柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

いじめの解決?

2010年06月30日 | 世の中
今朝の出来事です。

うちの前に車が止まり、降りてきた女性が二人連れの中学生に話しかけます。
「ちょっと、話があるんだけど」
この言い方が異様で、窓のそばにいた私は様子をうかがいました。

「あんた、自分の性格が悪いの分かってる?」
すごい切り出しです。
「うちの子がうざいって?臭いって?汚いって?」
「それは自分の事だろう、うちの子が何したって言うんだよ」
「すみませんじゃねえよ。訳を言えって言ってんだろ」

こんな調子で一方的な会話が聞こえてきます。

どうやら、自分の娘が目の前にいる子にいじめられているらしく
このお母さんが登校時間をめがけて、文句をいいに方らしい。

それにしてもインパクトのあるお母さんです。
長袖のトレーニングウエアにサンダル履き。
手にたばこを挟んで行く手を阻むように仁王立ち。

行きかう人達は横目で様子を窺って行きます。
言われっぱなしの女の子は泣き出しています。
その隣で友人はおびえています。

するとこのお母さん
「ごめんね。関係ないのに巻き込んじゃって」とこの友人に謝罪。

あら?まとも?

そこへ、自転車で駆け付けた警官が事情徴収を始めます。

「大丈夫。なんでもないから。話を聞いているだけ。
なんだったらおまわりさん一緒に立ちあって。聞かれて困ること話してないから」
と強気なお母さん

しかし、ここからお母さんのトーンは下がり
話が聞こえなくなってしまいました。

しばらくすると、どうやら話はついたらしく子供全員をくるまにのせ
「私、学校まで送っていきますから」と警察官に言い残して去って行きました。


どちらがいいのか悪いのか、はヤジ馬には分かりませんが
親がここまで立ち入ることは珍しいかもしれませんね。

でも正当な範囲であれば、親が、というより大人が子供たちに善悪くらいは説いたほうが
いいのではないでしょうか。

はじめはこのお母さんに引いていたのですが
途中からは共感が持てそうな気がしました。



元気だけど葬式を考えてます

2010年06月28日 | 事前相談・アフターサポート
●孤独死は身近と感じる     60歳以上    43.0%


●孤独死は身近と感じる世帯別調査
                   独り暮らし    65.0%
                   夫婦2人暮    44.0%

●孤独死は身近と感じる理由 
                  独り暮らし 30.0%
                  近所付き合いが少ない 26.0%
                  家族、親せきと付き合いがない 11.0%


昨年、内閣府が行った高齢者の意識調査の結果からの抜粋です。


これと同じような結果が、30代の人達にも見られます。
テレビ番組「無縁社会」で放映されました。
家族がいても、縁が遠くなるのは高齢者ばかりではありません。

昨年から、生前契約を扱い始めています。

昨今、家族に「死」の予感を感じると葬儀社に事前相談に行くことには
なんの抵抗もなくなりました。
事実この形の事前相談が一番多いのです。

「自分はまだ元気だが、自分の葬式を決めておきたい」人達が出始めています。

女性のおひとり様は、以前からこの傾向が見受けられます。
この場合、葬儀だけでなくお墓も用意する人が多いし
マスコミでたびたび取り上げられる「遺品整理」まで考えています。

