んだらあなたにお願いする」
と言って下さる方が沢山いるので、間違ってはいないと思うのです。


私は今までの多くの葬儀スタッフの育成に関わってきましたが、
「私が死んだときにこの人になら葬儀をしてもらってもいい!」と思える人は
2人、いや3人かな・・・います。
どの方の葬儀をお受けしても、きっと満足いく葬儀をしてくれると思います。

あと何年、携われるかわかりませんが
もっと多くの人が私の葬儀をしてくれるといいなーと思っています。




変えるって、大変なことですね

2014年01月21日 | 葬祭スタッフ
ブログへのコメントをいただきますが
ずいぶん古いものにもコメントを頂くことがあり
時々、びっくりします。

2008年の4月4日から書き始めて
767件の書き込みをしていました。

このごろは時間に追われ書く余裕が少しなくなっています。

出先でお目にかかった方から
「ブログを読んでいますよ」といわれることがしばしばあり
冷や汗をかきながらお礼を言ってます。

そんな声を聞くと
書かなくては、と初心にかえりますね。

昨日は、葬儀会館で社員さんの研修を行ってきました。
今、葬儀社はとても忙しい時期で
なかなか研修時間が取れませんが
その合間を見て行っています。

学ぶ為の継続が難しい業種なので
一体、この研修は役に立つのだろうか?と
不安になることもありますが
昨日は研修を取り入れて下さった方から
「少しずつですが、社員の対応が確実に変わってきています!」
「今までとは違いますよ!」
とのお言葉を頂きました。

私もそれは感じていましたが、社員の素養が
あったので、ちょっとしたアドバイスで変われた気がします。

多くの社員さんが戸惑うことは
「そうしたほうがいいのかな?とは思っていたけど
何か言われると困るので・・・」とか
「前にそうしたら、先輩に怒られちゃって・・・」
などの、行動への自信のなさが伺えます。

何の基準でそう決め込んでいるのか?と
不思議に思うことがありますが
何でも変革は時間が掛かるものです。

でもね、忙しくても、トラウマがあっても変わってきたのだから
すごいね

期待しています。

みんな、忙しいけど頑張れー

相続でもめる家族の共通項

2014年01月15日 | 葬儀後の相談いろいろ
終活ライフの記事から興味深いものを紹介しますね。
終活ライフとは、シニア向けの話題が満載の新聞です。
2か月ごとに発刊され、解説が解り易く面白い新聞です。


相続で揉める事が多いケースは3つある、そうですよ。

一つ目は
子供がいない夫婦の相続です。
もし、夫が亡くなり夫の兄弟がいた場合、妻が全財産を受け取れない事です
兄弟が亡くなっていれば、甥や姪にも相続が発せしますものね。

二つ目は
介護が介在する場合です。
子供が数人いても、特定の子供だけが介護を一手に引き受けても
通常では、均等に相続を配分することになりますね。
兄弟が介護の苦労を理解してその労力を評価しない限り、相続を余分には受け取れません。
もし介護の担い手がお嫁さん一人だったとしたら、大変なことだけに
平常心ではいられないかもしれませんね。

三つ目は
相続する財産が家だけしかなお場合です。
その家に住んでいる家族がいなければ
売却して資金を分けることで済むのでしょうが
もし住人がいたとすれば、やはり難しい問題が出てきますね。
その人が、亡くなるまで面倒を見ていたとしたら
二つ目の問題も絡んできますしね。


最近では、この様な話をセミナーですることが多くなりました。
死は葬儀だけで済む話ではない、という事ですね。

今感じている独り言 パート2

2014年01月12日 | sibatanoriko?
今年も家族葬や直葬が多くなる
というご意見を多くの方から伺っています。

私よりずっと多くの経験を持ち知識をえた方々の意見ですので
きっとそうなのかもしれません。

多くの葬儀社が将来を考えることをしないで
目先のことだけしか考えない、というご意見も
何年も前から聞かされています。

私自身もそう思う所もないわけではありません。

でもね
私はまだ信じているんです。
時間はかかっても葬儀社の方の考えも
皆さん方の葬儀への考えも
きちんと働きかけをしたら
まだまだ変わる余地があるのではないか?と
その考えが捨てられないのです。

いま私の目の前には
少なくても、今より良い方向に葬儀を変えたいと
思っている方々がいます。
そのために私も何とかお手伝いしたいと思っています。

少しずつですが、変化の手ごたえを感じています。

この様な葬儀社が現れたのはきっと氷山の一角では?
良い意味で変わりたいと思っている葬儀社さんはもっといるはず。
周囲に良い情報がないので、悶々としているのではないかと。
多勢の意見の中では、異論を説くよりなびくことが楽なのでは・・・

