柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

「卒コン」って知っていますか

2020年05月28日 | 老後
病院通いが始まって15年位たちます。
診察は予約ですが予定通りには行かず待ち時間が長いのです。
複数科を受診するとほぼ1日かかります。
時間を持て余すと待合室での人の動きや会話が気になります。

私は診察も入院も可能な限りほぼ一人で行動しますが
十分に動けていても家族同伴の人が多くいます。

とりわけ夫婦できてる方たちが何と多いことか。
そういえば、私の両親も必ず夫婦で病院へ行っていました。

夫婦の関係って色々だな・・・と気が付きます。
本当にいたわりあっている会話をしている夫婦もあり
友人のように気さくに話せる人たちもあり
やたらと片方が威張っている夫婦も多く見かけます。

長年夫婦をしていれば
無難な過ごし方がわかってくるものです。
仲良し、という表現が適切ではない・・・
常時憎み合っている訳ではないが、
自分の気持ちは水面下に於いて対応していく。
私もその部類ですね。

最近「卒コン」という言葉ができました。
簡単に説明すると

離婚はしないけど配偶者に必要以上に干渉せずに
自分のライフスタイルを楽しむ夫婦のあり方だそうです。
 卒婚は夫婦生活を解消して夫婦で別々の生き方を選ぶことですが
 婚姻関係はそのままで同居もあります。
 お互いに人としての愛情や尊敬の念は持っている「卒コン」もあります 
 離婚と違い、形式的な手続きがあるわけではないのでいつ卒婚しても自由です

お互いに相手の意思を確認して「卒コン」を宣言している夫婦は少ないと思いますが
勝手に「卒コン」と決め込んでいる人は結構いるかもしれませんね。

ある調査によると60代前半の既婚男性では61.4%
女性では78.7%が「卒コン」に前向きという結果が出たそうです。

人生100年時代と言われるようになり
自分の時間が長くなるほど
荷物やお金の整理だけでなく
周囲の人との関係も整理して捉えることが必要かもしれません。









お母様を在宅で看取った友人

2020年05月25日 | 
LINEでのやり取りが多くなった友人から
「母が亡くなった」と知らせがありました。

お母様の退院から4か月、自宅でお世話をされてました。

入院中は死を覚悟されていたようですが
退院が決まると回復の兆しがみえ、家族はリハビリを考えたそうです。

家でのお母様は食欲もあり介護のし甲斐があったそうですが
5月に入ってから食欲もなくなり会話もできなくなったそうです。

中身の濃い介護ができた友人はお母様の死を落ち着いて受け止めていました。

「1つ心残りがあるのは死の瞬間に立ち会えなかったこと」と言っていました。

ずっと自宅で介護していたのに・・・
という思いがあるのでしょうね。

お母様が息を止めたのは十分に行きぬいた時だったのでしょう。
身体を使いきってお母様の魂は体を捨てて自由になったのだと思います。

家族がどれだけ大切のしてくれたか、魂は感じているはずです。
最期にいい時間を過ごせたはずです。




遠・近・中が見やすくなる白内障治療用3焦点レンズ

2020年05月18日 | 終活セミナー
白内障は加齢により多く出る症状で手術を受ける方が多くいます。
眼内に人工のレンズを入れるのですが
今は遠・近・中に焦点が合うレンズが選択できます。(ソナエルの記事から)
費用は高額ですが、眼鏡を作る必要がないのであれば希望する人も多くなるでしょうね。


私にも白内障の兆しがあるので早速調べてみました。

片眼で約50万くらいの費用がかかるのですが
今まで先進医療と認められていた手術で全額自費でした。
保険会社の先進医療をかけていた方は、保険から医療費が充当されましたので
負担は少なくできました。

しかし今年度から多焦点レンズは先進医療から削除されました。
そして健康保険が適用されるようになり自己負担が3割となります。
それでも片眼の手術で20万くらいはかかります。
ご興味のある方が眼科で相談してみてはいかがでしょうか。

ここでよく聞く先進医療って何?という疑問がわきますね。
高齢労働大臣から認証を受けた高度な医療技術の治療です。
安全性と有効性を検証されている最中の治療で
先進医療について高度な医療基準を定め、その条件をクリアした医療機関のみに
先進医療を実施する許可を与えています。
全国でも指定された病院は少ないので実際の治療が受けられるのかも
見極めないといけません。

先進医療の治療は常に検証されているので
今まで適応されても削除されたり、新しい治療が加わることがあります。

また費用も各医療機によって違いがります。
あくまで自己負担になるのは先進医療の技術料であり
その他の診察代、投薬代、入院費など、費用については、公的医療保険が適用されます。

保険会社ですすめられる先進医療の掛け金が100円~200円なのは
使用頻度が多くないからでもあります。
しかしこの金額で1000万円位の先進医療が受けられる安心もありますね。

ちなみに私は先進医療の特約つけてますが
今回のことで理解が深まりました。


新型コロナの葬儀は対面できないのか?

2020年05月11日 | お葬式
4月に入院、手術
5月に入ってまた入院していました。
ここ数年で「入院の達人」になったみたい。

4月の手術を受けICUからHCUに移った時
志村けんさんが新型コロナで亡くなったことを知りました。
まだ緊急事態宣言の前だったので
看護師さんに伝えたら大騒ぎしてました。

葬儀にも火葬にも立ち会えない
遺骨になって初めて逢えたときき、私もショックでした。



厚生労働省では
葬儀社向けにQ&Aを出しています。

遺体等を取り扱う方へ

問1  新型コロナウイルスにより亡くなられた方及びその疑いがある方の遺体は、
24時間以内に火葬しなければならないのですか。

新型コロナウイルスにより亡くなられた方及びその疑いがある方の遺体は、
24時間以内に火葬することができるとされており、必須ではありません
(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第30条第3項、
新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令第3条)*。
感染拡大防止対策上の支障等がない場合には、通常の葬儀の実施など、
できる限り遺族の意向等を尊重した取扱をする必要があります。



問2 新型コロナウイルスにより亡くなられた方
及びその疑いがある方の遺体の搬送作業や火葬作業に従事する者が留意すべき事項はありますか。

遺体の搬送や火葬場における火葬に際しては、遺体からの感染を防ぐため、
遺体について全体を覆う非透過性納体袋に収容・密封することが望ましいです。
遺体を非透過性納体袋に収容・密封後に、納体袋の表面を消毒してください。
遺族等の意向にも配意しつつ、極力そのままの状態で火葬するよう努めてください。
また、遺体の搬送に際し、遺体が非透過性納体袋に収容、密封されている限りにおいては、
特別の感染防止策は不要であり、遺体の搬送を遺族等が行うことも差し支えありません。

他方、継続的に遺体の搬送作業及び火葬作業に従事する者にあっては、
必ず手袋を着用し、血液・体液・分泌物(汗を除く。)・排泄物などが
顔に飛散するおそれのある場合には、不織布製マスク、眼の防護(フェイスシールド又はゴーグル)
を使用してください。
衣服への汚染を避けるため、ディスポーザブルの長袖ガウンの着用が望ましいです。
また、これらの器具が汚染された場合には、単回使用のものは適切に廃棄し、
再利用するものは適切な消毒を行ってください。
火葬に先立ち、遺族等が遺体に直接触れることを希望する場合には、
遺族等に手袋等の着用をお願いしてください。



新型コロナウィルスの感染は飛沫感染と接触感染と言われています。
咳やくしゃみの飛沫を吸い込む、
飛沫が付いたものを手で触って目や口に入る
又は、血液・体液・分泌物・排泄物を触って傷口や経口から感染します。
結核やインフルエンザと同じ感染の仕方です。


葬儀社の責務として安置時にすべてのご遺体処置をします。
どんなご遺体も感染症があるかもしれないという前提で行います。
葬儀社スタッフは身支度をきちんとして
体内からの排出物を詰め物で抑え込み
身体からの血液・体液・分泌物・排泄物等の漏出がないか確認します。


そうしなければ遺体に接触する葬儀社スタッフとご家族は守れません。
新型コロナ以外のご遺体も病院へのお迎え時から
マスク、手袋、白衣、を装着すること
ご遺体の全身(顔も)をシーツで覆って水平にストレッチャーへ移動することを徹底します。


新型コロナウィルスは、まだ全容が解明されていない未知のウィルスなので
遺体処置はせずに納体袋に収容でかまいませんが
看取りすらできない家族に故人と体面できるように考えてあげてください。

棺の蓋を開けるならご遺体に透明のフェースカバーをかぶせるとか、
棺の蓋は開けないようにして小窓から顔が見えるにするとか・・・


厚生省も
感染拡大防止対策上の支障等がない場合には、通常の葬儀の実施など、
できる限り遺族の意向等を尊重した取扱をする必要があります。
火葬に先立ち、遺族等が遺体に直接触れることを希望する場合には、
遺族等に手袋等の着用をお願いしてください。

と、わざわざ明記しているのはと「家族に立ち会わせない」という意向ではないはず。

5月11日BS-TBS報道1930で
自民党の石破茂議員が新型コロナの死亡者の葬儀は対面もできない事について
「厚生労働省ではきちんと伝えているのに・・・」と発言していました。


新型コロナのご遺体よりもっと怖いのは
コロナに感染しているのを知らずに「病死したご遺体」なら普通に葬儀しますし
また、感染陽性の会葬者が紛れていることもありえます。

体温測定や手指の消毒も必須ですが
むしろお互いの安全の為に
葬儀場、火葬場においてはマスク、手袋、フェイスシールドの着用をお願いし
休憩時も外さない約束をしていただくのはどうですか。
向かい合っての食事は感染リスクが大です。
会食は無しでお持ち帰り弁当にするなどの対応が必要でしょう。

