柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

人生最終章のドレスで納棺式

2016年02月25日 | 
エピローグドレスというネーミングが
グッと胸に入り込みました。

このドレスでお見送りをしたいと、久々に葬儀に携わりたい気持ちが湧いてきました。

生きてきた人生の最終章に着るドレスです

とても高級な死装束です。

ウエディングドレス仕様の生地で
寝ている体に合わせてデザインされています。

寝ていて着るドレスは
普通は洋服が立体的ではなく平たくなります。

エピローグドレスは寝ていても立体的な厚みがあり
ドレスの美しさを象徴しています。

もちろん高価なドレスです。
5万3千円から20万円位まで既製服としてあります。

「死ぬときにお金をかけたくない」という声を聞きますが
自分なりに一生懸命に生きてきた人生です

自分を褒めてあげてもいいのでは?

人は生まれてきた時は裸でも
両親や祖父母に囲まれて初めての祝い事がお宮参りです。
親の気持ちで赤ちゃんの祝い着を着せてくれます。

人生を閉じてこの世を去るときに
今度は子供や孫たちが送り出してくれる衣裳があってもいいはずです。

葬儀の必需品は柩と骨容器と霊柩車
宗教が関われば、その為に欠かせない道具があればOKです。

祭壇が欲しい人もいますが
祭壇にかける費用をもっと故人にかけたほうがいい、という方もいます。
それなら故人を讃えるドレスが5万3千円でも高くない気がします。

世の中の変化と共に
故人との別れのけじめをつける葬儀であるならば
故人を中心にした遺族や親族、そして本当にその場にいたいと
思う人が織り成す葬儀があってもいいのではないか?

そんな気がします。

このドレスを使ってエピローグ納棺式を考え出しています。
故人と家族と親しい知人との新しい別れ方です。



http://hikarinoniwa.co.jp

ご参考までにご覧ください。

3/8葬儀社様向けセミナーのお知らせ

2016年02月24日 | エンディングノート
※事務局よりご案内です

◆3/8(火)受注率を高める葬儀事前相談の進め方◆

ただのパートのおばさんが、独自の鋭いお客様目線で葬送サービスを改革!
電鉄グループ葬儀会館の支配人を経て独立後、全国をまたにかけ
葬儀社様へ人材教育コンサルティングを行っております。

3/8都内にて公開セミナーを開催!

お客様の「不安」と「思い込み」を解消する適切な対応が、信頼獲得と受注率アップにつながる!
事前相談が苦手な方、これから事前相談に力を入れていきたい葬儀社様ぜひご参加ください。

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日時 2016年3月8日(火・友引前) 10:00~16:30
会場 飯田橋レインボービル 会議室
東京都新宿区市谷船河原町11 TEL 03-3260-4791
参加費 43,200円(1名様につき)
(消費税および地方消費税 3,200円含む)
※昼食代、テキスト代含む
お申し込み http://sogo-unicom.co.jp/pbs/school/2016/0306.html

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■参加者の声(受講後のアンケートより)

 「早速実践したい、楽しみ」
 「充実した内容、分かり易い」
 「自社の不足が補充できる」
 「今後は話を引き出すことができそう」
 「ロープレがあり緊張感があった」
 「きっと今までより良い対応ができる」
 「心の部分の説明が参考になった」
 「相談者の心をつかむ方法がわかった」
 「社員よりまず自分が、と思って参加したがとても良かった」
 「葬儀社ならではの事例、気づかなかった部分を再認識」

など、実際に事前相談の実務に関わっている多くの方々から、
高い評価をいただいております!

