柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

介護施設を探す難しさ

2023年05月24日 | エンディングノート

皆さんが健康に留意され始めたせいか、90代になってもお元気な方が増えてきました。

しかし、現実には80代で約半数の方が介護状態になります。

怪我や病気で入院をし自立生活が困難な場合、退院時に在宅介護か介護施設への提案がされます。

私の父は、施設など考えられない人だったので在宅介護になりましたが、同年齢の母では介護しきれず医師、ヘルパーさん、看護師さんと3人の子供たちが順番にサポートに入りました。

母も介護を受けている身でしたので、母への負担は予想以上に重くすぐに体調を崩しヒステリックになってきました。

別居している子どもにとって「母まで倒れたら」との心配から父を老人ホームに入所させる決断をしましたが

父が承知するはずもなく、まずショートステイから試してみることに。

ケアマネージャーさんからの紹介先は「すぐに入れる施設」を優先してくださいましたが、いきなりの入所は父には「怒りの滞在」でした。

その間に母と長男とで数か所の老人ホームの見学をして契約をしました。

この時の条件もすぐの入所でした。

ホームの事務手続きの前日に父は意識を失い救急搬送、その後亡くなりました。

非常に勘の鋭い人だっだったので、無言の抵抗だったと家族全員が感じました。

私たちの都合優先のホーム探しはすべきではなかったと後悔しています。

在宅介護が限界に来ていても父に適した終の棲家を探すべきでした。

私たちの知識不足、情報不足が招いた結果です。

 

母の施設探しは友人が経営している「老人ホーム紹介所」を介してプロの情報と知識を教えていただき、本人が納得したうえで見学にも同行して決めましたが、実際には半年近く「帰るコール」が続きました。

施設スタッフの方々の努力とできる限り家族が面会に行くことで、最後には「私は幸せよ」と言ってくれました。

母の時にも私には後悔が残っています。

看取り時に家に連れ戻す決断ができなかったことです。

例え、昏睡状態でも母の五感は家族の存在を感じ取ったと思うのです。

 

家族がいれば、介護が切迫した時に施設を選んでもらうことができますが、もし一人暮らしなら、施設探しも運に任せるしかありませんね。

今は大手の経営だから、老舗だから、費用が高いから、いい施設とは限りません。

小ぶりでも、居心地のいいホームはあります。

特養でも、サービス高齢者住宅でも、素晴らしい施設があります。

何度も、何か所も見学し、サービス内容も確かめて、入所者の声も聞いて、

出来れば評判のいい「老人ホーム紹介所」を利用してみてください。

早めに目星をつけておくこと、できれば早めに入所することをお勧めします。

特にお一人暮らしなら特養や老健は経済的にも楽になる可能性が大です。

このリサーチも元気なうちにしかできません。

そして家族にも伝わるように、ちゃんとエンディングノートにも書き込んでおきましょう。

 

 

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介護申請は「まだまだ」と思いがちです。

2023年05月18日 | エンディングノート

私は骨折による支障が生じ、要支援1の認定を受けています。

足の怪我は一定期間がたてば治るのだから介護申請は不要と思っていたのですが、実際には不自由なことばかりです。

介護保険でどんなサービスが受けられるか調べるために地域包括センターに相談をしました。

その結果、歩行のためのリハビリ施設に週一回通うことになりました。

また、両足で立つことが許されていなかったので、特別な支援として車椅子の貸与が認められました。

 

お一人住まいや高齢所帯で家族のサポートが受けられない方でも、多少の不自由さや体調不良では積極的に介護を受ける気にならない方は大勢います。

必要な時期に適切な介護サービスを受ければそれ以上の進行を遅らすこともできます。

それには周囲から申請を促す「ひと押し」が大きなきっかけになります。

あなたの日常生活の不自由さを判断して、介護申請を手助けしてくれる人はいますか。

一緒にケアマネージャーとの話し合いに同席してくれる人はいますか。

先々、介護施設に入る時期を見定めて、身元保証人になってくれる人はいますか。

家族を頼れないのであれば、元気なうちにあなたを支えてくれる人を探しておきましょう。

そしてその方に了承を得てエンディングノートに記載しておきましょう。

ご自身で気が付かないうちに認知症が進み、なんの判断もできなくなることもあります。

「そんな先のことまで・・・」と軽く考えず、今の時点での考えをまとめてみてください。

エンディングノートはその準備のためにあるのです。

 

