晋ちゃんの気ままな散歩道

あっちこっち横道にそれたり休んだりしながら気ままに散歩しています。

鉄道小説(2)

2023-08-22 15:33:53 | 読書

    

兄妹二人きりの家族

もとは国鉄池北線、分割民営化を経て、第三セクター「北海道ちほく高原鉄道」

兄は4年前からその運転士をしている

北見から池田まで140㎞をひたすら走る

その長い鉄路にはトンネルは一つもなく、車窓には広々とした牧場、原生林と日本離れした情景が拡がる

この路線は「ふるさと銀河線」の愛称で親しまれていた

妹は今年高校受験だが演劇コンクールで優勝し、周囲の期待を集めている

兄は自分に縛られることなく帯広の高校へ進学するよう期待している

しかし、兄を置いてこの町を出る気にはなれず地元の高校に進むつもりだ

そんな折近くで映画の撮影があり周りの人たちは妹に見せようと現場へ連れ出すが感極まって現場から逃げかえる

 

3月に入り、公立高校の入試の朝

妹はお兄さんの運転する列車に乗り込む受験生の中にあった

「この列車はふるさと銀河線、帯広行き、帯広行きです」

 

「北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線」は残念ながら2006年4月21日をもって廃止されました

JRの時刻表を見ると北見~池田までバスが走っているようです

 

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安倍晋三実録

2023-08-17 12:22:21 | 読書

NHKテレビ報道局政治部に在籍し、昨年7月に退職した著者が2000年に安倍担当になってから退職までの20年間余りにわたり              取材してきた軌跡をたどり、安倍の実像を書き残すことが自分の使命であると考え筆を執ったとある

 

雌伏の5年間と歴代最長政権                                                                            小池新党は瓦解すると予測                                                                              盟友中川正一の急死、橋下徹総務大臣構想                                                                          慰安婦問題と靖国参拝                                                                             トランプと地球儀俯瞰外交                                                                           拉致問題解決への信念                                                                                  習近平との対決                                                                                   生前退位と未来の皇室像                                                                            モリカケ問題の発覚によるスキャンダルと財務省                                                                   最後は岸家と安倍家の葛藤の中凶弾にに倒れた

思い返せば今から60余年前の安保闘争から始まった日本の歪みがこの凶弾によって変わるのか                                        相変わらずアメリカさんの手のひらの中で日本という国が沈没して行くのか

この本を読むとその行き先が分かるような気がする

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ある絵本

2023-07-30 17:27:27 | 読書

       

             

             ある新聞の読書欄で見つけ、図書案で借りてきた

       江戸川乱歩の短編小説の世界を宮部みゆきやスティーブン・キングらの作品の装画で知られる

          イラストレーターの藤田新策が描いた絵は「押絵細工」で描かれている

             と新聞に書いてあった

         絵(本)のサイズもかなり大きく絵は見ごたえがあり、独特の世界へ引き込まれる

 

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新・地図のない旅(1)

2023-07-26 15:57:57 | 読書

図書館で借りてきた

五木寛之の短編集、一話3頁ほどの短いお話が70編ほど

大先生が書かれた「他愛ないお話し」であるが、いいなと思うものがあれば、それほどでもないものもある

図書館でいろいろな本を借りてくるが、大して読まないで返してしまう本もある

最近は少し読んだあと中断し、再び読み始めるが読んだ部分の話を忘れてしまっていることがある

一話3頁ほどの短編随筆?ではそんなことは絶対にない、ブログの参考にしたいと思っている

そんな中の一つ、「これもサギ、あれもサギ」

いま日本では国民の資産の三分の一は70歳以上の高齢者が持っているといわれている

今いろいろ問題になっているマイナンバーカード

これは健康保険証のカード化と言われていたがそれにイロイロな個人情報を紐づけして

国民の資産をあぶり出そうとする目的を含んでいるといわれている

来年発効される新札もタンスの中の古いお札をあぶり出すのが目的のようだ

ドンドン国債を発行して国民を借金まみれにしておきながら、その借金返済を高齢者が苦労して蓄えた資産から流用しよう

という邪悪な魂胆から始まっているのだからうまく行くはずがない

 

本にもどろう、街角のカフェで中年のマダムが大声で話をしていた

「来たわよ、うちにも」

「振りこめ詐欺よ、電話があったの、若い子の声で」

そして「愛の水中花」の大合唱

「これもサギ あれもサギ

 たぶんサギ きっとサギ」

 

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つげ義春「流れ雲旅」

2023-06-28 12:37:00 | 読書

    

漫画家のつげ義春が編集者と写真家との3人で今から50年ほどまえ、前回の万博の頃(1970年頃)旅をした記録を編集した本              狭山の図書館にはなかったが和泉市の図書館から借りてきてくれた

下北半島から始まり、東北、北陸、四国お遍路、国東半島とお婆さんの多い湯治場を巡る

 

下北半島 ここは行っておきたかった、大湊、大間、仏ケ浦、尻屋崎、九艘泊(ここは船が9艘しか停泊できない)、横浜町                  聞いただけで体がウズウズするがもう行くことはできない

しかし半世紀を経た今、ここ青森県むつ市には東電と日本原子力発電が共同出資した中間貯蔵施設が計画されており                   ここに造られる建物内で金属容器に入れて最大50年間保管される予定、とても怖くて近づけない

次の岩手県の夏油温泉(げとう♨)には600人のおばあさんが湯治に来ており、昼間から酒盛りし、千昌夫の「星影のワルツ」を唄うとある        当時私たちの会社の慰安旅行でもカラオケなどはなく手拍子で歌い、宴席が盛り上がったものだ

今さら一人で歩き回るのは無理、近場で仲間を誘って歩きに行くのが関の山

2年後の大阪万博など行けるのかどうか? 

