柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

もし葬儀でコートをなくしたら

2009年11月28日 | 葬祭スタッフ
葬儀に行かれたご主人のコートが無くなったそうです。
コートの取り違いですね。
この葬儀社は「うちの責任ではない。諦めて」といったそうです。
そして探す気配も弁償する気配も無かったことにガッカリされてました。

葬儀にいくと焼香前に「手荷物はこちらへ」と促されることがあります。
何の疑いも無くそこに置きますが、良く考えれば貴重品が入っている可能性が
ありますよね、コートやバッグには。
そこに置いたコートが無くなったら?
諦めてでは、納得できませんね。

これからは「いいえ自分で持ちます」といったほうがいいのかもしれませんね。

私が葬儀の現場にいた時にも、コートや傘の取り違えはありました。
その場合はすぐに会葬者が流れて行く先に走って
「コートのお間違えがありました。恐れ入りますがコートをご確認下さい」と
お願いをしました。
こちらでは通夜の後、会葬者は会食の席に立寄るので助かりました。
結局、最後にはコートが見つかることが殆どです。
最後まで手荷物台の上に残っていたコートがその方のだったり
笑い話のようですがコートを着てこないのに勘違いされていたり・・・

式場内に置いて頂いた傘が無くなった時は、後日お詫びの品を持って伺ったことがありました。
品物の弁償となると価格の判断が難しくなりますね。

このような対応をしていたので大事になった事は一度もありませんでしたが
お客様に嫌な思いをさせないために、最終的にはお荷物を預からずに焼香台の足元に手荷物台を置くようにしました。

お客様の荷物をスタッフの声がけで置いた場合は、葬儀社の対応は
慎重にしなくてはならないでしょう。
ただ、突っ立て入ればいいという訳にはいきませんね。 




悲しみのコメントを頂いて

2009年11月25日 | 悲しみのケア
このブログでは、お葬式についてあれこれと書いていますが
実際に大切な人との死別を経験された方がコメントを下さいます。
今日も赤ちゃんを亡くしたお母さんがコメントを寄せてくれました。
悲嘆の中で気持ちを伝えるのは、とても大変なことです。
よく、コメントをくださったと思います。

この方だけでなく、今までにも色々な方が
メールを下さいました。

悲しすぎる時は、身近な人にはかえって
心の中を伝えにくいのかもしれませんね。

周りの人も、こういう方が悲しんでいる姿を見るのが辛くて
なんとなく近寄りがたくなります。

私もいつも戸惑いながら話しかけています。
そして、当事者でない私たちに出来る事は
優しく接する事だけだと思います。

時には差し伸べた手を拒否される事も有りますが
人生の中で一番の重大事件があったのですから
心が理解できない程に壊れていて当たり前なのです。

でも、落ち着かれてくると
自分の周りの優しさに気が付く人が多くいます。
それまでは「気持ちのまま」にされてもいいのではないでしょうか?

このブログも少しだけ
そんな役目が出来ると嬉しいのですが・・・






葬儀社の情報提供

2009年11月22日 | 葬儀の世界
先日、仕事のためある葬儀社さんに出向いてきました。
かなり大手の葬儀社で多数の斎場を持ち、施行件数も多い所です。
斎場に案内され親族控室の広さと機能に驚きました。
広い和室と広いリビングがありキッチンも利用できます。
地方なら広い斎場はたくさんありますが、他との相違点は
リビングに4人掛けの小さなテーブルセットが多数用意されています。

親族といっても縁のない親族もいますし、老若男女が集まるので
細かいグループに分かれられるのも必要なことです。
・・・私は持病から座ることが苦手となり
少し前までは畳の部屋では過ごせませんでした。
ですから、椅子に座れるというのは時間を過ごす上で大きな要素だったんです。
そうなって気づいたのですが、見た目にはわかりませんが高齢者でなくても足の悪い人がとても多いのです。
しかし、若い人や健康な人には中々解ってもらえないことでした。
この小さめのテーブルが多く設置されていたのは感激しました。

和室には通夜後柩が安置できるようになっています
これも今や大事な要素です。

もう1点、斎場全体の色彩の良さにも惹かれるものがありました。
白とダーク系の色遣いは落着きを感じます。
異業種の建てたビルを利用されていますが
天井の低さをあまり感じません。

