列車が家城駅に停まっている間ホームに出て歩きまわった
駅の向こうにきれいな桜並木が見える
雲出川の堤に咲いているようだ
帰りの電車もここで10分余り停車したが
その間に高校生が次々に乗車してきて超満員になった
隣にいた女子高生に訊いたら
駅から徒歩で10分ぐらいの所にある三重県立白山高校の学生だそうだ
ほとんどはこの沿線の生徒さんで松阪から通ってくる生徒もいるらしい
この2時間後に来る次の電車も部活の後帰宅する生徒で満員になるだろう
また川を渡る
伊勢竹原駅
この辺りからだんだん山間部へ入って行く
雲出川を渡ったり
寄り添ったり
竹原トンネル
沿線の人家もだんだん少なくなる
須渕トンネルを通って伊勢鎌倉へ
伊勢鎌倉駅
1935年(昭和10年)家城駅~伊勢奥津間の全駅が開業した
しかしその後何度かの災害に見舞われた
1959年(昭和34年)伊勢湾台風により伊勢竹原駅~伊勢奥津駅間が不通になる
1982年(昭和57年)台風10号による土砂災害などで全線が不通
10か月後に全線再開
2004年(平成16年)台風21号による土砂災害で全線不通
伊勢八知駅
鉄橋の下はきれいな清流、夏にはキャンプなどによさそうなところだ
しかし2009年(平成21年)台風18号による豪雨で、家城駅~伊勢奥津駅間
約40箇所で土砂崩れや路盤流出が生じ全線運休、バスによる代行を開始
松阪駅~家城駅間は間もなく運行を再開したが、
家城駅~伊勢奥津駅は2016年(平成28年)に運行再開されるまで
6年半バスによる代行運転が続いた
気楽に桜見物に来て、不便なところだもう少し交通の便をよくしてほしい
などと思っていたが、この電車を動かすために地元の人達やJRの人たちが
大変な苦労とお金をかけていることを知り頭が下がる思いがした
比津駅
次は終点だ
終点が見えてきた
名松線では家城駅に夜間留め置きしていた車両が
下り坂を走り始め踏切23か所を通過し、8.5km離れた
伊勢大井駅と井関駅の間まで暴走したことがあったそうだ
電車の前に乗って写真を撮っていた時は平坦に見えていたが
かなりの登りであったようだ
9時38分松阪駅を出発して1時間24分、終点伊勢奥津駅に着いた