柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

自殺者数の実態

2008年10月31日 | 
日本の自殺者数は年間に33,000~35,000人と言われています。
年々、その数は増しています。
そして、50代の男性が増えているそうです。

少し前はいじめを苦にした、10代の自殺が多く報道されました。
きっと今も,減少しているわけではないのでしょうが
世の中の景気の悪さと共に、中高年の自殺も多くなっています。

また、インターネットで呼びかけた見知らぬ同士が
一緒に死ぬなんて事は、以前なら考えれません。


この30,000人という数字に実感がわきませんでしたが
ある本に、この数字が取り上げられていました。

ベトナム戦争では、10年間でアメリカ兵が58,000人死んでいます。
日本の自殺者は、たった2年でこの数字を越えてしまいます。
爆弾や大砲等の兵器は使われないのに・・・

まだ、記憶に新しい阪神淡路大震災の死者は6,400人です。
この規模の地震が1年に5.5回来ると
日本の1年間の自殺者数に匹敵するのです。

そう考えると、すごい数なのが判ります。

でもこの本には、その先が書いてありました。
自殺未遂者はその10~20倍にのぼると推定されるそうです。

2003年の行方不明者は102,000人を越えるそうです。
その中にも、遺体が発見されない自殺者が多く含まれている、というのです。

この数字を改めて考えると、自殺をした人の周囲では
一体どれ位の家族や、恋人や友人が苦しみを味わっているのでしょうか?
自殺は、どんな理由があるにしても
罪作りです。

私達は、自殺をされた方の葬儀もお手伝いをします。
親族に知らせるより先に、葬儀社に駆けこんで
「どうしたらよいのか?」
「他の人には知らせたくないのだが」
そんな、不安を持ち込まれます。

自殺者を出した家族は戸惑い、自分を責めています。
親が自殺した子供は、例え他に理由があるにせよ
「自分が悪い事をしたから、親が自殺したんだ、自分のせいだ」と
その前にあった出来事から、自分の非をこじつけて、自らを責めます。

私は忘れられない喪主がいます。
おばあちゃんの葬儀を受けたご家族でしたが
次の年、奥様の葬儀依頼がありました。
奥様は自殺でした。

ご主人はまだ、会社にお勤めされていて
会社関係の方々が多く見えました。
皆様は喪主に
「2年も続けて葬式じゃ、大変ですね」と
声をかけていましたが、ご主人は
「イヤー、参りましたよ・・」と明るい声で対応されてました。

葬儀が終わって、事務所に来られ
「お世話になりました」といいながら
参った、参った、という感じで笑っていました。
そこに居た、葬儀スタッフ達は
影で「奥さんが自殺したというのに、笑ってるご主人は変だよ。おかしな人だ」
と言うのです。

私はこのご主人が、気の毒で見ていられませんでした。
ご主人は、居場所が無いように見えます。
でも、喪主ですからいなくてはいけない人です。
会葬にきた同僚や部下や上司になんて答えたらいいのか
困っているように見えます。
だから、笑いながら話しているのだ
・・・そう見えてくるのです。

辛いから、笑うしかないじゃないか。

こういう悲しみ方もあるのだと、初めて知りました。
まだ、葬儀社にパート勤めしたばかりの頃です。

どちらが悪いのか、原因は何なのか、
他人が詮索できる物でありません。
まして、葬儀社の人間が勝手な解釈をしてはいけないのです。

先の本に
現実に戦争はなくても、私達は「心の戦争」の時代に生きている。
との一節があります。
五木寛之の「天命」で、この本の冒頭の一部分です。


単に、年を終えて死を迎える葬儀ばかりではないのですね。



葬儀社の将来の為に、提案します

2008年10月29日 | 香典返し、返礼品
葬式に行くと必ず頂くのが、会葬のお礼品です。
礼状とタオルとか、金封とか、お茶とかいただくでしょう。

私は、最近、声を大にして言い続けています。
遺族が選びたくない商品ばかりだと・・・

タオルが一番多いんですが
タオルが悪い訳じゃないんです。

事実、デパートやスーパーでも
ハンカチと同じ位の売り場面積を
タオルが占めています。

確かに、タオルは使いやすいですよ。
それにとってもオシャレです。

でも、葬式で貰ったタオルは
何故「葬式でもらった」と判るのでしょうか?