 

 

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お一人様が救急車を呼んだ時

2023年05月16日 | エンディングノート

救急車を呼んだことがありますか。

私は自分が患者として救急車に乗ったことは一度ですが、付き添いは何度も体験しています。

救急隊が到着してもすぐに病院へ搬送できるわけではありません。

今の病状やそれまでの経緯、過去の既往歴、家族状況、などを聞かれます。

その時にご自身で受け答えができないこともありますね。

 

 

それに似た情報が書けるのがエンディングノートでです。

エンディングノートを持っていてもまだ書いていない人は、すぐに緊急事態の項目を書き込んでください。

でも救急隊がその記載されたエンディンノートを見つけることが出来なければ何の役にも立ちません。

エンディングノートには1冊の中に重要な個人情報も一緒に書けるようになっていますので

人目につかないところに保管してありませんか。

そこで私は救急隊が欲しい情報だけをまとめたエンディングノートを作りました。

玄関ドアの内側に吊り下げることができ

赤い表紙には「救急隊の方へ」と書いてあります。

病歴、かかりつけ医、薬、緊急連絡先などが項目にあり

次のページには延命処置や臓器提供など「もしも」の時の意思表示の項目が作ってあります。

病院へ駆けつけた家族が、本人の意思を知ることができるようにしました。

 

これは高齢者に限ったことではありません。

若い単身者用の集合住宅でもよく救急車が来ているのをみかけます。

特に頼れる家族や親族がいない方はこのような準備をしておいてください。

 

 

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身動き取れない時はどうしますか?

2023年05月13日 | エンディングノート

年齢に関係なく急な体調不良は誰にでも起きうることです。

思いがけず、長丁場になる場合もあります。

特にお一人住まいの方や、高齢の家族と二人住まいであるなら困ることが沢山あると思います。

その場になって頼れる人を探すのは難しいので、元気なうちに考えておきましょう。

もし、自宅で寝込んでしまったら「誰に家への出入りや日常の家事を頼めるか」を考えてみてください。

同居していなくても家族や親族に頼めるようなら、まず一安心ですね。

それができないようなら、周囲の友人を考えてみましょう。

信頼できる人がいるなら、その方に「困ったときのサポートをお願いできるか」打診してみましょう。

自分勝手に思い込むことは危険ですし今後の付き合いも左右しかねません。

 

考えられるサポートは食事、買い物、ゴミ出し、洗濯などでしょうか。

時には病院や薬局への付添や、入院の準備も必要になります。

もし、頼りたくないのであれば家事代行会社を利用することもできます。

できれば、元気な時にサービス内容や費用を調べてパンフレットなどを入手しておきましょう。

具合が悪くなってから探すのはキツイ作業ですし、いい会社に巡り合えないこともあります。

お金の引き出しも必要になるかもしれません。これは友人でも頼みにくいですね。

ATMまでの付添でしょうか。

 

私が経験した「身動きできない10カ月」の場合は

お金、役所関係はまとめておいて、別居の子供に。

急な買い物や郵便物、ゴミ出しなどは、ご近所にお願いしました。

どんなに小さな依頼でも「お礼」が頭をよぎりがちですが、律儀に構えると厚意があだになることもあるので、素直に甘えることにしています。そして前向きな姿勢と感謝の言葉がけを忘れないようにし、回復したら今度は私がお役に立てるような対応でお返しをしようと考えています。

 

