柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

高齢者に優しい「なんでも相談室」が必要です

2013年12月24日 | 老後
ご近所にいるご夫妻はお子さんがいません
ご主人は長い闘病生活で今は殆どベッドで過ごします
病院に行くときだけ車いすを使い介護タクシーで送迎してもらいます

80才を超えたご主人を80才に近い奥さんが介護していますが
ヘルパーさんを週1回きて頂いたのはほんの半年ほど前です

視力の落ちているご主人は手さぐりでトイレや入浴をしますが
その都度、奥さんが傍について面倒を見ています

お風呂で何度か立ち上がれなくなり
2か月前から入浴介助のヘルパーさんに週2回入ってもらうように
なりました

今月に入ってから、ご主人の腰痛が激しくなり足に力が入らず
トイレに行くつもりでベッドから車いすに移動中に
床に滑り落ちると動けなくなる事がたび重なり、なんどもSOSが入ってきました

80キロのご主人を起こそうにも奥さんの力ではどうにもなりません
私達夫婦が行ってやっと抱え込み車いすに座らせます

一度は救急車で病院へ運びましたが
大した治療がないため、すぐに帰されてきました

ケアーマネージャーさんに相談したら
近いうちに伺います、という返事だそうで
奥さんは「そんなのんびりしていたら私が倒れる」と訴えて
来てもらったそうです

急いでショートステイ先を探して手配してもらいましたが
2週間で戻ってきます

その間に、簡易トイレを手配してもらいましたが
ショートステイから戻ってきたらどうなるのか、心配しています

奥さんにケアーマネージャーを変えてみたら?と
提案してみました

今までの様子を見ても、80才近い奥さんにヘルパーさんの提案も
つい最近までしないし、簡易トイレの提案もしない事に疑問を感じたからです

先週、奥さんと一緒に地域包括センターにその件で相談に行ってみました

すぐに他の方を紹介してくれましたが
知らせを受けて、今までのケアーマネージャーの人が慌てて飛んできたそうです

ショートステイから帰ってくる日が決まっていても
その後どうしたらいいのか?何の音さたもなかったので
奥さんはきっぱりお断りしたそうです

この奥さんは、お世話になったケアーマネージャーさんを変えることは
申しわけないと、ずっと思っていたようです
また、ケアーマネージャーさんの仕事はどこも変わらないのでは・・と
思ってもいたようです

私は実家の両親も義母も叔母もケアーマネージャーさんやヘルパーさんに
いつも相談に乗ってもらい色々教えて頂いていたので
ずいぶん、対応が違うなーと感じていました

明日、ご主人がショートステイから戻ってきます
今回は奥さんが少しでも安心できるようになるといいのですが


色々な制度ができていても
どのように利用したらいいのか、どこに相談に行ったらいいのか
その方法を知らないで、困っている人は沢山います

経済産業省で行ったエンディングに関するアンケートでも
遺言書や任意後見などを利用しているか?の質問に
利用しているは、数パーセントです
利用していない、の人に理由を聞くと
「どのように利用したらいいのか、どこに相談に行ったらいいのか
その方法を知らない」と答えています

皆、ご近所の奥さんと同じですね
この辺を何とかしないとね・・・


葬祭スタッフ実務 実践マニュアル集成、もうじき出来上がります

2013年12月22日 | 私の半径100メートル
「葬祭スタッフ実務 実践マニュアル集成」の原稿を
やっと書き上げました。
約半年かかって上巻、下巻と手がけましたが
良い体験をしました

自分の思考を書くことの難しさを思い知らされました
書きながら、本当に役立つことを書いているのだろうか?と
何度も不安に陥りました

書き終わる頃に感じたことは
葬儀の実務において私の想いはすごくシンプルであることと
すでに20年近く携わっているのに、基本は何も変わっていない事でした
それを改めて知ることができたのは、大きな収穫です
本音を言えば、全編を通じて同じ事を繰り返し書いている自分に驚いたのですが・・・

実際に葬儀の現場を検証させていただく機会が増えた時期に
この原稿依頼があったことも幸せでした

一生懸命お客様の為に動いている葬儀社の方々が
何が不足なのか解らないで迷っているのが
原稿の内容と同時進行で確認できました

ちょっとした見方や考えかたの違いだけなんです
葬儀社スタッフは皆さん真面目に取り組んでいる方が多いのに
とても残念です
途中からはその点を気にして書きました


多くの葬儀社にとって不要な内容であっても
実務集として利用していただける葬儀社がありそうです


先に出版された「喪主ハンドブック」も
発売3か月で好評につき増刷が決まったとご連絡を頂きました
この本はきちんとしたライターと編集者の力があればこその結果ですが
私のエッセンスを含めて頂けただけでも嬉しいことです

今まで時間に追われ続けていましたが
何とか年内で一段落しそうで
無事に年が越せそうです!

