柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

葬儀社の変革期、到来

2010年11月28日 | 葬儀の世界
東京で葬儀社,十数社の開催する勉強会に呼ばれました。
セミナーは「これからの葬儀社への提言」です

「葬儀ができるから」と安泰だと思わないでください
お客様はすっかり変わってしまいました
以前と同じ思い込みで仕事をしたら
絶対に、お客様を無くします。
「うちの葬儀社は、どんな葬式をするのか」をまず決めないと
考えのない葬儀社は葬儀に信念がありません
するとお客様を納得させる術が持てません。
・・・・・・などを
もっと具体的に話をしてきました。


同じ週に、フィナンシャルプランナーの教育セミナーで講演しました。
「今こそ、葬儀業界におけるFPの必要性」という題です

「葬儀社のお客様は、諸手続きが必要な方ばかり」でも専門家に手続きを依頼するメリットを知りません。
知ったら、もっと依頼が多くなります
しかし葬儀社はその客様の役に立つつもりが、余りありません
ところが、葬儀社の社員は自分のお客様をとても大事に思っています。
葬儀社が諸手続きを進める気が無いので
葬儀社向けに、そのツールを整えてあげる事から始めましょう
その結果、諸手続きをお客様が喜んでくれるのを知ったら
葬儀社は多分、協力的になります

そんな話しをしたんですよ。
葬儀社さんは何かを変えなくては・・・と思案していますね
まず、自分たちが行う葬儀は、どういう意味があるのか?
それをお客様に説明できないとダメだと思う。

今こそ、変革の時代です。
ここで変わらないと、後が大変ですね。

親を亡くした子ども&母子・父子家庭の方へ

2010年11月27日 | 悲しみのケア
この2週間、公私ともに慌しい日が続いています
ブログを書くのもままならず・・・・

でもどうしてもお知らせしたい事があります。

ブログを見てくださった方からメッセージを頂きました。




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柴田 典子様

 突然のメールで、大変失礼いたします。
私は東京で、遺族ケアのボランティア団体の代表をしております杉本宜昭と申します。

柴田様のブログを拝読いたしまして、ご連絡させていただきました。

講演会のご案内になります。
基調講演をお願いするのは、子どもと共に遺された家族の支援に長年かかわってこられた石井千賀子先生です。
石井先生は、死別によって遺された子どもと親(家族)のためのグリーフ・サポートを
家族療法の立場から実践している日本では数少ない専門家です。



親を亡くした子ども&母子・父子家庭の方へ

【講演会のイベント概要】
◆ 実施日:12月25日(土)14:00〜16:30 ◆ 会場:代々木 国立オリンピックセンター 研修室 
◆ 基調講演:第一部/基調講演、 第二部/パネルディスカッション
       コーディネーターは「あしながレインボーハウス」のチーフディレクター西田正弘さん
       アドバイサーは、自死遺族支援を仙台で関わっている仙台青葉学院短大の高橋聡美 先生です。、
       パネラー参加者に、レインボーハウスを経験した大学生他をお呼びします。
◆ 参加費:500円 (資料代、当日で構いません)
◆ 主な対象者:伴侶を亡くした子どもお持ちの保護者の方(小学生〜中学生)、この分野に関心の深い方、
        知人に死別当事者がいて支援したい方、医療・福祉関係者など。

※お子様同伴で参加可能です。別室にて保育担当者を付けます。
(今回は、保護者向けの内容でお子様参加が必須ではありませんが、会場でお預かりできます)

詳細、参加ご希望の方は、
下記GGNのHPの申し込みフォームからお願いします。
   http://gg-n.org/jouhou.aspx

突然のご連絡で、大変失礼しました。
どうぞよろしくお願いいたします。
グッドグリーフ・ネットワーク 代表
杉本


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この講演会が必要な方がいるはずです。
家族を亡くし、母子家庭、父子家庭になり
親と子供は、それぞれを気遣いながら
お互いの傷に触れぬように
辛い時間を過ごす事が多いものです。
1人で心に痛みをしまいこまなくても、いいんだ!
自分と同じ人がいるのだ!
と知るだけでも、きっと安心できると思います。

私も、申し込みをしました。

参加されたい方は、是非問い合わせをしてみてください。

ブログを通してこんなご縁が頂けて良かったです。

風邪をばらまいてます。ごめんなさい

2010年11月24日 | sibatanoriko?
もう長い事、風邪が抜けません。
咳がひどいです

私の仕事は人に話をする事なので
一番困っています。
話の途中で咳込むとなかなか止まらず
ウイルスをばらまいているようで心苦しいです。

私の持病は、売薬や近くの内科で頂く薬は使えないので
薬無しで治そうとしましたが、無理と判断。
通院している病院は予約専門なので
一般の外来はほぼ1日を覚悟で受診しなくてはなりません。
今はどうしても時間が取れないので
先日の日曜日に急患で見ていただきました。