時間がかかったり、面倒なことは有料の家事代行会社に依頼しました。

度重なるサポートなら、思い切って友人にアルバイトとしてお願いした経験もあります。

厚意に甘えすぎて一方的に負担を強いてしまうと、今後のお付き合いに悪影響を残すことを考えてのことです。

 

頼れる関係を考えてみると、日ごろからのお付き合いが大事になることがわかりますね。

 

緊急事態に備えることは思いつくだけではなく、きちんとエンディングノートなどに文章で残すことです。

時間の経過と共に、お互いの関係も変化をしますし思い違いもあり得ます。時々確認しあうようにしましょう。

 

私の作成したアクティブノートには自分が頼れる人を項目別に記載できるようになっています。

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体調不良で1週間寝込んだらどうする?

2023年05月11日 | エンディングノート

一人住まいで、新型コロナに感染した方はさぞかし大変な思いをされたことでしょうね。

体調不良の中、医療も満足に受けられず人の手助けも受けられず、不安と不便の日々だったと思います。

私も、10カ月近く身動きが自由にできない日々を過ごしました。

家事や日常生活に疎い家人に頼り切ることができず、どう乗り切ろうか毎日を考えていました。

食事の支度、買い物、ゴミ出し、洗濯は? 

銀行、郵便局、役所、への用事はどうしよう?

急に体調が悪化したら、家人は救急車を呼んでくれるだろうか、保険証や診察券、入院の準備ができるだろうか?

‥など、各家庭によって悩みは様々ですが、お一人で暮らしている方は絶対に直面する問題ですね。

 

高齢になると地域や職場だけでなく血縁も少なくなりがちです。

病気や怪我で1週間身動きが取れなくなった時、誰に手助けを頼めるのかを考えてみることから終活は始まります。

介護や葬式や死後の始末を考えることだけが、終活ではありません。

自分の困りごとを頼める人を見つけて、その人に打診をしておくこと。

その対処法を書き記しておくためにエンディングノートを利用してほしいと思います。

自分の考えを頭の中にしまっておいても役には立ちません。

高齢者が増え、お独り住まいが増え、家族がいても頼り切れない社会になった今、

自分のことは自分で決めておくことが大事だと思います。

「どうにかなるわ!」「死んでしまった後のことまでしるか!」は家族がいる人には通用するかもしれませんが

家族に縁のない人はそうはいきません。

周囲に必ず迷惑をかけます。

そのために、私はエンディングノートの普及をライフワークにしています。

 

 

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親を亡くすと、親を知りたいと思う

2023年02月10日 | エンディングノート
エンディングノートには「自分の記録」の項目があります。
人が亡くなると死亡届を出しますが、そこには本籍や現住所、戸籍上の氏名などが必要になるので
家族が困らないように記載してエンディングノートは最適ですね。
金融機関の手続きなどには故人の生誕から死亡時までの戸籍の提出が求められます。
戸籍に欠落があると困るので住所の変遷もエンディングノートに書いておきたいものです。

多くのエンディングノートにはそれ以外にも人生の歩みや思い出、趣味などが書けるようになっています。
「ずっと一緒に住んでいたのだから今更自分のことを書く必要はない」とおっしゃる方が時々います。

親が生きている間は、強いて「親の人生を知りたい」とは思いにくいものです。
今は家族や親せきが一堂に会する機会は少なくなりました。
たまに会えば近況報告や目先の話をするのが精一杯ですよね。
親がどんな子供時代を過ごし、どんな青春時代を送り、どうやって結婚したのかなんて知る機会はありません。

私の父は子供時代のことをよく語ってくれた方だと思いますが、父が亡くなった後に母の人生を聞くことができたのは何よりもいい思い出になっています。
母を通して知った父の姿もありました。それは戦後の混沌とした時代に母と恋愛をし、精力的に仕事に打込み、大きな野望があった父親でした。
そして二十歳で終戦を迎えた母の娘時代を知ることもできました。
空襲、食糧難などの暗いイメージを抱いていたのですが、それなりに楽しい時間を過ごしてきたことを知り安堵しました。
母のエンディングノートに母の生き様をを代筆し、母の信念も考え方も希望も何となく理解できた気がしました。

多くのご遺族がこんなことを思っています。
「もっと親と話しておけばよかった」
「自分は親のことを何も知らないままだ」
「親は幸せだったのか」
「自分は親孝行できたのか」
「父親の半生が書き残してあり、感動した」

「ヒューマンヒストリー」という自分のルーツを探す番組がありますが出演者は先祖の生き様を知り、皆一様に感慨深い面持ちでいます。
誰も自分はどこから来たのかを知りたい本能があるのですね。

自分には伝えるべき家族がいないと思う方も「自分のこと」は書き残しておいてください。
この先、介護施設や在宅でお世話になるとき、その方の半生を知ることは医療や介護スタッフにはとても役立つ資料になるのです。

私の作成した「アクティブノート」は家族にいつでも見てほしい、介護スタッフに見られても問題ない項目が「黄色いノート」として
作ってあります。
これからエンディングノートを書かれる方は是非どうぞ!

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エンディングノートを親に薦めるキッカケ

2022年08月27日 | エンディングノート
「親にエンディングノートを書いてほしいがどう話したらいいか?」迷っている方へ。

私が作成したアクティブノート(エンディングノート)をご参考までに紹介します。
3部式に分かれているエンディングノートです。
その一つ、赤いノートが緊急事態に備えたノートになっています。
もし、体調が急変したとき、必ず救急車を呼びませんか?
駆けつけてくれた救急隊が知りたい情報が、この赤いノートに書くようになっています。
これを玄関の目につくところに下げておいて欲しいのです。
家族がいなくてもこのノートを救急隊が見れば、身体情報や連絡先が記入されています。

そして、もしもの場合の延命措置の希望も書けるようになっています。

現状では高齢者の入院時に必ずといっていいほど、もしもの事態に備えて延命を希望するか、しないかを聞かれます。
昨今、この話題が当たり前のように日常の会話にも登場するようになりました。延命の希望を親に確認することはそう難しいことではなくなりつつあります。
こどもに直接伝えなくても、このノートに書いておいてくれれば、いざという時に本人の希望が医師にも家族にもわかります。
「口で伝えているから大丈夫」という方がいますが、時が経てば人は気持ちも変わりますから、以前聞いた延命希望が今も本心なのか家族が延命の決断に迷う場合もあります。
やはり文章として残しておいてくれると家族としては安心です。

この緊急事態のノートだけでも書いていただければ
残りの生きているうちに家族に伝えておきたい項目を書いた緑のノートや
死んでから見てほしい項目の黄色いノートも、きっと書く気持ちになってくれると思います。
何故、エンディングノートを書いた方がいいのかを示した「書き方ガイドブック」もついていますので、自然と向き合っていただけると思います。

アクティブノートの詳細は次のご案内を見てください。


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心筋梗塞の多さに驚きです

2022年08月27日 | エンディングノート
留守中に舞い込んだ訃報がありました。幼なじみが71歳で亡くなった知らせです。学生時代バンドを組み、最近になってまた昔のメンバーと活動をし始めていました。久しぶりにライブを見て懐かしい友と再会し、又逢おうと約束して2年が過ぎました。7月に心筋梗塞を起こし帰らぬ人となったそうです。関係のある3人の友人にその連絡をしたら、その内の2人の家族が心筋梗梗塞を患っていました。そして私の主人も同じです。
死亡原因の上位に心疾患が居座っていますが、前触れもなく突然起こる病です。今の時代、70代は若いと考えがちですが皆さんも気をつけて下さいね。突然の死は周囲が困る事ばかりてす。どうぞ早いと言わずにエンディングノート書いて下さい。

介護施設でエンディングノートの聴き取り

2022年05月17日 | エンディングノート
以前「エンディングノートの書き方」の研修を受けた方が介護施設から思いがけない依頼を受けたそうです。
「入居されている方のエンディングノートを作成してほしい」と。

目的は入所されている方のエンデイングの希望を記録しご家族と共有する
又、介護にその意向を反映することだそうです。
とても素敵な試みですね。
確かに介護スタッフは忙しそうです。それに費やす時間がないので外部に依頼をしてきたのでしょう。

初めての方は90歳の男性だったそうです。
男性の経歴や思い出話は問題なく聴き取りが済み、葬儀の話をする段になって迷いがあったそうです。
「ご気分を害さないだろうか」と心配をしながら話し始めたら、その男性は、むしろいきいきと葬儀の話をしてくれたというのです。

研修を受けたときに高齢者は死に関する話は嫌がらない。
もしクレームがついたとしても、クレームを訴える人はごく少数派。その他の大多数の人はクレームが言えないのではなく、クレームに感じていないのだ。と教えらえたがその通りだった。
と報告をしてくれました。

そうなのです。
私達は自分の想像だけで相手の気持ちを決めつけていることが多々あります。
介護施設ではできるだけ長生きしてほしいと介護に努めてくれますが
最近ではいい看取りもするところが増えています。
死は挫折でも敗北でもなくごく当たり前のことなのです。
いい看取りができたなら、いい見送りがその場でできると更によい介護施設になると思ませんか。

介護施設で最期の生活を過ごした方が亡くなった途端、まるでいなかった人のように対応されたら
それまでの労りや介護は何だったのか?疑問を感じます。
「他の入所者が葬儀を見るのは嫌がるのでは」という施設側の想像は当たらないと思います。
「あの方は亡くなったのね」「ここなら私も皆に送ってもらえるのね」と感じる入所者は多いはずです。
家族にとっても自宅から離れて何年もたった今、一番故人を知る人たちに囲まれた葬儀を望むのではないでしょうか。
介護施設は入所者にとって地域社会でありそこにいる人たちはご近所の人たちなのです。
そこから旅立つのはむしろ当り前に思いませんか。

エンディングノートの聴き取りを実施した介護施設は入所者を大事に見ていると思いました。
これから同じような介護施設が増えてくるといいですね

「人付き合いの術」も相続のうち

2022年02月14日 | エンディングノート
私の生家は商売をしていて人の出入りの多い家でした。
付き合いが多い分、慶弔のお付き合いや
普段のちょっとしたいただき物も日常茶飯事でした。
両親は小まめにお返しやおすそ分けをしていて
それを見て育った私も、お付き合いとはそういうものだと思い込んでいました。

結婚をして環境が変わると
私にとって当り前のことが通用しないとわかり始めます。

先日も友人達から「お祝いをあげてもお返しがない」
とか「気軽な気持ちでおすそ分けをすると、翌日にはお返しが届くの・・・」
等の戸惑いというか、非難というか、そんな声が聞こえてきます。

地域による習慣の違い
親戚間の価値観の違いもあって
簡単に常識、非常識とは決め難いものですね。

昔、ママ友との間で
「お祝い事などはお互いにお返しは無しにしようね」の話を信用して
頂いたままにしておいたら
私から差し上げたお祝いに熨斗付きでお返しがきた!
なんてこともありました。

年と共に、相手の付き合い方がわかってくると
自分流ではなくその都合に合わせて対応するようになるものです。
でもそれが解るまで時間がかかりますね。

私は自分の経験をエンディングノートの親戚や友人欄に備考として書き留めています。

Aさん、どんな物でも頂いたらすぐにお礼を入れないと機嫌が悪い
Bさん、お1人なのでおすそ分けは良品を少量が好ましい
Cさん、親戚の中で一番信頼できる人

こんな風に子供達に伝えておくと無難に付き合いができそうです。

エンディングノートは物事や意思を伝えるだけではありません。
親から子どもに遺すものはお金だけではありません。
あなたの家の習わしや人付き合いも子供には大切な相続です。


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購入者のお声
・見る側に配慮された3部式ノート
・整理しやすく、書きやすい
・何から書いていいかわからない人に最適
・必要な人に必要な時に必要な内容を伝えられるのが魅力
・漠然とした今後の不安を解消出来る 素晴らしい案内ノート
・母に買ったら父もすぐに購入


新しいアクティブノート出来上がりました。

2022年01月18日 | エンディングノート
やっと新しいアクティブノートが出来上がりました。





改訂前のアクティブノートのイメージは保ったままですが。
題字の色が赤に変わりました。

3冊の色分けはオフィス・シバタのオリジナル仕様です。
「赤いノート」は緊急時に救急隊や発見者に見てもらうノートです。玄関に吊るします。
「緑のノート」は生きているうちに家族と情報を共有してもらうノートです。居間に置きます。
「黄のノート」は亡くなった後、家族が困らないように見てもらうノートです。私物として保管します。
それぞれの項目は、家族にとって必要不可欠なものを選んでいます。
記入者の漠然とした希望ではなく
現実的に可能な選択をするように導いています。

そして記入時に参考にしていただく「書き方ガイドブック」は内容が濃くなりました。
これはアクティブノートの取扱説明書のようなものです。
「緑のノート」と一緒に居間に保管してご家族にも気軽に読んでいただきたいです。
どうしてアクティブノートに書かれている項目が必要なのかがわかります。

そして新しい頁として
「人生会議=アドバンス・ケア・プランニング」の心づもり
を作りました。
「人生会議」とは、もしものときのために、あなたが望む医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のことです。厚生労働省では、「人生会議」の普及・啓発を行っています。

時間の流れとともに人の気持ちも変化するものです。
アクティブノートもそれに合わせて気軽に書き直します。
だから鉛筆で書いてください。

チョット心苦しい話ですが
改訂版のアクティブノートは定価が2000円(税込)となりました。



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3冊でできているエンディングノート「アクティブノート」https://www.amazon.co.jp









終活は必要ですか? それならエンディングノートを書きましょう

2022年01月12日 | エンディングノート
60代を迎えると自分の人生を整理する必要を感じる人が増え
「終活をしないと」と大半の人が考えています。
70才の私も凄く感じています。

元気な人も
持病を抱えている人も
家庭を持っている人も
独身の人も
子供がいる人もいない人も
裕福な人もそうでない人も
皆、老いてやがて死を迎えます。

誰の世話にもならずに人生を閉じることは不可能です。
死の直前までぴんぴんしていても死を迎えれば人のお世話になります。

「煮るなり焼くなり好きにしてくれ!」と豪語するお方もいますが
「誰にも迷惑かけない様に」と大金をため込んでいたとしても
家族でさえ自由にできないのが、この世の中なのです。

中には「私はすべてオープンに話してしてるから」と自信をお持ちの方もいますが
日常生活の用事を伝えることはできても
元気な時は何が大切なことなのか?見当もつきにくいものです。

一番手っ取り早い手段は
エンディングノートを書くことです。
エンディングノートには家族が知っておくべき必要な項目が示されています。

「まだ介護にもなっていないのに書けません!」
などと言わないで
明日、何かの事故に巻き込まれるかもしれません。
死なずとも意思が伝えられなくなるかもしれません。
認知症になってしまうかもしれません。
だから、今ならこうしておきたいと思うことを書いてみましょう。

何度でも書き直せばいいので
先ず書いてみることをお薦めします
今年はエンディングノートにトライしてみてください。

アクティブノートが完売、新しいノートを考案中

2021年07月26日 | エンディングノート
2012年に自作のアクティブノートが完成し
それから9年間に多くの方にご利用いただきました。
中身も増刷するたびに作り直してきました。
在庫が完売したところで
今、増刷をストップしています。

世の中の動きが大きく変わり
私自身も年を重ね、大病もし
親や身近な人達の介護や死を体験し
高齢者問題を学ぶ機会も多々ありました。

今までのアクティブノートでは
十分ではないような気持ちを抱き始めています。

今だ、体調に不安があり
仕事の大半は封じ込み、今は
終活の啓蒙をかねて少しだけ活動をしています。

アクティブノートは終活の土台ですので
それ自体がないのも心もとなく・・・
もう少し知恵を絞ってみようかと思います。

新しいアクティブノート
いつ、できるでしょうか?