色や、柄が無難すぎて皆、同じパターン。

そして何より、質が悪い。
タオルが水を吸いにくそうな
固めの感触なんです。

安い物は質も悪いし、デザインや色もよくない。

同じ500円でもスーパーの500円のタオルはもっと良質。

どちらも商売ですからね。
どちらかが適正価格を大幅に超えてませんかね?

そんな嘘の時代は終わりに近づいてます。
誰が早く気が付いて、良心的な商品を扱うか?
でしょうね。


私も葬式の担当を長いことしてましたから
何とかいい商品を提供したいと探し続けました。

その当時は、それでも頑張っていた方だと思いますが。
 横浜元町の有名なお店のテーブルクロス
 日本酒の変わりに小瓶のワイン、ロゼです。
 ブランデーケーキもかなり前から扱ってました。
 絶対美味しいほうじ茶もお薦めでした。

今でも、こんな商品ならお客様は喜ぶはず
納得できるはず、と
返礼品探しを続けています。

写真で紹介しているのは
四国の今治のミニタオルです。
 このサイズは畳んでもかさ張らない。
 このタオルの肌触りは、抜群です。
 今治タオルはタオルのブランド品と言われてますが納得です。

それと大きなポイントは箱も包装紙もないことです。
 オーガンジーの巾着袋が箱や包装紙の代わりです。
 ゴミはでません。
 オーガンジーの袋は縫製もしっかりしてて、、利用方法は多種多様。
 色がなんともステキなんです。
 白、ブルー系グリーン、紫がかったアズキ色。

ちなみに価格は600円です。

こんな商品を扱ったら?と葬儀社に提案しますけど
担当者は首を振る人が多い。
 もっと安いタオルがありますから。
 箱が無いと格好がつかないから。

この感覚では葬儀商品はずっと変わらないままです。

でも、すぐに取り扱いを決めた葬儀社が数社ですがあります。
女性がトップの葬儀社ばかりです。  
さ・す・がー。

もう待っていられないので、ホームページができたら
その中で、紹介もします。一般の方にも買える様にします。

家族葬が増えれば、会葬者への返礼は少なくなります。
数が少ないのなら、前の日にデパートに行って
チョットしゃれた物が揃えられます。

お客様の取り合いになる時代に
返礼品の持ち込みはできませんと
いつまで言っていられるでしょうか???

PS.香典返しの商品は又の機会に・・・


 



11名の生徒達

2008年10月28日 | 葬儀専門学校
今年も葬儀の専門学校で講師をしています。
今年は大半が20代の、若い生徒さんです。

毎年、講義の初めに
入学の動機を聞き出します。

約半数の生徒が家族を亡くしています。
そのときの葬儀が
葬儀業界を目指したキッカケになっているようです。

こんなに若いの家族を送る経験をしているなんて。
男女とも平均寿命は80歳を越え、女性は世界一の長寿国だというのに。

葬儀という辛い時間の中で
葬儀社の行動を見極めているんですね。
このことを
葬儀に携わる者は、どれだけ感じているでしょうか?

自分の言葉が
自分の行動が
人の一生に関わる選択をさせているなんて!