やっと飲める薬をいただきました。
でも体調が戻るには時間がまだかかりそうです。

父がまだICUにおり、状態がよくありません。
母も心配から、不安定な日々を送っていますが
私の風邪がうつりそうで、近寄れません。

先週専門学校の授業の時にもすごく体調が悪くて・・
昨日講義に行ったら、2名が風邪で休んでいました。

やっぱり移してしまったようです。
大事なテストだったのに、ごめんなさいね。

早く治ってくれー。



父の危篤

2010年11月17日 | sibatanoriko?
介護状態の父は、目が覚めると食事を欲しがり
食べ終わると寝る、
その2時間後にはまた起きて食べたがる・・・
その繰り返しで1日を過ごしています。
夜中も同じ状態です。
当然排泄の回数も多くなり、介護の手も多くなります。

妹が京都から世話をしに来ており
私も仕事のついでに実家に泊まり
昨夜は娘2人が夜間の介護をしました。
母はゆっくり休ますために、他の部屋に寝かせました。



午前中に実家を出て、数か所で仕事をしていたらメールが入りました。
父が食事を喉に詰まらせ、救急車で搬送されました。

多分、時間の問題になるのでしょう。

今は、不思議と冷静な自分がいます。

救急車に乗る前に弟も駆け付け、妹が付き添い
母は二人に支えられていました。

異変が起きてから自宅を出るまでに
訪問看護の方が4名駆け付けていただき
先生も来てくれました。
ケアマネージャーも飛んできてくれたそうです。
救急隊の他に、ドクターカーも駆け付けてくださり
すぐに日本医大の救急救命に移送していただきました。

人には寿命があります
どんな原因であれ、避けられない事だと思います。
今日が無事であっても、それが明日になっただけでしょう。

まだ、酸素吸入で生きてはいますが
我が儘放題にしてきた父の異変にこんなに多くの方の力が借りられ
母も私たちも感謝の気持ちでいっぱいです。

集中治療室にいる父を残して実家に戻りました。

昼間、父が欲しがった味噌おでんを
わざわざ探して電話で注文してくれたヘルパーさんが立ち寄ってくれました。
涙を流して、「私が注文さえしなければ」と謝りに来てくれました。

とんでもない!
言い出したら聞かない父の性格をよく知っていてくれて
気をきかせてくれた、親切な方です。
食べたかった味噌おでんを最後に食べれてどんなに嬉しかったことか。

周りに文句しか言わない父なのに
こんなに愛を受けられ、幸せな人だと思います。

寿命を見守るだけです。


1人きりの不安

2010年11月13日 | 世の中
ご主人様の葬儀をお手伝いしたのは、もう8年前になります。
葬儀後に起きたお子様方との争い、
この方は後妻でらしたので、義理の仲でした。
数年続いた調停の結果、家を出て1人暮らしをされています。

ご自身も病を抱えて、更に怪我を負い、今でも治療に通っています。

その方から、手紙をいただいたのは夏の暑い盛りです。
季節のご挨拶と一緒に、逢いたいです。と書き添えられていました。

丁度父が入院をしていた頃で、そのまま介護に突入してしまい
頂いた手紙に返事も出さないまま、来てしまいました。

なんだか気になって、電話をしてみたら
また、新たな病気が見つかったとか。
治療に通うために引っ越しもされたとか。

意外と元気な声で答えてくれました。

今までだって大きな病気はしたのに、
何故だか、今回ばかりは心細くって。
と話されました。

その時にきっと手紙を下さったのだと思います。

本当に申し訳ない思いです。

事情を説明したら、かえって私の心配をしてくれました。

たった一言、声をかけてあげれば良かったのに。
そう悔やんでいます。

昼に仕事を終え、今日も実家に泊まっています。
さっきから何回も父が起きてきます。
夜になると活発に動き出し、起きては食べの繰り返しをします。
今夜は私が居間にいる為、食べる事はしませんが寝付こうともしません。

時間が足りない、と正直思います。

でも電話は出来たはず。

ごめんなさい。

お年寄りの話相手にロボット

2010年11月09日 | 悲しみのケア
今、私の両親と義母の介護に携わっています。
でも気にかかる年寄りは、身内だけではありません。

近所に住むご夫妻も気になります。
ご主人が目が悪く、人工透析を受けています。
先日部屋の中で転倒して、起きれなくなりました。
奥さんに呼ばれて救助に行きベッドまで連れていきました。

