柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

終活セミナーって、もう古い・・・まさかでしょ?

2017年03月12日 | 老後
葬儀社さんで終活セミナーの企画・運営に携わるようになって5年が経ちました。
数社で終活セミナー作りに関わっています。

今や「終活」の名がもう古い、という声もあります。

名前の方は、どう変わろうといいのですが
終活の実態は、まだまだ何も手がつけられていない状態です。



仕事の退職を区切りとすると
その先にある時間の中で考えておきたい事柄は山ほどあります。


終活は暗いイメージでもっと楽しいことを考えるべき、という人もいますが
本当は、この暗いと言われる問題を先に考えるべきだと私は思います。

お金、病気、介護、延命、相続など
やっぱり子供にお任せでは済まないことばかりです。


その問題がなんとなく整理出来たら
もっと楽しく余生を過ごすことに専念してほしいと思います。
もちろん同時進行で構わないのですが・・・


決めておくためには、正常な判断と決断がいります。

〝自分はまだまだしっかりしている″と思っていても
毎日している自動車の運転すら、怪しくなるほど
知らぬ間に衰えが襲ってくるのです。

そうなってからでは大事な判断ができなくなります。

少し偏ってしまった判断で「こうしよう」と決められたら
かえって家族に迷惑をかける事態になりかねません。

でも、大切なことを考えるには情報が不足していてます。
介護や相続の大まかなことすら知りません。


だから、終活セミナーはいろいろな問題解決の手掛かりを得る場として
私は大切だと思っているのです!


そのためには葬儀社でも、どこでも終活セミナーをしていただきたいと思います。


福島での骨葬に立ち会いました。

2017年03月08日 | 葬儀の世界
福島県で葬儀に立ち会わせていただきました。

ここで通夜は行わず
告別式の朝に出棺して火葬をします。

お骨で帰ってきて告別式、三日、七日の法要になります。


故人最後の姿を確認するのが身内だけ、という点が気がかりでしたが
伺ってみると納棺に立ち会った人が44名

都会での葬儀に匹敵する人数といえるほどでした。


8時過ぎには納棺、

9時前には出棺です。


この慣習を遠くの親戚にもきちんと告知できたなら
問題ないのかもしれませんね。

時折、故人の顔が見られると思って告別式に出たら
すでに遺骨になっていてショックを受けた、という話を聞きます。




火葬場から戻ると会葬者が集まり遺骨にお焼香をして
軽い昼食をとって帰り
葬儀式にはまた身内のみになります。

火葬場からの戻りが遅くなると
会葬者は故人(遺骨ですが)にも遺族にも会えず終いになってしまします。



通夜がなく昼間の会葬だけだと
仕事をしている人にとっては葬儀参列が難しくなるかもしれず
近い将来には、ここでも葬儀形式が変わるかもしれないなーと
思った次第です。

近所や友人が立ち会えない分
地域の組内さんという役目の方たちが
納棺からずっとお身内に付き添ってお手伝いをしていました。

寒い朝でしたが、心温まる葬儀に立ち会いました。