親の気持ちを知りたい‥‥子供

2020年12月17日 | エンディングノート
60歳以上の親を持つ子供に聞いてみました。

親にどんな言葉や想いを残してもらいたいですか?
(60歳以上男女の“終活事情”とは? ゼネラルリサーチインターネット調査より)

「親の気持ちや意向(46.3%)」
「自分に対する気持ち(36.5%)」
「相続手続きに関する意向(34.9%)」
「今まで言えなかった話(32.2%)」
「親の体験談や人生(30.0%)」
「親子の思い出(24.4%)」
「未来の自分に対する応援(21.0%)」

終活のアンケートは
「準備して欲しいこと」の質問が多い中で
親の想いに対するアンケートは珍しい
と思いました。

答えで気になったのは
「自分に対する気持ちが知りたい」というところです。

これって親子でもなかなか本音が聞き出せないところですよね。
でも、聞きたい気持ちはよくわかります。

親は自分をどう感じていたのか?
自分は親孝行ができたのだろうか?
親は幸せだったのだろうか?

親の本音は怖いけど…知りたいとと思いませんか。


生きているときは話題に出来なくても
亡くなった後に知る事が出来たら
これからの人生が変わるかもしれませんね。

でも自分への想いが予想外だったら
違った意味で人生が変わるかもしれませんが。

終活の中でも「メッセージを残す」ことを気にかけている人は
少数派です。
是非、子供の気持ちを察してメッセージを書いてみてください。
願わくば、一節だけでもあたたかい文章を入れてくださいね。



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エンデイングノートは自分流に直して使いましょう

2020年11月18日 | エンディングノート
お一人様のエンディングノート作成をサポートしています。
お元気ですが高齢になる方なので
今のうちに完成させておきたいそうです。

ご一緒に書き進めていますが
ご主人を見送り
お子様も亡くされ
ご兄弟も大半がすでに亡くなり
エンディングノートにも不要な項目があります。

ご親戚の欄のところは
ご近所でお世話になっている人や
親しいご友人の欄に変更てみました。

近所にいるAさんは
菩提寺が一緒なので、お寺の用事をお願いできる人
Bさんはいつも買物をしてくれる人
Cさんはちょっと離れているけど
銀行やお医者さんに車で同行してくれる人
等と書き込みました。

この方は司法書士の方に
自分の最期を託すつもりでいます。
後見を依頼するにしても
日常生活の助っ人と連絡先を
記しておくのが、何かの時に重要になると判断したからです。

親戚欄に紙を張り付け
【日常生活でお世話になっている人】
という新たな項目を作りました。

介護の欄には
自宅から介護施設に移るタイミングや
介護施設の種類の希望や地域の希望を書き足すために
新たに紙を添付しました。

どんなエンディングノートでも
内容が自分にピッタリというものはありません。

実はエンディングノートの書き進めのご相談を受けるようになって
人によって、記入したいポイントと分量の違うことが見えてきました。

かといって、一から自分で作成することは更に大変です。
出来合いのエンディングノートを工夫して
上手に利用してみましょう。

エンディングノートの記入が出来たら
この方用に
今後のリストを作成する予定です。
・お寺に墓終いの相談に行く
・司法書士事務所に相談に行く
・仏壇をどうするかを考える
等、具体的な行動リストです。

エンディングノートを書き上げて満足してしまうと
その先に事が進みません。

自分が元気なうちに出来る事を見つけるのも
エンディングノートの目的の一つです。


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