柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

永代供養墓に納骨です

2013年03月27日 | お墓・納骨・永代供養


お一人住まいの方が亡くなられ
生前の御意志に添って、永代供養墓に納骨をしました

この日はご親族の方2名が立ち会われ
最期をお世話したシルバーライフ保証協会の方3名と
私とで本堂で読経をお願いしました

独身だったので、きちんと最期の始末を考えていらした方です
私は生前に逢う事はなかったのですが
納骨の依頼を受けたご縁で、ご一緒させて頂き
手を合わせて「ご安心ください」とお伝えしました

間もなく4月になるというのに、今日は冷たい雨が降っています

故人とは余りお付き合いのなかったご親族でしたが
納骨をご連絡したら駆けつけて下さいました
そしてご自身の最後を託された他人である4人とで、納骨を見守りました



少人数の納骨でしたが
とても丁寧で、立派な供養が出来たと思います

頂いたご縁ですので
また、お参りに来させていただきます

郡山へ行ってきました

2013年03月24日 | 私の半径100メートル


これは、フルーツジュースとカクテルのメニューです
郡山について、食事をするつもりで入った店は、フルーツのバーでした

店に入ると大きなスペースに木製の円卓が沢山あり、意外に広いお店です
メニューを見るフルーツの写真とジュース、カクテルの紹介がズラリと並んでいます
目当ての食事は、ピザとラザーニア、ペンネ、サラダ、とフルーツサンドだけで
あとは飲み物ばかりでした

お腹がすいていたのですが、以前高松で食べたフルーツの美味しさを思い出し
そのまま、そこのお店で食事することにしました

ピザとラザーニアとサラダ
フルーツパフェとすかいジュース、
ビールと日向夏のカクテル、ビールを頼みました

店内には陳列ケースがあって車とバイクのプラモデルがびっしり並んでいます
その間にウルトラマンやピグミーや名前が不明な怪獣が飾られています
そうそう、店の一角には本物のバイクがありましたね

ちょっと変わったお店でしたが
出てきたフルーツはどれも美味しくて、満足してホテルに向かいました

翌日は郡山のビックパレットというイベント会場で終活フェアに参加しました

葬儀社向けの講演と、一般向けの講演をしました

士業の会社「シルバーライフ情報館」の主催です

金曜日で、この日は市内の中学の卒業式だったとか
翌日は福島で震災の慰霊祭が行われるとかで
出足はいまいちでしたが、それでも明らかに一般のお客様が250名ほど
お見えになりました

私の前に、ラジオ福島の人気アナウンサーの大和田新さんという方が
講演をされ、そのあとに私の講演があり
どちらも150名近いお客様が聞いてくださいました

始終、頷いたり、笑ったり、問いかけにお返事が有ったりで
和やかに無事、講演は終了しました

「解り易くてよかった」
「時間が足りないね」
「今日来て良かったわ―」などと
声をかけて下さり、感激の一日でした

皆さんは地震と津波と放射能の被害を受けているのに
前向きで明るい表情で迎えて下さいました

「皆さん、放射能を廃炉にするまでは生きていましょう!
生きて廃炉を見届けましょう。子供達への責任は私たちにある。
起きてしまったものはもう後戻りできない。
これは私達世代の人間の起こしたことです。責任がないなんて言えないんです。
ここ居る事を私達は選んだのです。それなら子供たちの為に
きちんと廃炉まで見届けなくてはならない。
その為には後、38年元気で生きて行こうではないですか」

「福島で流通されている食品は日本で一番安全な食品です
これでもかと放射能の検査をして、出している
そうしないと買って貰えないからです。でもそれほど厳しい検査をしていても
風評で買ってもらえない。でも、検査し続けていかないといけない。」