しかし、ネットで問い合わせしてくる人に見られる傾向で
家族がいても「自分の葬式の準備」を考える人が急増しているそうです。

家族と疎遠ということより、家族に負担をかけたくない人々が行動を起こし始めています。

遠い将来の葬式を決めるのに細々としたことを決めても、あまり意味がありません。
10年、20年先かも知れないのに
今の葬儀内容と同じ訳はないでしょう。

それなら、基本だけ決めておけば良いと思いませんか?
葬式の基本と言えば
搬送~安置~火葬~収骨、です。

もし、ご家族がいた場合は
ご本人に特別なこだわりがないのであれば
死んだ時に、家族がどう送りたいか決めればいいのです。

火葬だけ、なのか
普通の葬式をするのか
親しい人だけのお別れ会なのか・・・


そこで
シンプルな基本を商品化して生前契約を作ってみました。

生前契約の基本パックです。


店長1人じゃ無理でしょう

2010年06月22日 | 世の中
ずっと、パソコンに振り舞われていました。
今も、続いていますが・・・

ウイルス感染の警告が続いたり
画面が揺れたり、
動かなかったり
その他いろいろと

結局、ウイルスは無かったみたいで
色々説明されたけど
私には理解不能です。

ところで、先週珍しく息子が来て一緒に近くの店に食事に行きました。
息子は就職と同時に家から出て
年に数度、忘れた頃に帰ってくる30男です。

行ったお店は小さいながらいつも予約で一杯。
その日も結構混んでいてやっとカウンターに座れました。

カウンターの中には
男性2人
1人は完全に素人。
店長?の足を引っ張っています。

何を言っても通じないらしく
どうするのか?と聞く始末。
1人で調理をしている店長はイライラ感がありあり。

カウンター越しに見ていた息子は
「イライラするのはわかるけど、客に感じさせちゃ、まずいよな~」

そのうちに他店からヘルプがきましたが
だいぶたってから、やっと出てきた料理は
素人君が焼いた鳥なので生焼けで
結局焼きなおしてもらいました。

「すみません」の連続でしたが
「いいの、大丈夫だから」と言って店を出ました。

家に戻ってから
お腹がすいたらしく
息子はコンビニへ買い物に出て行きました。

予約がいっぱいで
混むのがわかっていても
人件費の削減でしょうか?
人出不足なんでしょうか?

おいしい店なのに、残念!

葬儀社に色がある

2010年06月16日 | 葬祭スタッフ
この年で徹夜はきついです。
お肌に悪いし。
翌日は頭まで悪くなってます。

パソコンが調子悪い。
悪戦苦闘しているうちに夜が明けてきます。

やっぱり、勘で扱ってはいけません。
もう中身がぐちゃぐちゃになってます。

しかし、どうしてパソコンのヘルプは難解なのでしょうか?
ちっともヘルプにならず、もっと悩みが深くなります。

高齢者が増えてパソコン人口も多くなっていると思うのに
こんなに難しい解説でわかるのでしょうか?

誰か、年寄りにも分かる解説書を書いてくれないでしょうか。
ベストセラー間違いなしですよ。


そんなパソコンで苦労してテキストを作り
葬儀勉強会をしています。

いろいろな葬儀社さんが見えますが
複数で参加される中に、面白い現象が見えてきます。

葬儀社の各社カラーが見えてきます。

雰囲気が似ているし
いただくアンケートの答えも似ています。
使われている言葉まで同じだったりして・・・

葬儀社さんの考え方が浸透してしますのでしょうか。

きっと、お客さんに向けての対応も
その葬儀社カラーが出ていると思います。

そうなると、会社の方針や雰囲気は大事になりますね。
一緒にいるものは知らないうちに染まってしまいますから。

でもそれは内部の者にはわからないでしょうね。
数社を比較しているお客様だけがわかっているのかも知れません。

あなたのところは何色?


26歳のグリーフケア

2010年06月11日 | 悲しみのケア
26歳という若さでNPO「リブオン」の代表を務め、グリーフケアをしている女性がいます。
ご自身もお母さんを自死で亡くし、その翌年から「あしなが活動」を通じて
病気や災害テロ、戦争遺児たちのグリーフケアをしているそうです。

橋爪先生主催のパネルディスカッションでこの方のとても印象的な話しが有ります。

親を亡くした遺児たちは、大人が考える以上に傷ついています。
しかし、その想いを声に出すことが出来ないでいます。
自分より、きっと親の方が辛い想いをしているに違いない、だから我慢しなくては・・・
そう考えてしまう遺児がたくさんいます。

その子たちが、同じ境遇の子供たちと何日か過していくうちに
ここは安全!自分と同じ経験をした子が集まっている
と、感じた時に始めて心の声を出すことが出来
自分の悲しみに対面する時間が持てます。

その子たちが海外交流をしたときの話しです。
イラクの子と、アメリカの子がそれぞれテロや、その報復で親を亡くしました。
お互いに体験を話すうちに
アメリカの子が「自分の国の人たちがした事はなんてひどい事だ!
本当にゴメンね」と泣きながらイラクの子に謝ったそうです。

するとイラクの子は「君達が悪いんじゃない。仕方ないんだ」と涙を流しながら
アメリカの子を労わったそうです。
そしてその周りにいた日本の子供たちも皆涙をながら、それを見ていたそうです。

その話しから、彼女は
痛みと、痛みがぶつかると、そこから新たな繋がりが出来てくる。
この子達は、この瞬間をいつまでたっても忘れないでいると思う
痛みと痛みを重ねる勇気があれば、救いがそこにあるのではないか。