そのご主人が話し相手が欲しい!と話題にでました。
透析以外の外出が難しく普段は奥さん以外の会話がないのだそうです。
町内の元気なお年寄りが、ボランティアで話相手をしてくれるといいのに
と、言っていました。

確かに内閣府の高齢者の調査でも、1人暮らしの高齢者は2~3日に1回以下の会話の人が
男性は41.2%、女性は32.4%もいるのだそうです。

そう言えば、NECでは高齢者の話し相手のロボットを作ったとか。
高齢者に呼びかけたり、相手の返事から内容を理解しているか見分けたり
移動や顔の認識もできるそうです。
形は孫みたいに作ってあるようです。

老人ホームで試してみたら痴呆の症状が改善された人もいるそうです。
高齢者はこのロボットと会話をすると笑顔が増えたり
表情が豊かになる人もいたそうです。

なんだか、想像するだけで寂しいような気持ちにもなりますが
下手に人の心を裏切ったり、傷付けたりは無いでしょうし
話し相手をしてくれる人の都合を考える事もないですね。
現実には話さないより、話ができた方がいいに決まってますし。

葬儀後のご家庭は、1人住まいになる人がたくさんいます。
葬儀の仕事をしていた時から、その様子を見てきているのでとても気になります。
そんな微妙な立場に居られる葬儀社だから、もっと遺族のフォローをすべきじゃないかと。

例え、家族が病で臥せっていても、家にいないで病院にいたとしても
「居る」という存在感は大きなものです。
それだけに亡くなった後に来る悲嘆と、話す相手が居ない寂しさはどうしようもないでしょうね。

葬儀のご相談のなかでご家族の思いを知り
ご一緒に見送らせていただくと、1人残った方が気になり
少しでも話し相手になれないか。
時々でも楽しい時間が持てないか。とずっと考えてきました。

最近ではご近所の助け合いが話題になってきましたが
すぐにいい環境が作れるわけはないので
それなら、ロボットを利用する事も考慮した方がいいのでしょうね。

私の亡くなった叔母も1人住まいでした。
クリスマスに、撫でると尻尾を振ったり、鳴く猫のおもちゃをプレゼントしたら
名前を付けて、いつも布団のそばに置いてありましたっけ。

今は母が叔母の形見として家に置いてあります。



MKタクシーから得たものは

2010年11月06日 | お仕事
関西に行くと、MKタクシーを利用する事があります。

タクシーは密室営業ですよね。
上司のチェックもないのに
どうして高い接遇を維持できているのか?
いつも、不思議に思ってました。

MKタクシーに乗った時に運転手さんに聞いてみましたが
研修がある事しか聞けませんでした。

今日調べてみて良く解りました。

MKの教育、と題して

MKグループは徹底した教育によるサービスの質の向上を目指し、それによってお客様から支持され
選んで頂くことによって高い売上をあげて安定した収入を確保しています。
選ばれれば、それだけ売上が上がり、ドライバーも安定した生活ができ、サービスの質もより向上します。
この好循環がMKタクシーの「お客様第一主義」の理由です。同じお客様の命を預かる商売として、
なぜ飛行機のパイロットは尊敬され、タクシードライバーはそうでないか。答えは、教育にあります。
従来タクシー事業者はドライバー教育をおろそかにしていました。
MKは、教育の重要性に早くから気付き、これに取り組みました(前述の好循環への第一歩)。
市民からタクシーは生活になくてはならないものとして、もっと認知いただき
安心してタクシーにお乗り頂けるものにしなくては、タクシー産業全体が衰退するでしょう。
そのための教育であり、「タクシーの社会的地位向上」なのです。
乗務員一人ひとりが、MKの社員としての「誇り」をもって仕事をする、研修では、言葉遣いや挨拶、
サービスマナーに加えて、そのような精神を身につけてもらいます。

と、ありました。

他者からMKタクシー批判を聞く事もあります。
内部の事情は解りませんが利用する立場から見て
目的地に到着すれば、それで良し、よりは
その間が気持ちの良い空間と時間であった方がいいに決まっています。
降車するときに、満足してお金を支払える、と言うのは大事な事です。

もし会社の主張が、働く者として信用できないのであれば
密室でのサービスは身が入らなくなるのでは・・・と私には思えるのです。

以前タクシー会社に接遇の話をしに行った事があります。
運転手さんからは受け入れられないムードがヒシヒシと伝わってきました。
「酔っ払いや気難し客など、大変な客を乗せるんだから
そんなに、優しさなんて出せないよ」と言われました。

