柴田典子の終活ブログ「エンディングノート知恵袋」

エンディングデザインコンサルタント柴田典子のブログ。
葬儀に関わらず「賢い老い支度」として終活全般のお話もしています。

遺族の心も変ります。

2015年06月23日 | 悲しみのケア
葬儀社の遺族会をまかされています。
隔月に1回の開催ですが、2箇所で行い
もう三年続いています。


深い悲しみにくれている方
他の遺族の様子を知りたい方
なんだか、わからないけど参加した方

皆それぞれ理由は違いますが
誰かに逢える
話を聞いてもらえる
話を聞ける
同じ仲間なので安心が出来る
とおっしゃいます。

話しながら泣く方もいますし
涙とは縁がない方もいます。

ずーと泣いているばかりではなく
笑い声もしょっちゅうです。


やがて自分の心が整理されてくると
会への足は遠のきます。

久しぶりに来られたときは
懐かしくて、顔が見たくて、と
いってくださいます。

一年に一回行われる慰霊祭で
故人への手紙を読んで頂くお願いをします。

始めは躊躇されていますが
「きっとあなたが、楽になれるはず」と
私は強くお薦めします。

便箋に向って
書いては泣き
消しては書き直し
涙に暮れる日々の後に
手紙は出来上がります。

書いていくうちに
自分の歩んだ路をなぞり
少しずつ
送った日々を納得されていくようです。

慰霊祭で手紙を朗読される時
薄っすら涙を浮かべても
泣きじゃくって読めない人は居ません。

不思議です。

その後に
ご本人から「手紙を書いてよかった」と
言われる事がしばしば有ります。

自分で新しいステップを踏まれた証拠です。

よく頑張りました。
淋しさと決別ではないけど
少し強くなって前を見ていらっっしゃいます。

今年も遺族会から
2名の方が大きな一歩を踏み出しました。


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