柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

被災者へのグリーフケア

2012年01月15日 | 悲しみのケア
1995年の阪神大震災
2004年の新潟県中越地震
2005年の尼崎JR脱線事故
そして
2011年の東日本大震災

災害遺族の悲嘆に寄り添い、思いを受け続けている
心療内科医の方の記事を読みました。

阪神大震災の避難所に設けられた「こころの相談室」に
中年の男性が来て、娘が死んだと泣きながら話され
その時はグリーフが何かも解らず聞いているだけだったが
「聞いてくれて有難う」と少し落ち着いた顔で帰って行ったのが印象的だった。

それがその医師のグリーフケアの原点だったそうです。

愛する人の死別が原因の患者さんと
仕事や人間関係といった他のストレスが原因の患者さんとは違いがあり
遺族には、体だけでなく、精神的、社会的といった「全人的」な苦痛がある

災害に限らず、遺族の悲嘆に触れて感じるのは
それだけその人のことを愛していた、ということ
今は亡くした辛さに目が向いてしまうけど
最初は痛みが伴っておもい出していたのが
懐かしさや優しい思い出になっていくと思う

ある程度、回復してくると
悲しみ自体は一生消えないけれど
このままで生きていくのだろう、と覚悟される

東日本大震災では
悲しみを抑え込んでいる方が多いと思う
まだまだ思い切り泣いてほしい
心を許せる人には想いを話してみてほしい
3月が近づいて調子が悪くなる方もいる

周りの人はただ想いを聞いてあげてほしい


災害における死に特化して
遺族、救援者の』心のケアを考える
「日本DMOR(災害死亡者家族支援チーム)研究会」を発足

昨年
「災害グリーフサポートプロジェクト」というウェブも作る

神戸赤十字病院心療内科部長 村上典子医師のへの取材記事でした


私達の周りにも愛する人を失った人たちは大勢います
もし、あなたと親しい人であるなら
時折訪ねて、ただただ、その人の話を聞いてあげてください


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