奈良と大阪の国境にある天然の関所「亀の瀬」、ここは、地滑りとの共生と戦いの歴史を刻む場所であり、私も初めて聞く場所です。 たまたま「せいだんクラブ」のメンバーの中にそういった地質に詳しい方がおり、町内の下水道に事故が生じた時いろいろ活動してくださいました。 今回その方の案内で貴重な見学とウオークを体験してきました。
大和と河内の国境に位置し、奈良盆地の水を一手に集める渓谷地帯「亀の瀬」。ここは4万年前から地滑りが繰り返され来た場所であり、古代より西の玄関口として交通・経済・治水を支えてきた心臓部です。 そして亀の瀬を越える山間の道「龍田古道」は天皇や官人も往来し、文化の発展にも重要な役割を果たしてきました。 とはいえ、ここは地滑りが頻発していた場所、亀の瀬を越える人々は、常に地滑りへの恐怖を抱いていました。 ひとたび地滑りが起きると甚大な被害をもたらします。 そのため飛鳥時代から人々は「龍田の風の神」に旅や暮らしの安寧を祈願し、現代にいたるまで最新の土木技術を投じてこの要地を守ってきたのです。 今でこそ地滑りの恐怖を肌で感じることは無くなりましたが、土砂に埋もれた鉄道トンネルや河川に対して斜めに架けられた橋梁は、地滑りの脅威を今に伝えます。
地滑りが造った特殊な橋梁、第四大和川橋梁昭和6・7年の地滑りによって、鉄道が大和川の左岸に迂回された際に架けられた鉄橋で、河川に対して角度をつけ特殊な工法で造られたJR関西本線(大和路線)の橋梁です。
亀の瀬の断面図と地滑りを止める3つのポイント
①表面の土を取る
②杭を打って滑りを止める
③滑る原因となる水を抜く
ゴチャゴチャ言わないで早くトンネルに入ろう
入り口です 足元を流れているのが排水です
先へ進みます 入り口を振り返りました
トンネルを進みます 天井からは冷たい水滴が落ちてきます
どんどん進みます
分かれ道へ来たようです
どうやら終点のようです
入り口まで戻ってきました つづく
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