という話をしてくれました。

私も遺族の方達と長年お付合いして、それは感じていることです。
そして親を亡くした子供達もつい、置き去りにされがちだと思っていました。

この方は「母の日」の発祥は母をなくした人が考え出したことだ知り
「102年目の母の日~亡き母へのメッセージ」という本を出しています。

尾角光美(おかく てるみ)さんという方です。

橋爪謙一郎氏の「生きることをサポートするために」

2010年06月08日 | 悲しみのケア
グリーフサポート、エンバーミングの第一人者、橋爪謙一郎氏の新書
「お父さん『葬式はいらない』って言わないで」の発売記念トークイベントがありました。

第1部はご本人の講演です。
「生きることをサポートするために」

日本の葬儀社にグリーフケアを根付かせてのは、橋爪さんです。

遺族への癒し・・・という言い方が始まりだったと思います。

橋爪さんのおっしゃることを聞き
葬儀社の立ち上げを始めたばかりの私は、大きな衝撃を受けました。

まだ、何も解らずに
ただただ、遺族への優しさを葬儀の基礎に考えていたことが
どうやら、間違ってはいないのだ!と感じた瞬間です。

橋爪さんのセミナーがあるのを知って、
すぐに申し込みましたが、同時にご本人にも連絡を取りました。

少しでも直に話しが聞きたかったのです。

以外にもすぐに快諾いただいて
セミナー前にお目にかかることが出来ました。

それからは事あるごとに相談に行かせていただいてます。

まだ若い方ですが、その人間性の高さにいつも惹かれます。


講演は30分ほどの短い物でしたが橋爪さんの想いがほとばしっていました。

自分がアメリカでエンバーミングを学び、同時にグリーフサポートを学んだ。
アメリカではどんな小さな町でも、遺族を支えるサポートグループがある。
ところが日本には皆無。
絶対に必要!と帰国したが、それは仕事にはならない、そんなことでお金はもらえない
と、多くの人に拒絶された。

しかし、自分は遺族の為のグリーフサポートの会を始めた。
そこにはお金を払って、電車に乗って通ってくる人がいる。
お金を払ってでも、その場が必要という人がいる。

また、グリーフサポートを行なう人たちを育成する勉強会も始めた。
サポートをする側のサポートも必要になる。

今は頑張っている人が苦しむ時代
何も考えないで、言われた事だけやればいい・・・そんな時代

しかし、いま年間に3万人以上もの人が自殺をしている
先進国でこんな国はない。
1人死んで、その死を悲しみ、苦しむ人が3人いたとすれば
10万人近い人が、毎年苦しみぬいて、毎年増えていく。

オーストラリアは世界で一番、グリーフケアの質が高いところ。
その中心は葬儀社が担っている。

人と人の繋がりが希薄になってきてる。
生活の中に儀式が減少している。誕生日、記念日
そして葬式も同じ。

葬式をする意味が解らなくなっている。
直葬で、家族葬で、と問われているからやっているのではダメ。
葬式の意味を教えていないから・・・

家族をきちんと送るところから死を受け止めることが始まる

葬儀社、病院、行政、NPO、遺族などの死を直視している者同士が
どうやって繫がっていくかが大事。

ここに集まった方々はこの場を利用してどうぞつながりを作り
僕のグリーフサポート活動に手をかして欲しい!

こんな内容の熱いトークから始まりました。

その後、パネルディスカッション、懇親会と続きますが
また、続きはお知らせしたいと思います。


最近良く感じます。
葬儀の世界に限らないと思いますが
真剣に業界の先を見据えている人達は
目指す所が非常に近いのですね。

駒形寿司からスカイツリー

2010年06月07日 | 私の半径100メートル
隅田川の川岸にある、駒形寿司
小学校の同級生のお店ですが先日、クラス会が開かれました。

店の前に大きな暖簾がかかっていて

「東京で一番スカイツリーが美しく見える
 寿司・屋形船  駒形」と染めてあります。なるほど!