「先日、玄場さんが視察に来られて自動車で同行しました
我々の車には放射能のカウンターがついている。いつも鳴らないカウンターがその時に鳴った
おかしいな?と思ってセンサーで探したら、玄場さんから放射能が漏れていた
玄場さんは、午前中にペット(検診)を受けてきたというんです。
我々よりずっと高い放射能を出している。
福島の子供達6000人にセシウム検査をしたら0.1%の6人にセシウムが検出された
その子たちは家で家庭菜園をしていてその野菜を食べた子供達でした
今、福島で流通されている野菜は、安全に気を付けて作られ、更にこれでもかと
検査を受けている。周囲の県の住民は福島の検査が一番厳しいのを知っているから
毎週、福島のJAに食品を買いに来ているんです」

(*PET検査と放射線について
PET検査に用いるFDGからは放射線(γ線)が放出されますので、検査を受けることで、わずかではありますが、被ばくします。
しかしその量は、地球上で普通に生活していて1年間に受ける放射線の量とほぼ同じと考えられ、
PET検査による被ばくは、人体にほとんど影響がないと言われています)



そう、大和田新アナウンサーは語りかけていました



皆さんは涙を浮かべてその話に聞きこんでいました

この日は、大いに考えねばならないことに、私も気づかせてもらえました

役職者参加の多かった「事前相談セミナー」でした

2013年03月20日 | 事前相談・アフターサポート

3月18日に「事前相談セミナー」をしました
今回で5回目です
30名のご参加予定でしたが、1名欠席です

今回はセミナーを企画された綜合ユニコムの雑誌
「フューネラルビジネス」3月号で事前相談の特集を組まれたせいか
早くから申し込みが殺到しました
毎回、それなりに宣伝をして頂くのですが
やはり雑誌の特集になると、人の目を引く勢いは強烈ですね

そして今回の申込者の特徴ですが
事前相談の現場の方々より、役職者の参加が半数近くありました
葬儀経験は豊富なのですが、最近は現場に出ていない方が多く
また、葬儀社ではない業種の方も2名いらしていて
ロープレに戸惑われている場面も見かけました

自社の事前相談のレベルに不安を感じる
事前相談の改革に
社員教育の見直し
などが主な受講動機です

そして現状の
費用面だけに偏ってしまう相談
安い価格を押しがちな相談、に懸念を持っていられます

参加者の方々の葬儀の将来像は
簡素化、小規模化、コミュニケーションのない形式化といった一般的な意見と
葬祭業からプロデュース業へ、といった意見も少数ながらありました。

さて、
受講を終えた皆さんは
将来は、簡素な葬儀になると思って帰られたのでしょうか?
それとも皆さんが参加したい葬儀にしようと思って帰られたのでしょうか?

6時間半のセミナーは
考えていただく時間が多くて大変だったと思います
お昼ごはんもお弁当つきなので、ガンジガラメですね
長丁場でお疲れ様でした
正直、私も毎回クタクタになります
しかし、皆さんの熱意が最後まで感じられ、つい頑張ってしまいます

また6回目「事前相談セミナー」が5月13日に行われます



お陰様で5回目の事前相談セミナーです

2013年03月13日 | 事前相談・アフターサポート
3月18日に第5回目の事前相談セミナーを行いますが
定員を超すお申込みがあったので
5月13日に6回目のセミナーをすることに決まりました

3月号のフューネラルビジネスで事前相談の特集していただいたので
関心が高まったようです

記事の影響力は大きいですね

来週のセミナーで、74社115名のご参加になります

毎回企画して下さる担当者の方のご苦労に感謝しています
(この方は私の代わりに事前相談ができるほど知識がついていると思いますよ
毎回しっかり聞いてくださいますから)

参加者全員に、事前にアンケートを取っていただいてます
参加の動機や、葬儀への考えたなどです

終了時にもセミナー内容のアンケートもまとめていただいてます
その内容から、次回のセミナーを検討し続けています

ですから、第1回目と第5回目とでは微妙に内容が違っています

午前10時から午後4半までのセミナーなので
毎回お昼ご飯を皆さんとご一緒します
(ずっと同じ部屋に閉じ込められて、お気の毒ですが・・・)

