ということで6月29日、WBCスーパーフライ級、正規王座のタイトルマッチってことでいいんですかね、ファン・フランシスコ・エストラーダvsジェシー・ロドリゲス戦が正式に決まったとのことであります。
𝐄𝐒𝐓𝐑𝐀𝐃𝐀. 𝐁𝐀𝐌. 𝐄𝐏𝐈𝐂.@GalloEstradaOfi defends his WBC and @ringmagazine Super-Flyweight titles against @210bam, June 29, live on DAZN worldwide 👑#EstradaBam pic.twitter.com/ps7IlEjODE
— DAZN Boxing (@DAZNBoxing) March 28, 2024
アリゾナの大きな会場でやるらしく、大興行になりましょう。
日本ではDAZNがライブ配信し、二ヶ月後くらいにWOWOWで録画放送という感じでしょうか。
WOWOWが買い取ってライブ配信、となってくれたら良いですが、難しいでしょうね。
まあ、英語実況の素材流すだけ、ではあっても、ライブで見られるのは確実ですから、有り難く思うべきではあります。
DAZN以前、WOWOW独占時代だったら、このカードが生中継されることはなかったでしょうから。
WBCのこの王座は、暫定王座にカルロス・クアドラスが就いていますが、クアドラスがアキレス腱断裂でしたっけ、何しろ重傷でリングに立てません。
暫定王座決定戦でクアドラスに敗れたペドロ・ゲバラが、アンドリュー・モロニーと闘うそうですが、WBCとメキシカンが絡むと、何かとややこしいことですね。
本来ならエストラーダはとうに王座剥奪されているべきで、暫定なんて要らないはずなんですけど。
とはいえ、やっとこさ、ではあっても、ローマン・ゴンサレスとのラバーマッチを制したエストラーダが、重い腰を上げて、若い“バム”ロドリゲスとの新旧対決に臨むのだから、やはり注目の一戦ですね。
個人的には新旧交代を望みますし、そうならないとおかしい...かどうかはともかく、そうでないといかん、と思っております。
で、IBFとWBOのフライ級王者たるロドリゲスですが、王座を返上するなら、フライ級のタイトルがふたつ空位になるわけで、当然112ポンド級戦線にも影響大です。
日本には、WBA王者ユーリ阿久井政悟と、5月6日に挑戦する桑原拓のみならず、京口紘人というスター選手がいますし、矢吹正道のフライ級「復帰」の可能性もあり。
そして、WBOの1位には、加納陸もいます。
その加納陸も含め、日本にもお馴染みの顔ぶれについて、こんなX投稿が。
With Bam-Gallo being announced today, expect a few fights like
— OLE (@ajoaquinarieta) March 29, 2024
WBA Champion Kazuto Ioka vs IBF Champ Fernando Martinez
Dave Apolinario vs Angel Ayala
Riku Kano vs Bomba Gonzalez/Anthony Olascuaga
to be announced asap too. pic.twitter.com/NIe681mPYy
エストラーダvsロドリゲスが決定したことを受けて、さらに実現が期待されるカード、その一覧という意味らしいです。
スーパーフライ級では、WBA王者井岡一翔vsIBF王者フェルナンド・マルチネス。
もし実現したら、勝者がエストラーダvsロドリゲスの勝者に挑む、となっても、説得力があります。
いっそセミにて挙行出来れば良いかもですが、マルチネスがPBCとの契約を更新していたら、難しいでしょうね。井岡の側については、今更何も言うことは無いですが。
で、フライ級では、IBF3位(WBA1位)デーブ・アポリナリオ(フィリピン/大橋)vsIBF1位(WBC2位、WBO3位)アンヘル・アヤラ(メキシコ)。これはIBF空位決定戦ということか。
さらにWBO1位加納陸vsWBOライトフライ級王者ジョナサン・ゴンサレス、ないしはWBO5位アンソニー・オラスクアガ。これはWBO空位決定戦?
