つらいと思う日々に

いたずらにわが身世にふる・・・

自分のため

2006-11-25 | Weblog
「善からぬこと、己のためにならぬことは、なし易い。
ためになること、善いことは、実に極めてなし難い。」(法句経163)

無知であるために、
自分(身体)に悪いことを心地よく思い、善いことを苦痛に思う。
善行為が苦痛となって、悪行為が快感となって、善悪顛倒となってしまうために、
悪だらけとなってしまい、終には苦しむ。
悪いところ(地獄)に行きたくないと思いながら、
確かな地獄の道をひたすら歩む。
なし易い悪を好み、なし難い善を嫌う。それは、
一瞬の快楽が長い長い苦痛となることを知らないためである。
一瞬の苦が長い長い喜びとなることを知らないためである。
努力は苦しくて辛い、怠慢は楽である が、後 逆になる。
耕されることの無くなった畑が荒れ果てるように、
調えられることの無い心は荒む。
ありのままをありのままに観すぎてしまうために、
隠れているものを見つけられない。
どんなに学んでも、無知であることを知らなければ、
正される兆しさえ見えない。

コメント
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