柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

ホスピタリティを考える

2017年05月19日 | 葬儀専門学校
今年も葬儀専門学校の授業が始まりました。
私は前期にホスピタリティを教えます。

去年までは葬儀式の中で活かせるホスピタリティを教えていましたが
今年はホスピタリティをもっと具体的に感じてもらいたいと思い
少し内容を変えてみました。

私自身も教えるに当たり
知識を深めるために勉強していますが
ホスピタリティとはお客様対応に限らず
自分の目の前にいる人に愛情をもった接し方をすることなのです

その気持ちが一番の基礎にあり
そのうえでその人に今より良い状況にしてあげたいと思うことなんです

でも自分が無理をした結果、その人に何かをしてあげるのではないのです。
自分自身が「してあげたい喜び」を感じていないと
ただの義務になってしまいます。

実際に日常生活の中でホスピタリティを具体的に教えることって
結構難しい、と実感しました。


以前勤めていた葬儀社で
スタッフ全員に求めていたのは、まさしくホスピタリティだったと気が付きました。
究極のサービスをする心構えでいましたし
それをする喜びがありました。
その結果をお客様が喜んでくださり
それをお聞き出たとき、スタッフは嬉しく、誇らしげでした・・・・



ご遺族だけでなく、お寺様にも、会葬者の方にも、お手伝いいただく方にも
葬儀の関連業者さんにも
そして同僚にも
感謝と挨拶、そして気遣いの気持ちがあったと思います。


もちろん、まだまだ未熟ではありましたが
その気持ちは十分にありました。

その時のような教えをしたいと思うのですが
これがなかなか難しい


でも回を重ねるごとに
少しは伝わったかな?と・・・


後2回の授業がありますので、もうひと頑張りしなくては。


初めての「集活イベント」をお手伝い

2017年05月01日 | エンディングノート
熊本県の葬儀社さんでイベント開催のご相談がありました。

継続性のあるイベントをご希望でしたので

セミナーを定期的に行う形で計画を立てました。

遠方なのでウエブ会議でやり取りをおこない

要所、要所で現地に赴きました。

地域の高齢者に向けてのセミナーは

楽しく集まて頂き、役立つ情報を得ていただき

その中で見つけた自分の問題を

専門家と一緒に解決していきましょう!

地域の方との信頼関係の中で葬儀もお受けしたい、という趣旨です。


今回イベントに協力していただける専門家は

相続、遺言、空家、保険、遺品整理、生涯学習、葬儀などの分野です。

専門家の方たちは葬儀社主催のイベントで何が自分たちにつながるのか?

ご理解が難しかったようですが

この方々への説明から着手していきました。


事前に相談の受付を開始していましたので

イベント当日にはすでに各専門家ご相談が予約されていました。


スタッフに限りのある葬儀社がイベントを行うのはとても大変なことです


今回は常務ご夫妻と新人3名の女性が主になって準備をしてくれました。

今まで地域に向けても営業は殆どしていない状態で

集客や資料集め、人集めでは、苦労の連続だったはずです。

当日は集客の足が鈍り、心配した場面もありましたが

大変質の高いイベントであったことは間違いがありません。

来場者のセミナー参加率は高く、長時間の滞在が目立ちました。


常務をはじめ新人の方たちにも
資料作成の中で、本来葬儀社が伝えるべきものが
確実に見えてきたと思います。

葬儀費用の提示方法もどうしたら、お客様が安心できるのか
わかったと思います。

専門家の方々には葬儀社からも相談者が集まることをご理解いただき
お客様が笑顔で帰った姿も実感していただきました。


スタッフは何から何まで初めてで、後から「こうすればよかった」
と思うことばかりだったと思います。

私にしても
これを言わないといけなかった!が多々ありました。

資料は自社作成できめ細かく作ったけれど
受付での手渡すときに添える言葉が重要だったり
資料全部を袋に収納しては効果がない、ことなど・・・

しかし、お客様対応は新人さんばかりでしたのに
大変頑張ってくれたと感激しています。

常務夫妻は次回のイベントに向けて
新たな決意をされたようです。

今後のセミナーでは更なる向上をできるとことを願って
熊本から帰ってきました。


オープン前から「楽しみだった」と来てくださった方


ご遺族パン屋さんが販売をしていただき
私もお土産に買いました!


喫茶室を作り休憩所に


料理の試食もしていただきました

専門家のミニセミナー、新しい情報に私も思わずメモを