柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

お一人様の納骨代行

2013年07月08日 | お墓・納骨・永代供養
事務所で遺骨を2柱お預かりしています

今月末に、海洋散骨をいたします

この方々もお子様がいらっしゃらいません

生前から親しくしていたご友人が、ずっとお世話をしてきました

ご主人が10年ほど前に

そして奥様が先月亡くなりました

友人のご夫妻は奥様から海洋散骨を頼まれていたため
今回縁あって、わたしがお手伝いをすることになりました。

散骨方法には
遺骨を散骨会社に預けて、関係者は立ち会わないで散骨をする方法(約5万前後)と

何組かのご遺族が合同で船に乗船して散骨をする方法(10万前後)と

1組のご遺族だけで船をチャーターし散骨する方法(約20万前後)です

ご家族がいないご夫妻でしたが、今回は1組で船をチャーターし
11名が乗船される予定です

ご友人の方たちとお身内の方です

お身内がいらしたのに、友人夫妻がずっとお世話して看取ったのですね

人には色んな事情があります

世間の常識は、複雑になった社会では何の価値もありません

今回もお身内の方も進んで参加されたようです

先月もご遺骨をお預かりして、お寺に納めてきました
この方も今月末に、最後までお世話した司法書士の方と
介護施設の方が揃って納骨に立ち会われます。

お1人様といっても、けっしてお1人ではないのですね

どちらも、いいお天気に恵まれますように!




永代供養墓に納骨です

2013年03月27日 | お墓・納骨・永代供養


お一人住まいの方が亡くなられ
生前の御意志に添って、永代供養墓に納骨をしました

この日はご親族の方2名が立ち会われ
最期をお世話したシルバーライフ保証協会の方3名と
私とで本堂で読経をお願いしました

独身だったので、きちんと最期の始末を考えていらした方です
私は生前に逢う事はなかったのですが
納骨の依頼を受けたご縁で、ご一緒させて頂き
手を合わせて「ご安心ください」とお伝えしました

間もなく4月になるというのに、今日は冷たい雨が降っています

故人とは余りお付き合いのなかったご親族でしたが
納骨をご連絡したら駆けつけて下さいました
そしてご自身の最後を託された他人である4人とで、納骨を見守りました



少人数の納骨でしたが
とても丁寧で、立派な供養が出来たと思います

頂いたご縁ですので
また、お参りに来させていただきます

花咲くお寺で、お一人様の納骨代行しています

2013年03月09日 | お墓・納骨・永代供養


お寺の桃が満開でした
そして参道には水仙がしています
その近くに永代供養慕があります
そこに納骨をしてきました

鎌倉時代からあるお寺の墓地はゆったりとした空間の中にあり
いつも清々しさを感じます


今、私はお一人様の葬儀のお手伝いをしています

司法書士の先生方が、生前に家族のようにお世話し
お墓の守り手がいない方たちの遺骨を
私がご家族の代わりに納めさせて頂いています

こちらのお寺には
私の祖父のお墓も、父のお墓もあり
伺うたびに優しく対応して下さるご住職ご一家に
安心して供養をお任せしています

私にとっては行きなれたお寺です


お一人様の納骨先を探してほしいと言われて
すぐさまこちらのお寺を思いつきました
ご家族がいなくてもここなら居心地がいいはずです

司法書士の先生方は
全国シルバーライフ保証協会の会員の方々で
ご家族に縁がないお一人様やお二人様の
老後~死後に至るまでをお世話しています

各人の「して欲しい希望」を伺って、契約書を作成し
日常のお世話から、相談事や交渉事
高齢者施設の入居
入院の手続きや手術の同意
死亡時の身元引受から葬儀の手配
その後の生活整理や財産処理までをされています

