柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

オフィス・シバタのHPを変えました、その訳は?

2011年08月31日 | 葬儀の世界
オフィス・シバタのホームページを変えました

初めて自分のホームページを作ったときは
想いを全部入れたくて、方向があちらこちらに

葬儀社への発信と、一般の方への発信と
盛り沢山過ぎました

今度は、一般の方へボリュームが傾いています

ここ数年で、葬儀の捉え方が大きく変わってきました
皆さんが葬儀の話題を何の抵抗もなく話すようになり
葬儀の関心も高まり
疑問や不信も、暴かれて
いい面も沢山ありますが
心配な面も沢山でてきました

家族葬や直葬や低価格ばかりが正当論のようになって・・・

その流れにどうしても、私は賛同できなくて

大事な人を亡くして、送るには
いろんな選択肢がある方がいのです

その選択肢の一部に、家族葬、直葬、があって当然なのですが
それしかない、状態が怖いです

価格も安く、安く、とあおられて
直葬が10万を切ってます

直葬でも、人件費は最低2名が2日間は関わります
深夜に出動するかもしれません
原価割れはしないにしても、不足は山ほどあります

遺体の衛生管理をするための、薬品や必需品は考えられておらず
葬儀社員自身も、遺族も感染症の危険があるままです
これは、葬儀の必要経費です
(この問題は、葬儀社自身に自覚がないので必要経費とみていませんが
本来は、祭壇がなくても、これはしないといけません)

そして、葬儀社社員も社会保険や年金や残業手当を与えられる環境が
必要なのです
そういう状況は葬儀社全体から見れば
まだまだ低いのが現状です

葬儀社社員の安全と生活を守るために
ボッタクリはいけませんが、適正価格はあります

葬儀に最低価格を求める遺族は「モンスター」が多いと
多くの葬儀社が訴えてます
ここには、もはや「人の死」を痛む心は見受けられません
葬儀は作業になっています


葬儀業界でも、小規模化、低価格化向けのセミナーや商品ぞろえばかりが
もてはやされています

葬儀情報の流し方に偏りがあるのは、マスコミのせい?とばかりは言えません
葬儀社を取り巻く関係者が、マスコミと同じような吹込みをしている

どうやら人の死とその別れ方を、葬儀社にも世間にも
考えて貰うような風潮には、中々ならないようで・・・・

私、憂いています
自分自身が、だんだん動ける年数が減ってくるので、余計に感じます

「家族を亡くす」って、当たり前で、なおかつ、一大事だから


そんな気持ちがあって
一般の方への発信が大事だと思いつきました

世間が変われば、葬儀社は黙っていても変わります


「葬儀なんでも相談室」を解説
葬儀の疑問に答えながら、「人の死」も話せる機会を
多く作りたいな、と思っています


アドレスも
http//officeshibata.jp に変えました




私の葬儀を頼める人を育てたい・・・

2011年08月30日 | 葬祭スタッフ
私の仕事に、葬儀社のスタッフ研修があります
この仕事は、特に好きです

人を育てるのは、面白みがあります

目の前にいる人が何を感じているか?思っているか?
それを想像して、自分はその人に何をしてあげられるか?を考え、行動を起こす
すると、自分の対応が正解でも間違っていても
相手は反応を示してくれます

多くの人は、喜んで貰える行為をしたがります
まさしく、喜んでもらえることを、そのまま目の前に人に行うのが、私の研修の基本です

今まで多くの人に研修をしてきましたが
私の理念を受け継いでくれている葬儀社スタッフが何人かいます

この人たちなら
どんな人の葬儀を任せても大丈夫、と確信しています

それぞれ違う場所で働いていますが
私が死んで葬儀をするなら、この人たちにしてもらいたい
そう思える人を育てることができたなんて、本当にコンサルタント冥利です

全員長い時間をかけて学んでくれています
時間をかける意味は、考え方を刷り込むことなんですね
この人たちは、遺族評判もよく、無理せずとも葬儀単が高く
必ずリピーターをとります