こちらの葬儀社さんはハード面の充実は素晴らしいのですが、ソフト面として
お客さんへの情報提供の不足を感じられたようです。
葬儀社の歴史は古いのですが、今回初めて
お客様向けのセミナーを企画されたそうです。

今や葬儀社の大きさにかかわらず、あちらこちらで
セミナーを開催しています。
葬儀社が葬儀の情報を一般の方に提供することは、とても大切なことです。

葬儀の規模が小さくなった・・・・
家族葬や直送しか選ばれない・・・
と嘆く葬儀社さんは多いのですが
お客様に葬儀の意味をきちんと知らせることもなく
葬儀への意識を変える努力がされていません。
葬儀への意識とは高い価格の要求ではありません
故人と別れることが必要な人は本当に家族だけなのか?
家族の知っている知人や親族だけが悲嘆の対象なのか?
時間をかけて別れる事にどんな意味があるのか?

こういう話をしている時のお客様は真剣に聞き入っています。
涙を流して聴いている方は、たぶん家族を亡くした経験があるかたです。
経験しているからこそ、「死」の辛さに共感されているのだと思います。

他方面の情報を提供すれば、そこから判断が生まれてきます。
ただ単にテレビが言ってた、雑誌に書かれていた
というだけでの判断ではなくなります。

その葬儀社のセミナーには初めてにもかかわらず
雪という悪天候にもかかわらず
100人を超す人が集まりました。

葬儀社本位のセミナーでなかったので
その葬儀社の姿勢にもお客様は信用を得たと思います。

最後に
皆さんからも情報発信を葬儀社にしてほしいと話しました。
葬儀後のアンケートには「良かったです」が大多数
でもちょっとココが?と思う事を伝えてほしい。
葬儀社はお客様が満足されたと思えば、改善点すら気がつかないし何をすべきかが分からない。
お客様が求めないものを備えようと勘違いをするところも多い
お客様も葬儀社を育てていただきとお願いをしてきました。






小さくてもいい葬儀社

2009年11月19日 | 葬儀の世界
葬儀社さんとご一緒に仕事をする機会が増えました。
その1つに生前契約とアフターサポートシステムの提携があります。
お客様の将来の葬儀を、契約書を交わすことによって
事前に決めておくシステムです。
その他に、葬儀後の諸手続も葬儀社さんが受けられるように
サポートしています。

生前契約なんて、すぐにご依頼がある訳ではないのですが
近い将来、必要になるシステムなので
今から取り入れておきたいという葬儀社さんがいます。

決して規模の大きい葬儀社さんではありませんが
どちらも、葬儀理念がしっかりしていて
どんな葬儀をしたいのかが、明確です。

社長の方針が決まっていれば、社員もぶれる事はありません。
説明に伺っても対応される姿勢は、前向きで謙虚さがあります。
こういう葬儀社さんにめぐり合うと心が震えます。
私は今、このシステムを通じて同じ目線の仲間作りをしています。

葬儀の仕事は遣り甲斐のある奥の深い仕事です。
葬儀社の考え方や社員の動き1つで
大事な家族の最後をどう過すかが変わります。

正直に言って
ここなら、誰にでも安心して葬儀をお薦めできる!と
云う会社はめったにありません。

先日も喪主の想いが伝わらず、散々だった葬儀がありました。
喪主の希望が叶えられなかった怒りを「家族を亡くした悲嘆だから、怒りを表現した方がいい」と葬儀社側は言ったそうです。
葬儀社への不満をグリーフワークに置き換えてしまうなんて・・・
話しを伺って絶句しました。

早くいい仲間つくりが出来、「ここなら安心」とご紹介できるようにしたいものです


死ぬ時に後悔する25のこと

2009年11月17日 | 
昨夜のTV「エチカの鏡}と言う番組を見ましたか?

