柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

お1人さま

2008年12月29日 | 世の中
お1人様の話題になりました。

知人が一人暮らしの女性の会を考案しています。

そういえば、一人暮らしの女性は確かに増えてます。

離婚している人が、周りを見渡しても多くなりました。

子どもと一緒にいても、再婚しない限り将来は一人の可能性が強いです。

結婚をしない女性も、多いですね。

未婚で親と同居していても、やはり将来は一人です。

夫婦で暮らしていても、夫と死別すれば、やはり待っているのは一人暮らしです。

どんな状況でも、人間はいずれは一人になる覚悟がいるのかも知れません。

そこで、年老いて一人になったとき、
また、病気になったとき

とても不安な気持ちになる

そんなときに、お互いに支えあうグループがあればよいのに

と考えている人はたくさんいます。

年をとって、判断能力が鈍ったらとか

もし、死んだ時にはどうするのとか

死んだ後始末はどうするのとか

そんな先の不安だけでなく

仕事をバリバリしている人が

ふと、不安やさみしさを感じた時に

家族でなくて、友人でもなくて

お互いに必要な時に支えあう場所があるといい

たとえばサロンがあって、そこに行けば

誰かがいてくれる・・・

そんな場所が必要だね!

と話に花が咲いた訳です。

先日、亡くなった飯島愛ちゃんも

もしかしたら

そう思ったかもしれない・・・と


もちろん男性にも同じことが言えますが
女性は女性の会を求めている方が多いようです。
悪しからず



抜群のロール・キャベツ

2008年12月24日 | sibatanoriko?
この写真の向きが変えられません。
見にくくて、ごめんなさい。

これは、美味しそうに写っていなくて
とても残念ですが
ほんとうに美味しいロールキャベツです。

東京、浅草のラ・ルースという
ロシア料理のレストランにあります。


友人を浅草に連れて行くと
まず、この店にいってみます。

小さなお店なので、満席だったり
ロールキャベツが売り切れの時に
他の店に案内します。

それほど、ここのロールキャベツは美味しいんです。

15センチくらいの大きさがあるので
ボリューム満点です。

柔らかくてフォークでもスーッと
切ることができ
ソースも全部食べてしまいたいコクが
あります。

浅草公会堂の前の小路を入ると
すぐ見つかります。

メニューには「キャベツロール」と書いてあります
1200円です。

そしてロシア紅茶を飲んでください。
紅茶に程よい甘味のジャムを入れて飲むと
冬は特に幸せな気分になります。

お薦めです。






冬至なのに温かい?

2008年12月23日 | 
21日は冬至でしたね。
ゆず湯して、かぼちゃを食べました。

どうりで暗くなるのが早いです。

時間は変わらないのに、暗くなると何故、気が急くのでしょうか。
帰巣本能ですかね?

冬至なのに昨日は18度。

これって、ナンなのでしょうか?

確実に地球が変わってきているのでしょうね。



気温といえば、40年前の事を思い出します。

ちょっと、軽い気持ちで書いたけど40年ってすごい前ですね。
ショック!

あのね、親戚が神主だったので、「七五三」の日によく手伝いに行ってました。

11月15日です。

その頃の格好を思い出すんです。

ロングコートとブーツが流行っていて
その格好で出かけて行きました。

お宮の受付は寒かったので
ストーブをつけて
厚いセーターを着て
「寒い。寒い」って言っていました。

それを思うと、今の気温は考えられません。

この先、どれほどの温暖化があるのでしょうか?

やっぱり、変ですね。



ブログを見る 気持ち

2008年12月22日 | 世の中
ブログを書き始めたのが4月でした。
早いもので、9ヶ月が経ってしまいました。

私のブログがかなり長いことに、途中から気が付きました。
もっと、短くていいんだ・・・
と、思ったけど
どういう訳か、長くなっちゃう。

しつこい性格なんですかね。
それって、結構、嫌な性格ですよね。

こんなに長い文章を読んでくださる方に
感謝です。

アクセスして下さる方は1週間で600~800名位いるんです。

本当にありがとうございます。


それから皆さんが
どんなキーワードでアクセスしているのかも
興味がありました。

驚くことにずっとトップにあるのが
【喪服のおしゃれ】なんですよ。
それに続いて
【赤ちゃんの葬式】などの赤ちゃん関係
【香典返し】
【社員のモチベーション】
【ナレーション・司会】
【老人施設】
【子供を亡くしたお母さん】