詳しくはこちら→http://sogo-unicom.co.jp/pbs/school/2016/0306


高齢者施設で看取られ、そこで別れの場を・・・

2016年02月21日 | 
「介護・医療セミナー」に出向く機会が多くなりました。

先日のセミナーでは
~『看取り』の先を見据えた葬儀事業参入へのメリット~
という葬儀展開を高齢者施設に推奨するセミナー と

~『看取り』によって強い事業体質へ転換~
という看取りに特化した施設のセミナーを受けました


人が年を重ね次第に衰弱し、死を迎える
極、当り前の事ですが、医療や介護に関わっている方々は
葬儀業界との連携を快く思っていない・・・

そんな風潮がありましたが
死までを受け止め、死後の分野まで関わろうと動き始めたようです。

私は高齢者施設での葬儀は一番自然なものだと考えていますので
今後の動きにとても興味があります。

施設内の葬儀に一般の人たちが関われるのか?
それとも切り捨てるのか?

そこも大いに気になるところです。

人が亡くなる
それを悼む人がいる
そこに線引きをせずに、施設でのお別れが出来ないものでしょうか????


地元で「大人の学校」をしています

2016年02月08日 | 老後
地元でカフェをお借りして「大人の学校」という名で
色々学びの場を造っています。

派手な宣伝広告はせず
口伝に広がっていくようにしています。

この地区ではかなり古くからある団地です
住民は高齢化していますし
空き家も目立って来ました。

高級住宅地で駅からもそう遠くなく
春には桜並木が見事です。

昨年末からはじめた学校ですが
今は会員が20名になりました。

昨日は認知症になったらどうする?
後見制度って知っている?という話をしました。

この団地では高齢者向けのセミナーは盛んに行われています。
参加者も多く、皆さん勉強好きなんです。

でも「聞いたけど、なんとなく知っている」
「認知症になったらお世話をしてくれるのよね」という言葉が出ていました。

私があと10年したら認知症になるかもね・・・
その時は誰が私の通帳を管理してくれるのかしら?
役所からの通知もきっと理解できなくなるかもね・・・
大事な手続きは自分で出来なくなったらどうする?

そんな風に話しこんでいきます。

最期には全員が「すごーく、よくわかった!!!」と納得してくれました。

本当に学びたい人が来てくれたらいいな
「とてもいいところよ」と誘いたくなったらいいな

と思っています。

葬儀社のアフターサポートとは

2016年02月03日 | 葬儀後の相談いろいろ
葬儀が終わったご遺族に対して
葬儀社はどんなサポート、又はサービスができるのでしょうか?

今までは
法事の手伝いや
仏壇、仏具の販売
お墓の紹介
また
死後の諸手続き一覧表のご案内
などでしょうか?


私は葬儀の現場にいた時には
何よりも大切に考えていたのは
遺族のグリーフサポートでした。

葬儀後の1年間は
全員の喪主宛に「遺族会」のご案内をしていました。

葬儀後に初めて家族を亡くした悲嘆を感じる方は多くいます。
その方々の茶話会を葬儀社内で毎月行っていました。

この会は私の葬儀観を育ててくれました。
また葬儀社、遺族の垣根を越えた繋がりが出来ました。

お陰で葬儀社の大きな信頼にも宣伝にもなりました。


そして今
終活セミナーをしていて感じる事があります。

葬儀後、配偶者を失って一人で生活している方々のなんと多い事か!

葬儀後の諸手続きは大変な作業です。
葬儀の直後に必ず行う手続きは葬儀社でサポートできないものでしょうか?

1人住まいになる遺族の生きがいや安心は、葬儀社が手伝えないものでしょうか?
終活セミナーはその一端でもあります。

1人住まいの高齢者は「もし自分が倒れたら誰が助けてくれるのだろうか?」
「孤独死をするかもしれない」という不安があります。
誰かが同居していない限り、この心配はあるでしょうね。

家族がいないくなった高齢者は「自分は誰が看取ってくれるのだそうか」
「死後の始末は誰がしてくれるのだろうか?」と
いつも考えているものです。


もはや葬儀社は、葬儀だけしている場合ではないのでは?


世の中が変り、人々が欲しているものが変り
新しい担い手を必要としてきていますね

そう考えると
葬儀社の役目はもっと増えると思いませんか????