「死ぬ時に後悔する25のこと」 を紹介していました。

<真っ先に後悔すること>
1 健康を大切にしなかったこと
2 遺産をどうするかを決めなかったこと
3 夢をかなえられなかったこと(夢をかなえるために全力を尽くさなかったこと)
4 故郷に帰らなかったこと(墓参りをしなかったこと)

<しておけばよかったと後悔すること>
5 行きたい場所に旅行しなかったこと
6 美味しいものを食べておかなかったこと
7 趣味に時間を割かなかったこと
8 会いたい人に会わなかったこと
9 自分の葬儀を考えなかったこと
10 やりたいことをやらなかったこと(人の為に時間をかけ自分の為にしなかった)
11 他人に優しくしなかったこと(人の為に生きてくれば良かった)
12 心に残る恋愛をしなかったこと
13 結婚をしなかったこと
14 子供を産み育てなかったこと
15 子供を結婚させなかったこと

<しなければ良かったと後悔すること>
16 悪事に手を染めたこと
17 たばこを止めなかったこと
18 感情に振り回された一生を過ごしたこと(些細なことでイライラしたこと)
19 自分が一番と信じて疑わなかったこと(人の言うことを聞かなかった)

<自分の死と向き合った時に後悔すること>
20 死を不幸だと思ってしまったこと
21 神仏の教えを知らなかったこと
22 生前の意思を示さなかったこと(延命治療、感謝を云えなかった)
23 残された時間を大切に過ごさなかったこと(治療に専念し家族との時間を作らなかった)
24 自分の生きた証を残さなかったこと(自伝や俳句や絵画や家族への手紙)

<最後に>
25 愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと


これを書いたのは
終末期医療の専門医師・大津秀一さんです。

この方は33歳と言う若さですが
1000人以上の看取りをされ
その中で見聞きしたことを記しています。

死を間近に感じた時
人はこんな気持ちになるのですね。

私も今、死が迫ってきたら
この中のいくつかは思い当たります。
悔いが残らぬ様に
今からでも実行できるかな?
やっぱり難しい・・・

葬儀関係者へ、新型インフルエンザ対策しましょう

2009年11月15日 | 葬祭スタッフ
新型インフルエンザの死亡者数は55名。
世代別にみると
10才未満・・・・13名
10代・・・・・・ 3名
20代・・・・・・ 3名
30代・・・・・・ 7名
40代・・・・・・ 5名
50代・・・・・・ 6名
60代・・・・・・ 6名
70代・・・・・・ 5名
80才以上・・・・ 7名 

確かに10才未満は死亡者は多いですね。
でも他の世代の死亡数が極端に少ない訳でもないですね。
今も、感染者数は毎日伸び続けています。
近所の内科はとても混んでいますし
休日診療所は毎週駐車場から車があふれています。

私は先だって新型インフルエンザのワクチンを打っただけで
かなりひどい症状が出ましたが
症状は多数あり、軽い症状の人もいるんです。
だから感染していることに気がつかない人もいます。

葬式には色々な人が集まってきます。
葬儀社は何の対応もしないでいいのでしょうか?
仕事柄、一歩進んだ対策をとるべきではないでしょうか?
感染を地域に広めない事が当然必要になってくるはずです。

反対に、間違った知識の為に不要な対策を取っている葬儀社もあります。
葬儀社が感染を「危険」と思い込めば、故人を隔離してしまい
遺族が故人と充分な別れをする事も出来ない状況も発生します。

葬儀社は新型インフルエンザに係わらず
遺体の衛生管理、
遺族や親族への感染予防、
そして自分達の感染予防を行なう
社会的責任があると思います。

その為にも是非お薦めしたいセミナーがあります。
以前紹介した
新型インフルエンザ対策セミナーです。

セミナー受講者から好評が得られ
再度、セミナーが開かれます。
私も今回は受講するつもりです。

葬儀関係者の皆さんにも是非お薦めしたいので
ご案内します。

日時: 11月30日(月) 10:00~12:30
会場: クローバー西新宿
定員: 40名
参加費:5000円
主催: 株式会社ジーエスアイ
問合せ:03-5641-5466
htpp://www.griefsupport.co.jp/


預貯金の凍結

2009年11月12日 | 世の中
死亡届けを出すと、故人の預貯金は凍結されます。
この知識は多くの方が知るようになりました。

どうやって金融機関は知るのでしょうか?