この生徒達が出会った葬儀スタッフは
優秀な人達だったんでしょうね。
技術も心も、そうであったんでしょうね。

ここを卒業した先輩達は
転職することもなく、葬儀の仕事に励んでいる人が
とても多くいます。

転職をしないという事は
何はともあれ、そこに遣り甲斐のある職場だということです。

いつも、苦言ばかりを書き並べていますが
この現象を見ていると
葬儀業界も少しづつ、変わり始めているのでしょう。

若者が働き甲斐を感じる業界なら
将来は明るいはずです。


私は専門学校のほんの一部を教えているだけですが
この生徒達が将来、受け持ったご遺族に
同じような影響を与える人になっってくれることを
望んでいます。




葬式の服装

2008年10月26日 | 喪服もおしゃれに
このブログを分析すると
「喪服のおしゃれ」でアクセスされる事が
多いと気が付きました。

葬式に出かける時は
おしゃれ・・・は無縁でしたね。

「葬式」に出るには
服も決まった物だし、バッグも靴も靴下も決まった物です。
何も考えずに支度できちゃいますね。

本来、喪に服すのは遺族親族であって
参列者は、喪服を着用する必要はないのです。
でも、決められていると、楽ですよね。
それに、他の人と違う格好は敬遠してしまうでしょう。
だから、黒の喪服が安心なんですね。

そのために、着替えを持ってくる人もいます。
葬祭ホールでは更衣室を準備してある所も多くなりました。

それが今、少し変わり始めています。
人々の生活スタイルが変わってきているのです。
通夜が始まる6時や7時に職場から自宅に戻って
着替えている時間はありません。
また、葬儀告別式も出先から出向く方もいます
ですから、参列者の服装も少しずつ変わってきています。

男性は、仕事帰りにそのまま参列される方が多くなりました。
ネクタイだけ黒に変える人もいます。
黒のポケットチーフがあれば、それだけでも印象が変わりますね。

女性はその点、仕事帰りでも、葬式用バージョンが間単に作れます。
パールのネックレス等のアクセサリー。
黒いストッキングに履き替える。
黒のジャケットを着る。
黒のスカーフやコサージュをつける。
黒の手袋をつける、又は持つ等‥

大切なのは、服装より
「故人へのお礼や、お別れがしたい」
「大切な人を亡くして、大丈夫ですか」
そんな気持ちを持って参列することです。

遺族にとっては、服装より
「わざわざ、仕事の帰りに寄ってくれた・」
その気持ちのほうが、どれだけ有難いか。

お焼香の列に並びながら
知り合いと世間話をしている人、をよく見かけます。
こういう人達は声高になっている事にも気が付きません。

故人と親しい者から見れば
こんな風景は見たくないと思うはずです。

こんな処にも、
「形式で出る葬式は必要ない」
「形より、心が大切」の本物志向が見えてきています。

私がよく使う「黒の手袋」を紹介します。
マナー本では、透けない物と書かれることもありますが
普段にも使うことを、考えれば
季節を問わずに、使えるので、私はこれを利用しています。

葬儀に出て、私が服装よりも気になるのは
むしろ、香水のほうです。
この場で、残り香はきついですよね。

それから、お数珠はぜひ、お持ちになってください。





社員のモチベーションをあげるには

2008年10月22日 | 葬祭スタッフ
[社員のモチベーションを上げるには、どうしたらいいですか?」

先日、研修先で受けた質問です。

う~ん。難しい質問です。

勤めている人が、仕事に一生懸命になる理由は何でしょう???

仕事をする理由がある人は、一生懸命になるでしょうね。
 ●自分が働かなくては、家族が路頭に迷う
    仕事の好き嫌いを言ってる場合ではない、明日の生活の為に働く。
 ●将来の目的の為に、今働く必要がある。
    独立したい、キャリアが欲しい。

仕事にやりがいのある人も一生懸命になるでしょう。
 ●仕事に目標がある
    憧れの先輩がいる、一級ディレクターになりたい。
 ●仕事の達成感がある
    お客様に喜んでもらった。自分で納得できる仕事ができた。
 ●仕事の評価が得られる
    お客様、上司、同僚、関係者、家族、友人の評価が得られた。
 ●給料が上がった
    その評価が給料に反映した。(年功序列で上がったのではない)