残念ながら短期研修ではそこまでは無理です!
(経営者のみなさん、そう考えたら教育費は安いですよ)

考え方の理念は一つなんですが
いろんな場合にどうそれを生かしていくかが大事なんです


一昔前は、厳しく接しましたが
10年来は、優しく楽しく教えるようになりました
その方が、効果は早いし、私も楽しい

今、また育ちそうなチャンスが来ています
まだまだ時間はかかりますが、楽しみが増えました
頑張ってほしいです

糖尿病治療の再発見

2011年08月22日 | 不思議
この年になると、体の不調が色々とでてきます
特に親と同じような病が出てきます

私も、突然母系のリウマチになり
最近は父系の糖尿も引っかかってきました

カロリーを気にしたり、運動を心がけたり
でも血糖値の調整は難しですね

いい本を見つけました



担当編集者が体験検証!
血糖値の自己測定で上手に炭水化物量をコントロール
AGEマキタ式血統低価法の威力

こんな帯がしてある本を見つけました

小学館
肉もお酒も楽しんで
糖尿病専門医が実践法を指導!
糖尿病が良くなる

津尿病専門医 牧田善二

という本です


カロリーコントロールをしている人は多くいますが
周りを見回しても
結果がどんどん良くなる人は、大変に少ないです

みなさん長年のご苦労をしてますね

この本、目からうろこが落ちる内容でした
何を食べたら血糖値が上がるのか?
食事ごとに丹念に血糖値を調べていくと
意外な結果が出てきます

とんかつを食べても血糖値は変わらないんですって
ただし塩やレモンをかけた場合で
ソースをかけると血糖値は上がります
血糖値をあげていたのは肉や衣じゃなくって
かけてたソースの原料に炭水化物が多く含まれているから、だそうです

だから当然かつ丼は血糖値をあげます
ご飯は炭水化物だらけですもの!

鶏のから揚げも、全然変わりません

でもカレーはご飯がなくっても血糖値がグンと上がります

カレーは要注意で、食べたらウォーキングが必要とか・・・・

香辛料のシナモンは血糖値を確実に下げると書かれています
これは簡単!
私、コーヒーも紅茶もシナモン入りを愛用し始めました
効果あるみたいです

結構、普通にいろいろ食べてしまってますが
シナモンを使わなかった時より
この3か月でA1Cは徐々にですが下がっています

炭水化物はこの頃になって、やっと試し始めました
ご飯を制限するのって大変
でも慣れてきたみたいで、普通には食べると、すぐにおなかが苦しくなります
その代わりに肉は平気で食べるようになりました