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5月7日 村上春樹の本

2023-05-30 21:28:00 | 読書

 

何年かぶりにノーベル文学賞候補の作家の本が出版されたのを知り図書館で借りてきた

以前にも途中で読むのをあきらめた作家の作品

今回は完読できるのか自信がないまま借りてきた

 

今度こそ読み通してみようと意気込んで読み始めたが壁の持つ意味がもひとつよくわからず

読み続けるうちに眠くなってしまいそのまま中断

改めて続きを読み始めることを繰り返し、図書館で借りられる期限2週間をフルに使ってスルー読みした

壁はコロナをシャットアウトする壁だとか分かったような勝手な解釈が飛び交っているが

ノーベル賞候補作家が書いた小説、そんな単純なものではないだろう

無理して、我慢して読み通したがノーベル賞などと縁のない私にとっては時間の無駄遣いであった

 

今夜の交流戦 阪神タイガース 3-1 西武ライオンズ

こっちの村上の方がはるかに良かった

 

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真珠とダイアモンド

2023-04-30 11:39:39 | 読書

 

1986年福岡の証券会社に同期入社した高卒、短大卒の二人の女性が主人公

1987年のNTT株の新規公開売り出しから始まるバブルの証券界の中で揉まれ変わって行く対照的な女性

図書館で借りてきて一気に読んだ

 

私が大学卒業して就職した1960年頃が証券バブルの始まり

「銀行よさようなら」「証券会社こんにちは」の時代だった

金融関係のゼミの卒業生は4大証券会社に就職していった

寮で一緒だった同期も野村證券、大和証券、日興証券

ラグビー部のキャプテンは山一證券へ就職したが苦労したんだろうな

そしてイケイケドンドン・・・の時代になって行った

安宅産業に就職し苦労した友達も思い出す

 

NTT株の売り出しの時には、私もオコボレにあづかったが、

それ以外では自社株を少しづつ買い増す程度であまり株式には興味はなかった

 

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鉄道小説

2023-02-02 21:58:00 | 読書

  

最近は寒いのであまり外に出ないで図書館で借りてきた本を読むことが多い

9編ほどの鉄道に絡んだ短編小説

鉄道小説を読むときはJRの時刻表についている「さくいん地図」を見ながら読む

 

まず「駅の名は夜明」

終戦後好きで一緒になった妻と50年

その妻がパーキンソン病と診断され7年

訪問看護師が来てくれる朝まで毎晩の妻の看護

介護保険の申請をするも「要介護2」と判定され僅かな年金では耐えられない

思い余って長年連れ添った愛妻を車いすに乗せて死に場所を求めて旅に出る

そしてここがいいと思い降りた駅

その駅の名は「夜明」

地図で見ると九州、久留米駅から大分に向かう久大本線と日田彦山線が交わる駅が「夜明」

 

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ウサギ

2023-01-10 21:21:00 | 読書

 

図書館のフリーコーナーに残っていた

今年はウサギ年、童話かなと思いページをペラペラめくってみた

ウサギの絵などどこにもない

 

ある夏の夜おそく、私は家をめざして車を走らせていた

のどかな田舎道を二時間走るあいだに見かけるウサギの多さに私は驚き、恐怖さえ感じた・・・・・

 

「ウサギ」は、突きつめれば、ぶつかりあう二つの世界の物語です

かたや強力なテクノロジーを武器に自然を征服していく文明

かたや太古の生態系にふかく魂が根ざした文明

 

ここまで読んで私の思考はストップしてしまった

この本はこのまま図書館へ返却しよう

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国道16号線

2022-12-27 21:24:20 | 読書

   

子供の頃私の通っていた小学校の側を走っていた道路は16号線と呼んでいた

終戦間もなく天皇陛下が日本各地を廻られた時、大阪から和歌山へ

この16号線を通るので日の丸の小旗をもって見に行った

国道か府道なのかとにかく16号線と呼んでいた

 

この本の国道16号線は「日本を創った道」と書かれており

「国道16号」と指定されたのは1962年、東京オリンピックの少し前だ

ということは私が16号線と言っていたのは1945年頃で間違いではない

横須賀市の走水が起点、東京湾岸を走ったあと、内部の町田、八王子、福生を抜け

埼玉県の入間、狭山、川越、さいたま、春日部

千葉県の野田、柏、千葉、市原から東京湾岸に出る

木更津を越え富津(スタートした横須賀の対岸)を走るルート

平日は大型トラックや営業用車が休日には自家用車で渋滞するルート

読んでゆくと知らなかった町が次々現れるので面白かった

 

16号線に興味があったので狭山の図書館で探したが見つからず

今回、大阪府立図書館で見つけやっと借りることが出来た

読んでみて関西の人にはあまり関係のない土地ばかりを通るルートだから

図書館も置いてなかったのだろう

 

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