川を挟んでスカイツリーがみえます。
暖簾を出した途端に、テレビ局が取材に来たとか。

スカイツリーが出来ただけで
町の様子が変わり始めてます。

なんでもない街並みに、いつも人通りがある!
同級生のお店も、その影響は大とか。

そしてスカイツリーの足元は
住宅街に店が軒並み出来てます。

葬儀専門学校の生徒が
「僕、アルバイトでいまスカイツリーにボルト打ってます!」と言ってましたが
経済効果はあらゆるところに出てるんですね。


集まった級友は8名。
少ないですけど
でも、昔話と近況と、話題は尽きないまま
お寿司を頬張りながら
暮れ行くスカイツリーに見とれていました。

三社祭りが先月終わり
さぁー
来月は隅田川の花火で
その次はほうずき市
そして、サンバカーニバル

夏は忙しい町です




フレンドリーな式場

2010年06月03日 | 葬儀の世界
祭壇は設置しません。

棺と花飾りだけで葬式をします。

棺は何処においても大丈夫です。

お花も花器に入れても、しだれ桜のように垂れ下がっていても自由。

ですから、どこの式場にも良くあるステージが有りません。

フラットな式場で故人もゆったりとしている感じです。


葬儀社の中は山小屋のような板目が色々なところに使われ

白い漆喰の壁面と良い調和を出しています。

安置室の棺の背面も板目です。

そこに小さな棚が取り付けてあって

その上に花が供えられるようになっています。


ここで行なわれる通夜は

5時から遺族親族だけがお寺様と読経を済ませ

6時から会葬者と遺族親族とそして故人が触れ合える時間になっているそうです。

これって、私がずーと前から広めたいと思っている通夜のスタイルです!!!!

これなら、会葬者が焼香して、遺族と言葉も交わさずに変える形式的な通夜でなくなります。

これがこの地方の通夜なのだそうです。

とてもいいですね。

それにピッタリのフレンドリーな式場です。

もちろんスタッフさんも皆温かい人たちです。

大手じゃなくても、近隣から「ここがあれば安心」と思っていただけると思いますね!

ここは浜松の近郊に最近出来た「トワーズ」と言います。



葬儀勉強会のご案内
「遺族の安全と癒しの遺体処置」

☆葬儀依頼の受電
☆プロ視点の搬送方法
☆綿の詰め方
☆目や口の閉じ方 
☆着せ替え方法
☆死化粧のワンポイント

6・11 9:30~12:30 浅草(台東区民会館)
7・26 9:30~12:30 新横浜(かおる葬祭・ノースホール)
受講料  10,500円
詳細はオフィス・シバタのホームページをご覧下さい
*
お申込は sbt-mn@s7.dion.ne.jp へお願いします
受講者名・会社名・住所・電話・Eメールをご連絡下さい

この違いは、セミナーの影響でしょうか?

2010年06月01日 | 葬儀の世界
先日講師をした「生前準備セミナー」のアンケートから面白い結果が出ました。

このセミナーでは
*今後の高齢者は1人住まいが多くなり益々人に頼れなくなってくる
*家族が身近にいても子供を頼らない人が増えてくる
*自分の死を考える事は余生をどう生きるかを決める
*自分の死後の事は、誰かに託さなければならない
*託せる人は相続人か、非相続人か?
*葬儀の内容は何か?
*支払はどうするのか?
*葬儀社の決め方は?

等がセミナーの中身です。


アンケートに答えた人は14名
アンケートによると
半数の人が「生前契約を考えて見たい」と答えています。
同じ数の人が「考えない」と答えてます。

「生前契約を考えて見たい」という人の平均年齢は65歳
この方達の殆どが以前のセミナーを受講しています。
1名だけが新聞チラシと書いてあり、受講経験はわかりません。


「生前契約を考えない」と言った人の平均年齢は72歳
全員がチラシからセミナーを知った、と答えています。


そこから見える事は
セミナーに参加して葬儀情報を得ている人は生前契約を受入れ易い
考えを持っています。
そして年齢は60代と若く、話の理解も容易な年齢です。


ほんの少数意見ですから、傾向がわかるには早計かもしれませんが
今回の答えからは、はっきりとした色分けが出来ました。


やはり、葬儀や死の情報提供は
皆さんの意識に多少なりとも影響を与えているのだと思います。



葬儀の話を聞きたい人が、周りにたくさんいます。
葬儀社はその場を是非作ってほしいですね。



葬儀勉強会のご案内
「遺族の安全と癒しの遺体処置」

☆葬儀依頼の受電
☆プロ視点の搬送方法
☆綿の詰め方
☆目や口の閉じ方 
☆着せ替え方法
☆死化粧のワンポイント

6・11 9:30~12:30 浅草(台東区民会館)
7・26 9:30~12:30 新横浜(かおる葬祭・ノースホール)
受講料  10,500円
詳細はオフィス・シバタのホームページをご覧下さい
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お申込は sbt-mn@s7.dion.ne.jp へお願いします
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