至ってシンプルな方法だそうです。
地域の回覧板や、掲示板の訃報紙、顧客からの葬儀の知らせなどだそうです。
それを知った時点で、すぐに凍結されます。
だから、凍結されるのに個人差があるのですね。
有名人ほど早い可能性があります。

故人が銀行の顧客だとすれば
担当者が葬儀に出席することもあるので
そのときは、香典を出した時点で、口座はストップされます。

死が迫ったとき、前もって他の家族名義の口座に移し変えても
税務署は、ちゃんと調べて故人の相続財産とみなされます

最近では
葬儀後に故人の預貯金を下ろしたり名義を変えるのに
遺族が出向いても、簡単にはすまなくなりました。
専門家が同行しても、時間がかかると聞いています。

家族を亡くした時に、預貯金の事まで考える事は難しいでしょう。
その為にも、葬儀の相談を受けた時点で
葬儀社がその事実を伝えておく必要は大いにあると思います。

以前はご主人の名義で殆どの貯蓄をしていた家庭があったと思いますが
これからは、ある程度、名義を分散しておくことも大事になりますね。

葬儀の料理

2009年11月09日 | 葬儀の世界
皆さんは葬式に行って通夜に振舞われる料理を召し上がりますか?
関東地方では、通夜時に一般の会葬者に料理を仕度します。
他の地域でのこういう習慣は少ないようです。

以前はテントを張って野外での会食でしたので
寄らずに帰る方の方が多かったのですが
ホール葬になってから、会食の席に寄られる方が多くなりました。

葬式だから、と言って精進料理というわけではなく
肉も刺身も用意されます。

葬儀の食事は精進料理だけを出す。という葬儀社もあります。
これらの会社は葬儀理念を持っていいるからこそ
自信を持ってその方針を守りきっています。
この理念こそが、葬儀社の主張であり
利用されるお客様に葬儀のあり方を説いているので
私は大いに認めています。

しかし大多数は刺身や肉を使った料理です。
私が経験した葬儀社も同様の料理を使用していました。

今は珍しくもないのですが
和洋中と取り揃えてくれる料理屋さんがありました。

私の担当した葬儀で通夜料理を全て中華にしたことがあります。
喪主は飲食店を経営されており、会葬に見えた方に食事も楽しんで欲しい
との意向がありました。
周囲の人は「葬儀に中華なんて」と言う声もありましたが
通夜が終わったときには、どのお皿も綺麗に食べつくされていました。
とても好評だったのです。

又、無宗教の葬儀をする時は、ビュッフェをしていただいたり
茶話会風にしていただいたりしました。
どれも喜ばれました。

その料理屋さんに
受付などのお手伝いをしてくださる方々の食事も一工夫していただきました。
出棺の後に食事をしていただくのですが
やはり中華の大皿料理をお願いしたのです。
チャーハンや酢豚やエビチリやスープなど・・・
前日の通夜時には、すしや、煮物や揚物などの一般的な料理を
召し上がるので、味を変えたかったのです。

お手伝いの方は町内の役員の方か、会社関係の方が多いのです。
この方達は、葬儀のお手伝いは行き慣れています。
そこでいつも同じような料理を出されます。
お付合いで引き受けていただいている方々なので
出棺の後は、少しリラックスしていただきたいと考えてのことです。
これも好評でした。

でもこの料理屋さんのもっといい処は
サービスの姿勢です。
配膳の早さ、気づきの良さは抜群でした。

式の冒頭にいつも故人のナレーションを入れるのですが
ホールの陰で料理屋さんのスタッフが聴き入っているのです。
ある日、理由を聞いたら
「こんなお人柄だったのか」と思いながら配膳や接待をすると
ご親族との会話も上手に出来る、と言うのです。

そのスタッフ達は手の不自由な方の為に自分達で介護用品の
スプーンやフォークを用意していました。

この料理屋さんは私たちの式から学びとるものがあり
私たちもこの料理屋さんの提案や工夫に多くの物を学びました。
仕事の上でこういうパートナーがいる事は貴重です。




電車の乗り方を知らない高校生

2009年11月06日 | 世の中
先日、新幹線を利用した時に「何だこれは!」と怒りを感じたことがありました。

大阪から新幹線に乗り込む時です。
修学旅行(今は違う呼び方ですか?)の生徒が大勢降りてきました。
それがダラダラ、ダラダラと。
高校生だと思うのだけど、引率の先生はいるのでしょう?
途中から旅行会社の添乗員みたいな人が車輌の中に入って
生徒を急がせていましたが、それでも随分と時間がかかっていましたよ。
乗客が乗り込むと座る間もなく出発しましたから。