北海道から九州まで
まだ、10箇所程度ですが
さらに増えてくるようです

どんなに遠方の方でも
「お墓は、いいところならお任せするよ」と
言って下さる方なら、私が引き受けて横浜に納骨させて頂きます

四季折々の花が咲く綺麗なお寺です
私も度々お参りに行っています

お目にかかったことのない方々ですが
手を合わせたくなります
ご縁とは不思議なものですね



お一人様のお墓

2013年02月15日 | お墓・納骨・永代供養
終活の話題が巷で聞かれるようになりました

ご家族がいない方は、お墓のことで悩まれます

最近、永代供養のお墓をご紹介する機会が多くなりました

死んだら自然に帰るのだから、合葬で構わない、とおっしゃる方が多いです

お寺の中にある合葬の永代供養墓がごく一般的です

樹木葬もかなりの人気です

室内の納骨堂も今は様々なタイプがあります

太陽光が燦々と差し込む洋風の納骨堂は今までのイメージを大きく変えています

ご紹介するために永代供養墓を探すたびに

毎回、新しいお墓が見つかります

終末に向けて介護施設もどんどん様変わりしていますが

お墓も選ぶ楽しみ、みたいな感覚を味わいます

今日はペットと一緒に入れる永代供養墓を見つけました!


お墓の事を教えてくれる?

2011年02月18日 | お墓・納骨・永代供養
信号待ちをしていたら、以前ご近所だった方と会いました。
久しぶりだったのでお互いに近況を聞きなが
少しだけでしたが、おしゃべりしました。

私の仕事を聞いた途端に質問がありました。
お墓の事です。
そろそろお墓を考えているそうです。
新しく支度するつもりだそうですが
お嬢さんが後を継いでくれるそうです。

その方の質問は
娘は名前が違うけど、私たちのお墓に入れるのか?
と言う事でした。

お墓は買う訳ではなくその墓地を借りる事になります。
それを管理しているのがお寺です。
娘さんの代になってお墓の後継者が娘さんになった事を
お寺に伝えれば名前が違っていても大丈夫
またお墓に納骨を希望してもお墓の後継者が承諾しないと
お墓には入れない、
と、伝えました。

それでホットしたようです。

きっと以前から気になっていたのでしょうね。
でも誰に聞いたらいいのか?解らなかったのでしょう。

この様な質問は、あちらこちらのセミナーに出向くと
よくあることです。
一般の方のセミナーでは、葬儀の話をしても
質問の半数はお墓の事です。が

皆さんは聞き場所を探しているのかも知れませんね。

私でよければ、いつでも答えますよ。
気になる方はどうぞご遠慮なく。

海洋散骨

2009年03月31日 | お墓・納骨・永代供養
私が死んだら、海に散骨してね。
お墓なんていらない。自然に帰るのが一番よ。

そんな話をよく聞きますね。

私も海洋散骨に同行したことがあります。

その日は風が強くて、船はかなり揺れました。
天気も曇っていて、肌寒い日でした。

現地について、散骨式を始めようとしたら
喪主さんは船酔いでキャビンから出られず
お孫さんは吐き気があり・・・

それでも散骨をして散骨地点を遺族に確認してもらい
何とか無事に済ませました。

私は泳ぎが下手なせいかも知れませんが
深い海はチョット苦手なんです。
だから、こんな深い、黒い海に散骨されて
淋しくないかな?ッて思ってしまいましたが。

唯一、海の素晴らしさを感じたのはイルカの群れが
船を追ってずっと一緒にいてくれたことでした。

その後も、何度か散骨しましたけど
印象は同じようだったのです。

先日、散骨を10年で750回された散骨の会社の方にお目にかかり
色々な話を伺いました。

その方達の話からは、私のイメージとはまるで違う散骨風景が
語られました。

遺骨をパウダー状にて、水溶性の紙に包まれた物を、海中へ落すのですが
紙が途中で溶けて銀色に光る波間に淡く溶け出し
まるで海の大きな懐に包まれているようだ・・ということです。

ご夫妻で散骨の会社をされていて
奥様が、遺族の方から、細かい要望を聞かれて
全て企画されるそうです。

私との違いは、この方達はこよなく海を愛されている所。

ご夫妻で世界の海を渡られていますし
散骨もハワイやグァムまで行かれるそうです。

散骨はいまひとつ、気持ちが向かない私でしたが
桜の季節に隅田川を渡りながらシャンパンを飲んでお別れした話。
黒潮の流れに乗せて世界一周が出来るようにした話。
ペットの骨と一緒に散骨した話。
ヨーデルのプロが同乗して散骨の時に歌った話。
などなど。

冷たい深い海と感じていたものが
温かいキラキラ光る海に変わっていく気がしました。

ちなみに、皆さんはパウダー状にした骨は
海面に浮くと思いませんか?