どんな職業でも厄介な客はいるものです。
他の仕事を甘く見てるのか?、と思いましたね。


MKタクシーの教育をみると
やはり従業員の質を高めるのは会社の姿勢なのだと解ります。
そのために毎月
全員業務集会、全集研修などが行われているようです。
その他に社員の任意で研修や勉強会を受ける事も出来るそうです。

社員を育てるにはお金をかけている、という事です。
その結果、他者を大きく引き離した人気と支持を得ているんですね。

お客様からの好評は社員をより育てます、そこに会社から売り上げの還元があれば
より一層、社員は接遇に工夫をこらします。

内情は解りません。
でも確実に評判の高いサービスをしている事は確かです。

働く者が仕事にプライドを持ち、きちんと生活できる社会になるといいですよね。

関西以外ではなかなかMKタクシーを見かけず、残念です。
京都や大阪ではよく見かけます。
電話で呼ぶ方が早いかもしれません。
未体験の方、是非一度乗ってみてください。

私が葬式を出すなら・・・と考えました。

2010年11月04日 | お葬式
もし、自分が葬儀を出さなくてはいけなくなたっら・・・・
最近、身の回りの動きを見るとそんな考えも浮かんできます。
どちらの親にしても、考えておくべき時がきました。

一番目にしてあげたい事は、エンバーミングです。
エンバーミングされた遺体の美しさを知っているので。
周りの反対がない限り、してあげたいと考えています。
眠るような安らかな表情は、たとえ過去にわだかまりがあっても
穏やかに送る心境になるのではないかと思うぐらいです。
それほど綺麗です。

次に気になるのは、どんな人が携わってくれるのか?です。
葬儀社の担当者は葬式の運営については個人商店の店主と同じです。
担当者がどんな式にするのかを決定出来ます。
ですから、評判の良い葬儀社であっても、担当者が「面倒くさい」とか
「ミスがなければ良い」と考えている人であったら、大事な家族をお願いしたくありません。
家族にとって、葬儀は最後の思い出なのですから。
でもこれって結局はその葬儀社の姿勢にかかる事ですけど。

それから、場所でしょうね。
立地もさることながら、親族の状態を考えると設備は選択理由になります。
高齢者が多くなるので歩行も困難な人たちがいます。
「年をとっているから、多分来ないね」の判断は当たりません。
最後だから来てくれる人が多いです。

そして費用でしょうか・
でも、これはホームページや事前相談で見当がつきますから判断しやすいですね。

どちらの親が亡くなっても
家族だけ、という考えは有りません。
普通にお知らせをするつもりです。
ただ懐かしがっていただくだけでなく、人間って生きているうちに知らぬ間に
ご迷惑をかけているものです。
家族だからこそ、最後の瞬間にそんな方にも頭を下げたい気持ちがあります。

葬式はそれぞれの家族の思いが集まるので
考え通りには行かないと思いますが、つい先だって主人とそんな話をしました。

儀母は不死鳥かしら?

2010年11月02日 | 私の半径100メートル
突然の電話に飛び起きました。
時計を見ると朝の5時です。
常識外の時間に鳴る電話は嫌な予感がします。
予感的中!
義母がお世話になっている老健からです。

巡回して母の異変に気がつき
すぐに手当をしたが、良くならない、
すぐに来てください、と言われました。

突然呼吸困難になったらしいのです。

すぐの駆け付け、救急車を読んでいただき
病院へ連れて行きました。

肺に水がたまっているので即入院となりました。

正直に言って、「死んでしまうかも・・・」と思いました。

しかし昼ごろには、すっかり落ち着いて
集まってきた家族を見ながら、不思議そうな顔をしています。

「何しに来たの?」
「なんでここにいるの?」と失語症の儀母が言っているようです。

とにかく、不死鳥のようにまた儀母は甦りました。

診察を待っている間、主人と葬式はどうしようか?と
相談をしました。
義母を看ていて、何度も危険な状態がありましたが
葬式の話をしたことがありません。

私がいれば葬式は大丈夫、という気が周りにあって
具体的な話が出ないまま今日まできてしまいました。

今回は無用になりましたが、いいキッカケになりました。



私はバタバタと動き回っていたので
気がついたら、眼鏡をなくしていました。

と、言うより「私、今日メガネしてったっけ?」と記憶が曖昧。

結局、どこにも見つからず、どこかに落としたみたいです。