もし、私が一生懸命になれるとしたら、以上のような状況がある時だと
思います。

私が始めて葬儀社立ち上げに、全責任を負った時
会社側に要求した人事の管理基準は
 *男性も女性も平等に担当者になれる
 *男女の特性は活かす(夜勤は男性、接待は女性中心)
 *スタート時の給料は同一(男女の差は夜勤分、男性、女性はそれぞれ一律)
 *全仕事が請け負えるようになったら、評価で給料が変わる
 
先ず社員が「何をしたらいいのか」を提示しました。
会社理念
「葬儀は究極のサービス業である。それには無類のサービスを提供する」
の収得です。

葬儀理念とは漠然とした物です。
そこに基づいた、行動や考え方や資料作成やその資料の説明の仕方まで
基本的な物を決めて、皆で守っていきました。

基本を覚えた時に重要な事は
仕事をマニュアル化しないということです。

葬儀は生きている方が相手です。
それも正常な心境ではありません。
それには、基本を踏まえた上で、各自に何が出来るか
考えて行動すると言う目標を持たせました。
これは人によって、得意分野が違います。


自社カラーがはっきり付いたのは1年後です。
その時、多くの社員は、仕事にプライドを持っていました。

会社が黒字になった時、
社員の評価にあった昇給ができました。

昇給は、社員の一番の評価です。


しかし、時として、会社の考え方が社員のモチベーションを
下げることがあります。

経営方針が変われば
おのずと社員への待遇も変わってきます。

よく人は「会社経営とはそういうものだ」と言います。
しかし、社員の「やる気」を失わせては、良い結果は得られません。

人を相手とする地場産業の葬儀は、社員の「やる気」で
宣伝広告費を半減しても、それを上回る効果を生みます。
それが評判であり、口コミ、リピーターなのです。
これは宣伝では、ありえません。

安易な社員への待遇の変化は、顕著に現れます。
モチベーションが落ちるのは簡単です。

お客様はその変化を敏感に感じます。
なにしろ会葬者は繰り返し現場を体験するのですから。

いつものごとく
長~くなってしまいましたが
小手先で細工するのではなく
会社の利益向上として、社員のモチベーションを上げるべきです。




1人住まいの遺骨の行方

2008年10月20日 | お墓・納骨・永代供養
今、立ち上げているホームページに
「納骨・永代供養代行サポート」を準備しています。

家族のない方が、この先増えてきます。
もちろん、親族が誰もいない訳ではないけど
親しい付き合いをしていない人は、多いものです。
自分の死後、葬儀や納骨を誰に託すべきか?
迷っている人がいます。

その方達の為に、遺骨を預かり納骨や永代供養をしてあげたら・・・

実は、葬儀社にいた時から、ずっと考えてたことなんです。
でも、葬儀の現場ではそこまでサポートする余裕はありませんでした。

どこでも、葬儀のためのスタッフは休む暇もないくらいの人数で
仕事をしています。気になりながらも手が出ませんでした。

以前に、散骨を依頼された女性がいました。
県営住宅に1人で住んで、持病が悪化しているというのです。

散骨希望は、その方のお母さんの遺骨でした。
お金がなく、墓も買えない。
家族は私だけ。
自分にもしものことがあったら、どうしよう。
せめて、母の遺骨だけでも自分の手で何とかしておきたい
との事。
「散骨が一番安いでしょう。私だけじゃ後の供養も出来ないし」

親しくしている民生委員の方に付き添ってもらい
その方は、無事に散骨を終えました。

現在その方が、お元気なのかはわかりませんが
病の体で、一人歩きもままならない方が
ずっと部屋に置いていたお母さんの遺骨を散骨して
ホッとされたそうです。

それで、納骨、永代供養の代行をしようと思ったのですが
調べてみたら、やっているところが多少ありました。
霊園とか、お坊さんがされています。
なるほど!