こんなキーワードがずっと上位を占めてます。

「おくりびと」の映画が上映された時は
これも上位を占めてました。

「体内記憶」の時もそうです。

これって
葬儀の世界にいる人には、驚きの結果かもしれません。

葬儀と「おしゃれ」を結びつける人は多分、いません。

同じように
「赤ちゃんの死」を公にするのはいけないこと
と、葬儀業界の多くの人は思ってます。

傷を広げるのはいけないこと、と
タブー視してしまいます。

でも、いろんな情報を知ることで安心したり、
同じ気持ちを共有できるのは大事なことなんですよ、きっと。

ブログのおかげで
皆さんの感心事が少し解った気がします。

死後の顔が綺麗 エンバーミング

2008年12月20日 | ご遺体のケア
人は亡くなると、1時間後から腐敗が始まってきます。
悲しいけれど、どうしようもありません。

日本では、遺体にドライアイスを施すのが通常です。
ドライアイスは10kを目安に使用します。
すごい量でしょう。
冷たいし、重いし。
家族が見れば、可哀想に感じます。

もっと、優しい遺体の防腐処置はないのでしょうか?

あるんです。

エンバーミングという方法があります。

この方法は、遺体の血液を取り出し
防腐剤を体内に入れる方法です。

解かり易く言えば、人工透析と同じ方法です。

エンバーミングの良さは、その後、何の処置もいらないことです。
ドライアイスを施すことなく、そのままの状態で3週間は大丈夫です。
そして、何より遺体からの感染症をなくします。
(実は、遺体には危険な感染症の危険があるのです。遺体を扱う葬儀社にとって
この問題は大きな問題なのです)

エンバーミングは日本では必要ないのではないか?
と、言われてました。
日本は死後2~3日くらいで火葬してしまうからです。

わざわざ、エンバーミングする時間も費用も無駄。
そう考えられていました。

しかし、日本でも最近この技術を教える学校ができました。
2年間しっかり講義、技術を学びます。
そして、すでにエンバーミングを多くの故人が受けています。

エンバーミングの第1人者の橋爪謙一郎先生と
先日、お目にかかってきました。

橋爪先生とはもう10年近いお付き合いになります。
私が葬儀の世界に入って、一番最初に教えを頂いた先生です。

エンバーミングは防腐、感染症を防ぐだけでなく
やつれた故人を生前の面影に修復したり
事故などで対面できない状態を修復します。
そして、死顔から生きているような顔にする化粧をします。

「この技術はひとつの目的の為にある」と先生は言われました。

「全て、遺族の心を癒せる優しい別れの時間を作る為に
エンバーミングはある」と力説されました。

交通事故で愛娘を亡くしたご両親は
最期の悲惨な様子を見ています。
綺麗にエンバーミングされて戻ってきた娘を
葬式の間中、抱きしめてさすっていたそうです。

子供らしい安らかな顔にするために化粧をしていますが
ご両親が顔に触れるので、時間と共に化粧が落ちてくるそうです。
先生のスタッフは、出棺の前に綺麗に化粧の手直しをするそうです。

もし、事故のままの状態なら、棺の蓋は開けられることはないと思う。
しかし両親の頭には、事故の子供のイメージが残ってしまうでしょう


傷ついた故人だけじゃなく、亡くなる前の「その人らしい」面影で
別れられるのは、遺族にとって救いになると思います。

以前、タレントの吉村真理さんがお母さんにエンバーミングをした事を話していました。
「私達子供は、家族だけでそっと母を送ることにした。葬儀にお金はかけなかったけど、母へのプレゼントとしてエンバーミングをしました。
そこには、生前のおしゃれで綺麗な母がいました」