グループを組んでいただき話し合いやロープレをしていただくので
途中から皆さんに連帯感がうまれ
お昼休みは、和やかな雰囲気になります

さて、18日にはどんな方々にお目にかかれるでしょうか?
お待ちしています

花咲くお寺で、お一人様の納骨代行しています

2013年03月09日 | お墓・納骨・永代供養


お寺の桃が満開でした
そして参道には水仙がしています
その近くに永代供養慕があります
そこに納骨をしてきました

鎌倉時代からあるお寺の墓地はゆったりとした空間の中にあり
いつも清々しさを感じます


今、私はお一人様の葬儀のお手伝いをしています

司法書士の先生方が、生前に家族のようにお世話し
お墓の守り手がいない方たちの遺骨を
私がご家族の代わりに納めさせて頂いています

こちらのお寺には
私の祖父のお墓も、父のお墓もあり
伺うたびに優しく対応して下さるご住職ご一家に
安心して供養をお任せしています

私にとっては行きなれたお寺です


お一人様の納骨先を探してほしいと言われて
すぐさまこちらのお寺を思いつきました
ご家族がいなくてもここなら居心地がいいはずです

司法書士の先生方は
全国シルバーライフ保証協会の会員の方々で
ご家族に縁がないお一人様やお二人様の
老後~死後に至るまでをお世話しています

各人の「して欲しい希望」を伺って、契約書を作成し
日常のお世話から、相談事や交渉事
高齢者施設の入居
入院の手続きや手術の同意
死亡時の身元引受から葬儀の手配
その後の生活整理や財産処理までをされています

北海道から九州まで
まだ、10箇所程度ですが
さらに増えてくるようです

どんなに遠方の方でも
「お墓は、いいところならお任せするよ」と
言って下さる方なら、私が引き受けて横浜に納骨させて頂きます

四季折々の花が咲く綺麗なお寺です
私も度々お参りに行っています

お目にかかったことのない方々ですが
手を合わせたくなります
ご縁とは不思議なものですね



葬式の慣習で、疑問に思う事

2013年03月05日 | 葬儀の世界
地域によっては通夜に来てくれた会葬者に食事の接待をするところがあります
私の住んでいる横浜でも通夜振舞いをします

通夜が始まり遺族親族の焼香の後に会葬者の焼香があります
会葬者は焼香が終わると席には戻らずに、そのまま会食室へ案内され
軽く食事を頂きその後は三々五々、帰路につきます
遺族に挨拶することもなく故人と対面することもなく帰ります

東京でも、お通夜の流れは同じでしたので
何の疑いもなく、通夜はそうする物だと思っていました

色々な地方に行くようになって
通夜の過ごし方に違いがあることを知りました

横浜の葬儀の現場で、ごくまれですが、「私の読経中は会食に案内せずに焼香後も着席しているように!」
と厳しく注意されるご住職がいました
その時に、「あれ?通夜の手順は決まっている訳ではないのだ」と知りました

そうなんですよね
自分たちが知っている葬式の仕方が「絶対に守るべき手順ではない」のです

考えてみれば
近所の人でも、古い友人でも、焼香後にその場を立ち去り難い人っていますね
「ここにいてもいいですか?」と会食室へ案内しようとしたときに、訪ねられた事がありました

それからはとても人望が厚い方の通夜時には、一言お伝えするようにしました
「焼香がお済になりましたら、ご遺族様がお食事をご用意されておりますので
そちらにご案内いたしますが、読経終了までお付合いいただけます方は
どうぞお席にお戻りください」

すると、何人かは焼香後にもその場にとどまっていただけます

葬儀社という、式に携わるのもの役目は
決まった通りの式を守りきることではない!と気が付きました

その式、その故人、その遺族に合わせて
一番よい別れる場を作ることです

会葬者に通夜振る舞いの無い地域では
通夜の読経後、喪主挨拶があり
そのまま式場の出口に遺族が並び
会葬者を見送るシーンをよく見かけます

送り出される会葬者は
黙々と式場を後にします
遺族に声をかける事もなく、故人と対面する事もなく
ただ、送りだされます

このことを誰も疑問に思いません
明日の告別式に来られない人は
せっかく通夜に来ていながら故人の最後の姿を見ることもできません

これが今行われている通夜の現状です

以前、自宅や寺で通夜をしていた時には
遺族が会葬者を見送る、という「しきたり」はなかったのではないでしょうか?
それなら、誰かがどこかで勝手に作った習慣でしょうか

そういえば結婚式の最後はこのスタイルですね
「より、見栄えよく より、丁寧に」でしょうか?