でも、私は普通の人に、そのお仕事をしていただくつもりです。
子育てを終えた主婦の方やリタイアした男性などにお願いしたいです。
普通の家庭のように送りたいと思うので。

ついでに調べたら、お墓参り代行は多くの会社がやってました。
墓石屋さんが多いみたいですね。

日本人は、お墓参りを大事にしています。
遠くて行けない、足が弱って行けない、仕事が忙しくて行けない
色々な理由があるでしょうが、気にされているんですよね。

確かに、お彼岸やお盆にお墓参りすると
すがすがしい気分になるものです。
役目を果たした・・・そんな気持ちになりますね。

お役所の謝罪

2008年10月17日 | 私の半径100メートル
家の娘は会社員です。就職して5年になります。
毎年会社側から、市県民税は払われています。

今年の春に突然、区役所の納税課から市県民税の通知書が来ました。

えっ?何で?

すぐに勤め先に確認したら、会社側の徴収記載のミスでした。
その後は給料から引かれていました。

ところが督促状が届いたんです。
又、確認をしてもらいました。

娘からは
「何度も、ごめん。ちゃんと払っているから心配しないで。
督促状は破棄していいよ。会社から確認とっているから」との事。
娘は自活しているので、親だけが督促状を見ています。

ところが更に今度は納税催告書が届いたんです。

「あなたが納税する市税等については、すでに納期限が過ぎていますが、納付が確認できません。次の期限までに納付いただけない場合は、地方税法の規定により
差し押さえすることになります。ご事情がある場合は速やかにご連絡ください。すでにお納めいただいている場合は、行き違いですのでご了承ください」

差し押さえ?
ただ事ではないじゃない。

すでに納付している場合は、行き違えだから了承しろ?
そういう場合は、行き違いがありましたら申し訳ありません。
じゃないの?

結局、再度会社と娘本人から確認をしてもらいました。
娘は
「実家に納付催告書が届いてしまい、両親が心配していますので
きちんとした説明と謝罪をしてください」と言ったそうです。


数日後、区役所から手紙が届きました。

「前略 日ごろから、市税事務についてご協力いただき厚くお礼申しあげます。 
 ○月○日会社の人事部の○○様から連絡をいただきました。
 柴田様の市県民税については当初個人納付の普通徴収の課税になっていました。
 その後、○月○日に給料から納付いただく特別徴収に変更になりました。
 催告書を発送する前に連絡があり、納付書を引き抜くことになっていました。
 それを引き抜くのが洩れて、催告書を発送してしまいました。
 大変ご心配をおかけしました。
 現在、個人の未納額はありません。
 今回の催告書は破棄していただくよう、お願いします。
 よろしくお願いします」

これが全文です。

事情説明はされてますが、謝罪はされてません。
高飛車な手紙です。
最終的な手紙の内容は
 *これまでの経緯
 *税金は納付されている
 *催告書は破棄しろ
ということです。

催告書を発送する前に納付書を引き抜くのを忘れた、じゃなくて
催告書を発送しないのが普通の処置じゃないですか?

催告書を発送したミスは認めてないのです。

ご心配をおかけしました・・・の後に「申し訳ありません」じゃないですかね?

「謝罪する気はありません宣言」を受けた感じで、これが役所の常識か、と
驚きました。

誰にでも、ミスはあります。
ミスをどう対処するかで
ミスが帳消しになる事もあるのに。


この手紙、接遇のテキストにしようかと思っています。

土蔵そば

2008年10月16日 | 私の半径100メートル
赤瓦白壁土蔵群の中に「土蔵そば」がありました。

土蔵の中に入ると1階がカメラ屋さんと民芸店
2階が古民具の展示場
3階がお蕎麦やさんと、喫茶店なんです。

廊下も階段も店内も、民具や骨董で飾られてて
どこに蕎麦やがあるの?と
探したくらい。

出てきたお蕎麦はコシのあるさっぱりしたお蕎麦でした。

3階の窓から見える土蔵の屋根は
赤瓦で、土蔵の白壁に映えています。

平日なので、町中は特にひっそりしていて
時間が止まっているようでした。

もう1つ
梨のソフトクリームも頂きました。
鳥取は20世紀梨の本場です。

赤瓦白壁土蔵群

2008年10月16日 | 私の半径100メートル
鳥取県に倉吉市があります。

鳥取空港から、バスで約50分かかりますが
とてもきれいな街です。

倉吉駅から、さらにバスで10分行くと
赤瓦白壁土蔵群という停留所があるんです。

町中に流れる小さな川が「玉川」
その川沿いに土蔵が並んでいます。

江戸・明治に建てられたものが多いそうですが
昔は造り酒屋や醤油屋の土蔵だったらしく
「かおり風景100選」に選ばれているんですって。

日本人てすごいですよね。
香りで町を表現してしまうんですね。
「かおり100選」というからには
他に99もの町が、その香りで選ばれているんですね。
知らなかったです。

仕事の合間に立ち寄りましたが
落ち着いた風情の町並でした。


葬式の司会

2008年10月14日 | お葬式
司会者がいるお葬式に行ったことがありますか?
なんだか変な質問だけど。

私は、葬儀の世界に入った時から
通夜や葬儀告別式には、必ず司会者がいる式を見てきました。

と言っても、結婚式の司会とは違って
開式、導師の紹介、遺族、一般会葬者の焼香案内、閉式
ぐらいの簡単な司会でした。

だから、どこでも葬式は司会者がいると思ってたんです。

でも、司会者がいない葬式も結構あるんです。
いつの間にか式が始まって、お経終了が葬式の終了だったり。

告別式のときなんか
お寺さんがいなくなったと思ったら、式場に
人が一杯来て、花を摘んだり、柩の蓋を開けたり
親族が泣きながら花を入れているのを、遠目に見ていた。
そんな葬式もありました。

私は葬式を進行する場合は、親切じゃなきゃダメ。
って考えてるので、親族や会葬者の人達が、何をしたらいいのか
わかるような式を心がけてました。

だから、式の始まる前には式の手順を説明して
その時には、どう動くのか、その先はどうするのか、を
司会者として案内してました。

だってね、「初めて葬式に出ました」という
人もいるんですよ。

そういう方は、自分がどう動いていいか、解らないんです。
「人のすること見て、同じように動こう・・・」
そう思っている人が多いんです。

葬式って、場所によってやり方が違ったりするでしょう。
「へー、こんなことするんだ」と感じる事、多いですよ。



デモネ、その反面
最近は司会に力を入れてる葬儀社も増えています。
葬式の中で故人を偲ぶ「ナレーション」を入れたりします。
葬儀社も努力をしています。

私も、ナレーションは短いけど入れてました。
葬式は、その方の為にあるので、
昨日された方の葬式と、今日される方の葬式が同じはずが無い
その方の事を語る葬式にしなければ・・・と考えてましたから
ナレーションは、故人の話を伺って、その葬儀毎に作ってました。




  秋風に落ち葉が舞い散る晩秋・・・
  「この道や 行く人もなし 秋の夕暮れ」
  ご家族の深い悲しみのなか、過ぎ去りし日々の思い出を残し
  永久の眠りにつかれました・・・