セミナー報告です。

2008年12月19日 | お葬式
昨日、書いたブログを削除しました。

葬儀の返礼品の事を書いたんですけど
以前にも同じような内容で書いているので
自分でも、「またか」という気になり
今日削除してしまいました。

返礼品に関わる度に、同じ思いが湧き出てしまい
その、憤りのままブログを書くと
自分が、小言ばかり言っているおばあさんになってしまいます。

つい先日
新横浜の近くの地域ケアプラザで、葬儀のセミナーをしてきました。

話をする時間は2時間ですが
物足りないくらい、あっと言う間に終わってしまいます。

私が用意するテキストは8枚です。それと補足資料が1枚。

話の中から「これは役立つ」と思われる箇所を
皆さんが、テキストの余白に書き込まれています。

結構、真剣に聞かれてます。

どこでも、必ず出る質問が「お墓」のことです。

田舎にあるお墓をどうしようか?
そんな不安が多いようです。

そして、家族葬儀を望まれる方が多いことです。
1年前は、女性が「家族葬儀」を望まれてましたが
今では、男性も「家族葬儀でいい」とおっしゃる方が増えました。

この勢いは、きっと止められないでしょうね。

「でも、家族葬って何人からですか?」
こんな質問も出ます。

と言っても家族葬の定義はないんです。

人数には関係が無く
一般の会葬をお断りして
お別れしていただきたい方だけに
声をかけて、お葬式に来ていただく葬儀方法と説明してます。

故人の葬式を知って、誰でも来れるのは
普通の葬式ですよね。

でも葬儀社では、「もしも、突然来られた方がいたら困るでしょう?」
「だから、一応、返礼品や料理を用意したほうがいいですね」と
言うと思います。

これじゃあ、普通の式です。
葬儀社にそう言われたら「一般には葬式を知らせしませんので
いりません」といいましょう。

もし、来られたら喪主が丁重にお断りします。
「故人と遺族の意思で、身内だけの葬式にしました。
折角きていただいたのに、申し訳ありません。
後日、ご挨拶に伺います。」

と、セミナーでは言い訳までお教えしています。

結構、笑いがあって、楽しいセミナーです。
皆さんの真剣さに、遣り甲斐のある楽しい時間です。










事務的な葬儀社

2008年12月14日 | 葬祭スタッフ
14歳の女の子が亡くなりました。
子供たちは、おそらく初めての経験で、ショックです。
親も、まさか自分の子の同級生が死ぬなんて、やりきれないでしょう。

そのお葬式に行ったら
葬儀社のスタッフがあまりに事務的で
参列した知人は、更にショックを受けて帰ってきました。

焼香も追い立てられるよう・・・
子供が親を待っていても、追い立てられて・・・
スタッフに問いかけても「チョットお待ちください」の一点張り・・・

みんな、悲しくて集まっているのに
なんて、事務的
と怒っていました。

テレビに出たことがある大手の葬儀社なんですが。

葬儀社の大小に限らず
自分達の葬儀社は評判がいい!と勘違いしてる所が結構あります。

アンケートに「良かった。ありがとう」の文字が書かれていれば
そう思うようです。

親族には、声無き、クレームがあるのに!
親族だけではないです
会葬者にも、声無きクレームはあるのです。

どの葬儀社も
葬儀に一番大切な事は?と聞けば
「優しさ」と答えます。

ていねいな言葉使い
綺麗なお辞儀
きちんとした服装
乱れぬ髪形
私達は、そうしてますが・・・

でも、それが優しさじゃない!

親族には癒し、グリーフケアが必要でしょう・・・

でも、癒しが必要なのは親族だけじゃない!