「それは普通はやらない」
「ここでは無理だ」
「この辺りは、この方法だ」
という言葉を、よく聞きますが
誰を基準にして言っている言葉なのでしょうか?


「100人いれば、100通りのお葬式があります」
葬儀社がよく使うフレーズです

家族の死に、いろんな人が集まってくれて惜しんでくれて嬉しい、良かった
と、遺族が感じる式を
あの人の葬儀だから、時間を都合してでも別れに来て良かった
と、会葬者が感じる式ができるのは
葬儀社の力しかありません

そろそろ
直葬や家族葬だけで勝負するのは卒業にしたいものです




会葬者が困らない「訃報紙」

2013年03月03日 | 葬儀の世界
新幹線でも飛行機でも喪服の人を見かけます

葬儀は近所であるとは限りません
葬儀に見知らぬ土地に行くこともありますね

私達は訃報紙を頼りに葬儀へ向かいますが
葬儀社の訃報案内はあまり親切ではありません
たとえば
最寄駅はあっても、そこからの手段が詳細じゃないものも多いです

そういえば、葬儀社の方と名刺交換をすると
○○市○○町としてあり、県名がない名刺が多いです
きっと葬儀に来るのは近所しかない、が基本なのでしょうね
でも最近は、親戚も遠方、勤務先も遠方なんてこと
良くありますよね

名刺はともかく、訃報案内は遠方でも送られてきます
今の時代ですから、インタ―ネットで調べて出向くと思いますけど
実際に最寄駅に降り立ったっらタクシーもない、バスもない
なんて、こともあります

駅からの手段やかかる時間まで描いてくれるとありがたいですね

いざ式場にたどり着くとなんだか、様子が違う???
そうなんですね、葬儀はその土地の慣習によって違ってきます

私もこの仕事をするまでは
通夜に会葬に行くと
焼香を終えたら、読経中であっても、会食室へ移動して振る舞いを受ける
そして、遺族の顔も見ずに三々五々帰宅する、のが当たり前と
ずーっと思っていました

しかし場所によっては通夜の会葬に行くと
読経は最後までお付合いをする
そのあと、喪主が挨拶をして、会葬者を送り出す
会葬者には食事を出さない
または
通夜に住職は来ないで内々で読経をする
通夜には親族しか来ない
などなど、形はいろいろあります

始めて訪れた者には、???と不安を感じることばかりです

葬儀社の人から説明があることは殆どなく
知らずに焼香してそのまま「なんか変だ?」と思いながら、式場を出た人もいます

火葬のタイミングもその土地でそれぞれです
通夜、葬儀告別式の後に出棺、火葬もあれば
葬儀告別式の前に火葬もあり
通夜に行ったらもう火葬が終わっていた、という所もあります

親戚でも通夜に行ったら故人を見ることなく
すでに遺骨になっていてショックを受けた、
という話はよく聞きますね
この話は、次の時に書きたいと思います
いつも話が広範囲になってしまうので・・・・

ここでは
葬儀社の訃報紙は、多方面から来る会葬者にとって
便利な伝達であってほしい、と伝えたいのです


私ならどこから会葬に来ても困らない「訃報紙」を作ります

故人名(年齢、死亡日)
喪主名(続柄)
葬儀日程 通夜(手順)
     葬儀告別式(手順)
葬儀場名(住所、電話)
宗教形式(仏教、神道、キリスト教、無宗教その他)(一般葬、家族葬、)
*火葬日時
*故人対面時間

最寄駅からの交通手段、所要時間(往復)
車利用の道案内、所要時間
地図
供花の申込方法
問い合わせ先


また式場に来て初めて仏教ではない宗教だった、というのも困惑しますね
「やり方はその場で教えているから問題ない」
と思っているなら、会葬者の気持ちを察していない葬儀社だと思います

訃報紙一つで、その葬儀社の「困らせない心配り」が出ます