初めは、なんとステキなナレーションかと思いますが
何回か、葬式に出席したら
「また、同じ事言ってる」って気付いてしまうことがあるんです。

要するに、名前と死亡した日と年齢だけ変えてるの?
ナレーションは決まってるんだ!
そんな、発見をしてしまったり・・・

先輩の使っていたナレーションをそのまま引き継いで
間違っている言葉使いも、そのまま受け継いで。
チョット、お粗末・・・
なんてことも、あるんです。


上のナレーションを、私流にすると

  一郎様のお好きな季節は「美味しい秋」です。
  自他共に認める「食道楽」でいらっしゃいました。
  毎晩の献立を決めるのは、奥様ではなく一郎様でした。

こんな風に、ご家族から伺った故人の1コマを紹介します。
きれいな言葉より、遺族には納得できる言葉です。
会葬者にも「知らない」又は「頷ける」故人の一面です。


お客様がいるのであれば、司会があったほうがイイ。
故人を偲ぶ為には、その方を語ったほうがイイ。

私はそう思うんです。

でも、司会もナレーションも遺族が望まなければ
必要ないことですけどネ。



グリーフ・ケア マインド

2008年10月13日 | 掲載記事
少しずつ、柴田典子先生の掲載記事をまとめていこうと思います。

ご参考になさってください。

2003年に、綜合ユニコム主催で、下記のようなセミナーが行われました。
今でも、Googleで検索すると、最上位にこの項目がでてきます。


綜合ユニコム|ビジネススクール



  「グリーフケア」マインドが浸透した企業経営と人材育成手法



お墓の問題

2008年10月12日 | お墓・納骨・永代供養
お墓参りにいっていますか?

最近、無縁になってしまったお墓をよく見かけます。
お寺でも、勝手に手をつけられず困っているようです。

知り合いのお寺では、数年前から
個人墓や、夫婦墓を作っています。

普通のお墓は、何代でも後を継ぐ人がいる限り
同じ墓を利用することが出来ますが
個人の墓は、その人限りが利用できる墓の事です。

お墓は跡取りがいないと、買うことが難しいんですよ。
知っていましたか?

子供がいても、娘なら結婚すれば墓守はの望めない。
また、海外や、国内でも遠方に住んでいれば
年に1回のお墓参りも無理かもしれない。

そういう事情の人が確実に増えているのです。
だから、個人、夫婦墓はよく売れるそうです。
又値段も40万円~と手ごろです(このタイプでは平均的な価格です)

このお寺のお墓は13回忌まで個人墓で供養をして
その後は、他の遺骨と同じ場所に移され、永代に供養するそうです。
33回忌後に合葬するお寺もあります。
つまり、家族がいなくてもお寺がちゃんと供養を続けるのです。

又、納骨堂も多くなりました。
遺骨を所定の場所で預かってくれるのです。
ロッカー式に作られていたり
お堂の中に納められたりします。
こちらは個人墓より、更に手頃な価格です

お墓の形態が変わってきたのですね。

私の知り合いも
娘は長男に嫁ぎ、息子はずっと独身を通しています。

それなら、将来、子供に負担をかけないようにと
夫婦墓を買いました。

夫婦揃って、まだまだ健康です。

お墓を決めて、安心できたといってます。

お墓への価値観が変わりました。





事前相談に来る人は

2008年10月12日 | 事前相談・アフターサポート
医師から病人の余命を伝えられた家族は、葬儀社に相談に来られます。

もちろん、来たくはないでしょうが、死が訪れる事は避けられないのなら
お葬式の事を知らなくては・・・という想いです。

家族の中には、お葬式を体験した人がいないのが現状です。
葬儀社が頼りなんですね。

このご相談に見える方の事を考えて見ましょう。

家族が亡くなのをわかっていて、看病している家族の心労は
大変な物です。

病人が自分自身の死を知っていたら
家族はどんな風に接していたらいいのでしょうか?