延命治療の記事

2013年12月10日 | 私の半径100メートル
以前に紹介した「終活ライフ」というパブロイド紙に
延命治療に関する記事が2件載っています

興味深いので紹介しました

一つは「希望により人工呼吸器や人工心肺の使用を中止する医療機関が増加」
今までは延命措置の中止は、どの医療機関でも慎重だったが
回復の見込みがないのに続けられる延命治療の是非が問われ始めたことで
医療機関の対応が変わりつつある

という記事です


もう一つは
「自分の意思で決めたい」“最後”の在り方! 終末期医療の相談員を設置

厚労省では2007年に「十分な話し合いのもとに患者本人が終末期医療について決める」
という指針を示したが、対応スタッフの不足で現場での実現は困難だった
厚労省はモデル事業として終末期のケア相談員を10病院に配置することになった
「本人の意志で自分の終末期医療を決める」という考えを広く普及させたい考え

というものでした。

終活セミナーでも「延命治療」の話は大変興味があり
多くの方が集まってこられます

その方の多くは延命治療の拒否を希望されますが
本当に希望通りに実行してくれるのか?と
疑問を持つ人も多くいます。

このような記事は新聞には載っているはずですが
私たちは見逃すこともありますね

「終活ライフ」は興味を引く、終活に関する記事が集められたおり
発刊を重ねるごとに、解説が解りやすくなってきています。
普通の新聞と一味違うのがここです。

2ヶ月ごとに送られてきますが
毎回読むのが楽しみになっています。

ある葬儀社さんでは
セミナー参加者にお渡ししているし
ある保険代理店では
保険の更新時にお持ちしているようです

50部単位の販売なので
顧客用として利用するのに便利です

問い合わせは
「終活ライフ」制作委員会
03-5927-1273

お世辞なしに面白いです!

終活セミナーに常連さんが多いのは・・・

2013年12月09日 | 老後
企業の企画した一般向けセミナーをお任せいただくことが多くなりました。

しかも継続セミナーでのご依頼が多いのです

終活に関する題材が殆どです
セミナーを企画する企業は葬儀社に限りません


そのうちの2件は年間を通してのセミナー企画です

この様な場合は、約3~4割のお客様が常連様です

その他の方は新規のお客様です

自分のこれから先にある時間の中で、知りたい事が沢山有る証拠ですね

子供には負担をかけないために
自分らしく生きていきたいために

気になる問題は解決の糸口を見つけたい!と
お考えなんですね

「この話聞いておきたい」と受講され
次の演題を知ると、考えもしなかった項目に
「聞いておいた方がいいかもしれない」と
学びに目覚めて頂けるようで・・・

常連さんが多いのは簡単な理由です
講師の話が簡単で解り易い
実体験が多いので納得できる
というご意見を多く頂きます

そうなんです
私のオバサン話が功をなしているようで・・・

所詮私には難しい話は無理なので
背伸びしてないだけなんですが


そういえば、先日新聞に『機密保護法』の内容が
書かれていましたが
どうしてあんなに解りにくい文章なのでしょう
以前に日本国憲法を今の言葉に置き換えた大学生がいたと思いますが
新聞社も、もっと解り易く書き換えて教えてくれたらいいのにね
年金も介護保険の説明も、わざと難解な言葉を連ねているようで
わからないまま、容認してしまっている私たちがいますよね


誰にでも解る言葉で話すことは、とても大事なことですね

葬儀の専門学校でテレビ撮影

2013年12月07日 | 葬儀専門学校
巣鴨にある駿台トラベル&ホテル専門学校の葬祭マネージメント学科で
非常勤の講師をしています。

私は通夜と葬儀告別式での葬祭スタッフの動きを8講座で教えています。
その試験を昨日行いました。

そのテスト冒頭にテレビ東京の「WBSニュース」が取材が入りました。
テストは生徒が指定されたシーンを葬祭スタッフになりきって演じます。

本来の題名は「冠婚葬祭の新習慣に商機 年末に線香が売れるワケ」というもので
最近では喪中ハガキで知り合いの死を知り、お悔やみに線香を贈る人が急増している
というものです。
また、ウェディングでは子供連れ結婚式が多くなり
親子で着られるウェディングドレスを紹介してました。

本来は線香入りの弔電の取材だったらしいのですが
若い学生が増えていると知り
急遽、授業風景を撮り、生徒にインタビューがされるようになったとか

いつ放送?と聞いたら
昨日の夜11時の放送でした
慌てて帰宅して、何とか間に合いましたが
テレビに映った生徒の動きはなんとかそれらしく見えてホッとしました。

来週の火曜日10日のBS-TBSの番組も生徒の授業風景が紹介されます

「関口宏の風に吹かれて」という番組で「時代に合わせた人材育成 専門学校の風」という題です
これは他の講師の授業でしたが
関口宏が納棺体験をしたそうです

30人近い生徒は私の過去の講師体験でも初めての大人数です

しかも18歳~30歳までの生徒の様子は今までとはまるで違っていました。
前期に5講座後期に10講座を持ちましたが
最後になってやっと生徒と気持ちが通ったような気がします。

生徒の平均年齢が高いほど真剣みを感じ、すぐに打ち解けたのですが・・・

しかし、授業を終わった感想としては
良い資質を持った生徒が沢山いたことです

来年はどうなることでしょう!

BS-TBS見てください