人の気持ちを解って欲しい。

皆さん、いやだと思った葬儀社は名前を確認して下さい。
同様に、良かった葬儀社も名前を確認しましょう。

葬儀社を選ぶ権利は、皆さんにあります。

私の好きな家族葬

2008年12月12日 | 家族葬
突然、葬儀をお手伝いすることになり
「家族葬」に携わりました。

「家族葬」これは、今、皆さんが一番望まれている葬儀です。

確かに、故人と社会の接点がなくなっているなら
家族と親戚、又は親戚同然の人達だけで送る葬儀は
とても良い別れの場になります。

でも、皆さんが「家族葬」を選択するのは
*義理で来てもらう必要はない
*無駄にお金をかける必要はない
これが大きな理由だと思います。

私が「家族葬」がいいなぁ・・・と
思う理由は、もっと他にあります。

今までの葬式は、あまりに形式化していて
親戚でさえ、棺の中の故人に触れることもなく
終わる式でした。

葬式は葬儀社から言われるままに行なうものでした。

遺族も親族も、決められた時間に来て
決められた席に座り、式を終える。

故人を送る場に列席しているだけでした。

私は故人との別れを
家族や親戚の方に考えていただくことに重点を置きました。

故人に触れる
故人を思い出す
故人のために何が出来るかを考える

その方向に皆さんを誘い出すのが
私の役目です。

そのためには
故人の話をふんだんに聞き出すこと。
これは、故人らしさを葬式に出す為だけでなく
家族や親戚の人に
自分の中にある故人を、語ってもらう為です。

故人に触れるとは、手で触れるばかりではありません。
心で触れるのです。

私は納棺も大切にしたい時間です。
旅支度が重要なのではなく
死んだ人の行く末を案じる
その為に、自分がしてあげる事がある・・・
これが大事だと思うのです。

旅支度の道具の説明ではなく
心の説明をします。

そして家族葬をする最大の理由は
故人を愛していた・・・ということです。

もし故人に愛情を感じないのなら
「家族葬」は色あせた物になる。


そう、考えています。

だとすると、
故人は皆のそばにいたほうがいいですね。

それなら
祭壇は要らない・・・というより
祭壇のあり方を考えたほうが良い

祭壇は壁のようにそびえる必要はない。
棺を囲む必要はない。

さて、それならどうしたらよいか???

もし、葬儀社にとって祭壇が必要なら
家族が、お金を出してもいい、と思う祭壇つくりをしないとね。

家族は高価なものはいらないと、言いますが
納得できるのもなら、多少の費用は納得します。

今回、私は棺の周りに、チョットお花を奮発してもらいました。

祭壇無し、供花なし、屏風無し、礼状無し、受付無し

棺と花と経机、遺影、焼香台・・・・用意したのはこれだけです。
設営時間は1時間半。

家族葬の支度はシンプルに、人手もかけない
だけど、中身は濃いのです。




駅前の人命救助

2008年12月10日 | 世の中
駅前で、人だかりがしています。
見ると、女性が倒れています。
70歳くらいでしょうか?

本屋の店先です。
白衣を着た人が、心臓マッサージをしていました。
側には、看護士さんも1人ついています。

なんとなく状況が想像つきました。
この2人は、多分、近くにある病院の医師と看護士さんです。

知らせを受けて、駆けつけたのでしょう。
女性の側にひざまずいて
必死の形相でマッサージを続けています。

女性は、何の反応もありません。
知っている人かしら?
顔を見ますが、はっきり解りません。

そして、消防車が到着して
カバンを持った隊員がきました。

救急車じゃないんだ?
消防車なんだ。
集まった人達が、同じような会話をしています。

たちまち女性の周りには6名ほどの
救助をする人が、動き回ります。

マッサージは辞められることなく続けられますが
意識は戻りません。

すぐに担架に乗せられるのかと思ったら
違うようです。
地面に寝たまま、処置がされてます。

ひょっとして、救急車が出動して
来れないのかも知れません。

いつの間にか
女性の上着の前が開けられ
胸がはだけています。

毛布で隊員が目隠しをしましたが
ほんの一部の目隠しにしかなりません。

この女性がとても気になりましたが
これ以上、立ち止まって見つめるのは
申し訳ない気がしてきました。

私はその場を去りましたが
この方は、その後どうされたでしょうか?
家族には連絡が取れたのでしょうか?

あの先生方が、速くから処置をしてくれたのは
とても幸運だったと思います。
その幸運が実を結んでくれたらいいのに・・・



老人世帯の先行きは?

2008年12月09日 | 老後
さっき、病院から帰ってきました。
義母が夕刻から、具合が悪くなり病院へ。
検査の為、入院しました。

義母は89歳で、色々なことが
解らなくなり始めてます。
救急車に乗せられ
知らないところへ連れていかれ
とても不安そうです。


先週は実家の父が
旅行先で具合が悪くなり
母は、このまま逝ってしまうのかと
心配した様です。
幸いにも、大事にならずに
帰宅しました。

この数年、いいえ、この1年で
どちらの親も、急に年寄りになった気がします。

自分達で、頑張って生活していますが
そろそろ限界かも知れません。

どうしたら、いいのか?