家族葬や直葬が、葬儀の主流になるしかないのか?
葬儀社は価格を安くすることしか生き残りはないのだろうか?
葬儀社で地域の高齢者対策は無理なのだろうか?
私はどれも変えられる、できると信じています。
「柴田さん、考えが甘いなー」と言われそうですが

もともと、おばさんでしかない私なので
それなりにやっていこうと、思っています。
大きなことをしようなんて思っていませんが
諦めるつもりもありません。

今回も独り言の続きですね。


今年の独り言 『葬儀社の現場指導で社員を変えたい』

2014年01月06日 | 葬祭スタッフ
今日から仕事始めですが、色々と雑用に追われて
明日からが本番です。

今年も宜しくお願いいたします。

昨年の暮れまでかかって「葬祭スタッフ実務実践マニュアル集成」の
校正をしていました。

一生懸命書いたつもりですが、原稿を読み返すと
意味不明の文章が目に付き、書き直すことばかりで
編集者の方には最後までやきもきさせてしまいました。

その結果、葬儀への考え方は20年来変わっていないことに改めて気がつきました。

時代と共に考え方も枝葉をつけてきているのですが
幹はまるで変わっていないのです。

多くの葬祭関係者に共感して頂けると嬉しいのですが
役立つところはいくつかあると思いますので
是非、読んでみて下さい。


今年、私ができそうな仕事は何か????

今までは葬儀内容に関して発信し続けていたのですが
今年は、なるべく現場での実践をしてみたいと思っています。

もう理屈で言っても始まらない気がしています。
現場指導のほうがずっと残せるものが多いような気がするのです。

葬儀社内に社員育成ができる人を育てることが
葬儀社にとっては一番、力を蓄えられるのではないかと・・・・

そう考え出しています。

去年から少し手がけていますが
一定の基礎知識を持つスタッフは
いい環境を作り、気付くポイントを教えると
面白いように、変化をしてきます。

その変化を会社がどの様に維持し活用するかが問題なのですが
スタッフは確実に成長を見せます。

やりたいことは、まだ沢山あるのですが
その中の一つがこの現場での実践教育です。


実は、
「葬祭スタッフ実務実践マニュアル集成」を手がけたことが
現場を育てたいと、思ったきっかけなんです。
やっぱり、現場は面白いです。




年が、明けました!

2014年01月01日 | sibatanoriko?
あけまして、おめでとうございます。

30日から母と一緒に過ごしています。
普段はなかなか訪ねることができずにいますが
ゴールデンウィークとお盆と正月は
こちらに来てくれるので、少しだけ同居気分を味わっています。

東京で1人暮らしの母も楽しそうにしてくれていますが
数日たつとまた家が恋しくなり、さっさと戻って行きます。

実家には、弟が度々様子を見に行ってくれるので
母も安心して一人の生活が出来るのでしょう。

この先のことは家族みんなが気にしていますが
あえて口に出すことはありません。
 
父が亡くなった直後は、顔を合わせるごとに今後の話をしていましたが
母の気持ちが動かない限りどうにもならないとわかりました。

去年より確実に行動が大変そうになっていますが
それでも気丈です。
手を出せば「大丈夫よ」の答えが返ってきます。

どんな選択をするにしても
子供達は受け入れるつもりなので、母の気持ちに任せます。

さっきまで母の前で年賀状を書いていました。
この機会に私の生活も覗いてもらえます。


実家では好きな時に横になる母なのに、
ここでは皆に合わせているので
楽しい反面、疲れるみたいです。


『嬉しいけど大変』
これが本音でしょうね。


人前でエンディングのことをお話しますが
母の行動や、考えがとても役に立っていることに
改めて気が付きました。

理路整然と事は進まないのです。
でも周囲にいる者は、どうなっても対処法だけは知っておくべきなのでしょうね。

仕事がらみで話すエンディング問題に
母自身も、少しは考えているようです。


さっきまで去年でしたが
去年は、色々な体験をしました。

人並みに子供の結婚を経験し
持病の復活で自分の体が自分以外の力で生かされている事に気が付き
そんな中でも、思いがけない依頼を頂き、仕事の巾が広がりました。
その反面、自分の不甲斐無さを知りため息を何度もつきました。

成果はともかくとして、年は暮れ
また年は明けました。


年頭に思う事は、「もっと大人にならなくては」です。
この歳して?ですが、今年もそう思います。


頑張ろう!

母がいる間はお正月をします。