新幹線の中に入って又、ビックリです。
座席があちらもこちらも、向きがバラバラです。
グループ毎にボックス席にしていたままです。

新幹線は降車するときに必ず
シートを元に戻す様に車内アナウスが入ります。
きっと大阪駅に到着する寸前まで、降りる準備をしていなかったのでしょう。
おまけに床にはお弁当やお菓子の袋が散乱しています。

公共の乗り物に乗ったらどうすべきなのか
家庭で教えるべき物だと思いますが
学校主催の集団行動ならば、学校側の指導があって当たり前だと思います。

高卒に限らず新入社員は、何処の会社でも社員教育に
社会人以前の教育から始めないといけない状況だそうです。

新幹線での出来事を思えば、その実情が分かります。
もはや学校の先生は、生徒に何も言えなくなっているのでしょうか?
それとも、先生も何も知らないのでしょうか?

座席に残されていた「しおり」から
北海道の高校生だと知りました。


1人住いの人の最後は?

2009年11月04日 | 世の中
ご自分の葬儀を決めておきたい人の為に
生前契約があります。

そんなこと、元気なうちに決めることない!
葬式なんて、死んだら周りが決めればいいことだ!

そうお考えの方はたくさんいらっしゃると思います。

もし、自分に家族がなくて
普段から親しくしている親戚がいなかったら
どうしますか?

これからは老人施設がたくさん出来て
そこで最後まで看取ってくれるかもしれませんね。

でも死んだ後、葬儀や納骨や身の回りの所帯道具や
それから持っていたお金や株や、かけていた保険や、
不動産はどうしますか?

そこまで施設では処理してくれませんし
相続関係にないと、勝手には手がつけられません。

人が1人死ぬと、その後始末に大変な手間がかかります。

そういう環境の方が年々、増え続けています。

その方達が
周りに迷惑をかけずに
また
自分が作った財産をどう始末したらいいのか
元気なうちに考えておいた方がいいのは当然なことですね。

(ご家族がいても、死を宣告されている方ならご家族の負担を軽くする為に
ある程度は身の回りを整理されて、困らないようにしてあげたいと思う方もいるでしょうね)

何年生きるかなんて
誰にも予想がつかないのですから
何処から手をつけていいか
分からないですよね。

とりあえず
自分が死んだら
死後のことを頼める人を決めておくといいですね。

一番近いわけではないけど信頼できる親戚がいればその方に。
親戚にいなくても友人の中にいませんか?

すぐの思い当たらなくても
今から探しておくといいですね。
とにかく死んだら自分では何も出来ないのですから。
その役を専門家に(弁護士や行政書士や司法書士など)頼むことも出来ます。
これには当然費用がかかりますけど。

その方が決まって
相手も承諾してくれたら、その方を執行人とします。
死んだ後、身の周りの処理をどうしたらよいのか決めましょう。

でも、何処から考えればいいのか困りますね。


そこで
近くの葬儀社に行くと
死んだら
どういう葬儀をするのか?
遺骨はどうするのか?
遺品や家財はどう始末するのか?
死後の預貯金はどうするのか?
持っている不動産はどうするのか?
などなどを
聴き取ってくれて
決めたことが死後確実に実行されるように
専門家が契約書を作制し
葬儀関係は葬儀社が
それ以外は専門家が対処してくれて
それを最初に決めた執行人が確認してくれて
最後にあなたの財産から支払をしてくれるシステムを
作ったんです。