どちらの親も、最後まで自分の生活を守りたい様ですが・・・
難しい問題です。



シンプル葬儀をコーディネイトの続き

2008年12月06日 | 家族葬
昨日の続きです。
小さなホールですが、親族25名だけの家族葬儀なので
思い切って、親族席を両端に分けて
真ん中を広く開けました。
焼香台も親族席の後ろ寄りに置きました。

これなら、棺の足元に飾った花飾りも見ることができます。

昨日の写真を見ていただければわかるけど
棺の正面はホールの金箔の壁なんです。
写真をおいてある棚には緋毛氈が敷いてありますが
どちらもそのまま利用しました。

供花もないし礼状もありません。

親族は半数もの人達が、故人と一緒に泊まって
夜通し、お線香を絶やしませんでした。

葬式の形より、内容重視です。

お見えいただいた菩提寺様も
とても解りやすいお経を読まれ
親族に解き明かすような読経でした。

シンプル葬儀をコーディネイト

2008年12月05日 | 家族葬
友人お父様が亡くなりました。
そして、お葬式のコーディネーターを依頼されました。
友人の父親への深い愛を感じ
シンプルで優しい葬儀をと、考えました。

今夜がお通夜です。

親族25名の家族葬。

写真の周り、棺の周り、そして棺の上にお花を飾り付けました。

祭壇はありません。

お寺様の机と棺の間は1メートル以上、開けました。
棺の前の花が見えるようにするためです。

お寺様の後ろに親族用の焼香台。

親族の席は棺に対して斜めに配置しました。

解りにくいですね。

あした、親族側の写真を撮ってきます。

忙しいので、今日はこれで失礼します。







































































応急処置にも訓練が必要

2008年12月04日 | sibatanoriko?
お葬式って、急におきますよね。
だから準備に時間がかけられない。
他の用事に気をとられて、服装や履物まで気が回らない。
いざ出かける時に「しまった!」と思うことがあるんです。

慣れない和服の場合は、特に色々な問題が発生しました。
自前の着物を持ってこられた方が、よく忘れ物をされます。
腰紐が足りなかったり、足袋がなかったり、帯の前板がなかったり
時には草履を忘れたり。
応急処置で、パンストやカレンダーやダンボールを使ったりしました。
(足袋の場合は買いに走りましたけど)

一番困るのが、持ってきた着物が小さくなっている時です。
喪服を作ったときは、痩せていたんでしょうけど
何十年も着てないので、太った事を忘れちゃったみたいです。

通夜の直前に袖を通してみたら、着物の前が重ならない!
腰紐も一重しか回らない!
帯も短くて、お太鼓が作れない!
もちろん、帯締めだって結んだら羽織の紐みたいになっちゃう!
(こんな時は知り合いに電話掛けまくりで大きな喪服探しました)

こんな事よくあるんです。

喪服用の草履も買って何十年もはいてないと
鼻緒が痛くて、歩けないし
草履の底が剥がれることもあるんですよ。

草履もしまいっ放しだと、底を貼り付けているノリがだめになるんですね。

そういう時は応急処置をします。
草履の剥がれた所にガムテープを張って、とりあえず
剥がれた底をつけます。
そして、その上から黒のマジックでガムテープを塗ります。
これで何とか2日間はもたせます。

靴に金のバックルがついているときも
同じ方法です。
バックルの上にセロテープを張ってその上を黒マジックで
塗ってしまいます。

なにしろ
時間に余裕が無いので応急処置が上手になりました。



ある日、仕事である方の事務所に打合せに伺いました。
ビルの入口まで来て、なんだか足元が変なんですね。
よく見たら、スーツのパンツの裾から糸が長ーく伸びてる。

糸が切れてたんです。
裾は半分以上が糸が外れてダラッと落ちてました。

「やだー、困った」
「糸はないか?、安全ピンはないか?セロテープでもホチキスでもいい!!!!」
ところが近所にはコンビにも、普通の店すら見当たらない。

「どうしよう・・・」途方にくれていると
ビルの入口に花壇がありました。
そこに目が釘付けに    「やったー♪♪♪」

花壇には大きなサボテンがありました。
立派な棘がたくさんあるではないですか。

早速パンツの裾に刺してみたら
ちゃんと針みたいに止まったんですよ。

足に突き刺さらないように
短めな棘を選んで、パンツの裾に数箇所刺して
そっと、歩いて目的の事務所に向いました。

このサボテンの棘は、なんと半日の間
ちゃんと用を果してくれたのです。
このときにサボテンの偉さを知りました!

