遊び人親子の日記

親子で綴る気まぐれ日記です。

ブルー・モーリシャス

2008年02月07日 19時15分11秒 | 読書
  世界最高額の切手「ブルー・モーリシャス」を探せ!
  <コレクターが追い求める「幻の切手」の数奇な運命>

               ヘレン・モーガン〔著〕

  どういう訳なのか、娘が「今年はマダガスカルに行く!」と
  宣言している。 バオバブの木と海しかなさそうなのに・・・

  で、同じインド洋のお隣の島(と言ってもマダガスカルに比べ
  たら、鼻くそ(失礼)みたいな島ですが)、モーリシャスって
  名前に興味をひかれて読んでみました。

  題名からサスペンスっぽい小説かと思いきや、「よくやるぜ」
  といいたくなるほどの調査力で取材し、膨大な資料を基に
  書かれたノンフィクションです。

  世界に26枚(多分)しか存在せず、1857年前後に
  モーリシャスで発行されたブルーとオレンジレッドの
  小さな切手が主役。なのですが、

  この切手の価値が認められ、切手コレクターの垂涎の的と
  なっていく過程を1850年代のモーリシャス(モーリシャスは
  オランダ→フランス→イギリスに統治されていた)の状況
  から始まり、時代背景と保有者やコレクター達の歴史を
  織り交ぜながら、現代に至るまで丁寧に辿っているんです。
  

  本の終盤には、金井宏之という日本人コレクターが登場し、
  このポストオフィス切手を落札して長く保有していた事実に
  は驚きです。

  切手が渡ったボルドーのこと、植民地時代のモーリシャスや
  インドからの移民のこと等、切手にあまり興味の湧かな
  かった私ですが、「知るを楽しむ」ことができました。

  それにしても、マダガスカルは遠いぞー。
  しかも、今ケニヤとかヤバイんじゃないかな~?

  と、母は案じております。

        わがまま母


    
  
  
  

  
コメント
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