以前は、気になってやはり避けてましたけど

出先でもこの話は、大いに興味をもたれます

カロリー制限で、悩んでいる方は一度、この本を読んでみたらいかがでしょう!
ぜひ、お薦めします


お施餓鬼法要の読経に感激

2011年08月12日 | 悲しみのケア
父の新盆実でお施餓鬼法要に参加してきました

父は三男だったので、お寺の行事に出ることはなく
母の実家は神道のため、母も私も今回が初体験でした

地域のお寺さんが持ち回りで法要を手伝うので
総勢19人の僧侶がいました

集まった檀家の方たちも200名以上でしょうか

御詠歌、法話、法要と約3時間でしたが
大勢の僧侶が行う法要には魅入らせられました
圧巻という感じです
失礼ながら、真剣さを感じました

お世話になっている菩提寺のご住職も奥様も
常日頃から優しく真摯に対応してくださいますし
父をお任せして良かったと思っています

父を亡くして、初めて涙したのが49日法要でした
その後の納骨式でも、涙を流すことができました

読経の流れる中、心の中で父に語りかけることができ
自然に涙があふれてきたのを
何とも不思議に、そして安堵したのをはっきり覚えています

それまで泣けない自分を冷酷なのか?と自問自答していた矢先です
読経がなかったら、その機会はもっと先に延びていたかもしれません

普段から信心深いわけではありませんが
人は死ねば、欲や業のない世界に生き
自分の心だけが存在して、更に向上していく道を求めて
また、修行に向かうのでは・・・

いろいろな本の読みかじりですが、そんな考えが私にはあります
読経の中ではその気持ちが素直に出たのでしょうか
その時の私は、読経に癒されていました


お施餓鬼法要では普段のご住職の読経とはまた違った
儀式の美しさを再発見した気がしました


最近では宗教に関心を持つ人が増えています
宗教セミナーなどでは定員がいっぱいになるほどです
信じるという前に、知りたいと欲しているのではないでしょうか

今回の法要で進行役の若い僧侶が
法要の中で、解説を入れていました
もう少し解りやすい話だと、更に興味が増したと思いますが

ただお経を聞いてなさい、というのでは
宗教が遠のいてしまいます
是非、一般の方が一番聞く機会の多い
葬儀の読経にも、簡単で解りやすい解説を入れてほしいものです



潮干狩りはいかが?

2011年08月12日 | 私の半径100メートル
夏休み本番ですね
なんと、夏らしい?天気でしょう!!!
海が恋しくないですか?

我が家は横浜のはずれですが、海水浴ができます
その海岸では、潮干狩りができるんです

趣味が漁師、という家族がいるおかげで
私は結婚してから、アサリを買ったことがありません

アサリって夏以外でもとれるんですよ
いつも冷凍庫に保存してあるので買ったことがないのです

写真は今日、とってきたアサリです
ここ何十年もここのアサリしか食べてないので
気がつかなかったのですが
ここのアサリは色も多彩で模様がきれいなんですって

すみませんね、写真が得意じゃなくって
アサリの模様が見えますか?

うちの漁師さんは、海に浸かって座り込みながら
手でアサリを取ります
砂地を指で探ると、アサリの感触が伝わって
それが楽しいんですって
熊手やマキ(熊手の親分みたいな道具)は使いません
それでも、人より大きいアサリを沢山とってきます

手に触れたアサリを取り出してその模様の美しさに見とれているそうです
そして、波にもまれていると、疲れがスーッととれるそうです

私はアウトドア派じゃなくて・・・
そのせいか、疲れが取れない・・・

夏休みは海の公園は人、人、人で埋め尽くされます
迷子の数も半端じゃなくて
毎年、ニュースでここでの迷子騒動が報じられてます

ちょうど、お盆休みに合わせて大潮なので
潮干狩りができますよ

ここのアサリは味が濃くて美味しいし、
八景島シーパラダイスやベイサイドマリーナやアウトレットもあり
いいところですよ







グリーフサポートを取り入れた葬儀社の結果

2011年08月04日 | 生前
「グリーフサポートミーティング」で葬儀社2社が報告をしました

1社目は
グリーフサポートのセミナーで
看護士、ご遺族の立場の方、お子さんが自死された方、葬儀社のスタッフなど
いろいろな方々と学ぶ機会を持つことができそれ自体が勉強になった

セミナーの体験を踏まえて事前相談をすると
見積もりの話をする場ではなくなった

ご遺族の話を熱心に聴くことに、心がけをしてきたら
気持ちを聞き出すことができてき
故人の話を、ご自分からすすんで話される方が多くなった

葬儀後も家族に言えないことを私たちに電話してくる方も出てきた

又、他の葬儀社からは
グリーフサポートを軸にした葬儀サービスを
社員みんなで行うことを話し合って決めた
その結果
事前相談では、話を聞くことで信頼を構築でき
その時の担当者に指名で葬儀が来るようになる

搬送依頼の電話も、きめ細かく聞き、安心をしていただくと
催促の電話はなくなり
遺体処置も慎重に何度も足を運ぶため
「時間がたっても故人が変わらない」といわれるようになる