加納がWBO空位決定戦に出るなら、2位のベネズエラ人アンヘリーノ・コルドバ(アクセル・アラゴン・ベガ、ティト・アコスタに判定勝ち)と対戦か、と思うところですが、そうではないのでしょうか。
ゴンサレス、オラスクアガ共に、日本には馴染みの顔ですし、マッチメイクがしやすい、ということはあるかもしれません。
このXアカウントは以前、ショーン・ギボンズ周辺からの情報らしい、と教えてもらったものです。
確かに結果として「当たり」が多かった、ということもあり、気になるところです。はてさて。
またバムには驚かせてほしいです。
さてそうなると一応加納陸くんにチャンス到来ですか。
ランク上はそうですが、ただ彼の今の力で本当に世界やる資格あるのかなと。モチベーションの問題なのか、国内中堅どころとの試合でもあまり会心の出来とは言えない、果たしてこれでいいのかと。
もちろんこの心配を吹き飛ばしてほしいとは思います
遅まきながら、ではありますが、やらずに引退よりは良い話ですね。こういう試合がすんなり、次々と実現するのが、本来ボクシングがあるべき姿なんですが。
加納陸の試合ぶりから見えるのは、きついようですが、気の持ちようというものではどうにもならない部分かなと思っています。IBF、WBO加盟の弊害として予想された、悪いパターンのひとつ、と言われて仕方ないと。たとえ今後の試合内容(結果は正直、求めるつもりはありません)で、我々を納得させる、或いは見返す、ということがあってくれたら幸いですが、望めるものは限られているだろう、と見ています。
こう言わざるを得ないのは、ファンとしては嫌なことです。もう少し、国内で地域の枠を越えた、世界への納得感を示すマッチメイクがあってくれたらな、と思うのですが...。
加納については、きついようですが桑原は阿久井ではなくこちらとの決定戦を選んでいたらほぼ間違いなく世界王者の称号を得られただろうな、というのが私の忌憚のない意見です。国内レベルの選手相手にあわや負け、という試合をしている以上、そういう評価になるのはやむを得ないです。陣営もそのあたりの事はよくわかっているのでしょう。世界前哨戦という言葉が都合よく使われている、と力石の試合について評しておられましたが、この選手ほどその言葉が相応しい選手もいないと思います。難病による戦友の無念の死、ベテランに完敗した若き日の挫折など、ドラマ性自体は現役日本人ボクサーでも屈指のものがありますが、リングに立ったら残酷なまでに実力だけが問われるわけで……Amazonでオラスクアガとやる、という流れになりそうな感じがしますが、オラスクアガ自身に隙がないわけではなくとも、その隙を突くまでもたないだろうな、というのが想像できてしまいますね。おっしゃる通り、その予想を覆すだけの激闘を見せ、あわよくば結果もついて来るならそれに越したことはないのですが……。
ありましたね、2億ドル宣言(笑)メキシコ人の使う言語には「恥」という単語がないのか、と思うくらいで(笑)仰る通り、ホンマにその額が出てもやんないでしょうね。エストラーダは確かに、だいぶマシで。ペドロ・ゲバラはクラス上げて以降は結果に恵まれませんが、ライトフライでの八重樫戦で初めて見たとき、メキシコのボクサータイプの系譜に連なる、筋の良いボクシングを身に付けていて、感心したのを覚えています。やっぱり技術面で確かなので、長続きするんですね。
加納については、改めて言い重ねるのも辛いですね。まあ、このレベルだと片方の名前がカタカナじゃないと、世界戦といってもローカルなスポンサーもつかないでしょうが...時々ついたりもするから困るんですけど。
今後についてはもう引くなんてあり得ないでしょうし、やるんでしょうね。私、何も知りませんで、アンヘリーノ・コルドバがJCマルチネスと闘っているのを昨日見て、目が点になりました。あ、こっち行かはるのですか、という。アンソニー・オラスクアガの順位が上がるのは、故無きことでもないようで。しかしどこの興行でやるのかは何ともですね。Amazonの配信興行に...まあ、場がどこであれ相手が誰であれ、健闘を期待するのみですが。