その日の火葬はせずに
せめて通夜をする時間を用意したいですね。
火葬に立ち会い収骨をすることで家族は死を受容しやすくなります。
遺骨からの感染などあり得ません。

新型コロナは短時間で健常者を死に追いやる病です。
家族は「きっと回復して戻てくる」と思っていたはずです。
そうされている葬儀社さんも沢山いらっしゃると思いますが
せめて顔を見てお別れできるといいですよね。









私も高齢者ドライバー

2020年05月05日 | 終活セミナー
車を運転しています。
次回の免許更新では高齢者講習を受けることになります。
遠方への運転はしませんが体調の関係で
日常生活ではまだ必要です。

でも運転に自信がある訳ではないので
今でも安全装置はついているのですが
踏み間違え事故のニュースを聞くたびに心配になります。

今年の夏からトヨタで新加速制御機能が導入されるそうです。
今までは前方に壁や車があると加速を制御するものがほとんどでしたが
停車中や30キロ以下で走行中にアクセルを強く踏み込んだ時に制御されるのだそうです。
障害物がなくても危険を察知できるし
コンビニのガラス壁にも対応できるそうです。

今度車を買い替えるときはこの機能を考慮したほうがよさそうです。

この記事を「ソナエル」でみつけ
早速調べてみました。
新車ではオプション搭載ですが
すでに乗っている車にも後付けが可能です。
65歳以上の人には補助金が出ます。
一例で取り付け費用が56100円だったら40000円 の補助だそうですよ。

士業、葬儀社、保険業、介護業がシニアと繋がるには

2020年05月04日 | 終活セミナー
お客様に高齢者が多い企業やお店ってありますよね。
例えば
葬儀社 介護事業者 保険代理店
弁護士 司法書士 行政書士 税理士
眼鏡、補聴器関係 理美容 マッサージ
衣料関係 サプリ関係・・・

このようなところは
高齢者との繋がりを保つのに苦慮しています。
衰える現象には触れない方が無難と考える向きがあります。
高齢者が利用できる商品が自社にあっても
こちらからアプローチすることはあまりしていません。

高齢者側からいうと
子供に頼らず自分の最期までを上手に生きぬき
後始末をつけるための情報が
身近にはあるようでないのです。
更に
年齢を重ねると文章を読み、理解する力が衰えてきます。
自分もそうです。
わかりやすく解説してくれたら学ぶ意識は高いのです。

私は高齢者向けの良質な発信をすることで
顧客の意識を育て環境を整える責務がシニア企業にはあると思っています。
しかし、専門以外の情報を定期的に発信するのは大変な労力。
そこで「ソナエル」は自社の情報誌として配布できるように作られています。


葬儀社の場合
自社会員や遺族へのアプローチはなかなか大変なこと。
葬儀はめったにない事なので接触が少ないほど忘れられてしまいます。
定期的に送られる情報誌は葬儀一辺倒なら、見る価値は薄れますが
日常生活に役立つ情報なら読む気が増します。
その中に自社のイベントや最近の葬儀事情をチラシにして挟み込むと
嫌味のない告知になります。
「ソナエル」は年間に6回配布されるので
会員が多く配布に手間や費用が大変と思ったら
配布する地域と時期を分けてもいいのではないでしょうか。

保険代理店なら
保険の更新時にお持ちするのもいいし
掲載されている記事合わせて自社商品を紹介するチラシを挟み込むと
新しい保険の利用法を発見してくれる機会になります。
介護や相続のために役立つ保険などはきっと興味を引きます。

弁護士 司法書士 行政書士 税理士は
高齢者自身が何をしてくれるところなのか?を知りません。
ソナエルはに遺言書や相続時の記事が多く載ります。
そこに絡めた自社の事例などを紹介しても
高齢者にはいい気づきになります。

私の行きつけの美容院や歯医者さんは
週刊誌や新聞だけでなく、読み物として置いてくれています。
お客様から「これいいわね」とよく言われるそうで自由の持ち帰れるようにしています。
中に定休日や、新しい技法、商品を紹介するチラシを入れてもいいですよね。

介護施設では入所者やご家族に延命措置や遺言書や相続
また身寄りがなければ後見なども整えてもらうことも大事です。
こういうことで困ったら、まずは相談してください
メッセージをつけておくのはどうでしょうか。

残念ながら「ソナエル」はお客様が直接求めるのは困難ですが
作成会社には「どうしたら手に入るか」という問い合わせがよくあるそうです。
その時には、お住まいの近くにある配布元の会社にお繋ぎしているそうです。

今回私はエンディングノートの広告を「ソナエル」に載せました。
手にする方が各地のシニアの方なので、思いもよらぬ地域から申し込みをいただき
この情報誌の効果を感じています。

だからこそ色々な会社やお店の方に
この情報誌の活用を知っていただきたいと感じています



お問合せ先
https://www.lifeandmagazine.jp/sonael