葬儀の受注も以前は早く帰って手配を、と
急いでいたが
思い出話や、心配事を聞くようになり
時間をかけると、不思議に見積もりが上がることが多くなった

そしてクレーム、値引き交渉が無くなった

社員それぞれが得意のパターンで受注を行い
マニュアル化せずミーティングで情報を共有するようになった

葬儀後の遺族からの相談も
「時間はいつでもいいから来てほしい」と言われ
こちら都合に合わせくださる


このような報告がされました



聞いていて、私にはうなずけることばかりです
私自身が「遺族ケア」を中心に葬儀を行った過去があります

まったくその通りなんですよ
ご遺族の話を聞き出し、できる限り沿うことは
結果として
いい葬儀ができ、ご遺族もそして葬儀を受ける私たちも
満足度が非常に上がるのです

グリーフサポートって
葬儀後に悲しみに対応することではないんです
遺族に向き合うことすべてにグリーフサポートが必要なんですね

そうなると、
事前相談の仕方も変わるし
見積書の作り方も変わる、説明がなくても詳細がわかる見積書がいいし
会葬者への対応も一切困ることがないようにしよう、と思うし
等々

葬儀社の気づきが変わってくるんですね

アフターケアも
葬儀社は忙しくてできない、なんて
勘違いなんですよ
ご遺族は、信頼した担当者が困るようなことは言ってこないんです
「あなたの都合にあわせるよ」と言って下さるんです

やっぱりグリーフサポートは葬儀社にあるべきものですね

グリーフサポートの同窓会

2011年08月01日 | 悲しみのケア
グリーフサポートの第一人者、橋爪健一郎先生の
「グリーフサポートセミナー・ベイシックコース」を以前に受講しました
その上にはさらに「アドバンスコース」という上級コースがあります

私はベイシックの第1期生でした
(受講できない日があり、卒業は第3期でしたが)

「大切な人を亡くして、悲しみの中にいる人に、どう接していけばいいのか」
そのセミナーはハードスケジュールで内容の濃いものでした
受講生は、葬儀、医療、出版、介護・・・・そしてご自身が深いグリーフを体験した人等々
多彩な顔ぶれです

その卒業生が100人を超えたそうで、同窓会が開かれました

「グリーフサポートの取り組み」を発表される場もあり
橋爪先生の基調講演
そして懇親会と続き、あっという間の時間でした


その中で東日本大震災の支援に行かれた方の話が聞けました

安置所に出向き遺体処置のお手伝いをされたそうです
奥の方に若い女性の遺体があり
かなり苦しかったのか、辛そうな表情で
体も傷だらけだったそうです

その隣に小さな子供の遺体があって
多分お子さんだと、思われました
その子はほとんど無傷の状態でした

津波の勢いは着衣をも剥ぎ取るほどで
どなたも裸同然で収容されているようです

このお母さんはどんなに大きな波にもまれても
子供の手だけは離さずしっかりと自分の体で守っていたのでしょうね

その事情が呑み込めた時、そのお母さんの顔が
微笑んでいるように見えた、そうです

そんな傷だらけの遺体の中に
震災の被害ではない遺体も数体、見受けたそうです
瞬時に家族も家も仕事も財産も夢も希望も思い出も失った人が
自ら死を選ぶのもわかるような気がする・・・

これは、遠方にいる私達には見えない現実ですね


避難所に物資も届けたそうです
中に入ると大勢の人がいる中に、一人ぽつんと小学校低学年の女の子がいたそうです
その子は誰のことも見ていない、ずっと遠くを見つめていたそうです
事務手続きを終え物資を取りに車へ戻ろうとしたら
その子が、すっと近づいてそこに立ちすくみ
やはり遠くを見ていたそうです

どうしたものか?と悩んだ末
「こっちにおいで」とそばに呼んで
抱っこをしたら顔も見ないまま、そっとしがみつき
「風邪はひいていない?」と話しかけても無言
しばらくしてその子を降ろそうとしたとき
小さな声で「ちょと」と聞こえたそうです

その時、その子が「もうちょっと」と言ったことに気が付き
また再び、その子を抱き上げた


そんな話を、その場面場面を思い出しながら
ゆっくりと丁寧に話してくれました

そこでは自分たちは何の力もないが
グリーフサポートを学んでいたんので、
ご遺体にも話しかけながら作業することができ
被災者の対応にも役立った、と伝えていました


この会では、他にも
心に残った話がありました
また、書きます