明治25年(1892年)、大阪ー奈良間の難関・亀の瀬トンネルが完成しました。
しかし昭和6~7年(1931年~1932年)の地滑りで崩壊、トンネルは放棄されました。
地区は水平に30メートルも滑ったため、トンネルの坑口すらどこに埋まってしまったのか、わからなくなりました。
その80年後の平成20年(2008年)11月、地滑り対策工事の最終局面で最も古い明治期のトンネル部分が偶然発掘されました。
トンネルの遺構は取り壊すことも考えられましたが、地域の歴史的財産にもなるという観点から残すことになりました。
埋まってしまった最終地点まで歩きました。
行き止まり地点で説明を聞きました。
以前高槻のJR線のねじりマンボのトンネル、南海電車高野線のトンネルなど見ましたがそれと同じレンガ造りのトンネルです。
このレンガをつなぎ合わせているのは漆喰だそうです。
セメントだと水が浸透して崩れますが漆喰だと大丈夫のようです。
今回の対象地域
亀の瀬地すべり歴史資料室 大和川河川事務所流域治水課 ℡072-971-1381(代)です。
今回の見学会はこれで終わり、しかし私たちの知らないところで自然と壮大な戦いが行われていたことをあらためて知りました。
6月末は毎年会社からボーナスを頂いております。先輩のその趣旨の表現がないのは少し残念ですが・・・。