つらいと思う日々に

いたずらにわが身世にふる・・・

耐え難きを耐えて

2006-11-20 | Weblog
「目には目を歯には歯を・・・」という言葉は報復を意味しているのではない。
傷つけられたら 同じように傷をつけてやりなさい。やり返しなさい。と言っているのではない。
その時々に、愚かな人達は自分のことだけしか思わない。
自分の都合のいいように考える。
正しいことを聞いても誤って思ってしまう。どれだけ易しく説いても
疑って信じようとしない。どうすることもできない人達。
そういう人達は神を疑っていながら、神仏に願い縋る。
願いがかなえられることは無く、もちろん救われることは無い。

仏は言う。報復せずにただ耐えなさいと。
人の常識で考えるとおかしいと思うかもしれないが、
人の常識など 誤りの識である。
仕返しは罪を作る。罪は悪であり罰を受ける。罰は悪の為す行為であるために
更に悪を創る。
連鎖して止まない。悪は苦のみ生む。罪に対しての罰として仕返される。
仕返されれば また その仕返しとして繰り返される。
ただただ苦しみが永遠と続く。

だから言う。ただ耐えなさいと。恨みを形にすることなく、更にその憎しみさえ消して、一時のこみ上げる悔しさ辛さを耐え忍びなさいと。
そのときの苦しさを耐えれば、悪は断ち消えて、後 幸せのみ訪れると。

仇討ちは徒となるだけである。
報復の中に幸せを求めても徒労に終わるだけである。
そして誰もいなくなったということになる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする