柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

お葬式でも、おしゃれがいいです。

2008年10月03日 | 喪服もおしゃれに
私が今まで関わってきた葬儀社のユニフォームは目立つ物ばかりです。

他の葬儀社は、黒っぽい物が多いんですよ。

私が始めてパートのオバサンで入った葬儀社は
女性のユニフォームはブルーグレーのジャケットとベストとスカートでした。
その頃はまだ、葬儀社の女性は黒の喪服を着てましたので
とても目だました。

そこで、私なりに気がついたんです。

お葬式の時って
遺族も、お手伝いしてくださる人も
会葬者も、全員が黒の喪服でしょ。

お客様が質問しようとしても
用事を頼みたくても
葬儀社のスタッフまで、黒いユニフォームだと紛らわしいじゃない!!!
スタッフは、お客様と同じでは、役に立たないんですね。

それから、何回もユニフォームを選んできましたが
全部、ひと目でスタッフとわかる物にしました。

コーヒーブラウンのジャンパースカートと同じ色のジャケット。
次は明るいグレーのジャケットと黒のスカート。

その次は
ジャケットは光沢のあるグレー系のツイード調、
黒のスカート
スカーフは黒とグレーの2枚あわせ

どれも、とてもおしゃれなユニフォームでした。
お客様からも好評で、どこにいても
ユニフォームを見て私達を見つけます。

男性は、ブルーグレーなどを作っていました。

私は、通常業務では、ユニフォームは着用させず
地味目の私服で対応してもらいました。

故人の大事な式なのにくたびれたり
汚れたユニフォームを着るのが嫌だったから。
葬儀社は、裏方もするし、忙しいと着たきりスズメで
ユニフォームが汚れています。
今度注意して見てみて下さい。

お陰で、全員がユニフォームの汚れには敏感で
いつもきちんとしていました。
それに、家で洗える素材の物を選んでましたので。

私はいつも、ユニフォームに着替えると
気持ちがピリ!としたし、プライドも一緒に着ていた感じです。



お客様の喪服にもいつも、目がいきましたね。

男性はピチピチの喪服を着ている人が結構います。
久しぶりに着たら太ってしまって、きつい。
ボタンが取れかかっていたり
ズボンの裾が落ちていたり

急に着るので、気が付かないままの人が多いんです。
その場で直す為「針と糸」は必需品でした。

女性はあせって、着替えてくると
黒いストッキングが伝線していたり
冬は静電気でスカートが足にまつわりついてたり
「エレガード」も必需品です。
スカートの裾から糸がほつれていたり

着物の喪服もトラブルがありましたね。
ご自分の喪服を持参した人は
腰紐がたりない、帯板がない、襟芯が入ってないなど
また、着物の喪服は結婚した時に持たされたまま
一度も袖を通してない人も多く
太ってしまって、着物の合わせが足りないとか
帯を締めたら、短くって結べないとか・・・ね。

草履は最悪です。
新品だと鼻緒がきつくて、痛くて、歩けなくなる人もいます。
ずっと履かずにいた草履は底がパカッて糊がはがれちゃう事も。


ずいぶん、応急処置をしました。


でも、おしゃれな喪服を着ている人もいるんです。
そういう人は
黒い服を組み合わせて、上手に来ている人です。
既成の喪服よりずっと、おしゃれな感じです。

男性も喪服の選び方がステキな人がいます。
ブレザーを上手に着ている人。
黒のドレスシャツを着ている人など。

皆さんも、一度、喪服の点検をしておきませんか?
そして、手持ちの服で喪服に出来る組み合わせを探してみませんか?




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1 コメント

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通夜の客 (ポンポンダリア)
2008-10-05 23:37:52
昔の小説に、「通夜の客」というのがあって、喪服、この場合は和装だったと思いましたが、「喪服は女性を美しく見せる。」というくだりがありました。
急な場合には、おしゃれのことまで考えられないかもしれませんが、身だしなみも含めて、日頃から気を使っていたら、困らないですよね。
おしゃれは、どんなシーンでも私たちの味方だと思うのでした。


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