ご本人は死を受け入れるまでには
色々な心の葛藤を体験します。

あせり、落ち込み、怒りなど感情の噴出を
受け止めるのは家族です。
本人が迫りくる死に苦悩するのと似た想いを
家族も一緒にしています。

ご本人が死を感じていない場合も
看病する家族は死への恐れを隠しながらの苦悩があるでしょう。

そんな状態の方が、葬儀社に相談に見えます。

死を迎えるのは年老いた人ばかりではなく
働き盛りの人、子育て中の人、まだ先があるべき人、
出来ることなら変わってあげたいと思う子供までいろいろ。

相談に来られた人は一応に落ち着いてみえます。
冷静に話され、必要な情報を聞き取っています。

でも、本来はこんな所に来たくないし
こんな相談はしたくない。

その方々を、葬儀社は優しく迎え入れなければいけませんよね。

お葬式の説明だけをして、終わりではないです。

ここでは、お葬式の事が聞けた。
ここでは、役に立つ情報が得られた。
ここでは、不安がなくなった。
ここでは、嫌な想いをしなかった。

ここに来たことが間違いじゃない・・・と感じてもらえたらいいですね。

誰にも言ってない「家族の死」を伝えた所が
温かいところなら、相談に来た人は
ほんのひと時、ホッと出来ますよね。

最近の葬儀社は「遺族のケア」を重視してきています。
とても良いことですが
実は遺族になる前から、ケアが必要なんです。






記念日を娘に教わりました

2008年10月11日 | sibatanoriko?
すでに昨日になっていますが、娘からお祝いメールが届きました。

「おめでとう」???

一体何のこと?

結婚記念日でした!

すっかり忘れてました。

主人に電話で伝えたら、「誰の?」

2人とも、相当錆びついてますね。

もともと、そういうこと、こだわらないので。

でも、何年?って計算してみてビックリ。

35年もたってました。

実感がわかないこの年月に、心底驚いてます。

私も辛抱したけど、相方もよくぞ辛抱したと思います。

この先も、あっ!という間に過ぎていくのでしょうか?

過ぎ去った時間に比例して、成長してない自分が恐怖です。


ホームページは難産もよう

2008年10月08日 | sibatanoriko?
わたし、今ホームページの準備をしています。
結構時間がかかるものです。

この時期は講演依頼も多い時期で
葬儀専門学校の講義も先月末から始まりました。
それに、一般の方向けのセミナーも幾つか抱えていて
葬儀後のアフターケアーの仕事も司法書士や税理士さんとすすめています。

ホームページの内容作りはその合間にしてます。

どの仕事も、面白いんですよね。
だから、つい寝不足になってしまいます。

寝不足は、怖いですよ。

注意力が鈍るし
この年になると、疲れが全部顔に出ます。
ほんと、恐ろしいです!

ホームページは情報の山済みにしよう思います。
葬式をいろんな角度から見ていきます。
いろいろな物を紹介します。
葬儀用に見つけた商品でも、普通に使えるものも多いんですよ。

小さなケーキの形をしたローソクがあるんです。
ケーキも、イチゴも、ローソクも
みーんな、ロウソクです。

お誕生日のプレゼントにしゃれてません?

実は以前、関わった葬儀社では
故人の誕生日に、このケーキローソクをプレゼントしていたのです。

お届けすると、皆さんすごーく喜ばれます。

「すっかり、お父さんの誕生日を、忘れてて。
 娘にも連絡して、皆でお祝いしたのよ。
 ケーキのローソクを仏壇に飾ってね、楽しかったわ」

こんな、声もありました。

ほんとに可愛くて、是非、紹介したい商品です。
本来これは葬儀用じゃないんです。

それに「この服、フォーマルドレスじゃなくても
喪服に使えますよね」何てコーナーも作る予定です。

でも、黒い服は写真に撮るのが難しいんです。
苦労してます。
でも、皆さん興味があるみたいです。

写真でオリジナル本も作れますよ。
1冊でも、出来ます、お値段も手ごろです。
プレゼントに使える金額です。
金婚式とか、ベビー誕生とか
故人の思い出本とか、いいと思いません。

故人の足跡を本にして
法事に差し上げてもいいですよね。

早く出来上がるといいんですが・・・
わたしの原稿さえ上がれば・・・なんです。

という訳で、気持ちはあるのですが
明日も出張でございます。