日ごろの応急処置の訓練の賜物ですね。



注意:小さなお子さんは危険ですので絶対に真似をしないで下さい。







老後の住まい

2008年12月02日 | 私の半径100メートル
友人でご主人の退職が迫ったときに
引っ越した人がいます。

閑静な住宅地に住んでました。
駅までは歩いて15分ほどです。
小高い山の上なので行きは良くても
帰りは一苦労です。
おまけに夫婦して、車は運転しません。

長年住んだ家を改装するか、引っ越すか
随分悩んだようですが
結局、引越しを選びました。

今まで住んでいた所より駅にして
5つほど都会よりです。

各駅停車のその駅の前に建築中のマンションを
友人は選びました。
その頃、周りの友人は驚きました。
「ステキな街で一戸建てに住んでたのに、どうして?」って。

友人の両親も静かな住宅地に住んでいました。
やはり駅から遠くて、バスやタクシーを使わないといけません。

お母さんが倒れて、しばらくの間、看病に通いました。
同じ沿線なのに往復だけで3時間近くかかります。
その後、お母さんは亡くなり
今度は独りになったお父さんの様子をみに
通うようになりました。

その経験が、友人の引越しを決意させたようです。

友人にも息子が2人います。
長男は結婚して別居、やがて次男も出て行くはず。

もし自分達が病気になったら、
子供たちに見てもらうにしても
来るのに時間がかかったら、とても大変。
駅に近ければ、自分が病院に行くのも楽でしょう。
元気な時だって、気軽に出かけられるし。

そして、引っ越して早くも10年近くたちますが
なんと駅前生活をエンジョイしていることか。

ご主人は退職しても、まだ仕事をしています。
友人は、気軽にどこへでも出かけています。
雨が降っても、駅前だから傘もいらないし
買い物も、駅にあるスーパーで用は済むし
子供のとの行き来も楽だし。

ということです。

今では、友人の選択は当然のようになりましたが
10年前は、驚きでした。
そしてもっと年老いたら、きっと引っ越せなくなったでしょうね。



年賀状の季節です

2008年12月02日 | sibatanoriko?
いよいよ、12月に突入です。
なんと速い1年でしょう!

年をとるのが速いこと、速いこと。
でも、私は年をとるのは嫌じゃない。
結構、楽しみ。
来年はどんな事ができるのかな?
どんな風に自分が変わってるのかな?
いろんな出来事を、自分はどう感じられるのかな?って。

できれば去年より、いい人になりたいナー。
これは、いつも思うのですよ。
向上心だけは、あるのよねー。

そして
この時期になると、必ず迷うのが年賀状。
なんとなく連絡取ってるし、実際は必要ないかな・・・
そんな気になるけど、
やっぱり、お正月はポストが気になっちゃう。
頂いた年賀状は1年間、とってある。

なんだかんだ言いながら、年賀状は楽しみかも。
毎年同じ結論を出して、年賀状を頼みに行きました。

自分で作るのは苦手なので、印刷は頼みます。
でも、差し上げる相手によってイメージが違う。
それで、2種類作りました。
こういうところ、変にマメなんですよ。

年賀状といえば
郵便局へ行ったら、高いけど、変わった年賀状がありました。

「サクラ、サク年賀状」
お正月に咲くサクラに年賀状を添えて・・・という「ふるさと小包」です。
お正月にあわせて咲く、早咲きの桜が宅急便で届いて、そこに年賀状がついてくる。
そういえば、横浜にある崎陽軒では「シュウマイつき年賀状」があります。

但し、高いです。
桜と年賀状込みで3000円です。
取って置きの人になら、ステキじゃない。