ところがパウダーにしても骨はスーッと吸い込まれるように
海の中に沈んでいきます。

ところで散骨のお値段ですが
遺骨だけを預かって、遺族の方の代わりに散骨を代行する場合は42,000円

3組の遺族が合同で散骨に参加する場合、1遺族2名で105,000円

船をチャーターする場合8名まで乗船できて250,000円だそうです。

お墓にかわる海洋散骨が市民権を得てきましたね。



問い合わせ先は
海洋自然葬の風  0120-040-352
http//www.sgy2.com/kaze/


お墓はどうします?

2009年03月30日 | お墓・納骨・永代供養
お彼岸にお墓参りに行きました。

お彼岸になると、お墓参りをしないと申し訳ないような気持ちになります。

私の住む区内には、大きな霊園が3ヶ所あります。

その近くに、市営の火葬場もあるのですが
お彼岸には、友引でなくても火葬場は休みになります。

お墓参りの車で、火葬場へ向う道が大渋滞を起こすからです。

お彼岸は日本中がお墓参り大移動をするのです。


私の実家は、父が三男なので、新しく墓地を借りました。
まだ、墓は建ててません。

その近くに母の実家の墓があります。
こちらは、すでに後を継ぐものが居なくて
母が死んだら、無縁になるのです。

母は、そのことがとても辛いようです。
出来れば、自分も実家の墓に入りたいと思っています。
しかし、父の手前、それは出来ないようです。

よく聞く話ですが
夫の実家の墓には入りたくない、とか
夫と一緒の墓はいやだとか。

以前、葬儀をお手伝いした家では
亡くなった奥様が、ご主人に内緒で
他の宗教の墓を購入していたのが、通夜の日に解り
大事になったことがありました。

死んでしまえば、結局生きている人の手で葬られるのですから
希望通りには行かないかもしれません。

いっそのこと、散骨がいいか!なんて声も聞こえてきます。
散骨と言っても海洋ばかりではなく
樹木葬や自然葬など多様化してきましたけど。

でも、確かにこれからはお墓の選択肢が増えて
従来のお墓はすくなくなるかもしれませんね。


手元供養展

2009年03月21日 | お墓・納骨・永代供養

手元供養展IN横浜

このイベントは
お墓じゃなくても、自宅でも供養ができるよ!というイベントです。

各地で展示会と説明会を催し、すでに13回目になります。


*大切な人を遠くに埋葬したくない
*お墓が遠方の為、墓参りが難しい
*経済的な理由でお墓が建立できない
*仏壇がない、又は置く場所がないが故人を偲びたい
*無宗教なのでお墓や戒名は不要、自分らしい最後を希望
*残る家族に余計な負担をかけたくない
*供養を人任せにしたくない

などの理由から
遺骨の一部を容器やペンダントに納め
自宅に置いたり、身に付けられるようにしたものです。

この他にも遺骨から作ったダイヤモンド
遺骨を練りこんだプレートやペンダント
遺骨を入れるためのミニ小瓶などなど

沢山の品物があります。

火葬された遺骨を一度粉状にして
保存したり、加工します。

骨を粉状にするのは
散骨をする時にも必要です。

海洋に散骨する時は2ミリ以下に粉砕しなければなりません。

近年、お墓に埋葬することに抵抗や不安を持つ人々が増えてきました。
お墓を立てても、継承者がいない・・という理由も多いようです。

毎年、手元供養の関連商品は増えています。
そして、見た目も美しく遺骨のイメージはありません。

つい数年前までは、この現象を誰も想像しなかったはずです

そして、こういうイベントに人が集まってくるのです。
世の中、死にまつわる意識も大きく変わってきました。

1人住まいの遺骨の行方

2008年10月20日 | お墓・納骨・永代供養
今、立ち上げているホームページに
「納骨・永代供養代行サポート」を準備しています。

家族のない方が、この先増えてきます。
もちろん、親族が誰もいない訳ではないけど
親しい付き合いをしていない人は、多いものです。
自分の死後、葬儀や納骨を誰に託すべきか?
迷っている人がいます。