でも、元気な時に決めるのですから
心変わりがあるのは当然です。
だから毎年一回、意思確認をして
変更をする事が出来ます。

そのシステムはまだ生まれたばかりですが
すでに数社の葬儀社さんが取入れを決めてくれました。

有難い事に、名乗りをあげてくれた葬儀社さんは
何処も、ご遺族の為に良いことを次々に提案されている
前向きな方々ばかりです。
 
きっと、すぐにこういう時代が来て
最後まで自立したいき方をされる方が増えるだろうと
私たちは思っています。

そのために今から生前契約の受け入れ態勢を作ります。

昨日、大阪でその葬儀社さんがたに
詳細を勉強してもらいました。

このシステムを
プレニード(生前契約)・アフターサポートシステム『ささえびと』と言います。

早く皆さんの近くの葬儀社さんも
この『ささえびと』を備えていただき
お役に立てる日が来るといいのですが。


インフルエンザの接種で大変

2009年11月02日 | sibatanoriko?
先日、医療機関で新型インフルエンザの予防接種を受けました。
私には持病があるので対象者なんです。

使用している薬の関係で抵抗力が少ない為
毎年、この時期になるとインフルエンザの予防接種を受けます。
いつもはケロッとしているのに、今回は大変でした。

接種して3時間後から頭痛がしてきて
なんだか、だるいのです。
翌日になったら、更に体調が悪い。
熱っぽいような気がするのに体温は35度しかなく、
昨日の接種された注射跡は、腕の太さと同じくらいに腫れています。

そのうちに気持ちが悪くなり
とうとう、一日中寝てしまいました。

食べ物は何も受け付けず起きると吐き気がしてきて
最悪です。

主人が義母の介護で別になっている為
一人で寝てましたが、お一人住まいのお年寄りなら
こんなとき、どうするのかと気になりました。
きっと心細いでしょうね。
救急車を呼ぶ判断もなかなか難しい。

私の場合は原因が分かっていたので我慢の一日でした。

夜遅くになって少し落ち着きました。
ずっとご無沙汰していたブログを書いて又、寝床へ。
あきれるくらいよく寝ました。

明日から大阪、名古屋と出張です。
急に寒くなるようですが
お陰でインフルエンザの感染はなくなりました。

ワクチンを打っただけであんなに具合が悪くなるのですから
やっぱり大変な風邪なんですね。

皆さん、どうぞお気をつけ下さい

葬儀ナレーションを作った理由

2009年11月01日 | お葬式
ブログをアクセスしてくださるキーワードに「葬儀ナレーション」があります。
結構頻繁に入っていきます。

昨日もコメントを頂きました。
コメントを頂くのって大変なことですね。
有難いです。

ナレーションを作り始めたのは葬儀の担当をしてすぐの頃からです。
葬儀司会のテキストがあり、そこにあるナレーションは
短い文章でしたが何パターンも例題がありました。
スタッフ皆でそれを利用してました。
司会するだけで精一杯でしたから。

ご遺族と打合せすると
ご遺族から見た故人が感じられますよね。
でも、強い思い入れがあって故人を語る方は少ない。

それより、葬儀の相談で頭が一杯だし、
その途中で電話は入るし、弔問客は見えるし
喪主様の気持ちは落ち着きません。

遺影写真を選んでいただくときに
何枚もの写真を前に家族同士で
写真にまつわる話しが聞こえてきます。
つい、おせっかいをして
「いいお顔ですね。これはいつ?」とお聞きすると
そこから故人の話に花が咲くことがあります。
そして、故人への思い出が皆さんから聞こえ出します。

「このときは、こうだった」
「あら、そうなの?私は知らなかった」
「でも、こんな事もあったじゃない!」

こんなやり取りを聞いていると
この方を紹介したい、と思ってきました。

葬儀には故人に直接あったことが無い方も来るし
会社だけのお付合いしかない人もいる。

最後に故人の人柄を再確認してもらえたら
焼香する気持ちも変わるのではないかと。

それを考えると、テキストにある例題は
あまりにも故人とかけ離れているようで、
ナレーションとして別に考えるようになりました。

気をつけた点は
ご遺族が語った言葉をそのままお伝えしよう、としたことです。
私の気持ちが入ってしまったり、綺麗に作り過ぎないように。

故人の欠点も皆さんから語られたのなら
隠さずに少し控えめに紹介しました。

私はこの方法で、葬儀に故人らしさを出してきました。
ナレーションも作り手の考えひとつで違ってきます。
私が以前勤めていた葬儀社では
故人を語る、といのがその会社のカラーでした。
そのために使える時間は3分ほどです。

この3分は
「私がご遺族から故人の話をきちんと聞き
その思いも受け止めました」という時間でした。