遊び人親子の日記

親子で綴る気まぐれ日記です。

今日はバレンタインデー

2008年02月14日 20時37分29秒 | 食べ物/飲み物
 そういえば、今日はバレンタインデーですなー。
 家に籠って忘れれていました。

 既に、スキーの時に皆さんに渡してしまったし、
 本命なんて関係ないし・・・

 しっかり自分用には買っておきましたけど。
 まだ、胃が痛いので、味わうのはゆっくり後日の
 お楽しみ。

 写真のチョコレートにまつわる思い出といえば、
 何年も前に、娘の希望で銀座の裏通りのショップの前
 で1時間以上も並んで、ようやくお店に入り、
 娘は念願のアイスクリームを食べ、私はショコラを
 頼んだけど、あまりの濃厚さに飲みきれなかった
 ビターな思い出が・・・。

 そんなお店のチョコレートが、今や簡単にデパ地下で
 手に入るって、日本は進歩しているというか、、、
 平和なんですね~♪

       わがまま母
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狼たちの月

2008年02月14日 15時36分06秒 | 読書
 昨日は、程よい熱さ加減の身体で(胃痛は治らず)
 ベッドに横たわりながら、ウルウルした眼で
 本を読んでいました。
 私にとっては、ある意味「幸せな時間と空間」です。

  
  狼たちの月   フリオ・リャマサーレス(著)
 
 この本は、作者の初めての長編小説(1985年)
 (日本での発行は昨年12月)

 ピカソのゲルニカに描かれたようなことが、
 バスクや他の地方でもあったのです。

 時代は1937年の内乱後のこと。
 スペインのアストウリアス地方での人民戦線派への
 すさまじい弾圧のなか、険しい山岳地帯に
 逃げ込まざるを得ず、生き延びる為だけに生きた
 名もない人達とそれを支えた家族の約9年間を、
 年代順に、4部に分けて描かれた
 まるで静かに記憶をたどるような小説。
 
 スペイン内戦、フランコ軍による執拗な追求、弾圧、
 欧州各国の利害による不干渉または軍事援助など、
 一市民にとってはどうしようもない絶望的な状況。
 山の洞窟に隠れ、昼は息を潜め、夜に活動し、
 まるで害獣のように逃げ回る極限の男達。

 読み進めると陰鬱になるかな~?と思いつつ読んだが、
 心配は全く杞憂に終わった。

 不思議と、清冽な文章で、清々しささへ残る。
 上質な小説です。
 これは、きっと、翻訳も素晴しいのだと思う。

 「ほら、月が出ているだろう。
  あれは死者たちの太陽なんだよ」

 と、主人公のアンヘルの父が語るシーンがあるが、
 なんて悲しいんだろう・・・。
 「月」を見て感じる言葉として、私なんかの理解を
 超えている。

 最後の解説で、訳者の木村栄一氏がスペイン滞在中に
 書店関係の、知人の集まりでの会話を書いているのだが、
 これがまた、料理でいうなら欧州の珍味満載!
 ヨーロッパの歴史の抱える闇の深さを知ることが
 出来る貴重な会話なんです。
 これだけでも読む価値あり。


       わがまま母


 
 
 
 
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