その方達の為に、遺骨を預かり納骨や永代供養をしてあげたら・・・

実は、葬儀社にいた時から、ずっと考えてたことなんです。
でも、葬儀の現場ではそこまでサポートする余裕はありませんでした。

どこでも、葬儀のためのスタッフは休む暇もないくらいの人数で
仕事をしています。気になりながらも手が出ませんでした。

以前に、散骨を依頼された女性がいました。
県営住宅に1人で住んで、持病が悪化しているというのです。

散骨希望は、その方のお母さんの遺骨でした。
お金がなく、墓も買えない。
家族は私だけ。
自分にもしものことがあったら、どうしよう。
せめて、母の遺骨だけでも自分の手で何とかしておきたい
との事。
「散骨が一番安いでしょう。私だけじゃ後の供養も出来ないし」

親しくしている民生委員の方に付き添ってもらい
その方は、無事に散骨を終えました。

現在その方が、お元気なのかはわかりませんが
病の体で、一人歩きもままならない方が
ずっと部屋に置いていたお母さんの遺骨を散骨して
ホッとされたそうです。

それで、納骨、永代供養の代行をしようと思ったのですが
調べてみたら、やっているところが多少ありました。
霊園とか、お坊さんがされています。
なるほど!

でも、私は普通の人に、そのお仕事をしていただくつもりです。
子育てを終えた主婦の方やリタイアした男性などにお願いしたいです。
普通の家庭のように送りたいと思うので。

ついでに調べたら、お墓参り代行は多くの会社がやってました。
墓石屋さんが多いみたいですね。

日本人は、お墓参りを大事にしています。
遠くて行けない、足が弱って行けない、仕事が忙しくて行けない
色々な理由があるでしょうが、気にされているんですよね。

確かに、お彼岸やお盆にお墓参りすると
すがすがしい気分になるものです。
役目を果たした・・・そんな気持ちになりますね。

お墓の問題

2008年10月12日 | お墓・納骨・永代供養
お墓参りにいっていますか?

最近、無縁になってしまったお墓をよく見かけます。
お寺でも、勝手に手をつけられず困っているようです。

知り合いのお寺では、数年前から
個人墓や、夫婦墓を作っています。

普通のお墓は、何代でも後を継ぐ人がいる限り
同じ墓を利用することが出来ますが
個人の墓は、その人限りが利用できる墓の事です。

お墓は跡取りがいないと、買うことが難しいんですよ。
知っていましたか?

子供がいても、娘なら結婚すれば墓守はの望めない。
また、海外や、国内でも遠方に住んでいれば
年に1回のお墓参りも無理かもしれない。

そういう事情の人が確実に増えているのです。
だから、個人、夫婦墓はよく売れるそうです。
又値段も40万円~と手ごろです(このタイプでは平均的な価格です)

このお寺のお墓は13回忌まで個人墓で供養をして
その後は、他の遺骨と同じ場所に移され、永代に供養するそうです。
33回忌後に合葬するお寺もあります。
つまり、家族がいなくてもお寺がちゃんと供養を続けるのです。

又、納骨堂も多くなりました。
遺骨を所定の場所で預かってくれるのです。
ロッカー式に作られていたり
お堂の中に納められたりします。
こちらは個人墓より、更に手頃な価格です

お墓の形態が変わってきたのですね。

私の知り合いも
娘は長男に嫁ぎ、息子はずっと独身を通しています。

それなら、将来、子供に負担をかけないようにと
夫婦墓を買いました。

夫婦揃って、まだまだ健康です。

お墓を決めて、安心できたといってます。

お墓への価値観が変わりました。